2年前の秋、夫婦揃って初めて海外ツアーに。「マレー半島縦断の旅」だった。以来、『年に1度は海外旅行に行こう〜ッ』等と政治家の公約のような戯言を口走ったものだ。結局、昨年は小生の異動等もありどうにもならずお流れ。「今年ばかりはナンとか格好つけないと・・・」と言う訳で、お手軽パック旅行からJR特急利用・アルペンルートと黒部峡谷トロッコ列車の旅を予約。1泊2日の業務スケジュールの合間を縫った慌ただしい旅であった。
夏休み中のアルペンルートの旅は大人気。子供たちの夏の思い出づくりのファミリーたちをメインに、オバサン5人組み、4人の孫を連れた老夫婦、OL2人組み、熟年夫婦2人旅、元気印の敬老軍団等々・・・多彩なメンバーを集めた総勢47名のツアーであった。
アルペンルートの旅」は『乗り物紀行』でもある。JR特急、観光バス、トロッコ列車、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェーと2日間でなんと6種類もの乗り物を体験する旅だった。
■9:12 大阪駅のホームに雷鳥9号が滑り込む。カメラ小僧に変身した私は雷鳥の古典的な顔をデジカメにおさめる。
乗車、富山駅までの3時間25分の列車の旅は缶ビール片手のくつろぎタイム。

 12:37 JR富山駅着。駅の北口に旅行者手配の観光バスが20代前半のヤケに明るいバスガイドとともに待ち受ける。とはいえ47人もの乗客は観光バス定員一杯の箱詰め観光。
 13:55 黒部峡谷鉄道「宇奈月駅」着。ここから「鐘釣駅」迄の約1時間のトロッコ列車。進行方向に向かって右側に座ること。右側の雄大な山岳風景と数々の名所に反し左側風景はほとんど山肌ばかり。それとキーッツというレールと車輪の摩擦音は相当なもの。
■翌日ホテルからアルペンルートの一方の始点「扇沢駅」に。ここから「黒部ダム駅」までの16分はパンタグラフのついた電気自動車であるトロリーバス。関西電力経営というのがいかにも「くろよん」に来たという感じ。トンネルの中をひた走る。
 黒部ダム駅から歩いてトンネルを抜けると黒部ダムの雄大な光景が開ける。黒部湖畔遊歩道にそって徒歩15分黒部ケーブルカー「黒部湖駅」に着く。ここで名物駅員の写真集の売込みも兼ねた案内を聞き、ケーブルカーに。例によってトンネルだけの光景の中の5分間を過ごし「黒部平駅」着。
■黒部平展望台での立山連峰を満喫した後はアルペンルートのハイライト立山ロープウェーとなる。「大観峰駅」迄の7分は360度眺望の大パノラマが展開する。標高差500m、延長1.7kmの2駅間には支柱が1本もない。
黒部峡谷トロッコ列車の走行風景。トロッコ列車から望む「出平ダム」
■黒部湖畔遊歩道からの黒部ダムダイナミックな放水シーン。 
■黒部湖畔遊歩道からの立山連峰
黒部平展望台でのいかにも観光というワンカット
黒部平展望台から撮影の大観峰駅(画像左のトンネル風建物)から下ってくるロープウェーゴンドラ。
■室堂ターミナルから火山の噴火口跡にできた湖である「みくりが池」(画像右)。生憎の小雨の中の約30分の遊歩道散策。
■室道ターミナル前の記念碑。左隣には日本名水百選の「立山玉殿の湧水」がある。ペットボトルに汲んで持ち帰る。帰宅後この湧水でコーヒーを飲む。「水がこんなにおいしいものか」の驚き。
長野オリンピックのジャンプ台の現在の様子。(観光バスの車窓から)
■室堂から立山に向かう途中に日本最大級の落差を誇る「称名滝」がある。バスガイドのシャッターチャンスはほんのわずかとのアナウンスに思わず撮影。結果はご覧の通り遠すぎて失敗作。

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