・京王電鉄9000系

多摩動物公園での展示会を終え回送される9751以下8連  2001年に営業を開始した京王線用の車両で、都営新宿線への乗り入れも可能な設計とされています。制御方式はVVVFインバータ制御で、高耐圧IGBTによる2レベルインバータを採用し、6000系や7000系との併結も可能となっています。
 交通弱者対策と環境への配慮という2点に力を入れたようで、ドアチャイムや車内案内表示機を新規採用し、車端部の座席は座面、吊手、荷棚をいずれも低くするなどの工夫が見られ、また、座席については1人当りの幅を拡大した片持ちシートとなっています。
 2001年1月の営業開始時点で8連2編成が投入され、6000系2連と併結した通勤快速や、単独での各停運用、相模原線特急など、様々な種別で使用されています。
2001.1.21 京王線高幡不動駅にて撮影
 走行音[ko9000a.ra/211KB] 直接再生
 9000系の走行音です。日立の2レベルIGBTインバータなわけですが、またしても新種の登場となったようです。209系950番代に採用されたタイプが標準と言えるのだとは思うのですが、派生系列で一体何種類できてしまったんでしょうかね・・・。
 そもそも2レベルインバータのくせに非同期の途中で一旦音が高くなって、更にその後で日立IGBT独特の「ヒュルルル・・・・」と上昇していく音が聞こえてくるというのが変なんですよね。2レベルインバータの場合非同期モード内の細かい制御モードの変化って全くなく、同期モード(IGBTでは全て1パルスモードになりますが)への橋渡しをする領域があるくらいのはずらしいです。その「橋渡し」が日立インバータでは「ヒュルルル・・・」という音に現れているものと思われるわけですが。いずれにしてもよくわからない音の変化をしてくれているわけです。もっとも、どこかの車両みたいにVVVF音が突然加速中にも関わらず下がり出すような車両と違って不快にはならないから構わないんですが・・・。
 録音は京王線南平→平山城址公園間です。この日は各停運用に1本入ってくれていたのでよかったです。
 走行音[ko9000b.ra/391KB] 直接再生
 これも同じ9000系の走行音なんですが、上記の録音をした後で折り返しの運用は何になるかと思いきや、京王八王子発北野行という、妙な列車に充当されたわけです。というわけで、この解説のページを見に来てくれた人だけが聞ける、1区間列車の始発から終点までの全走行音です。まぁ、ロクな走りもしないし、そんなにおもしろくもないかもしれませんが・・・。
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