明日香亮のつぶやき日記 2003年7月

7月19日(水)さくら会例会「地球が危ない!環境問題を考える例会」
■今年5月、40年近いお付合いの続いているお二人と、久々の懇親の機会をもった。お二人とも大学のサークルの先輩である。1年ずつ年齢が違っており、私が最年少だ。最年長の先輩が来春に、そして順次1年遅れで定年を迎えることになる・・・という話題になった。その時、京都府庁勤務の竹内さんが、幾分遠慮気味に「実は、僕の場合は4年後になる」とおっしゃる。 「エッ!なんで?」 ナント竹内さんは、今春の人事異動で4年任期の特別職である出納長に抜擢されたのだ。知事、副知事とともに京都府の三役の一角を占めるポストだ。
 さくら会の例会の講師は、会員の人脈を通じてそのつど人選している。前回の例会でも井上さんから講師推薦の要請があったばかりだ。翌日、竹内さんに例会講師を打診をした。日程調整さえできればOKとのこと。テーマは、前任の企画環境部長の2年間の経験を通じた環境問題ということでお願いすることになった。
 というわけで、竹内賢樹・京都府出納長の「地球環境問題を考える」をテーマとする7月例会の運びとなった。
■7月16日、竹内さんと東梅田の曽根崎警察署前で待ち合せ、例会会場「やなぎ」に向かう。今回ばかりは遅刻するわけにはいかない。スピーチ予定の7時には余裕をもって会場に到着。学級委員の森さんは、受付だけでなく、飲物の手配まで、相変わらずの気配り。おかげでビールで喉を潤しながら、川島さん始め、会員諸氏としばしの懇親。

■定刻になり、一応紹介者ということで、私から竹内さんの紹介と前述の講師要請にいたる経過を報告。
 そしていよいよスピーチの開始。作成していただいたレジュメが事前に配られている。学生時代から定評だった几帳面さと論理性の豊かさが、今回のスピーチでも遺憾なく発揮される。
 半は、「地球の現状」についての解説。「人口増加」「気温上昇」「森林減少」「水不足」「食糧不足」「有害物質汚染」「動植物の絶滅」という7つの視点からの報告。具体的な数値データと豊富な事例を交えて、環境容量を超えてしまった地球の危機的な実態の警鐘である。
 後半は、そうした現状に対する国際社会の「対処の実態」が報告される。「人口の安定化」「温暖化防止」「森林再生」「世界水フォーラム」「飢餓と過食」「脱POPs」「自然環境保全」という前半の7つの視点を対応させる形で、対処策の現状が語られる。
 人口抑制の国連の取組みに非協力な大国の姿勢や、京都議定書の批准等を巡るアメリカに対する不信が口をつく。地方行政の環境問題の責任者だった時の苛立ちや思いが伝わる。
 発展途上国も含めて人類はこぞって、大量生産・大量消費に支えられたアメリカ型の社会経済システムを目指しているかにみえる。便利で豊かな生活と引き換えに、人類は地球に対する環境負荷をますます過大なものにしている。

 「自分さえ良ければ後のことは知らない。ともすれば陥りがちなこうした考え方から脱却し、人類の未来と子孫のために、持続可能な循環型社会システムに向け、思い切った切替が必要。」 自戒の念をこめた訴えに力がこもる。
 環境問題という語りつくされた感のあるテーマを、短時間のうちに体系立てて学ばせてもらった。地球を取り巻く深刻な実態をあらためて認識させられた。久々にアカデミックな気分で過ごした30分余りのひと時だった。
■今回の例会出席者は、川島、井上、日高、市川、森、川村、高橋、吉川、北村、菅、谷山、中村、谷口の皆さん。
 初参加は、高橋さん紹介の木下さん(ウエルネスサプライ)、井上さん紹介の中村さん(美馬建設)、亀井さん(庄原)の3名の方々だった。
木下雅之さん 中村守さん 亀井義明さん

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