沖縄キャンプめぐり-2000-


ここ数年続いている横浜ベイスターズ宜野湾キャンプ訪問ですが、今年は少し趣向を変えて、沖縄で春季キャンプをしているチームのキャンプ地を4か所まわってきました。北谷(中日ドラゴンズ)、嘉手納(湘南シーレックス)、宜野湾(横浜ベイスターズ)、そして浦添(ヤクルトスワローズ)の4か所です。名護(日本ハムファイターズ)は遠いため、沖縄(広島カープ)、石川(LGツインズ)は時期が合わないため訪問できませんでした。もうひとつ、沖縄で唯一プロ野球の公式戦が開催されたことのある奥武山球場も訪れました。現地で撮ってきた写真を交えて書いてみましたので、お時間があればお読みください。どうしても宜野湾での時間が長かった分、ベイスターズが中心になってしまっていますが、筆者の趣味ですのですみません。


北谷運動公園野球場

まずは、2月19日(土)、北谷にある「北谷運動公園野球場」へ。今回はレンタカーを借りて沖縄本島内を移動しており、レンタカーにはカーナビがついていましたので、目的地へはほとんど迷わずに到着することが出来ました。那覇市内からは道路が混まなければ30分程度です。

スタンドに入ると、フリー打撃の最中。曇り空ではあるものの、ひかくてき暖かく長袖シャツだけで十分な気候。しかし強風が吹いており、コンタクトレンズユーザーである筆者にはつらい環境。スタンドから降りて球場のまわりを歩いてみると、サブグラウンドで投手陣が守備練習をしていました。

佐野と山本昌

山本昌や大阪近鉄バファローズから移籍してきた小池、佐野などの姿を見ることが出来ました。佐野は思っていたとおりの体型で、大きくずっしりしているのですが、それにもまして大きいのが山本昌。下半身の大きさがあの力強いピッチングを支えているのでしょう。折からの強風が吹いていましたので、佐野の帽子が飛ばされないかと期待していたのですが、さすがにそれは無し。サブグラウンドの隣にはブルペン。一般人も窓からブルペンの投球練習の様子を見ることが出来ました。このときは野口が投球練習をしていました。今年は打たせてくださいよ、頼みます。(写真右=山本昌、中央=佐野)

守備練習の後、紅白戦がはじまりました。わたしにとっては2000年初の「プレーボール」です。久慈は相変わらずいやらしい、バンチはあのモーションなら走り放題、岩瀬はどうしちゃったんだ、などと話しながら、今年初の野球観戦を楽しみました。詳細は、観戦記で。

球場そばの「南国食堂」(羽賀研二の店です)でランチバイキング(\1,000)を食す。この内容でこの値段ならリーズナブル。食べているうちに、降り出した雨が大雨になっていました。


2月20日(日)は「おきなわマラソン」に出場しました。詳細はこちらで。ちなみに、今回の沖縄旅行のメインの目的は、このマラソンです。キャンプ訪問はあくまでも「ついで」です。

マラソンのあとで天候が良ければ、読谷で行われているはずの中日ドラゴンズファーム対湘南シーレックスの練習試合を見て来るつもりでしたが、疲れと雨のため断念。試合は中止だったようです。


2月21日(月)は、マラソンで疲れていたけど、無理して早起き。まずは那覇からクルマで45分くらいの嘉手納へ。「嘉手納野球場」で横浜ベイスターズのファーム「湘南シーレックス」がキャンプ中のはずです。カーナビに従って運転していったのですが、とても野球場があるとは思えない、住宅地の中へ入ってきてしまいました。と思ったら突然現れた陸上競技場と野球場。野球場の入り口には「歓迎湘南シーレックス」の文字。間違いない。ここだ。でも、誰もいないし、球場の入り口も閉まっていて入れない。どうやら、時間が早すぎたようです。とりあえず球場の写真を撮って、ここは引き上げる。残念。

嘉手納野球場

写真は道路から覗いた嘉手納野球場です。外野席にポツリポツリと見えるボードは「湘南シーレックス」と書いてあるものです。とりあえず名前が浸透するといいですね。


続いて宜野湾市立野球場へ。こちらは横浜ベイスターズのキャンプ地。わたしにとっては、4回目の訪問となります。球場に着いてまず感じたのは、昨年はあったチャンピオンフラッグが無い。当たり前なことなのですが、やっぱり淋しいですね。取り返すことが出来るのかどうか。グラウンドでの全体練習はまだ始まっていないようなので、室内練習場を覗いてみました。入り口には、「壺」が。投手陣が握力強化(?)のトレーニングに使用していた壺です。実際につかんでみたかったのですが、関係者以外立入禁止なのでできませんでした。

つぼ

そのうち、野手陣が外野グラウンドに移動して、各自がランニングなどでアップをはじめました。筆者が注目している田中一徳も登場。グラウンドへの移動中にも見かけたのですが、グラウンドで見てもやっぱり小さい(とは言っても筆者と同じくらいの大きさですが)。小さい選手が活躍するのは見ていて気持ちいいので、田中には是非とも活躍して欲しいと思っています。

