1985.1.1
労組機関紙・新年号
変〜身!サラリーマン

▼ 遂に登場!「サラリーマン」
テレビ番組「オレたちひょうきん族」に、「あみだばばあ」「ナンデスカマン」に続いて遂に「サラリーマン」が登場しました。
正義の味方(?)「タケチャンマン」と対決し、最後はいつも徹底して虐げられるアノ!キャラクターに、
ナント(・・・絶句)、サラリーマンが登場したのです。
思わず、現実のサラリーマンの姿を見詰め直してしまいました。
社会正義の名の下に、重い税金や高い社会保険料の負担を強いられ、喘いでいるサラリーマン・・・。
「不公平税制の是正」という見かけ倒しの正義に立ち向かっても、結局いつも打ち負かされているサラリーマン・・・。
なんと似通っているではありませんか。
▼ 中流意識を粉砕する「マル・金」「マル・ビ」
昨年、「マル・金」「マル・ビ」という言葉が流行しました。
(ちなみに流行にウトい人のために注釈しておきますと、「マル・金」とは金持ちのことで、「マル・ビ」とは貧乏のことです。)
この言葉の仕掛け人は、次のように言っています。
「世の中、中流だらけで、誰も貧乏と思っていない。そんな風潮に、
むしろ「マル・金」「マル・ビ」をハッキリ区分することで、庶民の生活は決して豊かでないことを思い知ることが必要ではないか。」
たまの休みもゴロ寝であけくれ、家族からは「粗大ゴミ」と陰口されている、決して豊かでないサラリーマン・・・。燃えるサラリーマン・アニメ
そんなサラリーマン達の「中流の実態」を、見事に衝いています。
サラーマンの砦
労働組合を「労働者の組合」と呼ぶには、何か違和感を感じる時代です。
「労働者」という言葉の、どちらかといえば「暗い」、そしてなんとなく「逞しい」感じは、ピタッときません。
「サラリーマン」という言葉の「明るい」けど「ひよわな」感じに、親しみを覚えます。
それでも・・・・、「タケちゃんマン」にいじめられる羊のようなサラリーマンが、決して中流ではないサラリーマンが、
いつまでもこのままでいいはずはありません。
いつか!総反乱し(ナント過激な・・・)、不公平に立ち向い、「マル・ビ」からの脱出をめざさねばどうにもなりません。
その時のサラーリーマンの砦は、ヤッパリ労働組合なのではないでしょうか。

エッセイに戻る