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INDEX | |
映画「ある天文学者の恋文」 | 四日前に死んだはずの恋人から手紙やメッセージが届き続ける。永遠の愛を問う感動の名作 |
映画「君の名は。」 | 単なる入れ替わりものの青春ラブコメではなく、失った人を探し続ける二人に訪れる奇跡を描く物語 |
映画「ある日どこかで」 | "時"の壁を乗り越え、切ない恋に燃え上がるロマンティックなラブファンタジー。 |
映画「天国は、ほんとうにある」 | 病気で生死の境をさまよい、奇跡的に一命をとりとめた男の子が体験した天国。 |
映画「ラブリーボーン」 | 14歳で殺された主人公が、天国のような世界で、残された家族を見守る映画。 |
映画「黄泉がえり」 | 死んだ人が、その人を想い続けてくれた人の前に生き返るというファンタジー映画。 |
映画「エンジェル・スノー」 | 妊娠した子どもが不治の病に侵されていると宣告された夫婦の物語。 |
映画「僕の彼女を紹介します」 | 悲劇的な事故で最愛の彼と引き裂かれた女性に起こる奇跡の物語。 |
映画「ポネット」 | たった4歳で大好きなママを事故で失った女の子の物語。 |
映画「タイタニック」 | 燃えるような恋。生と死。そして物語の最後には歓喜溢れる再会が。 |
映画「奇蹟の輝き」 | 天国から地獄へと愛する妻を救いに行くファンタジー。 |
映画「コンタクト」 | 地球外からの電波は、果たして天界からのメッセージだったのか?それとも・・・。 |
映画「忘れられない人」 | 悲しいピアノの旋律が印象的な悲恋の物語。 |
皆さんからのお勧めコーナー | 皆さんからメールで頂いたお勧めの作品を紹介しています。 |
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本作は、死んだはずの恋人からメッセージが届き続けるという謎解きが物語の導入部となっていますが、中身は正統派ともいえるラブストーリーです。 「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じ薫りのする、優しく甘く、ときに苦く切ない、人生ってそういうものなんだよなと心震える物語です。 人の生と死、愛と別れが、日常の中で繊細に、そして、ときに悠久の時間の流れを見据えながら語られています。 ネタバレしてはいけないタイプの映画なので、あまりストーリについては書けないのですが、死別の悲しみで心が凍りついている人が観て、癒されて心が温かくなる物語だと思います。 ヒロインが、愛する人の死によって受けるショックと絶望、どうしようもない悲しみ、怒りと混乱。そこから愛の力によって少しずつ癒されていき、立ち直っていく姿が描かれているからです。 贅沢なほどの美しい映像と優美な音楽(エンニオ・モリコーネ担当)に包まれた、一つの純粋な深い愛の物語です。 相手を思いやる気持ちやその行動に泣けます。 ミステリー仕立ての中、アクションシーン(007にも出演している女優さんなんですよね)など不思議な味付けもあって、新鮮な作風でした。 きちんと伏線が回収されていって切なくも壮大な愛の物語(そうとしか形容しようがない)が完成していくことに胸がいっぱいになりました。 映画館を出たあと、じわじわと涙が溢れて困りました。 [補足] 首吊りのシリアスな演技をするシーンや自動車事故のシーンが出てきます。トラウマのある方はご注意ください。 |
