・営団地下鉄8000系

8012以下10連  1981(昭和56)年、それまで東急の車両を借り入れて運転していた半蔵門線用の自社車両として投入されました。6000・7000系を基本としながら、初めて1段下降式の側窓やフロン沸騰冷却式のチョッパ装置を採用し、冷房準備工事も行われました。運転台は東急8500系に合わせたT形のワンハンドルマスコンが営団では初めて採用されています。
 当初は6連と8連でしたが、2次車の投入で全て8連化、1990年の5次車投入時までに8連7本、10連12本となり、1994年、05系初期車のような構体の中間車(6次車)を増備して全て10連となりました。
2000.4.29 東急田園都市線溝の口駅にて撮影
 走行音(三菱)[sub80cma.ra/205KB] 直接再生
 8000系では全編成とも7000系で使用されているAVF方式のチョッパ制御とほぼ同じシステムで、フロン沸騰冷却式のため、8000系登場以前の6000・7000系であったような送風に起因する騒音は解消されています。走行音は、7000系のチョッパ車も同じだと思うのですが、高速域でも界磁電流に対してチョッパ制御を行うために力行中常にチョッパ音が鳴っているのが特徴のようです。もっと速度が出た場合にあるいはチョッパ音が途切れるのかもしれませんが、そこまではあまり乗ったことがないので分かりません。
 録音は東急田園都市線市が尾→藤が丘間です。
・その他の写真
 8818号車の日立製チョッパ装置です。この8000系は6000系3次車や7000系2次車の登場からしばらく時間が経った頃の設計で、6000系4次車や7000系3次車の母体ともなった車両であるため、仕様はこれらの車両とほぼ同じで、チョッパ装置はフロン沸騰冷却式のものが当初から使用されています。もっとも、形はと言えば6000系や7000系も同じですが・・・。
 2000.4.13 東急田園都市線たまプラーザ駅にて撮影

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