野球場めぐり: 長野オリンピックスタジアム



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▲ 長野オリンピックスタジアムバックネット裏2階席から

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長野オリンピックスタジアム訪問記

2000年8月1日、長野オリンピックスタジアムで開催された広島東洋カープ対ヤクルトスワローズの試合を観戦しました。長野オリンピックスタジアムは1998年の長野冬季五輪で開会式、閉会式などの会場となった場所を野球場に改装した球場です。5月にパシフィックリーグの試合が2試合開催され、今回が2回目(3試合目)のプロ野球開催でした。直前までは、高校野球の地方大会もここで開催されていたようです。

場所は上信越自動車道の長野ICからクルマで5分程度。JR篠ノ井駅からバスで10分程度、JR長野駅からバスで30分程度といったところです。わたしは実家(群馬県高崎市)で用事を済ませてからクルマで長野入りしました。高崎市から上信越自動車道を利用して1時間半程度だったと思います。地図でだいたいの場所を調べておいたので、すぐにスタジアムを発見できました。この時点で試合開始1時間以上前の16時50分くらい。

クルマで来てしまったので、駐車場が使用可能なら停める、使用できないならどこか民間の有料駐車場でも探して停めようと思っていました。正直言って甘く見ていました。その点は反省しています。しかし、それにしても、このあと球場には入れるまで2時間以上かかることになるとは....。

案の定、スタジアムの駐車場は関係者専用となっていて、一般客用の駐車場は無い様子。係員にクルマを停められる場所を尋ねたところ、「シャトルバスでお越しください」との返事。それならシャトルバスの発車している付近に停めて、バスでアクセスしようと思いシャトルバスの発車している場所を尋ねたら、返ってきた答えは「さあ」だって。それくらいきちんと案内してよ。何のための係員なんだ?

スタジアム付近をクルマで走りながら駐車場を探すが、一般用の駐車場は無さそう。路上駐車もできそうな場所はない。仕方なく、見かけたシャトルバスに「篠ノ井駅東口〜長野オリンピックスタジアム」と表示されていたのを頼りに、篠ノ井駅に向かう。駅の近くなら駐車場くらいあるだろう。しかし、唯一発見した駐車場は満車。駅近くに停車しているバスの運転手さんに、この付近にクルマを停められる場所が無いかどうか尋ねるが、わからないとのこと。それなら、他にシャトルバスが発車している場所を尋ねたら、「ビッグハットと長野駅」との返事。ビッグハットには大きな駐車場もあるとの情報も教えてもらう。早速ビッグハットに向かう。しかし付近にバスの発着しているような場所は見あたらない。駐車場も何かの会議のための専用駐車場となっている。おかしい。(あとからわかったことですが、ビッグハットから発車しているバスなど無かったようです)

それなら、と長野駅に向かう。今度はシャトルバスの発着している場所を発見。長野駅前の地下に有料駐車場があるのも発見。ここに停めたのが18時28分。すでに試合開始後30分近く経過している。バスに乗り込んだのが18時40分。そしてスタジアム付近に到着したのは19時10分くらい。i-modeで得た情報によると、既に3回を終わっている。ちなみに、このシャトルバス、往復料金が800円。

スタジアムに着いたが、バスを降りた場所から前売り券で指定されている席(B席内野一塁側)まではかなり遠い。結局スタジアムのスタンドに入れたのは19時15分頃。最初からシャトルバスの乗り場をきちんと案内してくれれば、もっと早く着いていたかもしれないのに。残念です。

早速スタンドに入ったが、自分の席に直接向かわずにスタンド内をうろうろ。そういえば慌てて球場に向かったので、食料を何も用意していない。内野席の売店は人混みで、しかも弁当類は完売してしまっている。ああ、空腹のままあと数時間過ごさなければならないのか。ところで、この球場には死角があったりして、野球場としては欠陥があると指摘されているのを知っていましたので、さっそく死角の様子をカメラにおさめる。と思ったときにカープの新井がホームラン。ホントに死角で見えませんでした。

柱による死角で打者が見えない

▲ 柱による死角で打者が見えない

とりあえず、前売りで買っておいた席に向かう。席は2階スタンドの一塁側。座ってみたら、下の写真のような状況。目の前にある手すりで、観戦しにくいこと....。結局この席には10分もいなかったような気がします。

