・E217系

登場間もないヨーダンパ付時代のクハE217-1以下15連  1994年12月から横須賀・総武快速線に順次投入された、4扉ロングシート(一部車両のみセミクロス)の事実上の通勤形車両と言える近郊形電車です。
 車体構造、電装品関係は209系を基本としつつ、同線で以前活躍していた113系に習った幅広車体となり、編成も基本の4M7T11連と付属の2M2T4連による最大15連とされました。インバータも209系と同様の低耐圧GTOによる3レベル方式とされ、1C4M×2群をモハE217形に集中装備する仕組みも同じで、モーターも同じものを使いながら120km/h運転を行うため歯数比が変更されました。
 1999年12月改正までに大船区に15連34本、幕張区に11連本と4連12本が投入され、同線の全列車がE217系になっています。
1995.6.25 総武本線津田沼駅にて撮影
 走行音(その1)[E217a.ra/356KB] 直接再生
 大船電車区F11編成で録音したものです。時期的には209系の40番代の編成と同じくらいになるようで、特に変わったことはないと思います。強いて言えば、少し低速域で回転音みたいな唸りが目立つと言えば目立つかな、という程度でしょうか。もっとも、E217系の場合これくらいに聞こえるのが普通とも言えるような気もするんですが・・・。
 録音は横須賀線保土ヶ谷→横浜間です。回生ブレーキが時にはこうして妙に長く効くみたいです。
 走行音(その2)[E217b.ra/341KB] 直接再生
 こちらは大船電車区F20編成で録音したものです。私の記憶ではこの付近の番号(20番から先の何本か)は209系0番代最終グループみたいに「ファーン」という感じの雑音が低速域に何回か鳴っていたはずなんですが、どうもいつの間にか消えてしまったみたいです。このファイルもそれらしい音はほぼ聞こえないのですが、209系0番代でもそうなように、何となく雰囲気が全体的に違って聞こえるんですよね。このE217系の走行音は3種類とも同じようにドア付近の穴にマイクを向けて録ったものなのですが、そのような同じ条件にも関わらず、このタイプだけがやや高めの音に聞こえてしまうのが不思議なところです。
 録音は横須賀線保土ヶ谷→横浜間です。これも結構回生ブレーキは長く効いてますね。
 走行音(その3)[E217c.ra/332KB] 直接再生
 こちらは幕張区R35編成で録音したものです。1999年落成車であるR04+R34編成以降は209系500番代との共通化によりロングシート車の窓割りの変更や、側面行先表示器のLED化などが行われ、同時にモーターも209系950番代に搭載されたMT73形に変更されています。このモーターは加速度等の特性はMT68とほぼ同一であるものの、歯数比7.07での120km/h運転の実現のために許容回転数を向上させたということなのですが、高速域での回転音はMT68よりもうるさくなってしまったようです(まさか、通風量を増やして熱を逃がすことで回転数が上がっても焼き付かないようにしたとか・・・)。
 録音は横須賀線横浜→保土ヶ谷間です。このファイルだけはモハE216形での録音です。隣の車両はうるさかったもので・・・。まぁ、コンプレッサもこのくらいの車両になると低騒音タイプですし、気にしなくても大丈夫なようです。
・その他の写真
 モハE217-22のVVVFインバータ装置です。209系と全く同じ形をしています。これ以上書くこともありません。
 1999.8.15 品川駅にて撮影


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