乳の詫び状

Last update 2008/01/14

 ここには、過去の「乳の詫び状」が溜めてあります。ほとんど日記みたいなものですね。

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乳の詫び状(2007/12/30)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 真部一男九段、幻の4二角
---
 将棋ネタ3連発の第3弾。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001136XJC/showshotcorne-22/
将棋世界2008年2月号
は、先に書いた、先崎・内藤対談のほか、渡辺竜王四連覇という大きな話題を
しのぐ扱いで、将棋界の美男子、プリンス、スーパースターとして活躍し、先
ごろ若くして亡くなった真部一男九段の追悼大特集。
 ぼくはほとんど知らないんですが、ほんと昔の映画スターのような美男子。
大橋巨泉も追悼文を寄せていますね。
 この特集の中で、すごい話が出てきます。
 真部九段は、病魔に冒された体がぼろぼろで、対局できる状態ではなかった
けれど、2007/10/30に最後の対局をやったのですが、その相手が、現在、将棋
界最年少男子プロであり、将来を嘱望されている豊島将之四段。
 この対局では、真部九段が午前中にたった33手で投了。最後の棋譜を残し
ました。もう体がもたなかったようです。しかし、実は、投了した次の手とし
て、4二角を用意していたことが弟子の小林宏六段に病室で語った一言で明ら
かになっています。
 これが絶妙手だそうです。これを指されると相手は長考に沈むこと間違いな
し。ところが、自分の体はその時間はもうもたない。それで、4二角を指す前
に投了したとのこと。
 これだけでも、すごい話なんですが、このあとがまたすごい。
 「あの4二角でおれが勝ったはず。誰か、あの続きを指してくれないか」と
いうのが、真部九段のいわば遺言。
 後日、11/27にC級2組順位戦、新人王を取った村山慈明四段と大ベテラン
大内延介九段の戦いがあった。この戦いが、先の豊島対真部戦とまったく同じ
進行。
 そして、あの問題のシーン。後手の大内九段は、4二角を指す! これで、
村山四段は、110分の大長考に沈む。結局、この将棋、大内九段が勝ちを逃す
のだが、なんと、大内九段、あの4二角が真部九段の幻の角だったとは知らず、
あの豊島・真部戦とまったく同じ進行で進め、あの4二角を指していたんです。
 そして、なんと、あなた。その対局があった日は、真部九段のお通夜だった
んです!

 この将棋については、追悼文のひとつとして、小林六段が「4二角」と題し
て書いているし、棋譜を交えた詳しい解説は、先崎八段が連載(おれはこれを
読むのが楽しみのひとつ)「千駄ヶ谷市場」で書いています。
 4二角にまつわる事情を聞かされた大内九段。「残念だな。勝ってやらなき
ゃいけなかったな」と語ったそうです。

 すごい話ですね。
 さあ、あなたは、霊を信じますね。\(^O^)/

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 先崎学VS内藤大助、スペシャル対談
---
 将棋ネタ3連発の第2弾。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001136XJC/showshotcorne-22/
将棋世界2008年2月号
の表紙を見てびっくり。
 先崎学八段と一緒にボクシングのWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助
さんが写っている。
 内藤大助チャンピオンは、あのバカTBSが視聴率ほしさにボクシング、もっ
といえばスポーツを冒涜して肩入れした亀田のデタラメ反則試合で、あのデタ
ラメにもかかわらず、見事防衛して、国民的ヒーローになった、あの内藤大助
さんです。
 それが、なぜ、将棋世界に?
 なんと、内藤チャンピオン、将棋ファンなんだって。しかも、NHKの正月の
将棋番組の収録で、羽生さんと対局したそうです。すごーい。
 たしかに、
http://www.nhk.or.jp/goshogi/special/index.html
にある、大逆転将棋2008に出演となってますね。
 なぜ、先崎八段が対談相手かというと、先崎さんは以前も書いたように、そ
の筆力、ものの見方、捉え方が、筆一本、文筆業で食っていけるレベルなので、
対談相手になったのかと思ったら、さにあらず。今年、ボクシングを始めたそ
うです。\(^O^)/
 才人、先崎、いろいろやってくれますねえ。
 週刊文春に連載中のエッセイが新たに本になって、先日、新宿ジュンク堂で
は、サイン会もあったそうです。
 今度、出たのは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4819702513/showshotcorne-22/
先崎学著「山手線内回りのゲリラ―先崎学の浮いたり沈んだり」
ですね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 渡辺竜王、史上初の四連覇!
---
 将棋ネタ3連発の第1弾。
 年末のドタバタで忘れていたら、いつの間にか、将棋の渡辺竜王が佐藤二冠
を破って史上初の四連覇を達成していました。\(^O^)/
 今回、二人とも他の戦いではあまり好調とはいえない中で対戦が始まりまし
たが、佐藤二冠がいまひとつ調子が上がらない中、渡辺竜王は調子を上げた感
じですね。
 規定によって、連続5回取ると、永世竜王を名乗る資格を得られるそうです。
来年、渡辺竜王が防衛すれば初めての永世竜王になるそうです。
 羽生さんも竜王はこれまで6回取っていて、連続でないときは7回取れば、
永世竜王になれるそうです。
 ということで、来年の挑戦者が羽生さんになれば、どっちが勝っても永世竜
王になるそうです。
 羽生さんは、永世名人は後から名人になった森内名人に先を越されたので、
永世竜王も後から竜王になった渡辺竜王に先を越されるとくやしいだろうから、
意地をみせてくれるかもしれませんね。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/29/1757656
保木邦仁, 渡辺明著「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047101079/showshotcorne-22/
保木邦仁, 渡辺明著「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」
以来、渡辺竜王は、また、新しく本を出しています。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480063927/showshotcorne-22/
渡辺明著「頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)」

 竜王防衛のご祝儀で、注文しました。\(^O^)/

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバックス)
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/07/2479808
蔵本由紀著「非線形科学 (集英社新書 408G)」
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204081/showshotcorne-22/
蔵本由紀著「非線形科学 (集英社新書 408G)」
 この本の中で、とても気になったのが、カルマン渦。この本には不思議で興
味深い現象がいろいろ出てきますが、カルマン渦も見た目もきれいだし、不思
議だし、興味が湧いたのです。

参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/カルマン渦

 カルマン渦は、流体力学で詳しく調べられているというので、さっそく探し
たら、講談社ブルーバックスにありました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573377/showshotcorne-22/
矢川元基編著「パソコンで見る流れの科学―数値流体力学入門 (ブルーバック
ス)
です。
 これは、流体力学の基本方程式であるナビエ・ストークス方程式をコンピュ
ータで数値的に解く話の解説です。
 といって数式はほとんどなく、コンピュータで方程式を数値的に解くとはど
ういうことか。コンピュータによるシミュレーションとはどういうことをして
いるのかといったことを、初歩から丁寧に解説してあります。
 矢川元基編著となっているように、複数の専門家が各章を担当しています。
そのため、記述のレベルにでこぼこはありますが、いろいろな手法の解説が展
開されています。
 これでも大学では情報系だったので、有限要素法の名前くらいは知っていま
したが、ほかにもいろいろあるのね。粒子法、格子ボルツマン法やらなんやら。
 第3章には、「カルマン渦列の謎に迫る」という、ズバリの章もありますし、
第7章の格子ボルツマン法でも、カルマン渦のシミュレーションがあります。
 この本で特筆すべきは、CD-ROM付きであること。
 CD-ROMには、各章に応じたシミュレーションのソフトや、シミュレーション
結果を可視化したアニメーションを収めてあります。
 これがきれいです。短いのが残念なくらい。実際にその場で読者のPCで動か
すものもあって、いろいろと数値を変えてシミュレーションができます。
 ぼくは、第7章のソフトがJavaで書いたソースコードも入っていて一番気に
入りました。ソースのコメントも思わず笑ったりしてね。
 ほかにも、いろんな状況の流体の動きをシミュレートしているんですが、マ
ントル対流を5000万年分シミュレートしたものもあって、地球大進化を思い出
しました。
 奥尻島を襲った津波を再現したものもありました。もっとゆっくり動きがみ
たいと思っても、一瞬なのが残念でしたが。
 カルマン渦って不思議ですね。レイノルズ数という慣性力と粘性力の比を変
えるといろんなことが起きますね。飽きない。
 オビなどの宣伝文句を並べると、
--- ここから ---
シミュレーションで見た「流れの世界」
スーパーコンピュータで作ったCG映像や独自のシミュレーションソフトを使っ
てカルマン渦から5000万年間のマントル対流まで映像化、見たことのない不思
議な映像があなたのパソコンで楽しめる。

