1982.08.20
労組役員・選挙公報
広岡西武とイモキントリオ

広岡・西武が優勝しイモキントリオがウケている
田淵、東尾、太田などスター選手を抱えた実力派球団「西武ライオンズ」が優勝した。
チーム結束のネックともいわれたスター選手の強すぎる個性が、広岡式組織野球のもとで開花した。
タノキントリオの個性の類似性による、トリオとしてのつまらなさに比べ、イモキントリオの3人3様の個性とバランスが面白い。
ピッチャー
▼ 個性と自主性の組織化
国や自治体の行財政改革が叫ばれている。労働組合も本質的には同じ組織的性格を持っている。
組合員のニーズを先取りした効率的な組織運営が求められている。
ニーズに応えられる組合のヒット商品とは何だろう?
組合主催の野球大会がウケている。個人の意欲や力量が、組織的に発揮できる機会といえないか。
組合のヒット商品開発の鍵も、組合員の個性や自主性をどう組織化できるかにあると思う。

▼ 労働組合の季節
時間外労働の管理も「自己申告・自主管理」になった。個人の自主性開発運動ともいうべき小集団活
動(QC活動)も取り沙汰されている。
「陳腐化した組織」の活性化策として、今「自主性の組織化」が注目されつつある。
労働組合は、本来、組合員の自主性の組織化集団である。労働組合の持つボトムアップ機能が、あらためて問われている。
広岡・西武もイモキントリオも、個性のバランスの良い組織化でヒットした。

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