2.26 川崎球場


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2.26川崎球場

オリオンズファンの手によるイベント「川崎球場Orionsさよならイベント」に行ってきました。3月で閉鎖の決まった川崎球場で、ここを本拠地としていたロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)のファンが、自らの手により企画、開催したイベントです。詳細は上のバナーをクリックしてください。

川崎球場入り口

球場入り口にはロッテオリオンズの球団旗。入場料1000円を払って受け取ったチケットは、この日のために作った昔のチケットを思わせるデザイン。名物ラーメン屋さんには長蛇の列。お好み焼き屋とうどん屋は閉まっていたけど、スタンド内の売店は営業中でした。「レストラン」も営業していたようですね。スタンドに出てみると、スコアボード上にもロッテオリオンズの球団旗。昔を思わせるデザインですが、三色の美しいデザインだったと思います。


マウンドからの図

バッターボックスからの図

午前中はファンにグラウンド、ベンチ、ブルペン、ロッカールームを開放して、自由に見学できるようになっていました。ベンチに座ったり、グラウンドでフェンスまでの距離感を感じてみたり、村田兆治が投げていたマウンドや落合博満が立っていた打席にたってみたりしながら過ごしました。打席から外野方向を見ると、わたしでも打球をスタンドまで運べるのではないかという錯覚に陥ってしまいそうです。それほど狭く小さく感じるのです。


ユニフォーム展示1

ユニフォーム展示2

三塁側ベンチでは、昔のユニフォーム、優勝記念の寄せ書き、サインボールの展示をしていました。またロッテオリオンズユニフォームの試着コーナーもありました。昔のユニフォームは川崎移転前のロッテユニフォーム、川崎時代の大洋ユニフォームなどです。いったいどこから調達してきたものなのでしょうね。


一塁側ベンチからは、中に入ってロッカールームなど普段では絶対に入れない部分も見学することができました。

シャワー室

まずはシャワー室。そんなに汚いわけではないが、決して綺麗なものではない。プロ選手がこれを利用していたのでしょうか。

ロッカー室

続いてロッカー室。これが選手一人分に与えられたスペース。こりゃ狭い。マドロックが来日したときに、専用のロッカー室を作った(帰られてしまっては困るので)というエピソードにもうなずけてしまうような代物でした。

ブルペン

打者が素振りをするときに使っていたと思われる鏡などもありましたが、撮影するのを忘れていました。ということで、次は室内ブルペン。土の部分にはカバーがかけられいていたので、いつもの姿ではないのでしょう。因みに地震がきたら崩れる心配をされているスタンドの下にありますので、その場合ここにいては命は無いでしょう。

ベンチからグラウンドを見る

監督室にはカギがかけられていて、中に入ることはできませんでした。残念。食堂と思われる場所などもあったりしましたが、もう使われることもないのでしょう。一通り見学したあとで、再びベンチに戻って、兵どもがいた場所に腰をおろしました。川崎球場のベンチからグラウンドを見ると、こんな感じなのですね。意外と視界が狭く感じました。


今度はスタンドに戻って、外野席へ向かいました。このライトスタンドにも何度も来たものです。ホントにがらがらだったんですよ、ロッテオリオンズの試合は。

張本3000本安打着弾点

ライトスタンドの比較的ポール際最上段に、このプレートがあります。このプレートの15メートル上方に張本(当時ロッテオリオンズ)の3000本目のヒットとなるホームランが着弾しました。日本プロ野球史上唯一の3000本安打選手ですから、王のホームラン記録に並ぶ記録です。その達成がこの球場だったのです。川崎球場も誇りに思っていたことでしょう。

ひびのはいる階段

外野スタンドの階段部分に目を向けてみると、やはり老朽化は確実に進んでいるようです。ところどころコンクリートがはがれ始めています。ところで、ここに映っているベンチシートはプラスチック製ですが、以前はこれが木で出来ていました。ちょうど尾瀬の湿地帯にある歩道みたいな感じでした。雨が降るとなかなか乾かないものでした。ああ、いろいろなことを思い出す。

照明灯のある外野席

ライトスタンド後方に道路が通るため、スタンドの形は抉られて、スタンドの中に照明灯の鉄塔が立つという、独特のライトスタンド。その鉄塔の下にも座席があって、そこからグラウンドを見ると、こんな感じです。これじゃ選手も観客も可哀想です。レフトスタンドは普通の形なのに....。

外野席入り口

外野席の入り口を内側から映したのがこの写真です。この日は観客は全員内野からの入場だったため、ここは開けていませんでした。この外側に外野席の券売所があって、そこで購入したあとでここから入場するわけです。いかにも昔の設備ですね。3月26日のオープン戦ではここも最後のお役目を果たすことになるでしょう。


