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マウスパッドの長い午後



 皆さんはマウスパッドをどう使っていますか? 横に置いて使うのがとりあえず一般的だと思います。パソコンの画面自体が横長ですし、ギャルゲーの初回特典のマウスパッドの絵だって殆どみんな横の構図です。自分もつい先日までそれを当たり前だと思っていました。でも……

 マウス、特にボール式マウスの場合、ボールの回転を内部のローラーへ確実に伝達するには、裏面に貼られた滑動パッドを支点としてマウスが接地している事が条件の一つになります。もしボールが自体がマウスパッド上にあっても、支点の滑動パッドがそこからはみ出してしまうと、カーソルの動きはギクシャクした物になってしまいます。要するにマウスパッドにおいて、カーソルの操作に有効な面積は実はその一部に過ぎない訳です。

マウス裏面 M$インテリマウスを例に考えてみます。このマウスの場合、ボールと滑動パッドの位置関係は左の様になっています。つまり、マウスパッド上で操作に使える部分の実面積は、上32.5mm、左右17.5mm、下55.0mmのマージンを差し引いた面積になる訳です。


 これを、最も一般的なA5サイズ(210mm×148mm)のマウスパッドを横にした場合で図示してみると下の様になります。

横置きの場合の有効範囲

 なんだか酷く中途半端な範囲になってしまいました。アスペクト比がパソコン画面の4:3とは全くかけ離れているので、横の175.0mmにあわせてマウスのピッチを調整すると、縦ではおよそ画面の半分までしかカーソルの移動範囲を確保出来ません。逆に縦の60.5mmに合わせて調整すると、実際にカーソルの操作に使用する幅は僅かに約80.6mm。つまり175.0−80.6=94.4mmの部分がデッドスペースとなる訳です。また、この場合の操作に利用している面積を計算すると、60.5×80.6=4,876.3平方ミリ≒48.8平方センチになります。


縦置きの場合の有効範囲 今度はマウスパッドを縦にした場合を検討してみます。正方形に近い形状なので違和感を感じられるかもしれませんが、アスペクト比4:3の範囲を確保する際、113.0mmの幅をフルに使う事が出来るのが大きな利点です。また、その場合の面積も113.0×84.8=9,582.4平方ミリ≒95.8平方センチと縦置きの場合の約2倍もの面積を確保出来ます。


 つまり非常にどうでも良い話ではありますが、同一サイズのマウスパッドならば縦に使う方が効率は良い訳で…… ギャルゲー製作各社に置かれましては今後の特典製作の参考としてどうか、なんて思っていたら、既に縦置きマウスパッドを作っていた所がありました。ガ○ナックス、やはり侮り難しといった所です。

 ちなみに自分のマウスパッドはこんな感じなので縦でも横でも問題無しです。改造前は一体どんな絵柄のパッドだったかどうかは深く追求しちゃ駄目です。

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