・阪急8300系

8402以下8連  1989年、8000系よりもやや遅れて登場した京都線向けのVVVF制御の量産車です。大阪市交堺筋線への乗り入れのため車体寸法は8000系よりもやや短く、幅は広くなっています。電気機器は慣例に従い京都線向けは東洋電機製で、制御装置は時期によって一部方式が変更されています。
 前面形状についても8000系同様途中で変更され、8303編成からは「くの字形」に、最後の8304と8315編成では車番が助士側正面窓内に移されています。
 1995年までに8連9本と6連2本の計84両が製造され、京都線系統の路線で活躍しています。
2000.9.5 十三駅にて撮影
 走行音(初期車)[hnq8300a.ra/170KB] 直接再生
 初期車の走行音です。初期の東洋電機製VVVF車の標準的な音と言っていいでしょう。該当する編成は8300・8301以下8連、8310以下6連、8330以下2連です。
 録音は松井さん提供で堺筋線日本橋→長堀橋間です。自動放送対応車なのに何でわざわざ肉声放送にしてたんでしょうねぇ・・・。
 走行音(後期車その1)[hnq8300b.ra/174KB] 直接再生
 93年度製の車両からは前面形状が横から見ると「くの字」断面に見えるような形状に変更されましたが、それに先立つ8302編以下8連、8331以下2連、8311・8312以下6連、そして先頭形状が変更された8303以下8連(当初は7連)がこのグループに属します。このグループでは初期車とは違って東洋電機のGTOインバータとしては標準形と言えるヒートパイプ冷却式(正確かどうかは自信なし)を採用し、特徴ある「東洋サウンド」になっているわけですが、非同期を含めて4段階の音の変化がはっきりと聞き取れるのがその後の増備車とは異なる点です。それにしても非同期長すぎ・・・。
 録音は堺筋線堺筋本町→北浜間です。今では大阪市交の自動放送は女声に変わってしまいましたが、これはその前の男声だった時代です。しかも、この頃はまだテープを使ってましたし。
 走行音(後期車その2)[hnq8300c.ra/193KB] 直接再生
 こちらは第2期の前面形状の8313・8314以下6連と8332・8333以下2連、さらに前面形状が変更された8315以下8連と8304以下6連が該当するグループで、一つ前のタイプと比べると4段階目の音が始まるときにほとんど境目が分からないことに気付くのではないかと思います。たぶん違いはそれだけだとは思うんですが・・・。
 なお、8315編成はシングルアームパンタを装備しています。番号を見るとなんで8304が6連で8315が8連なの?という疑問はあると思いますが、製造当時は逆だったようです。なぜか8304の中間車2両を8315編成に移したようです。そのために車内設備にも一部不整合な面が現れたりしているようです。
 録音は堺筋線恵美須町→日本橋間です。この放送も男声の自動放送ですが、音声合成による放送を使用していた時期のものです。
・その他の写真
 こちらは8333以下8連(後ろは8314以下6連)で、前面形状は「中期形」と言ったところでしょうか。もっと後の車両になると窓が上下方向に大きくなり、車号が助士側の前面窓の中に収まるようになります(8200系と同様なのでそちらを参照)。
 1998.3.8 大阪市営地下鉄堺筋線天下茶屋駅にて撮影
 音で言うと後期形の2種類に該当する車両のVVVF装置です。写真は8302号車のものです。1C4M用なだけあって小さいです。形は東洋電機製GTOインバータの標準ですね。
 2000.9.5 十三駅にて撮影

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