迫力のCGムービー18本とプログラム3本をCD-ROMに収録

●あなたのパソコンでカルマン渦が動く!
●5000万年間のマントル対流が33秒のムービーに
●地下鉄駅構内の風の流れ
●飛行機はなぜ飛ぶのか?
●北海道南西沖地震の津波を再現
など、ほかでは見ることのできない映像が満載
--- ここまで ---

 流体、流れの不思議に興味がある人、数値計算によるシミュレーションに興
味がある人にはちょうどいい入門書だと思います。

 おれ、調子に乗って、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453403945X/showshotcorne-22/
山口浩樹, 松本洋一郎著「道具としての流体力学」
も注文しました。\(^O^)/
 こっちのほうは、もう少し数学的な説明もあるようですから、ステップアッ
プということで。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: NHK 仕事の流儀、古澤明、植村比呂志
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/04/2471392
NHKスペシャル「地球大進化」
で紹介した地球大進化のDVDは、残りを府中の図書館で借りて観た。もう詳し
くは書かないけど、やっぱり、まだまだとんでもないことがいくつも起きてま
した。\(^O^)/
 生命は、よく生きてきたよなあ。それとCGと実写の組み合わせがすごい仕事
でした。
 で、これを返しに行ってDVDの棚を眺めていると、NHKの「仕事の流儀」の
DVDがありました。けっこう、観ていたつもりだけど、ほとんど知らない人ば
かりあった。\(^O^)/
 その中に、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/13/1179605
量子コンピュータ入門書
で、紹介した、世界で初めて量子テレポーテーションに成功し、将来のノーベ
ル賞候補といわれている古澤明先生の回があった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GPPKYK/showshotcorne-22/
プロフェッショナル 仕事の流儀 量子物理学者 古澤明の仕事 バントをするな
 ホームランを狙え

 これと、ゲーム「ムシキング」の大ヒットを飛ばしたセガの植村比呂志の回
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MV8EA0/showshotcorne-22/
プロフェッショナル 仕事の流儀 ゲーム開発部長 植村比呂志の仕事 現場に出
ろ、答えはそこにある
を借りてきて、先ほど観終わりました。
 amazonをみると、10巻セットになってるDVDボックスもあるけど、高いね。^^;
 でも第3期まで出ているみたいね。ま、図書館に行って面白そうなのだけ
借りようと思ってます。

 古澤さんは、学生時代競技スキーをやっていたこともあって、体育会系のノ
リですね。「科学はスポーツだ」「才能より根性」「失敗を楽しめ」など、な
かなか面白い言葉がぽんぽん出てきます。でも、しゃべり方は朴訥といってほ
ど、じっくりゆっくりしゃべりますね。
 古澤さんとスポーツはすごく結びついていて、野球の野茂投手が周囲の大反
対と困難を乗り越えてメジャーリーグへの道を切り開いたのに感動して、自分
もアメリカに留学することを決意。会社を説得して、カルテック(カリフォル
ニア工科大学)に行くんですが、英語ができないから非常に苦労する。その中
で、実験に打ち込んで、歴史的な偉業である量子テレポーテーションに成功す
るんですね。
 いまでも、英語が苦手だから、電子辞書をいつも持ち歩いているのは、共感
しますね。^^;
 体育会系のノリというと、根性根性でがみがみ言ってスパルタ式で引っ張っ
ていく様をイメージするかもしれないが、正反対。世界で戦うため、メンバー
の能力、個性を伸ばして、チームの力を結集するのに、尊敬する指導者が、千
葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督。
 もう、部下、学生に任せる。じっと待つ。責任は監督が取る。その覚悟はあ
る。その代わり、「バントはするな。ホームランを狙え」が信条。この分野
(に限らず理系の最先端研究はどこもそうだけど)は、失敗の連続。そこから何
かを学んで次にいくしかないわけで、思いっきりフルスイングしないと学べる
教訓やアイデアも出てこないという考え。
 競技スキーの世界は、転倒するリスクが大きくなっても攻めないと決してい
い成績が出ない。特に古澤さんたちが戦っている世界コンピュータの世界は、
世界初、No.1じゃないとビリと同じ。だったら、攻めるしかないと。だから、
ホームランを狙えと。
 「才能より根性」も、効率やいいやり方を考えずに、ひたすら闇雲にやって
根性で乗り切るという意味ではない。才能は世界トップレベルの競争でもそん
なに変わらない。失敗が連続の世界だから、それを乗り切る精神のタフさが必
要。そういう根性。そのためにも、「失敗を楽しめ」と。

 特典として未放送分が入っていましたが、これが30分以上あったかな。す
ごく面白い。NHKめ、放送せず、DVDを買わせる魂胆か。\(^O^)/
 たとえば、脳科学者である司会の茂木健一郎に、古澤さんが質問する。自分
の場合、わからなくなったら、もう寝ちゃう。すると次の日、なぜか、目が覚
めたときには答が出ていることがある。これは合理的なんだろうかと。
 茂木さんの答は、脳はレム睡眠のときに、得た情報や記憶を整理している、
それが夢だといわれているので、寝ている間に問題の核心に迫る整理ができて、
目覚めると、答が出るんだろうし、合理的、科学的には説明がつくという話。
 おれも昔、電脳騒乱節か電脳曼陀羅か、あるいはソフト開発の特集、特にデ
バッグの特集だったかな、そこで書いたことがあるけど、おれの場合、どう作
っていいか、わからないとき、デバッグでどこにバグがあるかわからないとき、
散々考えたあとは、もう問題は十分脳に入れたから、あとは無意識の力に頼ろ
うと思って、もう、風呂に入って寝ちゃう。すると、夢の中で答が見つかった
り、ヒントが出てくることがしばしばある。いまでもある。そんなこんなで、
けっこう、無意識の力は信じていますね。
 おれの場合、風呂に入るのが重要ですけどね。近所の銭湯に行ったりしてね。
歌舞伎町のお風呂じゃないです。\(^O^)/
 ほかにも、どうしてこんな面白い話、放送しないんだろうと思う話がありま
した。もう忘れたけど。\(^O^)/
 そうそう、脳といえば、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/03/06/1234256
脳が冴える15の習慣
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140882026/showshotcorne-22/
築山節著「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」
は、今年のベストセラーの1つなんですね。最近、ランキングを見て知った。
俺様のおかげだな。\(^O^)/
 いま、流れで、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/03/06/1234256
フリーズする脳
を読み直して反省しました。そういえば、腰を痛めたり、母のことがあったり
で、ずっと多摩川行ってないんですよね。道理で、また脳がフリーズしている
わけですね。^^;

 もう1つのDVDは、部署解体、チーム解体の危機の中でもがいて、ムシキン
グを作った植村比呂志さん。本編も面白かったが、これこそ、未放送分の特典
映像のほうがめちゃくちゃ面白い。
 植村流観察術の極意を披露。ゲームセンターなどに行って、子供たちをよく
細かいところまで観察していますね。数秒に満たない反応とそのときのゲーム
の画面から、いろいろと推察して改良していくんですね。
 茂木さんが、認知科学や脳科学の研究者みたいと感嘆していました。
 それでね、植村さん、しゃべるときの表情がすごく豊か。身振り手振りもそ
うだけど、顔の表情、声の強弱、テンポ、いろんなことが豊か。特に目の動き
が印象的。
 この番組では、茂木健一郎、住吉美紀の二人がゲストの前に座っているんで
すが、話しながら双方を見る目や目をそらす動きがなかなか面白い。質問の答
を探して考えているとき、相手の反応をみながらもっとわかってほしいと思っ
ているときの表情も非常にわかりやすい。コミュニケーション能力が非常に高
いです。
 この豊かさは、子供のとき、何か、表情豊かだと大人から褒められたことが
あって、それがきっかけで表情豊かになってきて、自分が表情が豊かだから、
他人の表情や反応からいろんなことを観察できる観察力が養われたのかなと思
いつつ観ていましたが、最後の最後で、学生時代は演劇をやっていたという話
が出てきて、なるほどと思いました。
 こういうのが放送されてないんです。もったいない。\(^O^)/
 あ、読者のみなさん、最後の「もったいない」は、ソニーのコマーシャルの
矢沢永吉の声でお願いします。\(^O^)/

