3月17日(火) カッパードギアの奇岩群
■コンヤを抜けると荒涼たる大地の中を一本の舗装路が続く。そこはもうかってのシルクロードだ。1時間余りの地点にあるキャラバンサライ(隊商宿)に立寄った。13世紀にスルタンが建造した宿でよく保存された建物だ。そこから更に45分ほど東に向かっているとにわかに雪景色に包まれた。砂漠の大地の季候の厳しさを知らされた。
■10時30分頃カッパドギア地方の中心地・ネヴシェヒルにつき、絨毯工房を見学。絨毯製造工程を見学した後、商品即売会が開催される。この間、ワイン、トルココーヒー、チャイ等の飲み物が振る舞われ、いやがうえにも購買意欲を促される。大勢の店側スタッフが登場し商談が始まる。最高級のヘレケのシルク絨毯は絵画のような美しさだ。30cm四方でなんと56万円。商談成立の拍手が起こる。催眠商法にも似た心憎いばかりの演出である。
■絨毯工房を出るとすぐに奇岩鑑賞となる。最初は三美女の岩。続いてユルギュップの街からゼルベで降りて赤い谷を見る。発車直後の車窓からはテーブルマウンティンが見える。バザールが並ぶ観光スポット・パシャバーで下車し、高台のビューポイントから展望。そこへトルコ人の幼児連れ家族の観光客の一団がやってきた。思わず笑顔で声をかけたところ笑顔で返してもらった。身ぶり手ぶりで一緒にカメラに収まってもらった。
■1時45分、アヴァノスの洞窟レストランで遅い昼食にようやくありつく。洞窟トンネルを抜けて野趣満点の客席に入る。焼き鱒とインゲン豆の煮込み料理がメインのランチだった。2時45分に出発し、すぐそばのギョレメの谷に着いた。ここでは名物トルコアイスを味わった。伸びるアイスの別名の固めの甘さ控え目アイスだった。
■ウチヒサルの巨大一枚岩の城塞を見る。観光用駱駝がいて2ドルで乗せてくれる。最後は鳩の谷だった。展望台付近に地中海クラブのカヤ・ホテルが世界遺産の中の絶好のロケーションに建っている。
■4時前にカッパドギアの全観光を終えて一路アンカラを目指す。アンカラ近くでは広大なソルトレイク(塩の湖)を真横に見ながら走る。6時30分、高速道路のクルクカレSAで夕食となる。ムサカ(肉入りナスビの煮込み)メインの料理だった。1時間後、アンカラに向けSAを出発した。バス車中でテオさんに明日の自由行動でのトラム(路面電車)の乗り方、ボスポラス海峡連絡船お勧めコース等のガイダンスを聞いた。

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