1979.07.24
労組役員・選挙公報

優しさ時代

「さだまさし」の優しさ
「さだまさし」のカタリの中に、「世良公則」の絶叫の後の押さえた口調の中に、「ゴダイゴ」の単調さの中に・・・・・・。
『ザ・ベストテン』を彩る多くのヒット曲の中に、「優しさ」を感じます。
一方で、「宇崎竜童」の精いっぱいのツッパッリの足元から、「所ジョージ」がツッパリを茶化してしまいます。

▼ツッパリの裏側で
カラオケマイク選別の社会が、仲間をライバルにさせる職場が、進行する中で、背伸びしながらツッパッて見せなければ、
いつ足元をすくわれるかわからない不安がつきまといます。
だからこそ、そんなツッパリを、ときには自嘲してみます。
だからこそ、優しさに魅かれ、誠実さを求めます。

▼ 10周年を迎えて
カッコよく前進できた結成後の4年間の後の、逆提案にシラケ返った4年間を経て、私たちの労働組合は10周年を迎えました。
高成長時代のカッコよさは望むべくもなく、かといってシラケ返っていてはどうしようもない中で、
私たちは何をもって「心を一つに寄せ合う」のでしょうか。

▼ 「優しさ時代」の労働組合
選別とツッパリが広がる職場だからこそ、せめて「仲間の組織」には、「優しさと誠実さ」が必要です。
ライバルを仲間として思いやる優しさと、できることから確実にこなしていく誠実さが必要です。

「優しさ時代の優しい労働組合」をめざします


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