明日香亮のつぶやき日記 1999年7月

7月7日(水) 続・通勤電車バカヤロー物語
Mrオタッキー、アンタの勝ッ!!
某月、某日の朝7時過ぎのJR伊丹駅付近の車中。「イ〜タァミ〜ッ、イ〜タァミ〜ッです。出口は左側になります。伊丹を出ますと次は尼崎に停まります。」突然、車掌の車内アナウンスが・・・、しかもすぐそばで。思わず辺りを見回す。それらしき姿はない。ナンデ!?声の主を発見。二十歳過ぎの神経質そうな青年だ。JRの車内放送のアノ独特のアナウンス口調でひたすら話し続けている。ドアの側に立って車窓を眺めながら・・・。話す内容の正確さといい、口調のそれらしさといい、本物顔負けのレベルである。相当な修行を積んだ車掌オタクとみた。停車駅が近づき本物氏のマイクを通した車内アナウンスがオタッキーのアナウンスを妨害する。思わず二人の掛け合いの審判をしてしまう。Mr.オタッキー、アンタの勝ちッ!!
車内アナウンスの競演を乗せて電車は尼崎駅に到着。ホームに降り立ったMr.オタッキーは今度は駅員に早変わり。電車の開いたドアを片手で押さえて乗客たちに注意を促すアナウンス。発車ベルにあわせて指差し点検までやってしまう。ドアが閉まり、動き出す電車を見送るMr.オタッキー。その姿は一仕事終えた満足感に浸っているかに見えた。
7月4日(日) おもひでポロポロ
長い梅雨の合間。曇り空に時折薄日の差す1日だった。久々の日曜の休日。妻は娘とのショッピングでいそいそと三宮までお出かけ。夕方近くまでお帰りの気遣いはない。口で言っているほどには旦那ことなど気にしていない。こうなれば我が天下!何をしようと文句はない。とはいうもののこれといってやりたいことがある訳でもない。結局、朝のうちは2〜3日前に放映されたアニメ「おもひでポロポロ」の録画ビデオを観ることに。これがなかなかの出来。宮崎駿特有のドキドキはらはらの空想の世界ではない。開業間もないNHK番組「ひょこりヒョウタン島」を夢中で観て育った世代であるOLの回想物語である。彼女より少し上の世代である私にとっても共通の時代背景の中でじゅうぶん「おもひでポロポロ」できる作品だった。
とはいうものの途中で始めた缶ビールの心地よい酔いは、いつのまにかうたた寝の世界に引きずり込んでいる。目覚める度にビデオ巻き戻しの作業が待っていた。思いきりグータラな休日。4時前の妻と娘の騒々しい帰宅が、いつもの日常生活を運んできた。

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