プロ野球観戦記

横浜ベイスターズ対ヤクルトスワローズ #28(2000年10月10日 横浜スタジアム)



S  = 000 000 041 = 5
YB = 110 100 201 = 6

勝利投手=木塚
敗戦投手=ハッカミー
本塁打=中根、池山、副島

YBユニフォーム最後のヒットを放つ駒田

YBユニフォーム最後のヒットを放つ駒田(打席に間に合って良かったぁ....)


駒田がYBユニフォームで出場。何としてもこの目で駒田の姿を見たい。会社を早めに出て、横浜スタジアムに向かう。向かう途中、スタメン4番で出場という情報が入る。時間的には、1回裏に間に合うかどうか微妙。石井琢、金城、鈴木尚に三者凡退を期待しながら球場へ向かう。または、1回表福盛炎上でもOK。

横浜スタジアムに到着し、内野席チケット売場へ。なぜか列が出来ている。おいおい、消化試合で並んで券を買わなければならないのか。しかもわたしの前のオヤジが席の場所について面倒な注文をつけていて、なかなかわたしの順番にならない。おいおい、石井琢が塁に出ちゃったぞ。はやく....。とりあえず何でもいいからA指定席を買って入場。2番金城の打席から見ることが出来ました。駒田の打席には間に合いました。良かった。

スタンドはざっと見て昨日の3倍くらいの入り。昨日の公式発表が12,000人なので、本日の観客数は36,000くらいと思われるが、定員30,000人の球場なのにあふれた6,000人はどこへいったのでしょう。

金城、鈴木尚が凡退する間に石井琢は三塁へ。二死三塁で4番駒田の打席を迎えました。大きな歓声でスタンドが駒田を迎えます。この打席、駒田の放った当たりは二遊間を抜けてセンター前へ(冒頭の写真)。石井琢が生還してタイムリーヒットとなりました。通算2006本目。打席に間に合って到着できて良かった。このあと、中根、進藤が出塁してチャンスを広げるが、多村が倒れて三者凡退。初回から残塁野球をみせてくれます。

2回表、駒田が歓声に迎えられて守備位置に。

駒田、2回表の守備練習中

しかし、すぐに佐伯と交代してベンチに帰ります。もう一打席みたかったなあ。お疲れさま、駒田。どこに行っても応援していきます。これからもがんばって。

2回裏、谷繁、石井琢のヒットなどで二死満塁のチャンス。打順は4番駒田!! じゃなくて佐伯です。だからもう一打席打たせてくれれば....。佐伯は四球を選んで1点追加。しかし中根凡退で、はやくも6残塁。ああ、大洋野球。

三浦は快調なピッチングを続ける。3回に無死一、二塁のピンチを招くが、スワローズのバント失敗もあって切り抜ける。

4回裏、二死無走者から鈴木尚、佐伯、中根の連打で1点追加。ここでスワローズは投手五十嵐に交代。ベイスターズは進藤に代えて荒井幸雄。今日で現役最後の打席になる見込み。古巣スワローズとの対決となります。ショートフライとなって凡退。しかし、両側スタンドから大きな拍手がおくられました。ありがとう、おつかれさま。

荒井幸雄最後の打席

荒井幸雄最後の打席

5回、6回は両軍とも大きな動き無く、試合は淡々と進む。

7回表、古田のヒットなどでピンチを招くが、ここも三浦が何とか切り抜ける。3点差では島田を投入できないかもという心配がこのあたりから浮かんでくる。島田の出番はあるのか?

7回裏、ヒットで出塁の佐伯を一塁において、中根がレフトへ本塁打。これで5点差。この展開なら島田を出せる。ありがとう、中根。

生還する中根

中根は本塁打を打って生還。

8回表、三浦は宮本、衣川、真中に三連打を浴びて1失点。なおも走者を二人残して投手河原に交代。代打は池山。何となく心配だったのだが、やっぱり池山の打球はレフトスタンドへ。あっという間に1点差に迫られる。

8回裏、スワローズ投手はハッカミーに交代。この交代はどういう意味だったのでしょう。先頭の河原に代えて、代打は川端。川端も今季限りでベイスターズのユニフォームを脱ぐことになります。

川端最後の打席

川端最後の打席はライトフライ

結局この回は得点入らず、1点差のまま9回へ。逃げ切れるのか? そして、島田の出番は?

9回表、ベイスターズの投手は木塚。「名残惜しいから延長戦しようぜ〜」と叫んでみたところ、木塚が副島に被弾。同点。おいおい、ホントに被弾しなくても。その後も二死満塁のピンチを迎えるなど乱調。連投の疲れでしょうか? それとも、そろそろ投球の癖を覚えられているのでしょうか? 気持ちで負けないで欲しいです。

9回裏、先頭の鈴木尚はセンターフライ。結局打率は3割に乗らず。残念でした。佐伯はレフト前ヒット。中根は高いバウンドの内野ゴロ。これで二死二塁。サヨナラ勝ちのチャンス。しかし打席は万永。現時点での打率は.053。ざっと暗算したところでは19打数1安打と推定される。「ここで打てば残留できるぞ」と叫んでみたところ、万永の打球はレフトの頭上へ。サヨナラヒット。失礼しました、万永さん。

万永、サヨナラヒット

万永、サヨナラヒット

サヨナラ打を打った万永をベンチから飛び出した選手が迎えます。考えてみれば今年の開幕戦もサヨナラ勝ちで、勝利投手も今日と同じ木塚。木塚に始まり木塚に終わったシーズンだったということでしょう。三浦の勝ち星も、駒田の勝利打点も消えてしまいましたが。

ベンチ総出でナインを迎える

ベンチ総勢でナインを迎える

選手が整列して終了後のセレモニー

試合終了後は、最終戦恒例のセレモニー

退団する権藤監督から挨拶があるのだろうと思っていたら、スコアボードに昨日限りで帰国したローズの姿が。ファンとナインへのメッセージだそうです。よく聞き取れなかったのと、文字を字幕の文字がよく見えなかったのとで、詳細は帰宅してから録画しておいたビデオで確認することにします。

ローズがビデオで挨拶

ローズがビデオで挨拶

そして、ついに権藤監督が最後の挨拶。権藤さんらしく簡単明瞭な挨拶でした。ピッチングコーチ時代を含めて4年間で全部Aクラス。4年連続Aクラスは球団記録です。球団史に残る名将だったといえるでしょう。1998年の優勝は忘れません。ありがとう、そしてお疲れさまでした、権藤さん。

権藤さん挨拶

権藤さん挨拶

権藤さんの挨拶後、選手は外野スタンド近くに移動。何人かの選手が胴上げされていました。遠かったので誰が投上げされていたのか不明ですが。(あとで確認したところ、川端、荒井、島田、阿波野でした)

また、ヤクルトスワローズ側スタンドから「あらい、あらい」のコール。荒井幸雄がレフトスタンド前でスワローズファンに一礼。スワローズに入団して新人王を獲得した選手です。スワローズファンに挨拶できてよかったですね。

外野スタンド前で胴上げ

というわけで、今シーズン最終戦も終了しました。スコアボードの御礼メッセージが淋しく感じます。おそらく、わたしが横浜ベイスターズファンとしてこのスタジアムを訪れるのは今日が最後になると思います。ありがとう、横浜ベイスターズ。

応援ありがとうございました

応援への御礼メッセージを表示するスコアボード

今日の買い物。ビール、サンドイッチ。


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