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ここから、物語は劇的な展開を見せます。それまでは、ちょっとHでユーモラスでわくわくする展開なのですが、そこからは現実の非情さ、切なさ、二人の惹かれあう愛の強さ、そして祈りというような色彩を加えながら、アクションもファンタジーもある怒涛の展開が繰り広げられていきます。それまでに散りばめられていた伏線が回収されながら、巧妙に一本の組み紐のようにさまざまなエピソードが綾なしながら、ラストシーンに向かって収束していくのです。 この映画は、私の観た映画の中で、最大級の満足を与えてくれた感動作でした。映像美はいうまでもなく、魅力的なキャラクターと完成度の高い脚本。見事でほれぼれします。もう、大好きです。 こんなにも胸いっぱいの余韻に浸れた映画は数年ぶりです。 ほかの観客も一様に、深い感銘を受けたようで、巷(ちまた)では絶賛の言葉が溢れています。 映画の予告CMが流れるたびに、普段、詩情豊かで通受けする作品ばかりを発表している 最初に気になったのは、RADWIMPSが歌うこの映画の主題歌のタイトルでした。 これだけで、ストーリーはある程度想像できてしまうかも知れませんが、大丈夫、きっと、あなたの想像の斜め上のストーリーですから。
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小説版のあとがきの中で、新海誠(原作・脚本・監督)は次のように言っています。 「大切な人や場所を失い、それでももがくのだと心に決めた人。未だ出逢えぬなにかに、いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。そしてそういう想いは、映画の華やかさとは別の切実さで語られる必要があると感じているから、僕はこの本を書いたのだと思う。」
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最後にひとつだけ、注意を。 監督は、次のように語っています。「3.11があって、人々の願いや祈りを物語にこめたんです。」 物語の中盤で、壮絶な展開が待っています。3.11に似た感覚にぶわーっと襲われます。3.11などでメンタル面でトラウマがある人は劇場に観に行くのは避けた方がよいと思います(おうちなどで、ゆっくり観れる環境で観ることをお勧めします)。 [補足(※ネタバレありなので、映画を観終わっている人だけ、文字列を反転させて読んでください)] この物語のキーワードの一つに、「誰そ彼」(黄昏の語源)があります。「お前は 誰だ?」というノートへの書き込みもありましたね。 二人がご神体の取り囲む岩場の淵で再会するのは、世界に黄昏が訪れたときです。 「黄昏。誰そ彼。彼は誰。人の輪郭がぼやけて、この世ならざるものに出会う時間。その古い呼び名。俺は呟く。−−−カタワレ時だ。」(小説「君の名は。」より) そのとき、その二人の声が重なるのです。 そしてラストシーンで邂逅(かいこう)するときも、二人が同時に名前を尋ねて終わるのです。 何度、忘却されても「彼は誰」と問い続け、カタワレを探し続ける物語がこうして収束するのです。 大切なキーワードだからこそ、この映画タイトルにこだわったのだと思います。 (1953年公開の大ヒット映画「君の名は」と同じタイトルにならないように、句点(。)を付けて、「君の名は。」にしたのでしょうね) そして、もう一つのキーワードに、「ムスビ」があります。 なぜ、この二人が特別な縁(えん)で結ばれたのだろうという疑問が残るのですが、それは、神社の神様が糸守町の人々を助けるために仕組んだのかも知れないと考えると、祈りを聞き入れてくれてありがとう、というほっこりとした気持ちになれました。 (どうして、神様は非情な出来事から私たちを守ってくれないのかという想いがいつも現実にはあるものだから)。 |
ある日どこかで [DVD] posted with あまなつ on 2016.05.29 ジェネオン・ユニバーサル(2012-04-13) 売り上げランキング: 4384 この作品は、愛する恋人・伴侶を亡くして、その人をずっと思い続けている人に特にお勧めしたい名作映画です。 恋い焦がれ、愛し合いながらも引き裂かれてしまった二人に訪れるラストシーンに涙が止まらなくなるはずです。 ジャンルとしては、作品中にタイムリープが出てくるためSFに分類されることもありますが、むしろ、ラブファンタジーと呼ぶ方がふさわしいでしょう。 きっと、上質な少女漫画を読んだら、こんな気持ちになるのだと思います(宝塚歌劇団が、1995年に同一の原作を舞台化しているそうです)。俳優、脚本、音楽、ロケーション、すべてが美しいのです。 数奇な出会いと燃え上がるような恋、立ちふさがる数々の障害とそれを乗り越えて結ばれる二人。 しかし、残酷な運命に押し流されていく二人の恋。 ラフマニノフのロマンティックな調べが美しく、長く余韻を残します。