田中一徳アップ中

駒田と新井潔

アップ中に長身の二人(駒田と新井潔)がじゃれ合っているのを見かけましたので、思わず写真を撮りました。それが、上の写真です。何かキモチワルイですが。

田中一徳フリー打撃

フリー打撃の準備が始まったので、筆者は内野スタンドへ移動。ベンチ前で斎藤隆が松盛さんとキャッチボールをしています。フリー打撃に登板するのでしょう。ところで、松盛さんは打撃捕手を退任したんじゃありませんでしたっけ。フリー打撃の一番手は、田中一徳。左右両打席で打つ様子をみました。何かバットに当てるだけの打撃に専念しているみたいで、ちょっと残念。パンチ力もあるようですから、もう少し手首の力を使って欲しいと感じました。写真は右打席でバントする田中一徳。

駒田と田中一徳

フリー打撃では、一通りの打者が打席に立つ様子を見ることが出来ました。駒田は柵越えを連発。今年は最初から小さな構えで行くみたいです。ローズは右中間への打球に伸びがいまひとつ。昨年のような大爆発はもう無理なのか。しかし、レフト方向への引っ張った打球はさすが。鈴木尚は気持ちと打球が噛み合っていない印象。新井潔は柵越えを連発。今年は崖っぷち。やってくれるでしょう。フリー打撃を終えた駒田、田中一徳が守備練習に出ていましたので、二人が並んでいる様子を写真に。やっぱり身体の大きさが全然違う。

快く写真に応じてくれた野村

フリー打撃が終わり、グラウンド整備をしているときに、ブルペンを見に行きました。途中野村投手が移動していたので、写真をお願いして撮らせていただきました。「今年は頑張ってくださいね」と声をかけたら、笑ってました。ヒゲは似合わないからやめた方がいいんじゃないでしょうか。

続いて始まった紅白戦の様子は観戦記で。

ダッシュ川村

談笑する小宮山と戸叶

紅白戦が終わると、登板した小宮山や川村も含めて投手陣が外野でダッシュを繰り返す。川村の足を初めて見ましたが、はやそうです。写真のダッシュする川村の後ろでボーっと立っているのは新井潔。小宮山は戸叶と楽しそうに談笑。この笑顔はいつまで続くのでしょうか。というような様子を見ながら、宜野湾を後にしました。ところで、観客の中にいた4人組みの女の子は、もしかして前日夜に沖縄料理屋さんにいた4人でしょうか。奇遇ですね。


宜野湾からクルマで約15分で浦添へ。場所をよく知っていれば、もっと近いかもしれません。浦添市民球場は、丘を掘り下げて作った感じの球場で、まわりの緑がとても綺麗です。観客席などの設備は宜野湾より立派。ネットが必要最小限なので、とてもグラウンドが見やすい球場です。

浦添市民球場

スワローズもベイスターズと同じように紅白戦をしていたようですが、筆者が着いた時点ではすでに試合が終了しており、居残り特打をしている選手のみがバッティング練習をしていました。稲葉や馬場、青柳といったところが打席に立っていました。稲葉が完全復活すると層が厚くなりますね。稲葉は良い当たりを続けていました。

ブルペンなどがある室内練習場は球場に併設された建物の中にあり、一般観衆は立入禁止になっていました。入り口から覗くことはできましたが、中でピッチング練習をしている投手は、その時点ではいませんでした。石井一を見てみたかったのですが、残念です。


浦添の次に訪れたのは、奥武山野球場。「奥武山」は「おおのやま」と読みます。日本復帰前にパリーグの公式戦がこの球場で開催されたことがあります。詳細を調べたいと思っているのですが、それはまた後日。場所は那覇市の南部。那覇市街地から那覇空港へ向かう途中で、ちょっと左側にそれた地点にあります。那覇市街地からは10分程度でしょう。道の混雑具合に激しく左右されますが。

奥武山野球場

実は、前日にはこの球場で北海道対沖縄の草野球チームの試合が開催されたことを、沖縄ローカルのニュースで見て知っていました。この日も何かのイベントが開催されていないかと期待したのですが、残念ながら何もしていなかったようです。オマケにスタンド部分も工事中。そのため、球場脇から覗き見るように写真を撮ってきただけで終わってしまいました。見た限りでは、いまのプロ野球公式戦を開催するには厳しいものがありそうです。スタンド設備などの改善が必要でしょう。現時点では浦添の球場が最も公式戦開催にふさわしい設備に見えました。


というわけで、沖縄の5球場を訪問したわけですが、やはりキャンプだけではく公式戦を開催したいと強く感じました。上に書いたとおり、現時点では浦添市民球場が最も公式戦に近い条件を備えているように感じます。昨年のファーム日本選手権は、たしか浦添で開催されたと思います。観客動員などで厳しい条件もあると思いますが、キャンプでお世話になっているお礼を兼ねて、沖縄でキャンプをしている6球団のうちのどこかが、公式戦を開催するよう要望したいと思います。

それにしても3日間の沖縄滞在で、晴れていたのはほんの数分。キャンプも雨にたたられた球団が多かったそうです。この後、ちょっと早めにクルマを返して空港へ。最後にやっぱり沖縄そばを食べて、オリオンビールを飲んで一息。夜には羽田へひとっ飛び。深夜には自宅へ。自宅に帰ってしまうと、3日間の滞在なんてあっという間に感じてしまいます。もうすこし天気の良い沖縄に、ゆっくり滞在してみたいと思いました。


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