2007年1月例会

1月29日 繁昌亭で寄席を楽しむ
■2007年のさくら会第1回例会は、今年のテーマである「応援しよう!繁昌亭」の文字通りの実践の会だった。「地域の元気を生み出す繁昌亭のような活動を目指そう」というのがテーマの趣旨である。
 繁昌亭は、JR東西線の「大阪天満宮駅」が最寄り駅だ。3番出口を上ってすぐ横の筋の先にある(上左画像)。戦後絶えて久しかった寄席の定席小屋が復活した。
正面から眺める小屋は昔ながらのしもたや風のどこか懐かしい雰囲気を漂わせた建物である(上真中画像)。前を過ぎるとすぐに大阪天満宮裏手の鳥居が立ちはだかっている。鳥居をくぐって境内から繁昌亭を眺めてみた(上右画像)。
■6時過ぎ、小屋入口に戻ると、川島さんはじめ数人のメンバーが集合している。しばらくすると岡さんがやってきて手配済みの前売りチケットが配られた。2500円当日券が、団体前売り1800円とかなりのお買得である。今回の参加者は17名とのことだ。開演間近の6時20分頃、三々五々入場した。
■入場の際に今日の出演者案内などのパンフレット(上左画像)を受け取る。二階席をいれても200席前後のこじんまりした館内だ(上左中画像)。繁昌亭復活のために寄せられた寄付の寄贈者を記した鈴なり提灯が天井を埋めている(上右中画像)。前列3列目の中程に席を取る。開演直前の客席は、さすがに平日の夜席とあってか、半分位の入りである。館内販売の上方落語協会誌「んなあほな」(定価300円)を購入した(左画像)。
■定刻の6時30分、三味線、太鼓のお囃子にのせて緞帳が上る。木の香りが匂ってくるような真新しい舞台が広がる。残念ながら上演中の写真撮影は禁止である。舞台風景は協会誌の中から「こけらおとしの公演初日の口上」を取り込んだ(上左画像)。ちなみに舞台正面頭上の額「楽」の文字は、桂米朝師匠の筆になるとのこと。

■10分程の「中入り」を挟んで6人の噺家による約2時間半の公演だった。若手から始まり各々約20分の持ち時間で次々と演目が披露される。総じて古典落語主体の真面目な高座といった雰囲気だ。個人的には3番目の桂福楽さんの「代書屋」が抜群に面白かった。代書屋にやってきた客のぼけっぷりと代書屋のツッコミ・・・。ひとり漫才とも言える巧みな話芸の世界だった。絶妙の間の取り方、顔の表情など独特の雰囲気をもった噺家である。寄席に出向いてはじめて味わえる生の落語の醍醐味があった。
■9時過ぎに幕がはね、正面入口に出た。今日の高座のトリをつとめた桂文福さんが舞台衣装のまま帰り客に挨拶をしている姿があった(右画像)。
■空地を挟んだ繁昌亭の向いにテント屋根の居酒屋があった。さくら会一同の懇親会場となった。さすがに全員で囲めるテーブルはない。二つのテーブルに分かれて懇親会となった。
 多くのメンバーたちにとって、初めての繁昌亭であり、寄席体験だったのではないか。懇親の場でその余韻を楽しんだ。
 しばらくすると、見たことのある3人組が隣のテーブルに席を取った。ナント今日の高座に出演の噺家の皆さんだった。いかにも庶民の街・大阪の風景ではないか。
 大阪の芸能の世界にはめっぽう強い川島代表幹事である。早速、席に出向き挨拶を交わしてもらったのを機に噺家の皆さんの写真撮影をお願いした。右画像の左から桂福楽、笑福亭銀瓶、桂文華の皆さんである。
■懇親会の最後を初参加者の紹介で締めくくった。今回の初参加者は2名の方である。長谷工コーポレーションの奥野さんは、私のブログで大阪さくら会を知って入会を申し込まれた。会員の紹介が原則のさくら会で初めてのケースだった。幹事会で調整し井上代表幹事に会っていただいた上での入会となった。自己紹介では新潟での単身赴任を終えて自宅生活を始めた頃に「熟年離婚」のテレビドラマがはじまり身につまされながら見ていたというインパクトのある話題を提供してもらった。福井さん紹介の田中さんはPHP研究所でシニア向け情報誌「ほんとうの時代」の副編集長とのこと。さくら会で初めてのマスコミ関係者というべきか。同誌の愛読者でもある小生とは、福井さんの仲介で以前メールで同誌についての感想等をやりとりをさせていただいた。
■ちなみに今回の参加者は、川島、岸、岡、日高、森、福井、北村、菅、菅夫人、上林、筧田、岡山、木下(康)、金本、小川、奥野、田中の17名の皆さんでした。