乳の詫び状(2007/12/29)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 郵政民営化地獄とアメリカの陰謀?
---
 もう先週号?、先々週号?。週刊ダイヤモンド2007/12/22号は、「『郵便局』
を信じるな!」という民営化された郵政の実情リポート。これがすごい。
 おれ、年賀状は、何年か前から出さないことにしたんです。民営化のために
トヨタ生産方式を試験導入している様子を、テレビでやってましたが、ストッ
プウォッチで秒単位で動きを計測され、センチメートル単位で立ち位置から歩
く動線やら手の動かし方やら指示されているのをやっていましたが、そうまで
して、配ってもらうものじゃないなと思ってから、年賀状は止めました。
 以前も書いたかもしれないが、あのシーン、大学卒業してまもなく、メカト
ロ分野に行って自動車などの生産ロボットを作った同級生に会って話したこと
を思い出しました。25年ほど前の話。
 彼がいうには、トヨタは、なかなかロボットを買ってくれない。
 なぜ?
 トヨタは、人間をロボットにするから。\(^O^)/

 なるほどねえと思いました。人間をロボットとしてプログラムできれば、25
年前の技術水準じゃ、人間に勝てるロボットを作れるはずがない。\(^O^)/

 郵便局員は、年賀状、なんと一人1万枚!のノルマがあるんですって。かわ
いそー。
 とてもそんなに売れないから、自爆と称する自腹。で、それを金券屋に持ち
込むんだそうで、年賀ハガキが金券屋でだぶつき気味だったとか。金券屋への
持ち込みはコンプライアンス違反だそうですが、背に腹は代えられないという
状態だそうです。
 その他、年賀状にまつわるだけでも、「年賀状地獄」といわれるほど、いろ
んな話が出ていました。
 なお、自爆は年賀状だけではなく、投資信託などもそうだそうです。
 山崎元も何度もいってるし、ここでも何度も書くようだけど、銀行や郵便局
が売ってる投資信託は損。手数料や信託報酬がバカ高いものばっかり。という
か、全般的にアメリカに比べると暴利を貪ってるのが日本の投資信託ですね。

 年賀状は収益的には経営の柱だそうですから、みんなが年賀状を出すのを止
めたら、郵政は困りますよね。
 では、どうするかといえば、みんな年賀状は買うけど、出さなければいい。\(^O^)/
 そうすれば、金は入ってくるし、配達の苦労はない。\(^O^)/
 それを促進するために、年賀状のお年玉くじを年賀状を買って使わなかった
人が有利になるように改良すればいい。\(^O^)/
 買ったけど使わなかった人は、商品がすごくよくなって、なおかつ当選率が
非常に高いと。\(^O^)/
 単に宝くじ販売会社になればいいということか。\(^O^)/

 ユニバーサルサービスを標榜し、国民みんなのための民営化でありたいなど
といってたけど、実情は正反対のようですね。利益至上主義で、どんどん、郵
便局は閉鎖。特に地方ね。そのため、住民は、不便、不安、不満の三重苦。\(O^)/
 ヤマトが逆に懸命にそれをカバーしているんですね。どっちが民間企業なん
だか。だもんで、地方ではサービスが低下した郵政からヤマトへの乗換えが進
みつつあるそうです。
 現場の疲弊とサービス低下、住民の怒り、特に地方の怒りはすごいね。
 アンテナハウスは市ヶ谷の麹町郵便局という割と大きな郵便局のそばにある
んですが、麹町郵便局も人が減った気がするし、そのせいか、待ち時間が延び
た気もしますね。会社の総務の人が、この前、民営化してからなんか変という
感想を言ってましたね。
 三井住友から来た、頭取時代は豪腕西川の異名をとった西川善文日本郵政社
長、インタビューに出ていますが、特集とインタビューを読む限り、現場との
乖離とは大きいですね。

 小泉元首相と共に、郵政民営化の旗振り役だった竹中平蔵も出ていて、郵政
民営化を擁護していますが、「私と正面切って議論できる政治家がいれば、い
つでも受けて立つ」と言ってます。
 でもって、郵政民営化反対、見直し論の巨頭、平沼赳夫も登場。日本国民の
虎の子の資産をアメリカに売り飛ばそうとし、政府間交渉のときにアメリカの
民間保険会社社長を同席させた竹中平蔵の罪は極めて重いと言ってます。自分
は改革に反対ではなく、石油公団の民営化の音頭も取ったが、郵政民営化はア
メリカに日本国民の資産を売り飛ばす民営化になっているから許せんという論
調。
 ということで、NHKでも田原総一郎でもアサヒニュースターでもどこでもい
いけど、竹中平蔵対平沼赳夫の1対1、3時間ぶっ通しスペシャルマッチをや
ってくれないかな。
 大晦日の格闘技より面白いんじゃないかな。地方は関心高くて、視聴率取れ
そうに思うんだけど?
 あ、田原総一郎はだめだね。自分がしゃべりすぎるし、朝生は番組のフォー
マットが腐ってるもんね。その辺を直せば可。
 朝生が腐っている話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/05/12/2508
朝まで生テレビ
を参照。

 アメリカの年次改革要望書についてやらの日本改造計画については、関岡英
之「拒否できない日本」はじめ、月刊文藝春秋や週刊文春にもいろいろ出てま
したね。
 あのとき、プレミアがついていたけど、いまは普通の値段で買えますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166603760/showshotcorne-22/
関岡英之著「拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)」
 これらの反米、アメリカ陰謀論への反論ってあるんですか? 目にしない気
がするんですが。

参考:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62950
アメリカの年次改革要望書について
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/04/62645
amazonで買えない、関岡英之「拒否できない日本」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/06/64822
「小泉支持者はIQが低い」と有限会社スリード
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/26/1466824
三角合併とホワイトカラーエグゼンプション

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: The Reasoned SchemerとLisp, AI本
---
 書き忘れたものを、年末なのであわてて、
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned 
Schemer」を、アフィリエイトで買ってくださった人がいて、この本の存在を
知りました。
 以下は、某氏に送ったメールの一部。

--- ここから ---
(1)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262560992/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The 
Little Schemer」
(2)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/026256100X/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, Matthias Felleisen著, Duane Bibbyイラスト「The 
Seasoned Schemer」
(3)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0262562146/showshotcorne-22/
Daniel P. Friedman, William E. Byrd, Oleg Kiselyov著「The Reasoned 
Schemer」

 (1)は昔 Little Lisperという本で出ていましたが、Scheme用にしています。
以前は、日経マグロウヒルから、「Lisp手習い」と「Scheme手習い」として出
ていたと思います。
 Scheme手習いは絶版品切れだけど、amazonのデータにありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4895012913/showshotcorne-22/
D.P. フリードマン, M. フェライセン著, 元吉文男, 横山晶一訳「Scheme(ス
キーム)手習い―直感で学ぶLisp」
 「Lisp手習い」というのもあったと思うけど、勘違いかな。いずれにせよ、
「Scheme手習い」も絶版なので、復刊してほしいですね。原書は第4版になっ
てて読み継がれているし。
 (1)の続編が(2)で、もっと高度なLispのプログラミングを学びます。
 (3)は、ぼくのamazonのアフィリエイトで買っている人がいて、初めて知り
ましたが、さらに続編で、さらに高度なPrologなどの論理プログラミングを
Schemeでやる話のようです。
 なお、以上3冊は、いずれもぼくは持っていません。(1)はさすがに昔読ん
だことがありますが、(2), (3)はamazon.comで目次をみただけです。
 (1)は、対話で進む読みやすい絵本のような本です。(2), (3)も同じ趣向の
ようです。

 これらで、Lisp/Schemeの入門を果たしたら、より本格的にCommon LispでAI
的なプログラミング技法を学ぶ道に進みます。これに最適なのが、
(4)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558601910/showshotcorne-22/
Peter Norvig著「Paradigms of Artificial Intelligence Programming: Case
 Studies in Common Lisp」
です。
 AI的なプログラミング技法は、データマイニング、テキストマイニングなど
知的な検索やら、自然言語解析やら、言語、画像、音声などの各種認識やら、
いまますます重要になっていますし、今後もますます重要になります。したが
って、AI的なことを知っておくのは、これからの技術者には非常に重要なこと
だと思っています。

(5)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0130803022/showshotcorne-22/
Stuart J. Russell, Peter Norvig著「Artificial Intelligence: A Modern 
Approach (Prentice Hall Series in Artificial Intelligence)」
は、(4)より幅広く深くAI全般について、AIがどういうものを生み出してきた
か、どういうアプローチをしてきたかを解説したものです。
 (4)と(5)の関係は、(4)は(5)で紹介されるAIの全分野のうち一部を、実際に
Common Lispのコードを書いて動くものとしてみせて、AI的プログラミング技
法とCommon Lispの中級・上級者向けテクニックを解説しています。

