禅問答 Quiz

作成者  BON
更新日  2008/06/08

 一問一答での言葉のお遊び。意外と好評なのでどんどんいきましょう。

コンサルタントのお仕事のこつ
 交渉事に関する秘密。

【備考】


(2)コンサルタントのお仕事のこつ。

まずなにから調査すべきか。

 答えの大部分は顧客自身が知っている。まずは顧客の話をきくべし。(「コンサルタントの秘密」より)

ラベルを買うの話

 人は物を買うとき,大抵の場合品物でなくてラベルを買う。(コンサルタントの秘密より)。信用=CREDITとは,英語でいうところの「お金」という意味です。中身が同じミネラル水でもラベルなしでは売れません。しかし,「六甲のおいしい水」のラベルが貼ってあれば,お金を払ってもらえます。味はともかく。

 「コンサルタントへの対価は,その知恵ではなく,労働に対して支払われる。」とは「コンサルタントの秘密」に記された重要な秘密のひとつです。実は,我々の提供する情報そのものではなく,我々の流した汗と,我々や諸先輩が構築した「ラベル」に対価が支払われているようです。

名は体を語る。ただし額面どおりではない。 2001/05/30

 内容に見合わない名前がついていることは多ので,名前が立派な場合は気をつけましょう。

 ところで,「暴走族」を「珍走族」と呼ぼう,という運動があるそうです。「名は体をかたる」を逆手にとった,まことにうまい方法です。「珍走族」呼称運動に全面的に賛同します。

整理とは棄てることと見つけたり。その逆も真なり。

コストとリスク

 リスクとコストはトレードオフの関係にある。コストはあなたによって加減され,リスクはあなたを乗除する。だから,コストへの対策は削減により,リスクへの対応は分散による。

 コスト対応とリスク対応は似ていて異なる。日本人は,積み上げのできないリスク対応を侮る傾向が強いので,この点の自戒を十分に。

リスクは宝くじと同じ

 宝くじの期待値はさまざまなギャンブルの中でも最も低いものの一つですが,あたったら大きいと思ってみんな買います。大事故のリスクはあたったら大きいのですが,そのわりにはあまりみんな備えません。確率に対する人間心理って勝手なもんですね。

客観とは

 ... ゆえに「客観」=「主観」である。「客観的意見」を多用しないように。

「説明」

 経緯や理由があったとしても,意味があるとは限らない。むしろ,意味がないときほど一生懸命な説明がついてくる。説明されたからといってむやみに納得しないように。

危険性の罠 2001/03/05

 危険だ危険だといわれてるもんには実際には大した危険はない。真にして最大の危険は「認識されないこと」にあるからだ。

健康になれる薬 2001/03/05 02/07/28追記

 「不健康になれる薬」は存在するが,「健康になれる薬」は存在しない。「健康」とはバランスが維持された状態であるからで,一つの要因にってバランスを崩すことはできても,一つの要因によってバランスを保つことはできないからである。そもそも,薬とは生理作用を抑制するものである。促進するものは栄養と呼ばれる。

(追記) ここんとこ,某国製のダイエット薬だか,食品だかが問題になっているが,あの薬は正しく働いたわけである。なぜなら,薬はバランスを崩すために用いるものであるためである。なぜ環境ホルモンが問題になるのかも併せて考えてみましょう。

PRとIR

 公共において必要な広報はPRではなくIRに近いのではなかろうか。(IRと銘打ってPRをやってる公共サイトがある,なんて記事も読んだりしましたが...気持ちは理解できますけどね。)

業務成果品の役割 2001/03/18

  1. クライアントにとって:目的の遂行
  2. 技術者本人にとって:技術力の研鑚
  3. 会社にとって:信用と収入
  4. 業界にとって:技術蓄積
  5. 工事業者にとって:工事実施上の根拠
  6. 住民にとって:サービスの向上のための手順

 これらの各々の目的に関してすべての効果を備えていないと問題が発生する。技術成果品には様々な役割があることを認識すべき。

新しいものや滅多に使わないもの 2001/03/26

等分する 2001/07/11

 ケーキを2人で均等分けるときは一人が切り分けてもう一人が好きな方をとればよい。まったく同じ量かどうかは重要ではない。

 計画を立案するとき,将来を見とおすことはできない。しかし,ステークホルダー全員が納得するスキームを組むよう務めることで,これに代替させることは(原理としては)可能である。

危機に際して 2001/09/25

...変な「配慮」で隠すなよな...(愚痴です。)

情報発信 2001/10/16

 情報は発信するところに集まる。情報はあげればあげるほど増える。

...変な「配慮」で隠すなよな...(愚痴2です。)

信ずれば道は通ず? 2002/03/16

訊くは一時の恥,訊かぬは一生の損 2002/05/01

予想いろいろ 2002/07/14

 予言の自己成就とは予測が人に与える影響を言う言葉ですが,予測が当たるかどうかについてはにもいろいろあります。少し挙げてみると...

