'10年4月例会    大阪城探訪とお花見
 大阪さくら会の4月例会は、恒例の「お花見」である。今回は、当日参加で前回講師の堀内義章さんに例会の模様をレポートして頂いた。以下は、堀内さんによる例会報告である。 

■お花見に絶好の快晴の空に天下を治めた秀吉の大阪城。ボランティアガイドによる周辺の説明と、地元で大阪城周辺は箱庭としている盛田さんの花見の場所とりで、最高の花見を体験することが出来た。4月4日(土)午前11時40分に大手前門付近に集合。人数は6名(川島、盛田、森、福井、竹内、堀内)と少し淋しかったが、満開のさくらと上寿司、つまみ、ビール、日本酒、メンバーの雑談で大きく満開の桜に彩を添えた。
 日ごろは身近な大阪城も、ボランティアガイドの案内で回るのは初めて。いきなり大手門土橋左手の千貫櫓の説明。優美な大阪城築城初期に建てられた城内最古の建物で、国の重要文化財にも指定されている。ちょうど門に入る時、格式を整えたようだ。内部は鉄砲狭間や石落し等の工夫がされている。この他、7つある櫓のうち六番櫓、一番櫓しか残っていない。その六番櫓から眺める堀周辺の桜は見事の一言で、桜の中の桜を眺める感じ。この大阪城の石は瀬戸内海を中心に地方の大名が寄進したもので、船と潮の満ち干きを利用して船積みして運んだとのこと。正面からは一見平面に見える大きな石も側面から見るとかなりのカーブを描いている。大きな石の側面に多くの溝を入れて割っているためとか。
 ようやく大阪城の天守閣正面へ。この大阪城周辺は、ほぼ4km四方の広さ。現在の天守閣は、昭和6年(1931年)に当時の関市長が大阪市民から寄付を集めて約260年ぶりに再建された。当初より高さは低くなっている。不思議なことに、大阪城周辺は高層ビルに囲まれ、新旧を織り交ぜた不思議な空間を感じた。本来なら2〜3時間かかる見学コースを短縮して1時間強で回り、本日の桜のみえる宴会の場所、極楽橋の方へ急ぐ。
■古木の桜と大阪城が真正面に見えるお堀のコーナーに行くと、既にブルーシートが敷かれており、盛田さんが絶好の場所取りをされていた。上等のにぎりの盛りとつまみ、ビール、お酒で花見宴会を開始した。お堀には、カルガモ一家も春の日差しを一杯に受けながらのんびりと泳いでいた。さくら会のメンバーも、その名にふさわしく桜に酔い、酒に酔い、大阪の夏の陣の空気に酔いながら晴れやかな一日を過ごし、明日への英気を養った。