(6)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1590592395/showshotcorne-22/
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」
は、AIとは全然関係ありません。意図的にAIからは離れています。
 なぜなら、Lispというと、どうしてもAIという話になって、敷居の高い言語
だと思われている。しかし、LispはC, C++, Java, PerlやRubyでやるような普
通のプログラミング、日常的な処理にもばりばり使えるものなんだという主張
を、実際にコードを示すことで実証してみせることが本書のテーマだからです。
 Peter Seibelさんは、Googleの社内セミナーにも呼ばれて、Lispの講義をし
ていました。Googleもこういう分野の技術習得が重要で、社内にこういう技術
がわかる人間を増やしたいという気持ちの表れではないでしょうか。

(7)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0521545668/showshotcorne-22/
Christian Queinnec著「Lisp in Small Pieces」
は、これもAIとは関係ありません。
 Lisp/Schemeの内部がどうなっていて、どう実装するかという本です。コー
ド例はSchemeを使って書いてあって、実際に、インタープリタやコンパイラを
作りながら、随所に歴史に登場したさまざまLisp/Schemeに触れながら解説を
進めています。
 プログラミング言語マニアには、ウケる本だと思います。
--- ここまで ---

 Lispの内部実装本は、大昔は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/007001115X/showshotcorne-22/
John Allen著「Anatomy of Lisp」
 その翻訳は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J71W74/showshotcorne-22/
後藤英一, 戸島熈訳「LISPの構造―LISPプログラミング (1983年) [古書]」
ですが、おれの記憶が正しければ、これ、前半だけ。後半はとうとう翻訳が出
なかった。
 出版社: 日本コンピュータ協会 (1983/03)となっているが、この日本コンピ
ュータ協会 というのが問題出版社でね。
 この出版社、社長といい、出版社といい、いろいろ問題あったんです。1983
年といえば、ちょうど大学院出て、管理工学研究所に入った頃。管理工学研究
所の吉村社長から、日本コンピュータ協会の問題やら聞いて、ひどいなあと思
いましたもんね。
 この出版社の翻訳は買う価値なしと思って、ぼくは原書を買いましたけどね。

 「Practical Common Lisp」のことは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/09/16/76723
Peter Seibel著「Practical Common Lisp」(Apress) 
で、詳しく書いています。
 ほかにも書いているけど、それは、ぼくのウェブ
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/
やブログ
http://iiyu.asablo.jp/blog/
の上部にある検索窓に、
Practical Common Lisp
を入れて、検索してください。

乳の詫び状(2007/12/28)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 「福岡市組込みソフト開発応援団」のご案内
---
 「福岡市組込みソフト開発応援団」の案内が来ていましたので、お知らせし
ます。

--- ここから ---
みなさまへ

 財団法人九州システム情報技術研究所(ISIT)です。
 平素より大変お世話になっております。

 本日は、地元の組込みソフト開発企業・関連団体と福岡市等,地域が一体と
なって組込みソフト開発の人材を育成するとともに,スキルアップした人材が
地元に定着し,地元で活躍できる環境をづくりを目指して,「福岡市組込みソ
フト開発応援団」が主催する講座のご案内です。



******************<組込み業界へのパスポート獲得講座>****************

 地域が一体となった人材育成・地元福岡での活躍を目指して

1 講座の特徴
 ・ソフト開発技術者向けに特化した研修
 ・業務受注につなげるため,研修後にOJTに参加できる枠組み
 ・地域が一体となった人材育成
 ・中小企業が受講しやすい安価な受講料

2 研修カリキュラム

 ◆事前適性テスト(30分程度)
   (第1回)平成20年1月23日
   (第2回)平成20年2月15日

 ◆基本研修(19日)
   (第1回)平成20年2月4日〜2月29日
   (第2回)平成20年3月3日〜3月28日
    C言語入門コース,ロボット入門コース,ETEC対応講座,
    マイコン入門コース

 ◆レベル確認試験(1日)
   JASA組込みソフトウェア技術者試験(クラス2)の受験

 ◆OJT受け入れ企業の紹介
   レベル確認試験結果に加え,受講生からのプレゼンを実施し,
  OJT受け入れ協力企業とのマッチング
  
 ◆OJT(受け入れ企業と別途契約)
   <受入れ協力企業>
    アドソル日進(株)九州支社,(株)コア九州カンパニー,
    (株)ソフトサービス,日本システムウエア(株) ,
    (株)ネットワーク応用技術研究所,
    パナソニックコミュニケーションズ(株),
    (株)福岡CSK,マイクロコート(株)
     ※試験結果等により,OJT受入れ企業が見つからない場合も
      あります。

3 研修会場
  emBex University 福岡トレーニングセンター 
  福岡市早良区百道浜二丁目1番22号 福岡SRPセンタービル1階


4 応募要領
 ○応募資格 下記3項目を全て満たす方
  ・原則として市内に事業所を有するソフト開発事業者の従業員の方
  ・組込みソフト開発への参入を希望されている方
  ・福岡での活躍を希望し,かつ地域への貢献にも意欲をお持ちの方
   年齢・性別は問いません。
 ○募集人員 各回8名
  募集〆切後,書類選考,事前適性テスト実施の上受講生を決定します。
 ○受講料  10万円(教材使用料・ETEC受験費含む)
        ※研修後OJT契約が成立した場合,9万円のOJT奨励金を
         交付します。
  なお,受講料につきまして,講座開始後の返金はいたしかねますので,
  ご了承ください。
 ○募集期間 (第1回)平成19年12月26日〜平成20年1月18日(必着)
       (第2回)平成20年 1月23日〜平成20年2月12日(必着)
 ○申込方法 受講申込書に必要事項をご記入の上,FAXあるいはE-mailにて
       お申し込み下さい。

       ※募集の詳細や申込書等は次をご参照ください。
     http://www.isit.or.jp/

5 お問い合わせ先・申込先
  【福岡市組込みソフト開発応援団事務局】
   (財)九州システム情報技術研究所 総務部 菊田、福田、谷

   〒814-0001 福岡市早良区百道浜 2-1-22 福岡SRPセンタービル7階
   電話092-852-3450 FAX092-852-3455 E-mail:es-fukuoka@isit.or.jp
--- ここまで ---

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 「Office Open XML Formats 入門」
---
 だいぶ前に出たのに、紹介するのを忘れていました。^^;
 アンテナハウスの XSL Formatterグループが、Office2007に使われている
XMLのフォーマットを解説した本です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839925828/showshotcorne-22/
アンテナハウス株式会社 XSL Formatterグループ著「Office Open XML 
Formats 入門」

 Office2007の文書を有効活用しようと思ったら、必須ですね。
 ついでに宣伝。

 アンテナハウスでは、これらの成果を製品に生かしています。
 たとえば、
http://www.antenna.co.jp/AXX/
TextPorter
は、今年、Office2007に対応しましたが、これも成果の1つ。来年2008年はも
っと生かしていきます。

 XSL Formatterについては、
http://www.antenna.co.jp/XSL-FO/
をどうぞ。
http://www.antenna.co.jp/designer/
XSL Report Designer
を使えば、面倒なFOのスタイルシート作成もだいぶ楽になります。凝った事は、
これだけじゃ無理ですけど、定型的なものはこれでかなりいけます。

 XSL Formatterは、世界No.1の製品として評価していただいて、欧米や中国の
企業が、多く採用してくださっています。日本より海外でのほうが評価が高く
て売れているようです。グローバルに展開している多国籍企業が多いようです。
もちろん、日本企業でもグローバルにやってるところは、採用してくださって
ますけれども、この分野でのXMLの活用では欧米には3年から5年くらい遅れて
いるのではないかというのが、漠然たる実感。中国よりも遅れているかもしれ
ませんね。
 他の製品でも、欧米や中国に売れているものがあります。
 日本で開発したソフトでも、世界で通用しているものがあるということです。
 とにかく、ぼくらはここでがんばるしかないわけだから、がんばります。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 洋書Lua本あれこれ
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/27/2531916
上野豊著「入門Luaプログラミング」
で紹介したLua。
 洋書だとLua本はリファレンスからバイブルからちゃんとありますね。次の
2冊はLuaの設計・開発者自ら書いた本。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/8590379833/showshotcorne-22/
Roberto Ierusalimschy, Luiz Henrique De Figueiredo, Waldemar Celes著
「Lua 5.1 Reference Manual」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/8590379825/showshotcorne-22/
Roberto Ierusalimschy著「Programming in Lua」

http://staff.aist.go.jp/yutaka.ueno/lua/docsjp.html
をみると、日本語への翻訳が進んでいるのは、「Lua 5.1 Reference Manual」
じゃなくて「Programming in Lua」の方なんですね。「Lua 5.1 Reference 
Manual」の方かと思っていました。
 上記サイトにあるのは、4.0のマニュアルですが、最新の5.1のマニュアルは、
http://sugarpot.sakura.ne.jp/yuno/html/lua51_manual_ja.html
にありますね。許諾を得ていない勝手翻訳だといってるけど、大丈夫なの?^^;

