3月18日午後 イスタンブールの個人ツアー
■昼食後、オプショナルツアー参加組25人と自由行動組8人に分れる。ツアーグループがアヤソフィアで降ろされ、私たち自由行動組は更にバスで合流地にもなるエジプシャンバザール入口まで運ばれた。近所のご夫婦とツアー仲間の姉妹二人組の6人でエジプシャンバザールのショッピングを開始した。
 昨年末に娘が買物をして仲良くなったお目当ての店がある。全店舗にNoがついているので分かりやすい。48番の雑貨の店「エドまっちゃんの店」を見つけた。娘と一緒のまっちゃんの写真を店主に見せて「私の娘です」と自己紹介する。巧みな日本語で応答しすぐに話が通じる。早速、ビスタシオが欲しいというと2軒隣の食品の姉妹店に案内される。お菓子類や小皿のお土産を買込んだ後、店主も交えた記念写真を撮って店を後にした。  
■姉妹二人組と別れて、そこから歩いて約1.5Km南東のアヤソフィアに向かった。先にすぐ向かいの地下宮殿を観光する。10リラを払って階段を降りると、アーチ型の天井を無数のコリント式円柱が支える巨大な地下貯水池が広がっている。全円柱の根元からライトアップされ、その幻想的で不思議な光景に思わず感嘆の声が漏れる。見学用の回廊沿いに奥に進む。突き当たりの壁際に巨大なメドゥーサの顔の石像が2体あり、円柱の基礎をなしている。
■向かいのアヤソフィアに入場する。ガイドブックには10リラとあった入場料はいつの間にか20リラになっていた。4世紀から6世紀にかけてビザンチン帝国の国教であるギリシャ政教の大本山として建造された寺院である。オスマン朝時代にはイスラム寺院に変えられ、共和国になって博物館として一般公開された。入場すると警備員の案内ですぐに石段を上がり2階ギャラリーから見学する。南回廊にはビザンチン文化を象徴する聖母マリアやキリストのモザイク画が残されている。天井を覆う巨大なドームが観る者を圧倒する。回廊手摺りから見下ろす堂内の高さと広がりに驚嘆させられる。
■アヤソフィアを出てツアー合流地のエジプシャンバザールに向かう。トラムに乗ってみることにした。地図を片手に駅を捜していると現地の若者が話しかけてきた。駅の場所ばかりかジュトンという専用コインの販売所まで教えてくれた。スルタンアフメット駅の改札機の投入口にジュトンを入れ、バーを抜ける。トラムに乗車する。込み合った車内の目の前に日本人の若いカップルが乗り込んできた。雑談していると、食べてみたかった名物サバサンドが下車駅のすぐそばで売っていたとい情報が得られた。
■エミノニュ駅で下車し、屋台風の店で早速サバサンドを購入した。夕食間近なので4人で1個のサンドを分け合った。4リラで大きなバケットパンに熱々の片身の焼き鯖とサラダが挟んである。ミスマッチな味がなんとも言えない美味しさを生み出している。
■すぐそばのエジプシャンバザール入口に戻ると、既にオプショナル・ツアーを終えたグループの姿があった。5時半の合流時刻にバスに乗車し、夕食に向かう。旧市街の金角湾沿いの民家風のレストランだった。メニューは代表的トルコ料理のキョフテだ。いくつかの小さなハンバーグと小さなピザがチキンライスに載せてある。こちらはたいしたことはなかったが、添えられた大きく膨らませた熱々の薄焼きパン(ラヴァーシュ)の美味しさに納得した。
■7時半には初日と同じホテルのユーロ・プラザにチェックインした。自由行動で歩き回った身には、外出してナイトライフを楽しむ余力はもはやない。入浴を済ませ友達ご夫婦と名残りを惜しむ会でビールを傾けるに留めた。10時前にはベッドで最後の眠りに入った。本日の万歩計は、自由行動での自力徘徊が奏功し、23790歩と脅威のカウントを記した。

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