丸亀ユニオンは、6月10日、「荒井注さん追悼コンサート」において新オリジナルアレンジ曲「春の海」を発表した。
この曲は、宮城道雄の筝曲「春の海」と「北国の春」「おやじの海」をつきはぎで演奏するもの。
しかし、筝曲「春の海」(琴と尺八の二重奏曲)の紹介方法に窮した同バンドは、司会者に歌って説明するよう台本上で指示。
これに喜んだ地元FM局アンウンサーのK.Nさんは、指示が琴の導入部だけであったにもかかわらず、尺八のテーマ部までを一人で歌いこなし、会場から盛んな拍手を浴びた。
なお、ユニオン通信はコンサートの台本全文を入手。分析した結果、のべ4曲について「お歌」を強要していたことが判明した。
アナウンス原稿
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本番5分前です。
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お待たせいたしました。
それでは、本日のコンサート、第2部、恒例の「丸亀ユニオン音楽教養講座」を始めたいと思います。
その1、「ふるさと研究講座」。
このコーナーでは、「うさぎ追ーいし、かの山」(歌ってください)のあの「ふるさと」を取り上げます
まずは、オリジナルを聴いていただきましょう。
(曲2−1) ふるさと(オリジナル)
<中略>
3曲目は、「キャンディ・キャンディ・Candy」
これは、よーく聞いてくださいよ。少女マンガの代表作といってもいいでしょう「キャンディ・キャンディ」のテーマとリー・モーガンの「キャンディ」をつきはぎにしたり,同時進行させたりするというものです。
(曲2−7) キャンディ・キャンディ・Candy
なるほど、このあたりからいつものコンサートらしい雰囲気になってきましたね。
どんどんいきましよう。
その3、「演歌研究講座」
1曲め、「氷雨・ムーチョ」。
ようやく怪しげな曲名がでてきましたね。この曲は、演歌の氷雨「酔わせてください。もう少し..」(しっかりうたってください)とラテン・ナンバーのベサメ・ムーチョ、「ベサメ・ベサメ・ムーチョ」(これも)という曲、この2曲をつぎはぎで演奏しようという試みです。
(曲2−8) 氷雨・ムーチョ
2曲めは、「春の海」
お正月に琴と尺八の演奏でよく耳にする曲がありますよね。「ミッシレミラシラミ」(すみません。歌ってください)というやつ。あれ、「宮城道雄(みやぎみちお)」さんという方の作曲で「春の海」というのだそうです。
ところで、春といえば「北国の春」、海といえば「おやじの海」、
3つ足せばこういうことになります。
<ユニオン通信臨時配信 00/6/18>