 Luaの応用の1つとしてゲーム関係は多いようですが、本までありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1584504048/showshotcorne-22/
Paul Schuytema, Mark Manyen著「Game Development with Lua (Game 
Development Series)」

乳の詫び状(2007/12/27)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 上野豊著「入門Luaプログラミング」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472579
プログラミング言語の人気ランキング
で紹介したときは、出版予定だった
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797342722/showshotcorne-22/
上野豊著「入門Luaプログラミング」
が、出荷されてますね。
 さっそく注文してみました。目次は、
http://shop.sbcr.jp/bm_detail.asp?sku=4797342727
にありましたが、個人的に興味があるのは、やはり第3部
■第3部 Luaをカスタマイズ 
第9章 Luaを拡張してみる 
第10章 Luaのモダンな機能 
第11章 C言語との連携 
第12章 Luaの組込み
でしょうかね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 山本弘著「“環境問題のウソ”のウソ」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/20/1738477
武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
で、紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862481221/showshotcorne-22/
武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
がウソだという本が出てますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490306316X/showshotcorne-22/
山本弘著「“環境問題のウソ”のウソ」
です。
 著者は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/24/2526922
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
で登場した「と学会」会長の山本弘です。
 内容は、
--- ここから ---
「資源7倍、ごみ7倍」という計算のからくり、荒唐無稽な省エネ陰謀論…。
環境問題の常識をウソと言い立てる「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
の主張の誤りとデータ捏造を、と学会会長・山本弘が暴く。
--- ここまで ---
だそうです。
 あれ? でもさあ、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/30/1759086
Re: 武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
で書いたように、意図的な編集でなければ、山本氏は、武田教授にテレビ番組
で完敗していたし、説明を受けて山本氏も武田説に大いに納得していたと思っ
たんだけど、やっぱり、おかしいというので反論を試みたということなんでし
ょうかね。
 武田本も第2弾が出てるんで、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104752010/showshotcorne-22/
武田邦彦著「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」
と共に買ってみます。

 それにつけても、なんか、昔、週刊金曜日が「買ってはいけない」というベ
ストセラーを出したら、「「買ってはいけない」は買ってはいけない」などと
いう、追随本、批判本があれこれ出たけど、ああいう展開になるんでしょうか
ね。

 「『“環境問題のウソ”のウソ』のウソ」とかさ。\(^O^)/

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: サンクコスト効果
---
 もう先週号か先々週号だが、週刊東洋経済2007/12/15号は、「経済学ってこ
んなにおもしろい!」と題した、最新学説を超カンタンに応用という特集があ
った。
 この中で、Q10にあるサンクコスト効果の説明は、あれで正しいんですか?

 ヨーロッパでの携帯電話の3Gサービス。周波数の獲得合戦で莫大な費用を払
ってしまって、3Gサービスを始めても回収できないことがわかったと。この場
合、3Gのための設備投資を進めるべきか、やめるべきか。答は、周波数の費用
はサンクコストだとして、設備投資を進めるのが合理的という解説。
 フツー、サンクコスト効果の話だと、すでにこんなに投資したんだからいま
止めたら無駄になる、止めたら責任を追及されるのでいや、といった心理から
ずるずる先延ばしになりがちだが、そこはもう終わったことだと割り切って判
断すべきで、多くの場合、損切りするのが合理的という話だと思っていたんだ
けど。そうしないとどんどん損失が膨らむことが多いしね。
 実際、この解説に出てくる携帯3G以外の例は、いずれも損切りしなかったこ
とが非合理的だという話になってます。たとえば、開発費の高騰で採算が取れ
ないことがわかっていたのに続けた超音速旅客機コンコルドの開発とか、公共
事業とかね。
 でも、携帯3Gの話だけ、さらに設備投資してサービスをするのが合理的だと
書いてあるので、ほかと整合性が取れない気がするんですが。
 大体、判断時点でこの先どうなるかわからないのに、合理的、非合理的とい
う基準を持ち出すことがすでに間違っていると思うんだけど。
 携帯3Gの例でいえば、周波数の費用はサンクコストだとしても、設備投資を
進めるのが合理的か否かは、サービスを開始して儲かりそうかどうかわからな
いとだめですよね?
 儲かりそうなら設備投資をするのは合理的だし、儲かりそうにないなら非合
理的だし。
 そういうのがなくて、携帯3Gの例だけ、とにかく設備投資を進めるのが合理
的ってのが納得いかない。
 周波数の費用を無視して判断すべきというのなら納得できるし、サンクコス
トの説明としても合ってると思うんですが、なぜ無条件に設備投資にゴーサイ
ンを出すのが合理的なんでしょうか。
 誰か、経済学に詳しい人、教えてください。

 ちなみに、Q10の回答を書いたのは、明治大学情報コミュニケーション学部
教授友野典男です。
 この人は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/23/1674171
「投信バブルは崩壊する!」「行動経済学」「実験経済学入門」
で、著書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033547/showshotcorne-22/
友野典男著「行動経済学 経済は「感情」で動いている」
を紹介した人。そこでは、
--- ここから ---
 友野典男は、 以前指摘した「スティグリッツ経済学」でいい加減な仕事を 
した早稲田の藪下史郎の弟子みたいなのでヤバいかと思ったら、杞憂だった。^^;
--- ここまで ---
と書いたが、やっぱ、ヤバい?

乳の詫び状(2007/12/25)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/24/2526922
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
にclausemitzさんがつけてくださったコメントにあるリンク先
江原啓之のやらせ記事 
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011261825
を読むと、すごい話がいっぱいありますね。
 そういえば、
http://zerogoukiayanami.at.webry.info/200702/article_17.html
の話に似た話は、週刊文春だったっけ、どこかも記事にしてましたね。

 ドラマ「トリック」の最初の最初の第1話は、インチキ宗教法人の話で、信
者獲得のためにいろいろやるトリックがいくつも出てきます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HPKR/showshotcorne-22/
トリック(1)
が、それが収録されている分だと思います。これ以外にも、インチキ宗教の話
は何度も出てますけどね。
 あれ?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E41NHQ/showshotcorne-22/
トリック 新作スペシャル
はまだ持ってない。^^;

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 霞ヶ関埋蔵金
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/24/2527739
3兆円詐欺。新成田貨物空港
でのたまさんのコメント。
 徳川埋蔵金で思い出したが、いま、話題沸騰なのが、霞ヶ関埋蔵金ですよね。
 さっきもテレ朝「スーパーモーニング」でもやってましたが、この霞が関埋
蔵金、特別会計に40兆円から50兆円、独立行政法人に20兆円ほど眠っているそ
うですね。
 徳川埋蔵金話と違って、存在は明らかになってますね。政府はずっと存在を
否定してきたけど、もうバレちゃってます。これを使えば増税は不要という話
もあるので、財務省としては、ないことにしないと消費税率アップができない
ので、隠してきたという説もありましたが。
 ネットで霞ヶ関埋蔵金で検索するといろいろありますねえ。

乳の詫び状(2007/12/24)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 3兆円詐欺。新成田貨物空港
---
 いま、テレビ東京で詐欺の話をやっていて、鈴木俊二という男を追ってます
が、話が太いわ。
 成田に新しく貨物空港を作るという話の3兆円の詐欺話。\(^O^)/
 企業をいろいろだまそうとしたけど、まあ、失敗しているんですが、この話
があまり出回ってなかった理由というのがなかなか。
 実は、その新貨物空港の地下には米軍の基地も極秘に作られる。\(^O^)/
 これは国家機密だし、米軍がらみだから、絶対に他の漏らすなと念押しされ
て、各企業は黙っていたらしい。\(^O^)/
 やっぱ、米軍がらみといわれると、うかつに漏らすと暗殺されると思うんで
しょうね。
 使えるなあ、この手。\(^O^)/
 おいおい。\(^O^)/

 番組は
http://www.tv-tokyo.co.jp/tokumei/
THEトクメイ記者
ですね。

中村(show)

