ドン・シーゲル プロフィール/フィルモグラフィ


プロフィール
 1912年10月26日、米国イリノイ州シカゴ市ウェストサイドで生まれる。本名ドナルド・シーゲル(Donald Siegel)。高校卒業後に一家で渡英し、ケンブリッジ大学に入学。その後、一家とともにパリに移るが、19歳の時に単身で米国に帰国する。叔父の紹介でワーナー・ブラザースのフィルム・ライブラリーの所員となる。その後編集助手となり、バイロット・ハスキンと共に編集部を作り、39年には編集監督となる。ラオール・ウォルシュ監督の「彼奴は顔役だ」での編集手腕が認められ、42年に第2班監督に昇進し、ハワード・ホークス監督の「ヨーク軍曹」などを手がける。
 45年に「Star in the Night」、46年に「Hitler Lives?」といった短篇を監督し、各々アカデミー短篇賞と短篇ドキュメンタリー賞を授賞する。「」で劇映画監督デビュー。主にB級アクション映画を手がけるが、一方で56年の「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」は知的な恐怖映画として高く評価された。64年の「殺人者たち」は文豪アーネスト・ヘミングウェイの短篇を原作にしたアクションで、後の合衆国大統領ロナルド・レーガンも悪役で出演している。70年代前後にクリント・イーストウッドと組んで「マンハッタン無宿」「白い肌の異常な夜」「ダーティー・ハリー」などを作り、イーストウッドをスターダムにのし上げる。その後も76年には癌に冒された保安官を描いてジョン・ウェインの遺作となった「ラスト・シューティスト」、79年にイーストウッドと再び組んだ「アルカトラズからの脱出」などの話題作を監督する。82年のベッド・ミドラー主演の「Jinxed!」が遺作となる。
 91年5月20日、米国カリフォルニア州の自宅で死去。享年78歳。
(参考「キネマ旬報 1991年6月下旬号(No.1060)」)

フィルモグラフィ
『突破口』(73)(あらすじ 解説/一口メモ スタッフ/キャスト


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98年10月1日作成