三脚の各部名称
*日本写真映像用品工業会での規定に準拠した名称でご紹介
しています。
一部使用説明書等と異なる場合もあります。
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1=クイックシュー 2=カメラネジ 3=ビデオボス
4=カメラ台
5=シュー固定レバー
6=カメラロックナット 7=カメラネジ
8=パンハンドル 9=パンハンドル 10=パンストッパー 11=カメラ台ストッパー
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12=雲台取付ネジ 13=エレベータストッパー 14=ステーストッパー
15=エレベータ 16=雲台取付ネジ 17=本体 18=クランクハンドル
19=ストラップ 20=脚 21=ステー 22=脚ロックレバー
23=脚ロックナット 24=石突 |
解説:
1の「クイックシュー」は、複数のカメラを使う場合に備えて、
スペア用として単独でも販売されています。
3の「ビデオボス」は「ビデオ専用三脚」や「ファミリー向け三脚」にのみ装備されています。
4の「カメラ台」はカメラを載せる部分、または「クイックシュー」を載せる部分のみ
を示します。
6の「カメラ締め付けナット」はダブルナット式のカメラネジにのみ装備
されている部品です。「カメラ締付ドラム」とも呼んでいました。
7の「カメラネジ」はカメラを締め付けるネジです。下のツマミ部分と
上のカメラにねじ込まれる部分までが一体となっています。
8の「パンハンドル」は従来「パン棒」と呼ばれており、現在でも
そう呼ぶ人が多いようです。
9の「パンハンドル」は8との区別のため、実際には「ティルトハンドル
(またはティルトパン棒)」と呼びます。
10の「パンストッパー」は8との混同を避けるため、「水平止めネジ」
と呼ぶことも多いです。
12の「雲台取付ネジ」は各三脚メーカーで共通の規格が決まっています。
一般的な国産三脚は「U1/4インチ」のネジです。
これは一般のカメラ取付ネジと共通の規格です。ただ、長さが異なるので直接カメラを
載せないようにして下さい。
輸入の三脚、または「大型」クラス以上の三脚は「U3/8インチ」または、「U1/4インチとU3/8インチ
の切り替え型」となっています。
また、格安の三脚では、このネジを省略し、直接エレベーターに「雲台」がマウントされているものもあります。
13の「エレベータストッパ」は図のように、エレベーターを「側面から押す形状」
のもの以外に「エレベーターを周囲から締めこむもの」があります。
前者を「エレベーター押しネジ」、後者を「エレベーター止めナット」とも呼びます。
15の「エレベータ」は海外のメーカーでは「クランクハンドルを回して
上下するもの」のみを指すこともありますが、国内メーカーの共通表示では形状に関わらず、
「三脚の中心にあり、カメラの上下の微動をする部分」を表します。
クランクで微動するエレベーターは構造の違いで「ウォームギア式エレベーター」
重量級の機材でも自重落下しない)と「ラックアンドピニオン式エレベーター」(一般的な
クランク式のエレベーター)に分けられます。
クランクがなく、エレベーターそのものを持って上下する「センターポール式エレベーター」
も最近の軽量型三脚を中心に普及してきています。
16の「雲台取付ネジ」は図のようにエレベーター下部に設けているものの他に、
エレベーターを外して上下逆に差し替えるものがあります。
格安の機種では省略されている場合もあります。
18の「クランクハンドル」は機種によっては装備されていないものもあります。
19の「ストラップ」は別売オプションとして用意されています。
21の「ステー」は格安の三脚には多く装備されている機種がありますが、
昨今のプロ仕様三脚では、装備されている機種は少数派になっています。
24の「石突」はゴム製のものと、ゴムとスパイクが切り替え式となっているもの
(2ウェイ石突)があります。