コーヨ−ラド製のラジエターと判断した理由

 コーヨ−ラド製のラジエターには、下の写真のようなステッカーが貼り付けられている。ただし、貼り付けられているのは中国生産のラジエターのみだ。このステッカーがあればコーヨ−ラド製のラジエターであると判断できるのだが、頂戴したラジエターには貼られていなかった。



 となると、外観で判断するしかない。今回頂戴したラジエターと純正品を比較する。写真左が今回頂戴したもの。



 寄って見る。矢印部分に違いがあることがわかるだろうか。穴の数が違うのである。



 かわって、コーヨ−ラド製のラジエターであることが確実なものと比較してみる。下の写真はコーヨ−ラド製のラジエターが取り付けられたAZ−1。



 ラジエターの色は異なるが、先ほどの穴が一致する。



 他の箇所も見ていく。矢印部分の形状が一致している。



 厚みも同じ。



 ラジエターの色が黒いのは、シャシーブラックが飛び散ったか、放熱効果改善を狙った塗料が塗布されたのではないか。またステッカーが貼られていない理由は、日本国内で製造されたためと考えられる。コーヨ−ラド製のラジエターのタンク部分は、横流しされたAZ−1純正品が使われていることが既に判明している。国内専売車であるAZ−1のラジエタータンク部分は、日本で製造されたと考えるのが自然である。であるなら、ステッカーが貼られていないのは当然といえば当然である。

 次頁では、コーヨ−ラド製のラジエターの構造を見ていく。