・営団地下鉄5000系

妙典駅開業記念のステッカーを貼った5847以下10連  1964(昭和39)年、東西線高田馬場-九段下間の部分開業時から使用されている車両で、当時日比谷線で活躍していた3000系と同等の性能で、20m4扉のセミステンレス車です。当初の3両編成から、営業区間の延伸と共に7連まで増結され、混雑の激化により現在では全車8M2Tの10連とされています。
 1981年までに7次にわたり増備が繰り返され、以前は千代田線にも使用されたものの、同線は6000系に統一され、5000系は東西線に集中配置となり、現在では10連20本(?)、千代田線北綾瀬支線用に3連2本、この他東葉高速鉄道に売却された車両が10連10本在籍し、いずれも冷房改造、界磁添加励磁制御化を受けて活躍しています。また、2・3次車の一部として7連3本が製造されたアルミ車も10連1本と北綾瀬支線用3連2本が在籍中です。
2000.3.13 東西線妙典駅にて撮影
 抵抗制御車走行音[sub50ra.ra/497KB] 直接再生
 北綾瀬支線に1999年まで残っていた抵抗制御車の走行音です。録音したのが北綾瀬支線でもあり、大した速度も出さないわけですが、特にモーターの音が界磁添加励磁制御に改造された車両が違うものになったわけでもないことが、一応分かるかと思います。それにしてもあまりはっきりしないモーター音のような気が・・・。
 録音は北綾瀬支線綾瀬→北綾瀬間です。ちなみに、ここに残っていた抵抗制御車の3連×2本は東西線から移ってきたアルミ車の3連×2本に追い出される格好で廃車されていまして、5000系は完全に界磁添加励磁制御車に統一されています(たぶん)。
 界磁添加励磁制御車走行音[sub503fa.ra/224KB] 直接再生
 こちらは東西線で活躍する冷房改造車で、冷房による排熱でトンネル内の温度が上昇してしまう分、発電ブレーキによる発熱を回生ブレーキに吸収させることで温度上昇を防止するために界磁添加励磁制御に改造された車両です。本当は国鉄が古い抵抗制御車にこのような改造をすることを考慮して開発していた方式のはずなんですが、これを利用したのは結局この営団5000系と、京阪の一部の車両だけのようです。
 ちなみに、この方式に変更すると、回生ブレーキは25km/h程度で失効してしまい、抵抗制御車の発電ブレーキよりも狭い範囲でしか作動しません。このため、減速時、モーター音が途切れてから扉が開くまでの時間は抵抗制御よりも長くなっているはずです。もっとも、もともとの音がもやもやとしていて分かりにくいのでこの車両の場合は余りよく分かりませんが・・・。
 録音は東西線南行徳→行徳間です。後ろから2両目で録ったというのに停車直前に警笛の音が・・・。それはいいとして、遊びで停車後の駅の放送も聞こえるようにしておいたのですが、「行徳、行徳です。1番線はニシフナ『プーー(発車ブザー)』です。」ってなっていまして、これ、少しブザーのタイミングがずれていたら、行き先の部分に放送禁止用語でも使ってるの?と、ふと思ってしまったりします(^^;時々本当にそのような鳴り方になるらしいですが・・・。
・その他の写真
 こちらは7連3編成が製造されたアルミ車です。現在では北綾瀬支線に3連2本と、東西線に10連1本が在籍しています。写真は東西線で1編成だけになってしまった5150以下10連です。
 2000.3.13 東西線西葛西駅にて撮影
 営団5000系の一部は西船橋〜東葉勝田台間を結ぶ東葉高速鉄道に売却されました。車体更新などが行われていますが、基本的な仕様は営団5000系の冷房改造、界磁添加励磁制御化改造が行われた車両と同等です。写真は1081以下10連です。
 2000.5.3 東西線葛西駅にて撮影

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