・キハ185系
キハ185 1003以下3連
「うずしお7号」で運用されていた原形に近い姿のキハ185 1003+1006+22の3連(右)
1998.3.4 高徳線徳島駅にて撮影
 1986年、JR四国への継承を前提として製造された特急形気動車で、急行の格上げやキハ181系の置換えが目的とされています。同年11月の国鉄最後のダイヤ改正で運転を開始し、主に「しおかぜ」や「南風」に投入されました。
 車体はステンレス製で、エンジンは直噴式機関を先頭車に2台、中間車(半室グリーン車)に1台が搭載され、性能の向上が図られています。なお、編成の自由度を高めるため、グリーン合造の中間車がある以外は、全て先頭車とされています。
 JR化後の88年までにキハ185形0番代(トイレ付先頭車)26両、同1000番代(トイレなし)18両、キロハ186形(半室グリーン車)8両が製造されましたが、2000系の登場で早くも余剰となり、92年にはJR九州に20両が譲渡され、「ゆふ」「あそ」にリニューアルのうえ投入され(同時にキロハ186を2エンジン化しキハ186に変更)、四国内の車両についても99年からは普通列車に格下げされた車両やジョイフルトレインに改造された車両も登場しています。
 走行音[dc185a.rm/858KB]
 キハ185系の走行音です。JR九州に移籍した車両での録音なので全車2エンジンとなっており、登場時よりは若干加速もいいのかもしれません(と言っても今となっては四国でもグリーン車連結の列車はありませんので同じでしょうが)。
 音については、変速機が国鉄標準タイプの流用となっているためそれほどいい音はたててくれません。ひたすら低いエンジン音が響くのと、ある程度の速度になってくると変速機か減速歯車あたりからの国鉄形気動車特有の響きが伝わってくるのが特徴でしょうか(あまりキハ58などと変わらないとも言えますが…)。
 それにしてもこの録音、加速が終わってもエンジン音がかなりの時間聞こえているわけですが、2ノッチくらいに戻して速度維持を図ろうとしていたんでしょうかね。
 録音は「あそ5号」の阿蘇→宮地間です。
 車内放送[aso5a.rm/576KB]
 キハ185系で録音した車内放送です。JR九州に転属した車両ではありますが、四国時代と全く同じチャイムが使われています。
 録音は「あそ5号」熊本発車時です。
・その他の写真
 JR四国に在籍する車両のうち、「うずしお」用にリニューアル工事を受けた車両は多少デザインが変更されました。今では「うずしお」運用からも撤退してしまいましたが・・・。
 写真は上の写真と同じ「うずしお7号」で、キハ185 22他3連です。
 1998.3.4 高松駅にて撮影
 こちらはJR九州に移籍した車両で、「あそ5号」のキハ185-7+キハ186-5+キハ185-2の3連です。当初は「ゆふ」と「あそ」で別個の車両が使用されていましたが、現在ではこのようにロゴも両系統共通のものとなり、ヘッドマークも変更されました。
 2001.3.6 鹿児島本線熊本駅にて撮影
 キハ185-7のエンジンです。新潟鉄工製の直噴エンジンで、形状はその後に標準品となるDMF13HZにまで通じるものがあります。
 2001.3.6 鹿児島本線熊本駅にて撮影

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