再び歩きはじめた人達より
新しい出会いによって再び歩きはじめた人達からのメール


中原 憬(けい)

2004.02.01 更新


悲しみの初期には、まったくの絶望の暗闇の中で、新しく人を愛することなどまったく信じられないことです。
自分は、このまま果てしなく悲しみ続けるに違いないと誰でも思うものです。
いや、むしろ、悲しみたいのです。泣きたいのです。

こんなにもその人を愛していたのだと叫ぶ声が、流れ落ちる涙です。
叫び続けたい気持ちが、長く続く人もいます。
何年も、何年も、毎日泣きつづける人もいます。
しかし、長く叫び続けることが真の愛情では、決してありません。
亡き人の気持ちに沿うこと、それが大切です。

長く悲しみ続けても、亡き人が喜ぶわけでもありません。
いたずらに孤独を招き、不幸を囲うだけでしょう。

こころの中にある悲しみの深さに見合うだけの涙を流したのなら、やがて自然に夜は明けます。

そのとき、すでにその人の思いは、あなたのこころの中にあります。

どんなに深い悲しみにいても、自由でいてください。
そして、どうか誰のものでもない自分の人生を生きてください。



癒しの広場



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青年海外協力隊に志願し、海外で活躍しているSさんのために励ましのカードを送りました。

Sさんは、結婚の約束までした愛する人を突然に亡くした後、深い絶望に陥りました。しかし、必ず3年後にはこの苦しみと悲しみから立ち直って、彼にも人にも誇れる生き方をすると誓いました。

3年後のいま、選考試験と厳しい訓練を乗り越えて、南の小国でボランティアとして奮闘中です。




JICA-ボランティア 青年海外協力隊のサイト


カードの言葉は、ブレイクの言葉。訳は中野孝次氏
「人生を励ます言葉」講談社現代新書 より

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大切な人を失って1年と4ヶ月が過ぎました。この中原さんのHPに出
会って今、私は生きています。「100の言葉」に随分勇気付けられ
ました・・・本当にありがとうございます。

彼氏と会えなくなって辛くって当時は毎日泣いて、お酒ばっかり飲ん
で睡眠薬も飲んでいつも彼のもとへ行く事ばかり考えていました・・
・だけど今、私は生きる希望を見つけました・・・私は、今大好きな
彼氏ができました!亡くなった彼が私に命をかけて愛する事のすばら
しさを教えてくれました。

まわりの人はみんな私の事を不幸だと思っています・・・だけど私は
命をかけて愛してくれた人が教えてくれた愛のすばらしさを知りまし
た。

大切なものを失ってから気付いた自分には幻滅しましたが・・・人は
幸せになる為に生まれてきていると思います。亡くなった大切な人の
分まで幸せに生きてください。この私の投稿を見て、今辛い思いをし
ている方に少しでも生きる希望になれば私は幸せです。

【女性、30代】

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私は8年前に最愛の妻を癌で亡くしました。
本人も告知を受け、闘病生活半年間で力尽きて逝きました。
半年間は無我夢中で病気と妻の精神的なホローとで辛く考える暇もなく
時間が過ぎ去って行き、亡くなって初めてその辛さ悲しさがドット出て
きましたね。
その辛さは想像絶するようなすごっく辛い気持ちでした。
仕事も辞めて、一人で孤独で残りの人生を生きていくのが嫌になって、
本当に妻の元に行こうかと何度も思いました。

その時にこのhpに出会えれば少しは気持ちが楽だったかなって。。。。

その当時は、人生に絶望してるし、もう二度と恋&結婚なんて考えれな
かったです。
それが今年になって、色んな人との出逢いが急に現れてきました
2ヶ月前に知り合った人とは、今は一緒になって暮らしたいとまで考え
てます。
すごっく良い人と巡り会えて,8年前の絶望してた時の事が嘘のように、
思えてます。
本当に幸福で幸せって感じてる次第です。

8年前の出来事で今までの、考え方の変わったが自分でも何となく解る
様になってきてます。
100の言葉の中での「あなたは、こんなに悲しむほど人を愛したので
す。素晴らしいことです。それだけ愛の深いあなたなら、きっと、また
人を愛することができます」
この言葉がようやく解るようになってきました。

辛い次期には考えも付かなかった事が現実に今こうしてしっかりと幸せ
になろうとしてます。
辛さを乗り越えて初めて,幸福が訪れるってすごっく実感してる今日こ
の頃です。

いま現在辛い人生を送ってる方,色々有ると思いますが,何れ素晴らし
い人生が待ってます。
少しでも希望を持って今の辛い次期を乗り越えて下さい。

このHPに出会ってまた新たな気持ちで人生を生きていく素晴らしさを
再確認出来ました。
有難う御座いました。感謝してます。

【男性、40代】

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主人を自殺という形で亡くしてから11月で3年です。
すごく長い月日だったんですけど、未だに心の傷がいえたかどうか・・
・って自分でもわからない時があるのですが、私の全部を受けとめてく
れる人が現れました。

お付き合いが始まったのは2月の下旬からなんですけど・・・
あるゲームサイトで知り合って1年近く経つ人です。
遠距離なんで月に1度程度しか会えないのですが、連絡は毎日とってい
ます。
来年には結婚しようと言われました。
自分の中で再婚はおろか、お付き合いにはまだまだ早いのではないか・
・って思いもあるんです。
それに結婚となると今すんでいる土地を離れ、今までのように毎月主人
のお墓参りにも行けなくなってしまうのです。
悩む事がすごくあるのですが、今の彼はなんでも一緒になって考えてく
れ、乗り越えていこうと言ってくれています。
こんな私に・・・・・・って言う気持ちが強くすごく切ない思いがある
んです。
私が幸せになっていいものか・・・って。

