明日香亮のつぶやき日記

2002年10月

10月24日(木)〜25日(土) 続・ツワモノたちの夕べ
■年に1度、大手チェーンストア労組の元委員長たちと現役の懇談会「チェーン労組(OB・現役)懇談会」がある(小生の「つぶやき日記」を開始した年の4年前の懇談会については、「ツワモノたちの夕べ」と題してアップした)。いつから始まったのかは定かでない。17年前の1985年の開催が私が確認できる最初の記録である。かれこれ20年前後の歴史を重ねていると思われる。そして今年もその季節が訪れ、50名前後のオヤジ達が伊東温泉「ホテル・サンハトヤ」に群れあった。
■18:00、懇親会が始まった。幹事労組である西友、東北西友(旧エンドーチェーン)、クレディセゾンのセゾングループ各労組の委員長が開会挨拶。ちなみに幹事は、参加労組の2労組による持ち回りである。参加は約20労組だが、企業の清算、再編、統合で年々減少しているというのが現実である。
今年も29名のOB達が集まった。最長老はダイエー労組初代委員長の松吉氏である。なんと御年78歳とのこと。OB達の何人かは、労組OBどころかサラリーマンOBとなっている。そして私も含めて多くのOB達のサラリーマンOBへのカウントダウンも始まっている。
■乾杯の後のしばしの懇親。現役時代に親交の深かった仲間をはじめ、各自が思い思いに久々の邂逅を楽しむ。ひとしきりの懇親の後、各労組ごとのOB中心の近況報告が始まる。
私の今回の報告の中心は、フィリピンでの新たな生活を開始した杉山さん近況。親交のあったと思われるOBの皆さんに杉山さんへのメールを依頼。
■「宴たけなわでありますがここで中締めと致します」の挨拶を合図に、恒例の記念写真となる。世話役の現役労組幹部を含め、40数名の酔っ払いたち相手の撮影である。我がまま放題の酔客の一向に納まらない喧騒を宥めながらno
一瞬の静止がシャッターチャンス。それでも満面の笑顔が、無事カメラにおさめられている。
■私の手元には今回分を含め6枚のオヤジ軍団の記念写真が残されている。毎回40名前後の赤ら顔が勢揃い
したその様は、なんとも圧巻であり、不気味ですらある。
最も古い1993年の写真と2002年の今年の写真を見比べてみた。くしくもこの9年間のチェーンストア業界は、逆風とリストラと再編が逆巻く環境だった。2枚の写真から窺える各自の風貌の変化は、オヤジ達が刻んだ決して平坦ではなかった筈の星霜の重みを、見事に写し出しているかのようだ。
10月14日(月) 友の再出発
■青春時代の10年近い歳月を、労組の仲間として共に過ごした友人のひとりに長田君がいる。20歳代の私が、こともあろうに初めて仲人なんぞという役回りを引き受けてしまった友人でもある。何事にも正論をかざして真正面からぶつかっていく、ひたむきな性格は、労組活動でも頼もしい戦力だった。
■昨春、彼は、希望退職に応じる形で会社を去った。大型店の店長職を辞しての退職だった。何が彼にその選択を決意させたのかは知らない。一本気な彼の性格が、より鮮明な進路を選ばせる要因となっただろうことは、想像に難くない。
■昨年12月に労組OB会で再会した。「多くの人に会い交流を深め、再出発の糧にしている」と語り、どこまでも前向きで真摯な姿勢は変わらないようだ。飲食関係のどこかのフランチャイズの店を検討しているとのこと。
■一昨日、職場の同僚から「長田君のオープン直後のたこ焼きの店を訪問した」という情報がもたらされた。今日、早速訪問した。夕方6時過ぎ、平日なら帰宅途上の通勤客で賑わってる筈の京阪・寝屋川市駅前は、祭日の今日はまばらである。
それとおぼしき店がイズミヤ側駅前の南端にあった。間違いない。遠目にも本人と分かる長田君の白い調理服姿が目に入る。5、6人もの多すぎると思われる従業員の姿も見える。
■ガラス窓越しに来意を告げる。一瞬の驚きの表情の後、従業員に何やら声を掛け、表に。5坪ほどの店内での懇談は、もとより無理な環境。道路向かいの植木用のブロックに腰を掛け、あらためてしばしの懇
談。以下は長田君の語るお店の状況である。
まだ30数店のフランチャイズチェーンの店でる「大阪やき三太」の店のひとつ。営業時間は11時から22時。従業員は6名で2交替。今は交替時間帯で人数も多いが、通常は自分を入れて4名体制。家賃は多少高かったが、立地も良く間口も広いのでここに決めた。開店5日目だが、手ごたえはじゅうぶん。平日の夜がピークで帰宅途中の通勤客のお客様が多い。店長を育て2号店、3号店を目指したい。
■順調な滑り出しのようである。直前の、入院を余儀なくされるほどの大病を克服して、ようやくこぎつけた開店だったという。何としても成功して欲しい。
「ホームページでみんなに紹介したいので、デジカメを持ってきた」と写真撮影を依頼した。少しはにかみながら、それでも笑顔でカメラに納まってくれた。
家族共々味見をしようと「元祖・ネギたこ」をお持ち帰りしたのが上記の画像である。帰宅途中の運搬のまずさで形が崩れてしまい、見栄えが悪い紹介になってしまった。ゴメン!
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