1986.08.13
労組役員・選挙公報

人生80年時代のバランスシート


新人類「北尾」の横綱昇進
角界の新人類「北尾」が、横綱昇進を決めました。趣味はパソコンという稽古オンリーでない「北尾」が、同期入社(?)の稽古の虫「保志」を尻目に、「花の三八組」の出世頭になりました。
旧人類である私からみれば、なんとも割切れない出来事であっても、これが現実です。

人生80年時代のバランスシート
日本人の平均寿命が、80才前後という時代がやってきました。定年60才としても、まだ20年も生きてゆかねばなりません。老後の20年を「余りの人生」と考えるには永すぎます。
仕事オンリーで勤めあげた定年退職者の、老後の精神生活への危惧が指摘されています。
「仕事だけが人生じゃあない」と考える新人類たちの方が「人生80年時代」のバランスシートにかなっているのかもしれません。

労働組合の「品揃え」
中高齢化に伴う組合員の年代層の広がりと、新人類に代表される価値観の多様化が、労働組合の変革を、否応なく迫っています。職場生活での労働条件という「単品販売」だけでなく、家庭生活や市民生活、あるいは余暇活動といった様々な場面での、多様なニーズに応えられる「品揃え」が必要です。

「元気の出る組合」像を
「低成長」「中高齢化」「ポスト不足」等など、どちらかといえばクライ、元気のなくなるこれからの環境です。組合員と組合にとって、「元気の出る」プランやビジョンについて語り合いたいと思います。


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