===
標題: Re: 3兆円詐欺。新成田貨物空港
---
 徳川埋蔵金なみのトンデモ話ですねぇ。米軍の秘密基地なんて日本で秘密に建
設出来るとはとても思えないんだけどねぇ。占領下の日本や占領下の沖縄でだっ
たら話は分かるけど。

 ここまで荒唐無稽なら、一応話を聞く企業はある、という話ね。凄いなぁ。
 石破茂は顔から見て宇宙人だ、というネタと同じぐらいのトンデモ話だけど。
---
たま@無精庵

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: AVP2 エイリアンズ VS. プレデター
---
 エイリアン対プレデターの第2弾があるんですね。
http://movies.foxjapan.com/avp2/
公式サイト
 前作、エイリアン VS. プレデターについては、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/03/1623069
にちょろっと出てきます。AVPって略すんですね。DVDでは観ました。
 AVP2は、エイリアンとプレデターの子供?プレデリアンというのも出るんで
すね。^^;
 絶対観るとは思うけど、映画館では怖くて観られないと思う。\(^O^)/
 13日の金曜日のジェイソンとエルム街の悪夢のフレディの対決映画もあり
ましたが、次はいよいよ、ジェイソン対フレディ対エイリアン対プレデター。
 すなわち、JVFVAVPでしょうか。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: Re: AVP2 エイリアンズ VS. プレデター
---
 設定が破綻している。「エイリアン」って今から見ても「未来」の話で、それ
がシリーズを通じて統一されていたし、「プレデター」って「現代」あるいは物
凄く近い「近未来」の話だったと思う。
 いや、AVPは見ましたよ、見ましたけどねぇ。これは南極だかの地下とか、そ
う言う話で、プレデターがエイリアンと戦う「成人の儀式」みたいな話に、人間
が関わるということでしょ。それが、今度は都市部で起きるわけ。すると、リプ
リーが初めてエイリアンを知った「未来」と齟齬が起きるわけですよ。
 まぁ、エイリアンも「卵生」だったのが、シリーズの最後の方になるとリプ
リーが「産む」ような「胎生」に変化したりするわけで、多様性生殖なのかもし
れないけど、概ね御都合主義だからなぁ。シリーズの中で基本的な整合性がとれ
ないシリーズに文句を言っても仕方がないか。
---
たま@無精庵

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525285
警官商法・・・
で、書名だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063089/showshotcorne-22/
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
の紹介。
 「と学会」会長の山本氏の本なので、おちゃらけた本や「と学会」的に斜に
構えてテレビのデタラメ番組を楽しむ本と思うかもしれませんが、剛速球の超
能力番組批判本です。
 「あるある」の捏造でやっと一般にも少しはテレビのデタラメさが知られま
したが、テレビのバラエティは、特に超能力番組、霊能力番組などは、嘘、捏
造がてんこ盛りだということを、豊富な事例で検証した本です。
 架空の家族を登場させて、お父さんが取り貯めた超能力番組のビデオを子供
に見せつつ、子供に考えさせながら仔細に分析検討する構成になっています。
 メディアに興味を持つ人、テレビの嘘、捏造にだまされたくない人、カモに
されて金を巻き上げられたくない人、我が子の将来を考える親は必読。

 読むと、いかにテレビの超能力番組がデタラメかわかります。嘘、捏造のオ
ンパレードです。
 予知能力者にいくつも予知させて、当たったものだけ番組で紹介するなんて
のは、かわいいもん。当たったことにするために、無理やり似たものを見つけ
てきた当たったといったり、前の特番と今回の特番では、超能力者がここに遺
体があるといった場所を平気で改竄して、やっぱり当たっていたとするといっ
た編集をするなど、やり放題。食品偽装の比じゃないぜ。
 基本は、超能力や霊能力の存在を否定する結果が出たら、放送しない。少し
でも肯定する結果になるように捏造、改竄して放送する。テレビ屋のやってい
るのは、これですね。
 つまり、放送されないことにこそ、実は真実、事実がある。その想像力がな
いと、この手の番組にころっとだまされる。本書で出てくる小学生のように、
子供のころから、このことは教えたほういいということです。
 フジの「とくダネ!」の笠井アナもこの手の番組やってたんですね。局アナ
だから逆らえないんでしょうね。

 いろんな番組のデタラメが暴かれていますが、中でも、テレビ朝日系列「TV
のチカラ」や日本テレビ系列「FBI超能力捜査官」は全体の半分以上を使って
徹底検証。もう、嘘、捏造の嵐であることが明らかにされます。
 経歴なんかもめちゃくちゃ。FBIとは関係ないのに、FBI超能力捜査官にして
いるそうだし。ソフトバンクも本を出しているのね。バカだねえ。その内容も
本書で一部紹介してあるが、自分に都合の悪いことは一切書かず、自分の都合
のいいように事実や放映内容も勝手にねじ曲げて書いてあるそうな。これは、
あの手の超能力者、霊能力者の常ですね。
 この前の繰り返しになるが。
--- ここから ---
 今年は、フジテレビ・関西テレビの「あるある」の捏造が大問題になって番
組がなくなりましたけど、はるかにひどいレベルで捏造やら平気でやってきた
し、いまだやってるのが、この手の番組。 
 テレビ局は、特にあの手のバラエティを作ってるのは、人間のクズの集まり
だといわれても仕方がない。 
 国民の電波を使って、嘘や捏造で塗り固めた、国民をこれだけバカにする番
組を作って、どうして国会で問題にならないのか。
--- ここまで ---

 関連した話題を。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/04/2471391
府中市立中央図書館、リニューアルオープン
で話題にした府中市立中央図書館には、中高生向けのヤングアダルトコーナー
という場所があって、中高生に読んでもらいたい本が集めてあり、専用の読書
室もあります。
 コーナー入り口には、何冊か特に読んでほしい本がピックアップされている
んですが、オープン当初に行って、おお、と思ったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448068770X/showshotcorne-22/
林直哉著「高校生のためのメディア・リテラシー (ちくまプリマー新書 69)」
が並べてあったこと。
 未読ですが、メディア・リテラシーの重要性を図書館が中高生に訴えている
ので、いいことだなと思ったのです。
 現代日本は、あらゆるメディアから情報があふれかえっていて、テレビを筆
頭に、新聞、雑誌、ネットで嘘がばらまかれている以上、メディアの伝えるこ
とが本当かどうか疑ってみること、伝えてないことを想像し、なぜ、メディア
が真実や事実を伝えられないのか、それはどこに隠されているのか、隠す側の
意図、思惑は何か、といったことを考える意識をもつこと、分析力、洞察力、
論理的思考力をもつことは、生きていくのに必須といっていいことです。
 高校生でもいいけど、できれば小学生のころから、メディアは嘘をついたり、
真実を伝えないことも多いことを教えることは、非常に重要。特にテレビはひ
どいことはよく教えておくべきこと。

 そして、こういうデタラメ番組のスポンサーになっている会社の製品は買わ
ないように教えて、あるいは、製品はいいのにと思うなら、大人になったら株
主になってこういう会社のIRにがんがん文句をいったり、いっそ買収してバカ
な経営陣や広報宣伝の連中を全員クビにする大人に育てるといいですね。\(^O^)/

 超能力・霊能力・オカルト番組のスポンサー一覧って誰かまとめてないんで
しょうかね。ざっと調べてもなかった。スポンサーになった回数や会社毎のコ
マーシャル放映秒数の数字付きで。どこかのNPOがやってるような気もします
けど。

 ってなこと言っても、テレ朝の「オーラの泉」の江原啓之やTBSの番組を観
て細木数子を信じちゃうような親、特にお母さんがいる家庭では無理だろうね。
 こういう積み重ねで、格差がどんどん広がるんだけどね。
 だって、スポンサーの企業からすれば、メディア・リテラシーの低い家庭は、
カモですから。情報操作に簡単に引っかかる、すなわち、コマーシャルやキャ
ンペーンで簡単に釣れて金を払ってくれる客層ですからね。
 そういうスポンサー企業の意向を汲んで、視聴率欲しさ、金欲しさで、どん
どんデタラメをやるのがテレビ局とそれとタッグを組んでいる電通をはじめと
する広告代理店。
 「あるある」は氷山の一角ですね。
 今年を象徴する漢字は、偽装の「偽」でしたが、きっとテレビ番組は来年も
再来年もずっと「偽」のままだろうね。\(^O^)/

参考:
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1174664565
「超能力番組を10倍楽しむ本」山本弘

http://ja.wikipedia.org/wiki/細木数子
http://ja.wikipedia.org/wiki/江原啓之

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/26/1871639
カンブリア大爆発、進化論、神は妄想である、インターネット自然史博物館
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/04/30/1474274
「つっこみ力」「スピー力(すぴーりょく)」
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/04/10/1155
サンジャポ

乳の詫び状(2007/12/23)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 警官商法・・・
---
 神奈川県警、お盛んな県警として有名になりましたが、またまたやってくれま
したねぇ。霊感商法ならぬ警官商法。凄いぞ!神奈川県警!