さて、この日のメインイベントであるオリオンズOBによる紅白戦。往年の選手たちがロッテオリオンズのホーム用、ビジター用のユニフォームを着てプレーする企画です。

スコアボード

「ロッテオリオンズの練習時間はあと5分です」という芸の細かいアナウンスのあとで、スタメンが発表されました。スコアボード(いまは電光式ですが、昔の手動スコアボードも捨てがたい魅力でした)の上にはためくオリオンズ旗が球場によく似合います。始球式は応援団長の松本さん。

ハムユニ売り子さん

試合中には「バーニングレッド」ファイターズユニフォームを着た売り子さんが登場。背番号75番の「OKAJI」が思いっきり目立っていました。夜のTVKのニュースでもしっかりと放映されていましたよ。

紅白戦1

試合の方は、水上の華麗な守備、得津の力強いバッティング、後でクイズのネタにもされてしまった倉持のピッチング、選手が足りなくなって急遽出場した観客、などなど楽しめました。水上の息子さん(高校生くらい?)が助っ人として登場しましたが、見事なライト前へのヒット。すごいぞ。

紅白戦2

打席の選手が水上なのですが、この打席何度バットに当ててもボールが前に飛ばずにバックネット方向に飛んでしまう。何球ファウルが続いただろうか。やっと前に飛んだら内野フライ。ジュニアの前で面目ない感じの水上選手でした。試合中には、スタンドから川崎名物の野次が飛び交う、暖かい企画になったと思います。観客席には、クラウンライターライオンズ、阪急ブレーブス、nhマークの日本ハムファイターズなどの帽子をかぶっているひとたちもちらほら。かなりマニアックな人たちが集まった企画だったのかもしれません。

それにしても、ホントに寒かった。持ち込んだワインを飲みながら見ていたのですが、全然身体が暖まらない。風邪ひいていたのが悪化してしまったようです(当然か?)。

試合結果
白 010 000 0 = 1
紅 010 000 1x= 2

最後は水上の打席で投手が暴投。三塁走者が生還して、紅組がサヨナラ勝ち。水上さん、良かったね。


次は全員がグラウンドに降りて、○×式のクイズ、なのですが、ちょっと時間があったので再びグラウンドを見学。

センター近辺から見たスコアボード

外野の方に行ってみました。オリオンズ旗が綺麗にはためいていたので、とりあえず写真。外野スタンドを見ると、観客席はフェンス(金網)を隔ててすぐそこ。グラウンドレベルってのはこういうのを言うのですね。これなら声援が(野次が)よく選手に聞こえたでしょう。●●スタジアムで活躍している「波●おばさん」も大喜びかもしれません。3月26日にはここに登場するのだろうか。

筆者登場

というわけで、バックスクリーン前に立つ筆者の姿です。初登場かもしれません。服装が寒さを物語っています。ちなみに紅組の「2番水上」が水上ジュニア、「3番水上」が水上シニアです。白組の「ゲスト」は選手が足りなくなって(OBがばてたため)急遽観客から募って出場した人です。

操作卓

ホーム付近に戻って、バックネット裏を覗いてみると、スコアボードの操作卓らしきものが見えました。カウントやヒット/エラーなどの判定表示をするための操作卓でしょう。脇にあるパソコンが、おそらくスコアや選手名表示などをするためのものなのでしょう。間違ってたら、すみません。


さて、○×式の「川崎球場カルトクイズ」。筆者はあえなく3問目でアウトになりました。でも全員に「テレビじゃ見れない川崎劇場」のチラシを記念品にいただきました。このチラシは、宝物になりそうです。

レフト外野席

勝ち残った人たちのクイズ中に、誰もいないレフト側外野席を歩くこの人物は....。最後はマニアックな問題にもかかわらずマニアックな人たちばかりが残ってしまったため、勝負がつかなくなりクイズを中断。じゃんけん大会となって、勝ち残った人たちに選手のユニフォームなどのうらやましい賞品が贈呈されました。いいなあ。


というわけで、ファンの有志がボランティアで企画したこのイベント。よい雰囲気を残しつつお開きとなりました。

最高気温はおそらく5度くらい、雨や雪こそ免れたもののどんよりとした曇り空。座っていると身体中が冷えてしまう気候でした。少しでも陽差しがあれば暖かかったのでしょうが、それもまた、川崎球場らしくてよかったのではないかと思います。わたしが川崎球場に行ったときに、好天だった記憶がほとんどないのです。

来月には横浜ベイスターズ対千葉ロッテマリーンズの試合が予定されていますが、純粋な意味でロッテオリオンズのイベントとしてはこれが最後でしょう。これだけの暖かいイベントを企画した実行委員会のみなさま、ボランティアのスタッフのみなさま、そして参加してくださったOBのみなさまにこころから感謝します。川崎球場も喜んでいるでしょう。ほんとうにありがとうございます。


チケットと帽子販売のちらし

最後に。きょうのチケットも記念品のひとつになりそうです。チケットと一緒に映っているのは、選手仕様のオリオンズ帽子販売のちらし。7000円か....。心が動く....。もう絶対に手に入らないだろうしなあ....。


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