エージェントをかませる 2003/04/20

図面は語る 2003/04/30

 宴会の際,兄貴がおっしゃったお言葉。「図面を見ればコンサルがちゃんと仕事をしているかすぐわかる。」...金言です。そういうふうに見られると思って仕事をすることが大切ってことでしょうね。

問題の解決 2003/06/01

 問題が発生した際の解決について,日本でよく行われるのが主として拡散による方法。でも,切開手術をしないと...図にしてみました。

情報は整理をされてこそ 2003/06/09

 知っていることを分かっていることにするためには復習が必要です。整理されない大量の情報より,少量でも整理把握された情報の方がずっと有用です。そして,情報を整理する作業は,もとの情報に大きな付加価値を与えます。

サービスは常に向上を求められる 2003/10/26

  すでに手に入れたものは,それがどんなにすばらしくとも当然の権利になる。比較対象がなければ決して満足は得られない。故に,サービスの向上は歓ばれるが,サービスレベルが高い(比較対象がない場合)ことは決して評価されない。恐ろしいことである。

 経済学は,Welfareを量で捉えているが,ここに根本的な定義の誤りがある。Welfareの微分値で捉えるべきである。

 では,顧客満足を得るためにはどうすればよいかというと,低いサービスレベルとはいかなるものなのかを認識させるプロセスが必要である。このための手段としては,大きく以下のようなものが考えられる。

  1. 状況が目に見えて改善すること
  2. 悪い状況を比較対照とできること
  3. 悪い状況を経験させること

 1.の例としては経済界のあらゆる努力が,2の例としては江戸時代の身分制度が,3の例としてはイスラム教のラマダンなどが挙げられよう。

報道 2004/06/27

 韓国人の男性がイラクで殺害された事件に哀悼の意を示したいと思います。が,NHKのは,この事件後に,韓国では派兵賛成派が約20%増えたとの世論調査の結果を報道し,民放は政府への批判が高まっているとの報道をしました。(27日時点,事件から2日目)

 テレビ報道のいい加減さはもとより指摘されていることなんですが,さすがに180度異なった報道をされると,テレビ関係者の良識を疑わざるを得ません...どちらが客観的かは想像に任せますが。

信頼を回復する方法 2004/08/22

 別項で述べたように,一般に人は「評価したい人のよいところ」を,「非難したい人の悪いところ」を,それぞれ見る傾向にあります。一度「非難したい人」になってしまうと,良いことをしても記憶してもらえません。つまり,

 「信頼」は決して回復しないのです。

 信頼を回復したいときにとれる方法は...

 061008追記:繰り返される「お詫び会見」を見ていてふと思い出したのが,銀河鉄道999で登場する,ドクターサイクロプスのお話です。ドクターはコロニー建設の権威だったのですが,たった一つのねじの締め忘れから,コロニー内の空気が消滅してしまうという致命的なミスを犯して信用を失います。彼は信用を回復するため,自分のクローンたちと一緒に,自分のコロニーで生活をしてみせ,安全性をアピールするのですが...

理屈と気持ちと 2004/10/10

 「大事は理をもって決し,小事は情を以て処す」(丸紅会長 辻亨氏)

 2通りの解釈が可能ですが,どちらの解釈であっても物事を進めるための重要な示唆を含んでいるように思われましたのでひさびさに引用。

  1. 大事なことはちゃんと道筋を立てて考えなければならない。細かいことは感覚的に善いように対処すればよい。
  2. おおきな話はしっかりと説明をすればよいが,細かいところにはしっかりとした目配りをして,わだかまりを解かなければならない。

有用物と無用物 2004/10/14

必要物とゴミの違いは...

 使ってみて使えなければ棄てるのが実は大切なんでしょう。情報や安物であれば積極的に適用できましょうが,願わくば,人はこの対象であってほしくないものです。

信頼と安全 2004/10/24

 信頼と安全は自分で作るものである。だれの言葉か忘れましたがなかなかよい言葉ですので掲載。

情報の断片が判断を阻害する例 2004/11/07

 「イイトコドリ宣伝」による事実の歪曲の例をいくつかメモしてみました。もちろん,モトネタは「DHMO(dihydrogen monoxide」です。何こことかわからない方はGoogleかなんかで検索してみてください。

神の名を口にする汝,汝は神にあらず 2004/11/19

 絶対的な何かを「神」という名で呼び,敬うこと。この行為は大変純粋で美しいものです。ただし,「神の意志」を説く者は決して「神」でも「神の代行者」でもありません。「神」を敬うことと,「神の教えを説く者」を敬うことは同じではないのです。もし,話の内容が美しくとも,迂闊にその語り部に帰依すべきではありません。神に帰依することと,語り部に帰依することは,同一ではないはずです。

