12 開発の傷跡

1)削られた山

  7月27日の午後には、バランバン市の丘陵部を訪ねた。

 

  そこでは、山が削り取られ、裸になっていた。西部セブ工業団地の建設のために、大量の土砂が必要だっただらだとのことである。見るも無残な姿であった。

  しかし、本来水源保全地帯は、こうした開発はできないはずである。

  工業団地開発のためには、このような無残な開発さえも正当化されてしまうのだろうか。

2)ゴルフ場開発

  「削られた山」に続いて、7月27日午後にはゴルフ場などの建設予定地を訪ねた。

  下の写真は、このゴルフ場予定地の横を通り、セブとバランバンを結ぶ道路。

  このゴルフ場は、西部セブ工業団地開発に関連してリゾート施設の一環として建設が計画されたもの。工業団地利用者のための施設だ。これも山の中腹部。

 

  道路建設にせよ、ゴルフ場建設にせよ、水源保全地域でそのような開発は本来できないはずだが、それがすすんでいく。

  JICAが作成したセブ総合開発のマスタープラントも関係があるようで、心が痛む。

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