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以下、カバーからあらすじを引用します。 舞台の初演を終えた脚本家リチャード(クリストファー・リーブ)のもとに、一人の老婦人が現れる。 「帰ってきて」という言葉とともに金時計を手渡して立ち去った彼女。8年後リチャードは、あるホテルの資料室に飾られた一枚の写真に心惹かれる。写っていたのは、1912年にそのホテルで公演した女優エリーズ(ジェーン・シーモア)。彼女こそ、あの老婦人の若き日の姿だった。 エリーズへの想いが日増しに募るリチャードは、ついに時空を超えて彼女に会おうと試みるが・・・。
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再び、あの時に帰れたら、再び、あの人に逢えたらという想いを持ち続けている人、 そして独りだけ老いていく悲しみに暮れる人の心にカタルシスと深い感動を与えてくれることでしょう。 "時間"という壁に引き裂かれた二人の切なく激しい恋に心揺さぶられます。ある意味シンプルなストーリーですが、忍び耐えた末の永遠の愛に心打たれます。 [補足] 二度見したら、もう、冒頭のシーンから泣けます・・・。(´_`。) [補足] この映画のWikipediaには次のような記述があります。 「カルト古典」映画としてコアなマニアによって好んで視聴され、2010年の「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」にも選ばれているように2010年代でも熱烈なファンが多い。 「カルト」といわれるとクエスチョンマークが頭に浮かびますが、この映画を熱烈に愛する人の気持ちは、とてもわかります。 |
この作品は、急病で生死の境をさまよった4歳の男の子コルトンの臨死体験の実話を映画化したものです。 ただ、男の子が体験した世界の描写は少なく、牧師である父親のトッドの立場からコルトンの話す信じられないような−−−聖書そのもののような世界の話を徐々に理解し、受け入れていく姿が描かれます。 あの世を美しく描いたファンタジーというよりも、この世の愛についての物語です。 この映画の原作は、牧師である父親のトッドが書いたもので、ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーリストで1位を獲得し、200週ランクインしたというノンフィクションです。全世界35か国語にも翻訳され1千万部以上を売り上げました。
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アメリカ、ネブラスカ州に住むトッドは、3人の子どもを持つ父親で、日曜日には教会で説教をしている牧師です。ある日、彼の息子のコルトンが急病に罹り、瀕死の病状に陥ります。 トッドは、手術室に運ばれていく我が子の姿に、涙を流し、絶望し、怒りに襲われます。人に見られないように空いている部屋に隠れ、主に祈り、叫びます。「あなたは、私の息子を奪う気か?」 その後、奇跡的にコルトンの病状は回復します。そして、数ヶ月が経った頃、コルトンは、不思議な話を少しずつ話すようになりました。例えば、コルトンの手術中、トッドが人に見られないように密かに部屋に隠れて神へ叫んでいたことをコルトンはなぜか知っていたのです。 流産していた姉とも天国で話をし、天使達に会い、キリストとも話しをしたともいうのです。 主人公は牧師なのですが、息子が体験したことを信じきれずに、苦悩し、追い込まれていきます。彼は牧師でありながらその事実がなかなか消化できなかったのです。やがて彼は一つの結論を出し、そのことを日曜日の説教で人々に伝えます。 優しく温かい気持ちになれるドラマです。安らげます。 最後のスクリーンロールで、実際にこの体験をした家族の写真が映されます。この映画は多少の脚色はあるものの「再現ドラマ」なのです。 映画には、4歳の頃から天国のビジョンを見始め、キリストの姿を描き始めたというアキアナという少女が出てきます。彼女の描いたキリストの肖像画はとても精緻で美しいものですが、これを見た、コルトンは、それまでキリストの容姿を知りたがったトッドによって何百枚というキリストの絵を見せられていたのにもかかわらず、はじめて「これは合っている」と言ったそうです。 |
