2004年1月例会

1月26日 知的財産権制度入門
■今年初めての例会会場は、3ヶ月ぶりの「やなぎ」である。御堂筋線「本町」駅から歩くことにした。堺筋線を北に向かっていると、向こうから歩いてくる北村さんと鉢合わせ。どうやら道を間違え行過ぎたらしい。定刻少し前の会場には川島さん他2-3名のメンバーが講師の先生とおぼしき方と名刺交換の最中。
 定番会場
「やなぎ4階」は、入口手前の小部屋に少人数の宴席はあるものの、ほぼ貸切状態。ということは新年初めての例会はかなり盛況のようだ。6:30の定刻を過ぎた頃からは、ビールで仮の乾杯を済ませ適度に懇親。
■7:00過ぎ。ほぼ予定の参加者が集まったところで、講演開始。
今回の講師は、川島さん紹介の高村郁郎さんである。大阪府立特許情報センターの前所長で現在は特許流通コーディネーターとのこと。
 「今日の例会に誰よりも早く来られた」「府庁勤務の頃は私たちの問合せや依頼に時間を限ったスピード感のある対応をしてもらった」等。高村さんの人柄を偲ばせる川島さんの講師紹介だった。
■高村さんのスピーチが始まった。
 「特許は先に出願した方が勝つという先願主義です」「特許権は20年、実用新案権は6年、意匠権は15年、商標権は10年が保護期間です」「最近、NHKドラマの武蔵で黒澤明監督の七人の侍の著作権侵害問題が話題になりましたが、個人的には侵害疑いが強いと思います」「日本の特許件数は現在約100万件で実際に使われているのは30%程度です」等々。知的財産権という一般にはなじみの薄いテーマをいかにやさしく伝えるかという苦心の様子が伺える内容だった。
 更に「大阪府立特許情報センターは自治体で特許センターを保有している唯一の施設であり、貴重な紙ベースのデータの閲覧のため全国から訪問者がある」「センターは特許サービスと特許流通という事業を担っている」「センターには弁理士会や発明協会等の組織も同居し、ここに来れば知的財産権に関するあらゆる相談が無料でできる」「大阪さくら会の紹介と言ってもらえればいつでも気軽に相談に応じたい」といったセンター事業の紹介とメンバーへのメッセージがあった。
 知価社会の到来を迎えて、「今後は、知的財産権を知らなければ大きなリスクを抱えることになる」という締めくくりの言葉が印象的だった。
■講演に当たって「知的財産権制度入門」と題する特許庁発行のテキストを戴いた。直後の休日にあらためてテキストを紐解いた。初めて「知的財産権」と遭遇する者にとっても、極めて分りやすく整理された入門書である。一読してなんとなく「知的財産権」を分ったような気分にしてもらえる一冊だった。あらためて高村さんに感謝。
■講演後、司会の岡さんからのいきなりの指名で、私の乾杯音頭。さくら会HP担当者としては肖像権等のテーマをお聞きしたいところ(残念ながら懇親の機会を逃してしまいお聞きできなかったが・・・)。
 乾杯の後は例によって懇親会。本日のお料理は「鴨鍋」だった。
■今回の例会には4名の新たな顔ぶれを迎えた。
◇菅野さんの紹介でプライマス・ファイナンシャル・サービス鰍フ同僚の浜田さん、吉松さんのお二人が初参加。ところが当の菅野さんは2月から東京転勤とのこと。昨年9月の例会以降、毎回参加の菅野さん。「転勤後も休みを利用して参加したい」との弁に期待したい。
◇横浜出身の浜田さんは家族を連れての大阪での転勤生活。法務担当の仕事柄今回の例会は大いに参考になったとか。
◇生まれも育ちもメキシコの吉村さんは、アメリカの大学を卒業後、日本のNPOに就職。2度の転職を経て現職勤務。 メキシコ在住のご両親との家庭生活では日本語、メキシコでの日常生活はスペイン語、留学生活は英語というトリリンガル。私たちのリクエストに応えて自己紹介の前半はスペイン語だった。
◇京都から参加の内村さんは岡さんの紹介。健康グッズの「楽喜癒球(らっきーいやしだま)」の製造販売という異色の人物。持参の黒いボタン状の「楽喜癒球」を試しに首に貼ってみた。数分ほどで一気に熱を帯びてきた。
◇木下さん紹介の東さんは、プロテニスコーチで昨年4月の統一地方選で初当選の大阪市会議員である。
 新たな顔ぶれでますます多士済々のメンバーが集う大阪さくら会になってきた。
■最後に盛田さんの締めの挨拶で無事閉会となった。 ちなみに今回の参加者は、川島、井上、岡、森、府録、生原、麻生、盛田、平川、福井、北村、奥村、中村、木下、菅野、浜田、吉松、内村、東、日高の20名の皆さんでした。