●三脚の構造と使い勝手

<2>石突(三脚の先端部で地面と接する部分)

1970年代、半数くらいの三脚はスパイクとゴムの切り替え式「2ウェイ石突」を採用していた。 これは、ゴムを接地させたり、スパイクを出したりと、使う場面で使い分けできる。 アウトドアだと「スパイク」でしっかり三脚を固定。室内の床のようにすべりやすい、傷をつけては いけない場所では「ゴム」を使用する。

(左がスパイクの使用状態、右がゴムで接地する場合。 ゴム部分を回すと、ネジ式で、ゴム部分が上下する。)

ところが、1980年代に入り、丸パイプに空転防止の「溝」を入れる技術が確立。
パイプが空転しなくなって、接地面が一定するようになってから、「2ウェイ石突」よりも「面」で接地する 「石突ゴム」が主流となった。
安全上の問題もあり、2ウェイ石突を装備した三脚は圧倒的に少数派となった。

ところが近年「軽い三脚をより安定して立てたい」という理由から、高級タイプの軽量三脚で、 再び2ウェイ石突が復権する兆しがある。


空転防止の技術により、しっかり接地できる
「ザ プロフェッショナル」の石突。

最新の三脚「スプリント」では、
2ウェイ石突を採用。


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