この映画は、愛する死に別れた人が、その人を想い続けてくれた人の前に、生前のままのの姿で、何事もなかったかのように突然に生き返ってくるというあらすじの映画です。 愛する人と死別を体験した人にとっては、まさしく、涙を流しながら願い続けてきたこと−−−大切な人が生き返ること−−−そのものがストーリーになっている、注目すべき映画です。「人々の死者を想う純粋な気持ち」がテーマのひとつになっているそうです。 どうか、悲しい想いをしてきた人がひとときの夢を与えられる映画でありますように−−−。 出演は、草なぎ剛、竹内結子、石田ゆり子、哀川翔ほか。 [補足] 映画を観てきました。感想です。人それぞれ感じ方は違うと思いますので、あくまでもご参考に。 優しく美しくつくられたファンタジー映画です。基本的には、ラブストーリーです。 ただ、死別の悲しみに癒しになるかというと、期待していたようなものではありませんでした。映画を観て、泣いてしまうと思っていたけど、ほとんど泣けませんでした。単なるラブストーリーとして観れば完成度は高いと思います。 (人によっては評価が高いのですが、思うに、私が不満なのは、結局、死者が忘れられてしまうという筋ですね。) [補足] 映画は評価が二つに分かれたようです。しかし、梶尾 真治氏の原作は総じて評価が高く、原作を勧める声は多いですね。「泣けるリアルホラー」なのだそうです。
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この作品のあらすじは−−−。 結婚して共働きで暮らす現代的な仲のよい若夫婦、夫のソギュン(イ・ソンジェ)と奥さんのジヌォン(コ・ソヨン)。二人が悩んでいるのは、結婚して6年が経っても子どもができないこと。 二人は子づくりに励んだり、不妊治療を受けたり、子どもを熱望する日々を過ごします。 やがて、これで最後と決めた体外受精によってジヌォンが妊娠したことが判明し、二人は溢れるような歓喜のうちに幸せのひとときを過ごします。 二人は子どものために新居に引越し、ジヌォンはお腹の子どもに熱心に話しかけ、ソギュンは子ども部屋一面をおもちゃで飾り付けます。 ところが、ある日二人の喜びは一転します。 お腹の赤ちゃんが、不治の病に侵されていることが判明するのです。 生まれてきても、一日しか生きられないと−−−。 医師は二人に中絶を勧めます。 ソギュンとジヌォンは、悩み、苦しみ、涙します。 やがて、二人はある決断をします。 この映画の原題は「一日」です。イタリアで実際にあった出来事にインスパイアされた作品だそうです。 悲しいお話ですが、ラストは希望のある終わり方をしています。 切なくも、美しい映画です。 夫婦が子どもや相手を思いやる、人としての気持ちの温かさが、この映画を美しいものにしているのでしょう。 親が我が子を思う気持ちに胸が締め付けられます。ジヌォンは幼くして両親を失い、おばの手によって育てられたのですが、その育ての親との交流も泣かせます。 しみじみと命について考えさせてくれる良質な映画だと思います。2001年度大鐘賞4部門受賞作品。 |
