1986.01.01
労組機関紙・新年挨拶



今、ホットな大阪
昨年は、良くも悪くも関西が注目された1年でした。「関西の復権」をめざして「関西新空港」「京阪奈学園都市」の大型プロジェクトが動き出しました。
反面で「山口組VS一和会抗争」「グリコ・森永事件」「豊田商事事件」など全国区レベルのクライ話題も提供しました。そして何といっても極めつきはアノ「21年目の奇跡・阪神の優勝」でした。


大阪商人の安売り路線
今、当社の業績が快調です。業界紙から「チェーンストアのディスカウント路線の可能性を証明した」とまで評価されています。
「住宅」「教育」「国税」にあえぐ30〜40代の「新貧民層」からみれば、まして実利本位の関西では、やっぱり当社の安売り路線は支持されているのかもしれません。
その当社が今年いよいよ関東に進出します。

一皮向けた関西人
安売り路線は、「安く働かされる路線」では決してありません。安く売れる「構造」をどうつくりあげられるかが、問われています。サービス労働などの「無理」がある限り、それは「構造」とはいえません。
東京からみれば、大阪も「一地方」に過ぎません。関西人特有の「ひとりよがりや」「ケジメのなさ」が、東京でしばしば指摘されます。冷静に考えればその通りかもしれません。関東進出に当たって「一皮向けた関西人」に脱皮する必要がありはしないでしょうか。
それでもやっぱり「すきやねん 大阪」なのです。

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