亡くなった主人に対しての思いはあのまま氷ついてしまって、未だ融け
ていないし。
思いでだけで生きていくって主人が消えてなくなってしまった時に思っ
ていた気持ちとかがぐるぐるわまってきてしまいます。

色んな思いが交差して悩んではいるのですが、他の人達にも幸せになっ
て欲しいって思う自分の気持ちもあるので・・・
今は順調に交際は進んでいます。
夏には私の家族に正式に会いに来ますし、秋には私があちらの家族に会
いに行く事にもなっています。

彼と出会ってから色んな意味で成長しました。
仕事も始めましたし、色んな事に挑戦もしています。

見守っていてください。

【女性、20代】

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私は5年前に世界で一番大切な人を亡くしました。
泣いても泣いても、もう二度と彼に触れることも
その声を聞くことも出来ない・・・本当に身体を
切り裂かれたような苦しみでした。

「でした」と過去形で言えるのも、家族や友人のおかげです。
本当に感謝しています。
でも、私と同じ境遇という訳ではないので
どうしても「私の気持ちなんて誰もわからない」という
孤独感が長いことありました。
一人では泣いていても、皆の前ではおかしいくらい
明るく元気に振る舞って、疲れ果てていました。

だから当時中原さんのHPに出会えていたら、
自分と同じ境遇の方たちの存在を知ることが出来ていたら、
きっととても救われただろうな・・・
今では普段泣くことはほとんど無いのですが、
「100の言葉」は自然に涙があふれて止まりませんでした。
特に「秘密のこと」が大好きです。
きっと逢えますよね、私もそう信じています。

そして私はこれから結婚しますが
相手に私と同じ苦しみを味わわせないよう
一日でも長く生きるように、がんばります。

それと同時に、私も中原さんのように
同じ境遇のひとたちの一人にでもいいから
気持ちに寄り添い、力になるようなことがしたいと
思うようになりました。
自分に何が出来るのか、これからじっくり考えようと
思います。
本当に出会えて良かったです。ありがとうございました。

【女性、20代】

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彼を失ってもう一年以上が経ちました。
もう、毎日のように涙を流すことはなくなり、日々、仕事に追われなが
ら忙しい毎日を送っております。
この度、メールさせて頂きましたのは、こんな私にも新しく彼氏出来ま
した。
彼を失ってから、もう誰も愛する事はない、私は、この悲しみをずっと
背負って生きていくと思っていたのに・・・・。
今まで何をするにも一生懸命で気を張っていないと壊れそうだった心が、
自然と安らぎ「あっ、そんなに頑張らなくてもいいんだ」という気にさ
せられ、今までトゲトゲしていた気持ちに、火がともったように心が暖
かくなります。
自分でも本当に不思議です。
そして、すごく不安だったのですが、以前あった事を彼に話したら全て
を受け入れてくれ「今度一緒にお墓参りに行こう」「話してくれてあり
がとう」
と言ってくれました。
明るい話ではないし「引くかな?」と思ったのですが、そのことを話す
前以上に大切にしてくれます。

「彼は、私の心の中で生き続けていく」今はその事が、私の心を締め付
けるのではなく、とても優しい気持ちにさせてくれます。
まだまだ、すごく淋しくて泣いてしまうこともありますが、これからは
新しい彼と未来を見つめながら生きていこうと思います。

*今でも、月命日には、彼の家におじゃまして、彼の御両親と一緒に
 食事をしながらいろいろな話をしています。

【女性、20代】

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平成9年12月に妻を亡くし,失意の日々を送っていたところに中原様
のホームページにたまたま出会いました。そして100の言葉にはたい
へん励まされました。また,「生きがいの創造」をご紹介いただきまし
た。この本からも人生観に大きな影響を受けました。そして悲しみは
あっても,心貧しいだけの無気力な生き方はすまいと思うことができま
した。

そのような生活を送っている中で縁あって職場の同僚と再婚をすること
になりました。清らかな人間性と私の気持ちや妻のことを理解してくれ
たことに心が打たれました。「世間的な常識」からすれば時期が早いの
ではないかということも頭をよぎりましたが,時期が大切なのではなく,
相手が大切なのだと思い決断しました。

妻の死から「死」のことを考えずにいられませんでした。生きがいの創
造の巻末にあったような本も何冊か読みました。結局「死」や「死後」
のことは「死んでみなければわからない」ということがわかりました。
「死」はまったく未知のものですが,「生」もまた未知のものだと思い
ます。自分が存在しているという証明は客観的には出来ないものだと思
うからです。ひょっとしたら生が魂の試練の場という特殊な状態で,死
が休息をする本来の姿なのかもしれないとも思ったりします。死の瞬間
とは別世界では誕生の瞬間なのかもしれません。要するにこの世の中を
支配するのは本質ではなく価値観だと思うのです。

これからも楽しいことやつらいことがあると思いますが,どんなことも
意味があることなのだと考えて,それなりに楽しみたいと思います。そ
して,どれだけ長く生きたかではなくどのような生き方をしたのかが大
切なのだと思います。妻に対して決して恥ずかしい生き方はしないつも
りです。

【男性】

※掲載許可を頂くためのメールを送ったのですが、
 メールアドレスが変わっていて連絡がとれませんでした。
 無断で掲載することをお許しください。

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どのような人生を選ぶか、それはあなたの自由です
どのような人生が正しいかは、誰にも言えません
ただ、あなたらしい生き方を選んでほしいと思います




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