ロードショー公開時に「泣ける映画」との評判が高かったので、関心を持っていたのですが、ラブコメ風な雰囲気に、実際に愛する人を亡くした人に紹介できる映画かどうか、期待半分、不安半分でDVDを購入してみました。 話の冒頭からヒロインが飛び降り自殺を試みようとしているので、紹介できないかもと思いながら観ていたのですが、最後は無事に心温まるエンディングになりました。途中ずい分と泣かされました。−−−終わってみれば、爽やかな感動と、涙を拭いたティッシュの山が残りました。 ヒロインは、強い正義感を持つ巡査であり、何があっても「ゴメン」と言わない勝ち気な女性です。引ったくりと間違えて彼を誤認逮捕したのが、二人の出会いでした。 話の前半は、ラブコメ風な展開で、幸せな恋愛のエピソードが積み重ねられます。 ところが、一転して悲劇的な事故が最愛の彼の命を奪います。 ヒロインが深く傷つき、悲しむさまは、涙を誘われます。あとを追って死にたいと思ったり、彼の姿をもう一度目にしたいと一途に願う姿は、あまりに切なく、悲しく、胸に熱いものがこみ上げてきます。 彼は、死んだら風になると言っていました。 そして、彼は死んでも、さまざまな場面で彼女を導き、守り抜こうとします。 −−−彼女に生きて幸せになってもらうために。 多少強引な展開はあるものの、よく練られたシナリオだと思いますし、涙あり、笑いあり、アクションありで、韓流ドラマのパワーを感じさせられた作品でした。心のなかの澱を流し去ってくれるカタルシスを得られます。お勧めできます。 |
「ポネット」というフランス映画をご存知でしょうか。 この映画は、交通事故でママが死んでしまった、たった4歳の女の子の物語です。 ポネットは「ママにもう一度あいたい」と神様に祈り続けます。 どんなにもうママにあえないと大人に諭されても、ママのことをけなげに待ち続けます。 やがて、ポネットのママに会いたい気持ちが、奇跡を引き起こします。 主演4歳の女の子の演技に対して、1996年度のヴェネチア国際映画祭主演女優賞が贈られています。人生の深い感動を呼び起こす映画です。 [補足1] 現在、この映画の小説版「ポネット」が角川文庫より発売されています。作者は監督のジャック・ドワイヨンです。映画の忠実な小説化です。本屋でこの本を見つけて帰りの電車の中で読もうとしたのですが、最初の2、3行で涙が溢れてしまい読むことができませんでした。
何のアンケートか不明ですが、私の好きな「フランス映画」で第一位だったそうです。静かに人々の心を深く広くつかんでいる作品なのでしょう。 |
映画「タイタニック」は船首での独特な抱擁シーンが有名なので、恋愛映画という印象で捉えられる方も多いと思います。実際、男性はヒロインを自分の命をかけて守り抜きます。 しかし、この映画は、正確な考証に基づく歴史的な事故の再現という側面も持っています。 世界最大の海難事故です。大勢の方が実際に亡くなられました。そして、この映画は一流のドキュメンタリー映画のような徹底した視点で、残酷なまでの事実を観客の目の前に突き付けます。 −−−−救命ボートは、全員の乗客を乗せる数だけ用意されていませんでした。不沈船と呼ばれたタイタニック号の設計は、予想外の長い亀裂になすすべもなく確実に沈んで行きました。そして乗客が投げ出された海は、氷点下の海であり、たとえ何かにつかまって浮いていても凍死を免れない状況でした。 この映画で、恋人の男性が命をかけてヒロインを守り抜いた後に力尽きるのは、仕方ない筋の流れなのかも知れません。しかし、この映画は、決して、悲劇では終わりません。それは独り生き残ったヒロインのその後の人生が、たとえ独りでも信念に満ちた力強いものだったからです。短く燃えるような恋を心の支えにしてその後の人生を生き抜いてきたからです。 この映画の最後の場面では、素晴らしい再会シーンが用意されています。 愛する人に遺されて、つらくても、悲しくても生き抜いてきたヒロインが、ついに天に召され、懐かしいタイタニックに戻るシーンです。 このシーンは愛する人を喪った人の心に染み、深い感動を呼ぶシーンではないでしょうか。 愛する人を亡くした人にお勧めできる映画だと思います。 |