 貴方の内なる神と会話し,自分以外の人もそれぞれが内なる神を抱えていることの認識し,互いに尊重(Respect)しあうこと,が,「神」を中心とする倫理体系の中心原理ではないかと思います。

情報の判断 2004/11/21

 情報の判断をするためにはその背景や言葉の意味を知っていることが必要になります。どうしても

幕引きの難しさ 2005/01/05

 物事は始めるよりも終わらせることが一番難しい。社長の交代やらギャンブルで勝つことやら事例は沢山ありますが,ここでは戦争を例にとって見ましょう。

 第二次世界大戦でもっとも損をした国は,最も手ひどい打撃を受けた国どこかという問いがありますが,この答えは英国だと言われています。ドイツや日本は負けることによってそれ以降戦争をしなくてもいい国になれました。フランスに至っては,あまりにあっさり負けたので,戦勝国になってしまいました。それにくらべると,最後に勝ってしまった英国,米国,ソ連は,その後も戦争能力を維持しなければならないハメに陥ってしまい,他の2国と比べて体力の劣る英国は列強から脱落,植民地の全てを失ってしまいました。
 物事の解決のための武力行使は新たな敵を育てます。冷戦にソ連が敗北してから,米国を負かすことができる国はもうなくなってしまいましたが,このことによって米国は敗北するチャンスを失いました。よって,今後も世界の嫌われ警察官として,世界中の「敵」の矢面に立ち続けなければなりません。
 今のところ負けもせずに戦争をやめることが出来るほど人類はまだ利口ではないようです。米国ですら,永遠の連鎖を自らはたちきることができずにいます。自らの意志で負けずに戦争をやめることができれば,その時,米国は真の勝者になるでしょう。

ウォームハートとクールヘッド 2005/01/06

情報化時代の情報収集 2005/03/02

出来ない理由 2005/04/12

 ある提案などについて出来ない理由を聞くのは結構面白いもの。大概において論理破綻しているのに主張者が気づかないケースが結構多いものです。例を挙げてみましょう。

結果を説明すること 2005/05/15

 起こった結果についてはだれでも分かるのですけど,それが必然なのか問題なのかはそれ相応の努力と予断がないと判断できないものです。 事情ではなく事象を見るのが世間。事情を斟酌してもらうための努力。大変に困難な作業ではありますが。

「わからない」を説明すること 2005/07/30

 分かっている人が分からない人がどこが分からないかを判断するのは非常に難しい。誤解されないように一生懸命にいろいろ書くと余計に小難しくなって誤解されやすくなる。法律の文章などはまさにこの典型である。

制度設計上の「3」の意味 2005/06/06

 3という数字の意味については別項で書きました。2が対決と不安定を象徴するのに対し,3は「三竦み」に象徴されるように,意図せざる安定を象徴しているように思われます。

 なにかの制度や仕組みを作るとき,得にチェック機構の制度設計をするときは,2つではなく3つの単位を設定して「三竦み」の状況を演出することが一つのコツのように思いますが如何。

縁人 2005/09/15

 テレビのスポット番組のタイトルです...実際になにか成し遂げた人は尊敬の対象になりますが,実際のところ,その裏方の方が大変な努力をしていることはよくある話。誰がどのように苦労をしたのか,包み隠さず話せる人は信用できますね。

官と民 2005/09/21

 郵政の官民論議が大変盛んな今日この頃。では官と民は何が違うのか。それは,それぞれの行動の計測方法です。

 実は,「官」と「民」の他に,もう一種類ありますが...これは又の機会に。

官の競争 2006/05/18

 テレビのコメンテータたちは,官は事業を独占していて競争や努力をしないからコストが下がらない,とかいう主旨のことをノタマワッテますが,どうにも違和感がありました。が,このたび,ある事例の観察を通じてひとつの発見をしました。それは,

ということ。ひとつ前の薀蓄にもつながるのですが,要は官が競争すればするほど,微に入り細にわたった規制が出来上がる,ということですな。官の行動原理が「ルール」であり,「金銭」ではない以上,これはごく当たり前のこと。逆に言えば,細かい規制がある分野ほど,官の競争が激しかった分野と考えていいわけです。

 繰り返します。官は競争をしないのでも,努力をしないのでもありません。官が競争をし,努力をした結果,手続きが増え,コストが上がるのです。

 だから,あんまり官をいじめないで。なんでも官にたよらないで。なんでも官のせいにしないで。そうしないと,すみにくい世の中になってしまいますよ...

実力と努力と運 2006/09/13

ありえないなんてことはありえないの証明 2008/04/20

「ない」ことを証明するのは「多分」できない。
ただし、「多分」、である。

なぜなら、証明でき「ない」こともまた、証明するのは「多分」不可能だからである。

モンスター対策 2008/05/31

モンスター化した○○への対応マニュアル。いろんなところで役にたつと思いますので掲載。原典はモンスターペアレント対策マニュアルです。


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