・2000系
「しおかぜ?号」2005以下5連
唯一(?)2000系で運転される「しおかぜ」20055-2215-2217-2107-2112の5連
1999.9.8 JR西日本岡山駅にて撮影
 1989年3月に試作車が、90年11月に量産車が営業運転に就いた、JR各社を通しても初めての制御付自然振子式車両で、直噴式330PSのエンジンを2台搭載した高性能車です。
 振子制御指令装置装備の非貫通先頭車2000形(試作の2001のみ普通車、2〜は半室グリーン)、貫通形の2100形(試作の2101は貫通路閉鎖)、中間車2200形、方向転換可能で振子制御指令装置を装備する貫通形先頭車2150形があり、2連以上で自在な編成が組めるようになっています。
 95年には出力アップ(350PS)・130km/h対応車が従来車に+300された車号で登場し(N2000系)、97年からは翌年のうずしお号130km/h化に向け、N2000系が本格的に製造されました。
 試作車走行音[JRSTSEa.ra/621KB]
 試作車の走行音です。小松製エンジンに新潟製変速機の組み合わせで、確かにそれらしい雰囲気の音です。乗った場所がややエンジンの真上に近くなってしまったようで、あまり新潟製の変速機のすばらしいサウンドは伝わってはきませんが・・・。
 録音は「うずしお12号」志度→屋島間で、web用としてはやや長めですが、力強い加速をした後にはすかさず排気ブレーキがかかるなど、聞き飽きない音が録れていると思います。それにしても、排気ブレーキの立ち上がり時、空噴かしの後で少し加速しているような音が聞こえてくるのが気になりますねぇ・・・。
 量産車走行音[JRS2000a.ra/474KB]
 こちらは量産車の走行音です。なんでも試作車とは減速比がやや異なっているようですが、それが原因で違う音が聞こえるということでもないようです。ただ、2つのファイルを聞き比べると、変速機の音の聞こえ方が全く違っていますが(量産車の方が変速機の音が強い)、これは単にポジションの違いからくるものだと思います。
 排気ブレーキを常用しているため、減速時にはまず空噴かしが入り、クラッチをつなぐときにガクンと衝撃を受けそしてブレーキがかかるという流れになります。加速時の変直切替なんかは滑らかなだけにこの衝撃は残念なところですね。
 ちなみに、録音した車両はごく普通の330PSエンジンの車両です。まだ「うずしお」は2000系化される前で、それ用の車両が他の列車に組み込まれたり(ただし指定席車)している頃だったので乗れませんでした。
 録音は「しまんと12号」後免→土佐山田間です。
・その他の写真
 上の写真と同じしおかぜ号の反対側、2112他5連です。前後で大きく印象が異なります。
 1999.9.8 岡山駅にて撮影
 こちらは試作車で、「うずしお12号」の2001以下3連です(中間車は量産車の2219)。「TSE」のマークが目立つほか、各部に量産車との違いが見られます。
 2001.3.2 高松駅にて撮影
 試作車の「元」貫通形先頭車、2101以下3連です。プラグドアの採用で貫通幌を見えないようにするはずだったようですが、結局閉鎖されてしまったようです。
 2001.3.2 高松駅にて撮影
 「南風9号」の2104-2203-2212-2007の4連で、「アンパンマン号」となった編成です。
 2001.3.1 予讃線多度津駅にて撮影
 「南風7号」の2030-2213(?)-2103-2130の4連です。2両目は車号がはっきりと読めなかった記憶があります。こちらは2001年3月のダイヤ改正から運用されることになっていた「アンパンマン号」の2編成目ですが、この写真を撮った時って改正前なんですよね・・・。
 ちなみに、「アンパンマン号」を走らせるのは、その漫画家の出身地が沿線にあるからだとか・・・。
 また、1本目と2本目で色以外にもデザインが微妙に違っているらしいです。
 2001.3.1 岡山駅にて撮影
 試作車2101号車のエンジンです。コマツ製なだけあって、L字型の骨組みが目立つ、小振りなものです。
 2001.3.2 高松駅にて撮影
 量産車2217のエンジンです。写りがあまりよくないので細部までは比較できませんが、試作車とは微妙に周囲の機器類の配置が異なる程度の違いではないでしょうか。
 1998.9.8 岡山駅にて撮影

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