3月14日(土) トロイ遺跡とアイワルクのリゾートホテル
■前日の長いフライト中、ほとんど眠れなかったのだから、モーニングコールまでの4時間をぐっすり眠れる筈だった。眠れない!昨晩、解散前に添乗員さんが言っていた。「明日早いですが、時差の関係で恐らく眠れないでしょう」。添乗員の呪いが利いている。2時間ばかり悶々としていたら、隣の家内もゴソゴソしだした。結局、眠れないまま朝を迎える。6時過ぎにレストランで朝食。アメリカン・ブレックファーストだが、現地チーズだけが豊富で内容はイマイチ。朝食後、ホテル周辺を散策する。ホテルの向かいは広大な敷地を持った風格あるイギリス総領事館だった。
■7時30分出発。バスは、ガラタ橋を渡り旧市街を抜けマルマラ海沿いに一路西に走る。車中では、現地ガイド・テオさんの熱のこもったトルコ紹介が続く。トルコのヨーロッパ側の半島先端のエジェアバトに到着。ダーダネルス海峡を渡るフェリー乗り場のレストランで昼食となる。メニューは焼きサバランチだった。飲物はビールのロング缶を注文。7トルコリラ(420円)とリーズナブル。予定より1時間早い12時のフェリーに乗船。舳先のベンチの隙間に現地のおじさんが席を空けてくれる。カタコト英語で話しかけるが英語はできないとのこと。それでもヤポン、ターキッシュ、ツーリスト等の単語を並べて会話する。「地球の歩き方」の地図を見せながらなんとか5分ばかり親善を試みた。記念のツーショットも。約30分で対岸のチャナッカレに到着。南下してトロイに向かう。
■1時30分から1時間のトロイ遺跡見学である。遺跡を見晴らせる入口付近でテオさんの説明が始まる。伝説と言われていたトロイ戦争を信じ続けて遂にこの地・ヒサルルクの丘を発見したシュリーマンの発掘物語である。紀元前3000年から紀元前350年位までの9層にも重ねられた世界遺産登録の都市遺跡である。見学順路に沿って遺跡全体を回遊する。入口近くの観光用の「トロイの木馬」前で自由時間となる。ホメロスの叙事詩・イーリヤスに搭乗するギリシャの兵士が身を隠したという木馬である。観光用の真新しい松の木製の木馬の中に入り、窓から顔を出して写真を撮る。旅はいくつになってもミーハーに変身させる。
■トロイ遺跡の見学を終え、丘陵地帯を南下する。30分ほどでエーゲ海の海岸に出る。正面にはギリシャ領土のレスヴォス島が横たわっている。「同性愛者だったギリシャの女性詩人サフォーの出身地でレスビアンの語源となった島だ」とのガイドがある。エドレミッドでトイレ休憩。産地のオリーブ製品のお土産がテオさんのお勧め。風呂上がり用のビールロング缶(3リラ・180円の安さ)を抜け目なく調達した。
■5時30分にはアイワルクのグランド・テミゼル・ホテルに到着。エーゲ海の海岸ビーチ際に建つお洒落なリゾートホテルである。チェックイン後、お友達夫婦とビーチを散策。エーゲ海の沈みゆく夕陽の美しさに昨年9月のギリシャ・ツアーでのミコノス島の夕陽を思い出す。6時45分からのホテルレストランでの夕食はトルコ料理の数々を取り揃えたバイキング・ディナーだった。スープ、前菜、メインディッシュ、サラダ、デザートそれぞれに地元素材をトルコ料理風に調理された品々が豊富に並んでいる。トルコのエフェス・ビール片手に欲張り気味に取り皿に盛った料理を堪能した。食後にお友達夫婦の部屋で昼間買っておいたビールでの二次会となる。睡眠不足は覆い難く8時30分には部屋に戻り、入浴後、早々に床に就いた。 バス移動中心の本日の万歩計は9224歩を数えるに過ぎなかった。
■翌朝5時、たっぷり9時間の眠りから覚めた。二日分の寝不足を一気に解消する快適な目覚めだった。快晴である。部屋から見える美しいエーゲ海の日の出を撮影。6時過ぎに朝食を済ませ、7時半にホテルを出発。  

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