 関与していたのが末端の警官ではなく、警視という、巡査部長レベルならば
座っていても直立しなければならぬという立場の人物。霊感商法を取り締まる側
なのになぁ。
---
たま@無精庵

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
標題に座布団一枚。

匿名希望

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
 おれもたまさんに座布団!

 で、おれも、例の法律が話題になって以来、考えたのがある。

 エロ特措法 \(^O^)/

中村(show)

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
これは萬流コピー塾風にいえば、「まずは、同考多数から」と
まとめて紹介されてしまいそうな予感…

匿名希望

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
 確かに神奈川県警は凄いんですけど(笑)オーラの泉とか細木某の番組をつくっているよ
うなTV局に、霊感商法を悪く言う資格があるのでしょうか?
 警視殿は「TVでああいう番組を見ていたので、私のやったことは結果として人々を救
うことになると信じている」と主張しなさい(笑)
                 2007/12/23(日)
destroy

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
 たしかに、ああいう番組やら、超能力者、霊能力者番組など、オカルト番組
を作っているテレビ局には、資格はないですね。
 オウム事件のときは、テレビ局がああいう番組を作り続けてきたことが問題
になって、一時自粛はしたけど、視聴率ほしさで、また始めましたもんね。
 あの手の番組は、やらせや捏造もすごいでしょ。つい、この前、積読してお
いた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903063089/showshotcorne-22/
山本弘著「超能力番組を10倍楽しむ本」
をやっと読んだけど、予想や、以前聞いていたとおり、テレビ局はひどいもん
です。
 今年は、フジテレビ・関西テレビの「あるある」の捏造が大問題になって番
組がなくなりましたけど、はるかにひどいレベルで捏造やら平気でやってきた
し、いまだやってるのが、この手の番組。
 テレビ局は、特にあの手のバラエティを作ってるのは、人間のクズの集まり
だといわれても仕方がない。
 国民の電波を使って、嘘や捏造で塗り固めた、国民をこれだけバカにする番
組を作って、どうして国会で問題にならないのか。
 国会議員もバカだってことでしょうかね。

中村(show)

===
標題: Re: 警官商法・・・
---
Nakamura Shouzaburou さんは書きました:
>  たしかに、ああいう番組やら、超能力者、霊能力者番組など、オカルト番組
> を作っているテレビ局には、資格はないですね。
>  オウム事件のときは、テレビ局がああいう番組を作り続けてきたことが問題
> になって、一時自粛はしたけど、視聴率ほしさで、また始めましたもんね。

 日本に於ける心霊写真のフォーマットを作った人物が、桂ざこばに「テレビで
すから・・」などと言っていたという裏話を「たかじんのそこまで言って委員
会」で暴露しておりました。

 実際のところ、宮崎哲弥なんぞは、そのざこばの発言が大ニュースなどと言っ
ておりましたが、言わずもがなでしょうねぇ。
---
たま@無精庵

ASAHIネットのjouwa/salonから。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/5/006841+.html

統計科学のフロンティア
へのコメント。

===
標題: Re: 統計科学のフロンティア
---
日本の統計は、官僚の仕事量を確保するのが主目的であり、
副産物として統計数値が出てくるのです。そのあとどのよう
に活用されようが知ったことじゃないんです。

--
とくめえ

===
標題: Re: 統計科学のフロンティア
---
> 日本の統計は、官僚の仕事量を確保するのが主目的であり、
> 副産物として統計数値が出てくるのです。そのあとどのよう
> に活用されようが知ったことじゃないんです。

 そんで、家計調査年報とか家計調査月報とか出てくるわけね。
 家計調査年報なんて月報の積み上げだけだろうなぁと思ったら、年報と月報で
時々齟齬があるように「見える」。これって年報と月報を作る担当部署が違うた
めでしょうか。まさか。
---
たま@無精庵

===
標題: Re: 統計科学のフロンティア
---
別々な省庁が同じような統計をそれぞれ違う手法で実施
している例はきりがありません。ひとつにまとめれば
詳しく深くなりそうなもんですが、そういうものでは
ないらしいです。
キャリア官僚を一生喰わせていくためには、あまり効率
化を推し進めるわけにはいかない、のかもしれません。

--
とくめえ

ASAHIネットのjouwa/salonから。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/18/2518057

野口悠紀雄のトンデモIT論その2
の反応。

===
標題: Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
SunMicrosystems株を空売りしてたとか、同業他社株を
大量保有していたとか。
http://jp.reuters.com/investing/quotes/quote?symbol=JAVA.O

あれを買え、これを買え、と自分流の錬金術を他人に
押しつける経済評論家よりはマシだと思いますけど。

--
つばめどん

===
標題: Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
そういえばこの先生、昔(多分90年代)クライアント・サーバーモデルのことに
ついて
「今のコンピューターは、クライアントサーバー、つまり召使いになった」
とのたまわっておりました。確かにIT関係はあやしげな感じですね。
私のような非専門家でさえわかるような間違いをしてます。

大西

===
標題: Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
>  「しかし、実際には、ジャバはそれほど普及しなかったのである」

ジャバと片仮名で書かれると、どうしてもジャバ・ザ・ハットが目に
浮かぶのだけれど、野口さん本人も目のあたりが、そこはかとなく似
てるような・・

--
dogatana

===
標題: Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
 ほかにも、こりゃひどいという、そんな生やさしいもんじゃない嘘や間違い、
あれこれあります。
 時間があれば書きますが、優先度が低いので、なかなか。

中村(show)

===
標題: Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
 メディアによく登場する経済学者、エコノミストの中では、おれにとっての
ジャバ・ザ・ハットは、齋藤精一郎ですね。\(^O^)/

http://www.tocom-navi.com/interview/saitow/v04.html

中村(show)

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/20/3775421
野口悠紀雄のトンデモIT論その4 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/17/2761877
野口悠紀雄のトンデモIT論その3 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論その2 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525228
Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 攻撃2.0
---
 今年の総括をあちこちでやってますが、セキュリティ関係では、Web2.0の流
行、ウェブアプリケーションの進化で、その脆弱性を狙った攻撃2.0の話題が、
やはり気になります。
 たとえば、Googleデスクトップを狙ったものとかね。詳しくは、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070515/270986/
今後のトレンド示唆するGoogle攻撃,Webアプリを介したブラウザ乗っ取りの
危険度
をどうぞ。
 最後にまとめてありますが、
--- ここから ---
今後も類似したぜい弱性は多々発生すると考えられる。これらのぜい弱性を悪
用した攻撃は,(1)気付きづらい,(2)境界セキュリティの概念が無効化さ
れてしまう,(3)ウイルス対策ソフトでは対策が困難である,といった厄介
な条件がそろっている。Web 2.0がさらに拡大し,今後もJavaScriptを核とし
たWebアプリケーションが増加してくることを考えると非常に頭が痛い。
--- ここまで ---

 特に、(2), (3)は深刻で、ソフトを作るのも大変になるし、対策も大変にな
りますね。
 ついでに、Flashにセキュリティホールがいっぱいという話。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071220/289875/?ST=security
「Flash Player」に危険な脆弱性が多数、最新版にバージョンアップを
をどうぞ。
 早くバージョンアップしてください。

乳の詫び状(2007/12/22)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 大ロボット博、ムンク展
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/18/2445580
映画「スタア」&トークライブ報告
で、上野に行ったとき、大ロボット博とムンク展をやっているのを思い出した
り、知ったりして、ぜひ、行こうと思っていたので、今日、行ってきました。