愛する人を喪って映画を観る気にさえならないような深い悲しみに暮れている人にとって、心をつかんで離さない映画があるとしたら、それは、愛する人と天国で再開を果たすストーリーの物語だと思います。遺された者の言葉に尽くせないような悲しみが描かれると同時に天国での夢のような再会の喜びがドラマチックに描かれる映画−−−−この「奇蹟の輝き」という映画こそ、まさしくその通りの映画なのです。決して、死別が愛し合う二人の間を裂くことがない、ということを美しい映像で見せてくれます。 突然の交通事故で天国に召された主人公は、まか不思議な美しい世界に導かれていきます。そこは天国なのです。そこでは自分の思いがすべてかなうのです。ただ、天国にいようと主人公の心を占めるのは、独り遺していった愛する妻のことばかり。そんなある日、主人公は遺された妻が悲しみのあまりに後を追って自殺し、地獄に落ちてしまったことを知ります。 こうして主人公は光と色彩溢れる天国から、地獄の闇へと、すべて捨てて愛する妻を助けに行くのです。 壮麗で叙情的な完成された映像は、信じられないような世界を息をのむような美しさで見せてくれます。特に天国の美しさは特筆ものです。あの「アルマゲドン」を抑えて98年度のアカデミー賞で視覚効果賞に輝いています。 主人公は「今を生きる」や「トイズ」で有名なロビン・ウィリアムスです。 あなたが愛する人を喪った体験があるのなら、この映画は涙を流さずに観ることはできないでしょう。愛する夫と子供を喪い悲しみの底に落ちていく妻の姿に我が身を重ね、深い愛を貫く主人公の姿に共感し、そして最後のハッピーエンドに心から安堵するでしょう。 映画だとは言え、天国というものがあって、死後の再会があるのだと、本当に美しいリアルな映像で見せられてしまうと、それなりに気が楽になるのではないでしょうか。 心癒されるファンタジーです。必見。 [補足] 美しく感動的な映画なのですけど、天国と同様、地獄の様子も大変リアルです。ですから、小さなお子さんには観せない方が良いと思います。 |
ある人が、「大切な人を失った独特の孤独感を持つ人にとっては、救われる映画ではないかと思いました」と紹介してくれた映画です。 幼い頃に父を亡くし、優れた才能を持ちながらも、地球外文明からの電波を受信することにすべての情熱を傾けている電波天文学者エリー・アロウェイ(Jodie Foster)が、この物語の主人公です。 彼女は地球外文明からの電波を辛抱強く待ち続け、やがて、ある日、未知の電波信号を発見します。その電波は、明らかに、地球外の知的生命体からの信号だったのです。 受信した信号には、宇宙間移動装置と推測される、未知のテクノロジーで動く装置の設計図が含まれていることが分かります。その装置が建造されることが決定し、やがて、世界各国の協力の元で未知の巨大な装置が完成します。 そして、彼女が人類の代表としてこの巨大な装置のポッドに乗り込みます。 ポッド投下のカウントダウンが終わったとき、彼女が見たものは・・・・!? この映画は、一級のエンターティメントであると同時に、人間の内面を優しく丁寧に描写しています。エリー・アロウェイの内面−−−−子供の頃に失った父親への追憶、広大で神秘的な宇宙への思い・・・・。 そして、限りなく美しい映像−−−−映画の最初のシーンから、息も詰まるような宇宙の神秘さ美しさを見せてくれます。 感情と知性を揺さぶる筋書き、そして美しく、迫力があり、斬新な映像!! 果てしない宇宙の無限の広がりは、人がその命を終え、宇宙とひとつになった世界さえも含む存在なのかも知れません。 見終わった後、胸の昂ぶりを感じつつ、人の存在ってなんだろうな、と考えさせてくれる良質な映画です。 二重丸のお勧め品です。 |
悲しいピアノの旋律が印象的な悲恋の物語−−−。 物語の主人公は、孤児院で育ち、内気で人付き合いの苦手な青年、アダム。 無口で、悲しみを秘めた目をし、誰よりも純粋なハートを持っている。 この物語は、彼が思いを寄せるキャロラインとの心の交流を描く。 キャロラインは、最初まったくアダムを意識していなかったが、さまざまな出来事を通じて彼のピュアなハートに気付き、惹かれていく。 ・・・アダムは、心臓が弱く、二人の恋はやがて悲しい結末を迎えるが、キャロラインは、彼との愛を通じ、人間の内面を見ていくことを学ぶ。 |
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