・京王電鉄8000系

8803以下10連  1992年の登場で、後期の7000系を基本とした軽量ステンレス車体に、京王初のVVVFインバータ制御が採用された車両で、特急・急行を中心に運用されている車両です。
 インバータは高耐圧・大容量のGTOサイリスタを使用した1C8Mのもので10連で3台、8連で2台を搭載し、それぞれ6両分・4両分のモーターを制御しています。
 編成は1994年までに製造された4+6連14本と、1994〜1999年に製造された8連13本(20番代に区分)が在籍し、4+6連の8番と11番以降、8連全編成は側面行先表示器がLED式、8連の24番以降は前面もLED式となった他、最終増備の8連32・33編成はボルスタレス台車を装備するなどの変化が見られます。
2001.1.21 京王線高幡不動駅にて撮影
 走行音[ko8000a.ra/220KB] 直接再生
 8000系の走行音です。聞いての通り、日立GTO第2世代そのもののモーター音で、数ある同種のモーター音の中でも一番落ち着いた鳴り方をするものではないでしょうか。他に福岡市交2000系というのも非常に似た音ですが、加速度の違いから印象はだいぶ違ってきます。
 録音は相模原線京王多摩センター→京王堀之内間です。夕方以降の相模原線下り列車はこのような走りをする区間が連続しているようです。でも折り返しの上りは結構ゆっくり走る傾向があるようなのでなかなかきれいに録れるとも限らず難しいところです。
 走行音(VVVF装置上部)[ko8000b.ra/438KB] 直接再生(56kbpsモデムorISDN)
 こちらは制御装置付近となる、車体中央部付近で録音したものです。この時の車両はかなり激しく鳴っている方だとは思いますが、全ての車両がこのような状態なのではなく、製造直後、あるいは検査直後ほど装置から発せられる音は大きいらしいです。確かに装置の真上でもほとんど音の聞こえない車両もありますし・・・。
 それにしても激しい音で、モーターからの音とは似ているものの、どうもそれを何倍かの周波数にしているような、という気がします。加速の時なんかはゲームセンターのレーシングゲームか何かで聞くような音にも似てるような気がしますしね・・・。
 以前載せていたものはスピードが出ていないせいで分からなかったようなのですが、ノッチオフする速度によって、このファイルにあるように、「ブィッ」という感じの音がノッチオフ時、あるいは回生ブレーキ立ち上げ時に聞こえてくるようです。まぁ、営団9000系の日立GTOインバータなんかでも同じことが起こるわけですが。
 録音は京王線つつじヶ丘→仙川間です。
・その他の写真
 こちらは8724以下8連です。10連の大部分の編成は方向幕、10連の8番と11番以降、8連の8721・22Fに関しては側面のみLED式となっていて、8723F以降は前面も含めてLED式となりました。特に特急の場合、この写真のように種別表示が枠に囲まれた格好になるため、すごく目立つわけです。
 2001.1.21 京王線桜上水駅にて撮影
 8000系のVVVF装置です。この写真は8025号車のもので、新宿に向かって右側の側面に見える、2相分の冷却ユニットが並んで見えているところです。この頃の日立製GTOインバータの標準品ですね。
 1998.12.7 京王線明大前駅にて撮影
 こちらは上の写真とは反対の側面を写したものです(車号も同じだったりする)。こちらにはU相の分だけ、つまり冷却ユニットが1個だけ見えます。やはりこの時期の日立GTOの標準的な形です。
 1998.12.7 京王線明大前駅にて撮影

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