・E721系(画像をクリックすると更に拡大画像が見られます)
クハE720-28以下4連
クハE720-28以下2連+クハE720-1以下2連
2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影
 2007年3月の仙台空港鉄道の開業に備えね2006年に登場した車両で、ステンレス製の3扉セミクロスシート車となっています。
 投入される地域の特性で交流専用電車とされ、空港アクセス用の500番代と、仙台地区の455系や417系、717系などの老朽車を置換える目的で投入された0番代とがあります。また、仙台空港鉄道所有のSAT721系も、このE721系500番代と互換性のある車両です。また、投入線区はホームが低いため、810mmの小径車輪で床面を低く抑え、ホームとの段差解消(=バリアフリー化)を実現しています。
 制御方式はVVVFインバータ制御で、IGBTを使用した3レベルコンバータと、2レベルインバータを組み合わせた主変換装置をMc車の床下に装備しています。制御単位は台車単位となる1C2M×2群構成で、故障時には台車単位での開放を可能としています。
 500番代2連4本、SAT721系2連3本、0番代2連39本が全て仙台車両センターに配置され、仙台空港アクセスや、東北本線、常磐線、仙山線などに運用されています。
 走行音(0番代)[E721-0a.rm/973KB]
 0番代車の走行音です。三菱製の主変換装置ですので、「ヒュルヒュル…」という非同期モードの鳴り方で、音の高さは非同期モードの間、ほとんど変化がありません。非同期モードの速度範囲は、加減速で異なっていて、加速時は50km/hくらいまで、減速時は35km/hくらいから、と、大きくずれていたように思います。また、非同期モードの間、モータからはそれなりに大きな唸りが2回、はっきりと聞こえてきますし、加速時の非同期モードは長めのため、同期モードに入る際、比較的自然に移行しているようです。減速時には、非同期モードが短いせいか、非同期モードに入る直前、非常に悲しげな音の響きになるんですが、どこかでこんな音を聞いたような気はするのに思い出せないんですよね…。純電気ブレーキが採用されているだけに、停車の瞬間までVVVF音が聞こえますが、ブレーキシューの音が大きくなってしまい、最後はよくわかりませんね。
 録音は東北本線北白川→大河原間です。
 走行音(0番代)[E721-0b.rm/730KB]
 同じく0番代車の走行音です。編成番号が34番と、かなり後の番号の車両になります。非同期モードの響き方が少しだけ高めのようにも感じられます。また、停車直前のブレーキシューの音が小さいので、電気ブレーキの最後の部分が聞き取りやすいのではないかと思います。
 録音は東北本線船岡→大河原間です。快速「仙台シティラビット」での録音ですが、速度出てないですね…。
 走行音(500番代)[E721-5a.rm/611KB]
 E721系の中で最初に製造された、いわば試作車のような位置付けにある、P501編成での録音です。VVVF音は量産車と特に違いはありません。
 録音は仙台空港アクセス線美田園→杜せきのした間です。仙台空港アクセス線では唯一の、ストレートな走りをする区間ですが、空港線以外は強風と大雪でダイヤが大きく乱れていた日のせいか、列車無線が常に何かしゃべってますね。内容はさっぱり分かりませんが、客室内にこの音量で響くのはどうかと…。
 走行音(SAT721系)[SAT721a.rm/706KB]
 E721系500番代とともに仙台空港アクセスに運用される、仙台空港鉄道所属のSAT721系です。これも音はE721系と何ら変わりません。外観や室内の造作などにはいくつか違いがありますが…。
 録音は仙台空港アクセス線杜せきのした→美田園間です。こちらの向きだと、美田園駅進入時、ポイント通過の速度制限を受けてしまうため、断続ブレーキになります。
・その他の写真
 クハE720-503以下2連です。イオンモールのラッピング電車になっているようですが、この写真の構図では、それほど目立たないみたいですね。とりあえず、0番代よりいい配色をしていると思います。もともとが、この配色と一緒にデザインされたんだろうから、当然と言えば当然ですが…。
 2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影
 SAT721-103以下2連+SAT721-101以下2連の計4連です。こちらも意外に落ち着いたデザインに仕上がっていると思います。結局0番代だけがイマイチなのか…。
 2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影
 クモハE721-30の室内です。0番代、500番代とも青系のシートモケットです。0番代車は、車端部にかなりの人数分の優先席が設けられています(写真手前)。E233系と同様、優先席部の袖仕切はクリーム色になっています。
 2008.1.25 東北本線白石駅にて撮影
 クモハE721-501の室内です。JR車についてはこのように青系のシートモケットが採用されています。また、シートの形状などは209系以降の標準的なものです。一番手前に少しだけ写っていますが、500番代では大形の荷物置場が車端部に設けられています。
 2008.1.24 仙台空港アクセス線仙台空港駅にて撮影
 SAT721-103の室内です。赤系のシートモケットが特徴で、ボックスシートの上半分もモケットであることがJR車との違いです。500番代車と同様、写真の一番手前側に、荷物置場があります(棒が少し見えるだけですが)。
 2008.1.24 仙台空港アクセス線仙台空港駅にて撮影
 クモハE531-1のCI装置(PWMコンバータ+PWMインバータを1セットにした主変換装置)です。山側の側面からの写真になります。こちらでは左の方からゲート制御部、コンバータ部(パワーユニット2個)、インバータ部(一番右のパワーユニット)と並んでいるようです。
 2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影
 SAT721-101のCI装置で、海側からの写真になります。山側からのものとは全く逆の並びになっているのが分かると思います。
 2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影
 クモハE721-1の台車(DT72)です。小径車輪に低床構造とするためなのか、見慣れない構造になっています。新潟鉄工のNDCシリーズによくある台車に似ているように見えてしまうのは気のせいでしょうか…。
 2008.1.26 東北本線名取駅にて撮影

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