再び食料を求めて売店へ。相変わらず混んでいる。仕方なく列に並んでいたら、そこは何とかき氷を待つ列だった。何だそりゃ。つまみ類を買うために再び列に並ぶ。フランクフルトとビールを頼んだら、ビールは別の列だと言われる。いったい何回並び直せばいいんだ。

手すりで観戦しにくい

▲ 手すりに遮られた視界

売店で苦労して買ったビールとフランクフルトを持って、内野自由席エリアへ。ここの方が視界を遮る物は無く、落ち着いて観戦できそう。しかも観客が少なくて、余裕を持って座れる。ここからの眺めは下の写真のような感じ。しっかりとプレーを見ることが出来ます。

買ってきたビールを開けて口にしてみたら....、全然冷えてない。たしかに氷の浮かんだ水槽から取り出したビールでしたが、冷やすペースに売り上げが追いつかないのでしょうね。フランクフルトを口にしてみたら、こちらは火を通した形跡がない。この季節、火を通していないフランクフルトソーセージなど口にするのは危険。これじゃ食えない。仕方なく生ぬるいビールを飲んで過ごしていました。腹の立つことが多くて、プレーに集中できない。これじゃ何しに来たのか分からない。

内野自由席からの眺め

▲ 内野自由席からの眺め

スコアボード

▲ 磁気反転式のスコアボード

試合の合間にはカープのマスコット「スライリー」が登場。しかし、どうも試合に集中できないので、場内をウロウロし始める。まずは外野席。チケットを見せなくても、ほとんどの場所に出入りできそうな感じでした。比較的傾斜の緩い芝生席でした。以前の西武球場のような感じ。そういえば、グラウンドの人工芝、フェンスの色など依然の西武球場と良く似た印象です。

外野席近辺の売店をちょっと覗いてみたら、うな重をお茶付きで500円でたたき売りしている。こっちには食料もまだ残っていた模様。内野の売店には食料はほとんど残っていなかったのに、この違い。また腹立たしく成ってきたが、うな重を500円で購入できたことで少し機嫌が直る。ただし、さっきの内野自由席に戻ってうな重を広げたら、雨が降ってきて非常に食べにくい。

最後に、バックネット裏付近の最上段へ。そこで撮った写真がこのページの冒頭の写真です。スタジアム全体が見渡せるので、どこの球場へ行っても好きな場所、好きな角度なのです。試合終了までこの場所で観戦していました。

スライリー

▲ スライリー、長野に登場

外野席からの眺め

▲ 外野席からの眺め

試合が終わってスタジアムを出て、シャトルバスの乗り場に向かおうとしたが、だいたいの方向はわかるものの、細かい場所がわからない。しかも長野駅行きの乗り場がどこなのか、係員の案内は無いし、表示も無い。かなり探し回ってやっと長野駅行きのバスを発見。バスの前の列最後尾で係員が「長野駅行きのバスはこちらです」と繰り返している。それじゃ意味無いって。見りゃわかるのだから。もっとスタジアムに近い場所で案内しなくては。係員に指摘したところ、「はいはい」という生返事。馬鹿にされているような気分。

しかも、バスがなかなか来ない。試合は21時10分くらいに終わっていたのですが、バスに乗れたのは22時。時間が掛かりすぎ。結局長野駅前に着いたのは22時30分。やっぱり時間が掛かりすぎですね。

それと、どう見ても一般客と思えるような人たちが、球場脇の「関係者用」の駐車場に停めてあるクルマに乗り込んで、帰宅していったこと。ホントにこの人たちは関係者なんでしょうね、関係者どの。ますます腹が立つ。

シャトルバスを待つ列

▲ シャトルバスを待つ様子

というわけで、最初から最後まで怒りモードのままで、試合内容をろくに覚えていないほどです。日帰りでの長野行きだったため、このあと長野自動車道、中央自動車道の長時間ドライブが待っていました。梓川、姥捨、双葉の各サービスエリアで休憩をとりながら、なんとか午前3時過ぎには帰宅。長い長い一日でした。

[追記: 2005/02/26] その後の情報によると、バックネットの支柱により発生する死角の問題は、バックネットがつり下げ式に変更され、支柱が撤去されたことにより解消したとのことです。おそらく、開場から時間が経ち、球場の運営も改善されているものと期待しています。


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