ミクロスポルジア Microsporidia
作成者  特命平社員
更新日  2003/10/15

 各物質に関する情報をとりまとめたコーナーです。片っ端から集めた情報を載せる予定です。

水道への影響
 基準,毒性や障害,汚染源,対処法,検出法について。水道としての視点からとりまとめました。
特記事項
 当該物質に関連した情報について集めたものを掲載。
防疫
 防疫(病気などの伝播を防ぐこと)に関する情報をまとめました。

【参考】
 特命平社員殿のまとめがベース。ありがとうございました。


水道への影響

 下痢症状を引き起こす原虫です。海外で水系伝染した事例があり,相手の正体を見極める作業が行われているようです。大きさは1μmくらい(15μmくらいの長いやつもいるらしいで,ジアルジアなどと同じくアメーバ類を摂食,寄生するようです。

1)水質基準項目

 水質基準値は存在しません。日本ではまだ被害は出ていませんし,影響範囲もよくわかっていません。ただ,フランスで1995年夏に水道に起因するアウトブレイクが生じていて,米EPAも汚染物質監視リスト(candidate contaminate list)に規制およびモニタリングが必要な可能性がある項目に入れて注目しているとのことです。

2)毒性や障害

 原虫類の被害は種類に寄らずほとんど同じ(逆に,これが原因を特定するときの障害になるのですが)で,感染すると腹痛を伴う水様性下痢がその主たる症状です。免疫力が非常に低下しているケースでは死に至る可能性も否定できません(下痢は体力を奪うので)が,この原虫の毒素で死ぬ,とかそういう種類のハザードではないようです。未確認ですが。

3)汚染原因

 起源についての情報は持っていません。ある種は環境中で数ヶ月から数年間残存するらしいとのこと。蚊も宿主とするらしいという噂ですが?

4)処理方法

 通常のろ過では除去困難とのこと。芽胞自体は塩素および低圧/中圧紫外線で効果的に不活化が可能であるものの(UVはクリプトよりも効果低い),アメーバに寄生するため,消毒剤が届かず,耐性があるがごとく振舞う場合があるとのことです。

 さらにアメーバ中でも生存,増殖できるため,水道中で増殖する可能性についても調査が必要とか。

5)検出方法

 情報なし。詳しい方,教えてください。


特記事項

 特記なし。

【参考】
 このページは,私の方に特命平社員殿から問い合わせいただいた内容について別の方に資料提供を依頼し,いただいた資料を特命平社員殿にわたして整理してもらったものです。私は人のふんどしで相撲をとっただけ,まるで銀行のように美味しい商売でした。


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