・大阪市交10系

1811以下10連  1973(昭和48)年、翌年の谷町線東梅田〜都島間開業用の20系4連として試作されたのが始まりの第三軌条鉄道では国内初のチョッパ制御車です。アルミ車体で同時期の新30系との共通点も多いものの、前面形状や室内天井の構成などに大きな違いがあったようです。性能的には100km/h運転も可能なもので加速度も向上しています。
 チョッパ制御の利点を生かすため76年には御堂筋線に転用され、これを機に8連化と10系への改番が行われました。79年からは他線の開業や御堂筋線の増結用に89年まで増備され234両にまでなったものの、95年の10連化時には一部車両が廃車され現在では10連23本が在籍しています。
2000.9.5 北大阪急行桃山台駅にて撮影
 走行音(三菱)[osk10ma.ra/230KB] 直接再生
 三菱製の制御装置を搭載した車両の走行音です。モーターは全車両同じもののようなので日立製の制御装置でも何ら変わらないものと思われます。ただ、10連化時に消滅した01〜03編成では強制風冷式のチョッパ装置を搭載していたようなのでこれについては送風の音が聞こえてくるなどの違いはあったはずです。現在ではそれらの車両は電装解除されて現存する編成に大部分の車両が組み込まれています。
 録音は御堂筋線新金岡→北花田間です。
・その他の写真
 こちらは98年から開始された更新工事を受けた車両で、1805以下10連です。最初に改造されたのは06編成だったようです。外観ではラインカラーに細い白線が加えられ、ドア部も貫通するなどの変化が見られ、室内には新20系と同様の次駅等の案内装置が追加されるなどしています。
 2000.9.5 北大阪急行桃山台駅にて撮影
 三菱製のチョッパ装置です。写真は1411号車のものですが、現存する車両に関しては全てフロン沸騰冷却式となっており、外観上の違いはないはずです。
 1999.3.10 北大阪急行緑地公園駅にて撮影
 こちらは日立製チョッパ装置で、1022号車のものです。ずいぶんと形が違うものです・・・。
 2000.9.5 北大阪急行緑地公園駅にて撮影

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