2009年6月例会 |
6月9日 | 小河・大阪府副知事に聞く「将来ビジョン・大阪」 |
![]() ■7時過ぎ、司会の岡幹事からスピーチの開会が告げられる。盛田幹事から講師紹介がある。「橋下知事をサポートする上での本音の苦労話などもぜひ・・・」という注文を交えた紹介だった。「将来ビジョン・大阪」と題したレジュメと同じタイトルのパワーポイント作成資料、府発行パンフレットが参加者に配られている。小河大阪府副知事の登壇である。還暦を迎えたはずの年齢とは思えない若々しいそして優しさを漂わせた紳士のスピーチが始まった。 ![]() ■スピーチの本題は、財政再建を中心課題に華々しくもドラスティックに発進した「橋下府政の現状と今後」を、誠実にアナウンスしようということだったと思われる。そのためにまず「橋下改革」のベースでもある「大阪維新プログラム」の現状が述べられ、財政再建、政策創造、府庁改革の三つのミッションが触れられる。興味深かったのは府庁改革での情報公開という点だった。「部長会議ではテレビカメラが入るのが当たり前になった。会議後、モニターを見ていた議員による幹部職員のチェックが入ったりする。おかげで当初は萎縮気味だった会議が積極的な議論の場に変りつつある」。府庁改革の具体的な成果のわかりやすいコメントだった。かつてゴルバチョフが巨大官僚機構と化したソ連を情報公開手法で改革を試みたペレストロイカを想起させられた。 ■副知事がむしろ訴えたかったのは、スピーチのタイトル「将来ビジョン・大阪」が示すように「改革の先に目指すもの」だったに違いない。橋下改革はともすれば「切り捨て」部分に焦点が当たりがちである。1年3ヶ月を経過し財政再建に一定の道筋をつけた今、あらためて「維新の先の未来像」が問われている。これに答えたものが「将来ビジョン・大阪」である。産業、環境、文化、府民生活、教育の各分野でのビジョンが述べられる。とりわけ自ら所管する環境、都市整備に関わる分野のアナウンスには力がこもる。中でも「大阪ミュージアム」構想は現実的で夢のある構想に思えた。府下の現にある古い街並みなどの資産を発掘・再発見し、活用し楽しむための仕掛けを施し、他の資産とストーリー性を持たせて結びつけ、発信しようというものである。副知事から頂いた「大阪ミュージアム構想」と大書された名刺は裏表が全く同じという不思議なデザインである。スピーチで種明かしがあった。名前の横の西国街道風景の写真の片方には風情を壊す見苦しい電線が走っている。土木出身の技術者の目にはミュージアム構想実現の重要な課題に写るようだ。この構想にかける副知事の想いの深さが伝わってくる。 ■1時間ほどのスピーチが終った。「府政改革と将来ビジョン」のトップセールスマンとしての見事なトークだった。随所に聴衆を惹きつける子ネタを配し、短時間で効率よくテーマの全体像が語られた。それでいて自身の所管事項や想い入れの深い点はきちんとアピールすることで存在感が示される。前知事から二代に渡る異例の副知事就任は伊達じゃない。「技術屋出身の特性」を越えてトップから頼られる有能な行政マンに違いない。スピーチ後の質問に対する丁寧な説明にも人柄が表れる。 |
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■懇親会に移った。次々に料理が運ばれる。ビール、焼酎、日本酒の飲み放題コースである。広々とした会場での五つの円卓を囲む懇親が、テーブルを越えて活発な交流を生み出している。 恒例の初参加者の紹介がある。今回の例会に7名もの参加者を呼んでもらった盛田幹事から順次紹介されて自己紹介がある。斉藤さんは盛田さんの姪で弁護士である。副知事と盛田さんの中学同級生グループが続く。山本さん(山本金属製作所会長)、桑田さん(大阪府シートメタル工業会・会長)、横山さん(横山且ミ長)とその甥の横山さん(横山渇c業部)、宮本さん(宮本製菓)、横川さん(税理士)である。続いて木下幹事から3名の紹介と自己紹介がある。渡部さん(曹洞宗僧侶)、龍澤さん(リビング・タツザワ)、中野さん(潟Rスモメディア代表取締役)の皆さんだった。 |
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■井上代表幹事の一本締めと川島代表幹事の締めの言葉で閉会となる。3時間に及ぶ異例尽くめのかってない盛り上がりをみせた例会が終了した。 ちなみに今回の参加者は、川島、井上、岡、日高、森、盛田、木下(康)、高橋、筧田、浦濱、岡山、家入、新屋、野木、金本、奥野、大久保、浅野、吉村、堀口、中野、龍澤、渡部、横山(和)、桑田、横川、横山(弘)、山本、宮本、斉藤の皆さんだった。 |