 ロボット博は国立科学博物館。
 これね、メカが好きな人だけじゃなくて、デザインやってる人も楽しいかも
しれない。おれら情報系の人間もね。
 九工大(九州工業大学)があちこちであれこれ展示していた。すごーい。
 素人目にも一番すごいのは、ピアノの自動演奏。これ、そこらの自動演奏の
レベルじゃない。アペックス社の故・森一社長の執念の傑作だそうです。アペ
ックスって、アンテナハウスのすぐそばじゃん。\(^O^)/ 靖国神社の前の
あのビル付近かな。
 いまは九工大の林英治准教授が引き継いでいます。グッズ売り場で、CDを買
いました。ベートーベンのピアノソナタを3つ演奏しています。
 お、ちゃんと、九工大は宣伝していますね。
http://www.iizuka.kyutech.ac.jp/topics/robo.htm
をどうぞ。
 あと、九工大の展示でもう1つ、故人になられた方の研究があったんです。
情報関係だった気がする。今年亡くなられた、名前を度忘れした先生だったか
も。
 おーい。梅田ぁ。読んでるか。読んでたら、教えてくれー。
 お前、梅田先生に、メール出せよ。

 江戸のからくり人形は実物展示はあったけど、動かすのはやってなくて残念。
ビデオ上映でした。でも、よくできていますよね。芸術。
 この前、NHK?でやってたけど、どこかの工場では、江戸のからくり人形を
徹底研究して、工場内で使う台車などを作って実際に使っていました。電気な
ど使わないから、電気代が何億円か、節約できたとかいってたような。
 たとえば、部品がベルトコンベアから、その台車に載ると、その重さで動き
出して通路の向こうの場所まで自動的に運ぶようなものです。

 ステージではトヨタのロボットが見事なトランペットの演奏を披露してくれ
ました。
 押井守監督の汎というのも出ていました。
 ほかにも、産業用から人間型ロボットやら各大学や研究機関で作っているロ
ボットなど、見たことないロボットがいろいろ出ています。
 もちろん、ガンダムやマジンガーZやらもあります。ガンダムは高品位のな
んとかグレードのプラモデルのシリーズがあるんでしょう? あれがずらり並
んでいて、子供やマニアが食い入るように観ていました。\(^O^)/
 おれがすごいと思ったのは、マイクロロボット関係。超微細加工の世界。日
本が世界トップを走る分野です。やっぱ、こういうモノ作りは日本の強み。世
界一だもん。明らかに経済学者が好きな比較優位でしょ。この強みを生かして
強力にしないとね。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/31/1760835
日本の金融立国はあり得るのか
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472636
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
など、何度もいうようだけど、金融立国なんて劣位にあるものに手を出す意味
はあるの? 世界的なスパイ網も人脈も軍事力ももってないのに。

 そうそう、おれ、マスクをしていたんですが、東芝の顔認識をするロボット
は、マスクのせいでおれの顔を認識できませんでした。だから、ラグビーのト
ップリーグで、三洋電機に41-0で負けたんだな。\(^O^)/

 あっけにとられるほど素晴らしかったのは、ファナックの知能ロボット。
2007年の通商産業大臣賞獲得だそうです。
http://autos.goo.ne.jp/news/society/article_103506.html
「今年のロボット07」はファナックが受賞
にありますね。
 ベルトコンベア上、てんでばらばらに流れてくる部品を、的確につかみあげ
て(というより吸いつけて持ち上げているみたい)、隣の逆方向に流れるベント
コンベアに2列縦隊できれいに並べるんです。そのスピードが、1つのロボッ
トで毎秒2つずつくらい。ロボットの形からして、まさに鳥が水面から小魚を
捕まえているような趣き。
 そうやってきれいに並んだ部品を、別のロボットが4つずつ、また動かして
いました。
 もう1つの知能ロボットもすごい。自動車の部品らしいけれど、1つが30cm
くらいあって、シャフトが通るような穴が開いている金属製の部品が、山のよ
うに乱雑にぶちまけてある場所を、このロボットは、鳥かギャオスが獲物を探
すように、ピピピとレーザーでスキャンしたと思ったら、一番取りやすそうな
ところからきれいに取り上げて、別の場所にきれいに置いていくの。
 すごいわ、これ。観ていて飽きません。
 こりゃ、あなた。人類はもうどこに逃げても隠れても、知能ロボットに見つ
かって殺されますね。\(^O^)/
 ロボットには、人類のことなど忘れてもらって、早く別の惑星や恒星系に進
出してもらいたいですね。\(^O^)/

 関連して思い出した。
 おれ、小学生低学年のころから、小倉の井筒屋デパートの地下にある井筒屋
饅頭をほぼ自動的に焼く機械が大好きだった。ずっと観ていたので、正三郎は
ここに置いておこうなどといって、家族が買い物に行ってました。^^;
 ざっと40年前です。機械は昔に比べて、改良され、新しくなったと思うけど、
いまでも、小倉の井筒屋の地下にはあるはず。半年前も見たから。

 以上が第1会場ですが、第2会場にはホンダのASIMOだけの展示があります。
第1会場を出ると再入場できませんし、第1会場にしか、第1会場に関係ある
グッズ売り場はないので、第1会場を出る前に、しっかり買い物をしておきま
しょう。\(^O^)/
 ASIMOのいる第2会場に行くと、ホンダのロボットがいろいろいます。P2, 
P3の現物は初めてみました。\(^O^)/
 ASIMOが出てくるショーがあります。動いているASIMOを生で観たのは3回目
か4回目。よくも悪くも、だんだん、フツーになってきた気がする。あんまり
驚かなくなったし、人間じゃないのにあの動きに人間を感じてしまう不思議な
感じもなくなった。もう、おれの一部か。\(^O^)/
 コマーシャルが上映されていましたが、観たことないものがいくつかあった。
 たぶん、大英博物館だと思うけど、そこをASIMOがあちこち観て回る、比較
的長いコマーシャルが非常によかった。人類の歴史、科学技術の発達を、
ASIMOが真摯にしかし超高速で学んでいる気がしました。日本では放映されな
いんでしょうか。あれ、放映してほしい。

 すっかり堪能して、次はムンク展。
 ムンクって、「叫び」など暗い色使いしか知らなかったが、今回の展示はず
いぶんと趣きが違います。
 白、鮮やかなグリーンなど、かなり明るいポップな色使いの作品も多いと思
いました。
 説明によると、片目を失明してから、明るい色使いの作品が増えたようです。
 そういえば、今回、「不安」「絶望」という、「叫び」系列の、いかにもム
ンク的な作品がありました。この3つの複製画を並べた展示もあって初めて気
づきましたが、同じ場所を同じアングルで描いているんですね。登場人物が違
うだけで。
 あの場所って、自殺の名所なんじゃないか。\(^O^)/

 面白いなあと思ったのは、フレイア社というチョコレートメーカー。その工
場の社員食堂にある壁画。驚くべし。頼まれて、ムンクが工場の社員食堂の天
井付近に連作の壁画を作ったそうな。みんな、何気に飯食ってるけど、その上
にずらりとムンクの作品が並んでいます。どんだけの価値があるんでしょうね。
 あ、その壁画は、「叫び」のような暗くて苦悩を表現したものではありませ
ん。
 そりゃ、そうだよね。そんなのばっか、連作で並んでいたら、食欲なくなる
もんね。\(^O^)/

 いま、
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/
で、「不安」が観られますね。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/itten/19.html
では、チョコレート工場の社員食堂の壁画の一部が観られますね。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/itten/itten.html
で、一部の作品が観られますね。
 ね、思ったより、明るい色使いの作品が多いでしょ。

 あとは、フィラデルフィア美術館展というのもやっていたが、寒いし、雨も
降ってきたし、もう帰りました。
 やっぱ、東京はすごいね。上野はすごいね。毎月、素晴らしい展覧会が途切
れないもんね。

参考:
http://www.robo2007.jp/
大ロボット博
http://www.kyutech.ac.jp/top/enterprise/research/hayashi_ei.html
九州工業大学 研究最前線
優れた自動ピアノを創る 情報工学部 機械情報工学科 林英治(Hayashi Eiji)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002725473/
自動ピアノの演奏情報処理に関する研究 :
第1報, ピアノアクションの挙動に基づく基本的な打鍵のための変換処理方法
林 英治、山根 雅巳、 森 一

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: トップリーグ、三洋電機、強すぎる!
---
 東芝ブレイブルーパス対神戸製鋼コベルコスティーラーズの試合、tvk(テレ
ビ神奈川)が放送してくれたので、観ましたが、どう考えても、前節、三洋電
機ワイルドナイツに0-41で負けるようなラグビーじゃない。
 解説の元NECグリーンロケッツの川合レオさんは、精神的な問題だったんじ
ゃないか、今日の試合は前キャプテンの冨岡選手が気持ちを前面に出して引っ
張っているという話をしていました。
 試合も実際、神戸製鋼に36-17で勝ちました。

 となると、その東芝に41-0で勝った三洋電機は今シーズン、めちゃくちゃチ
ーム力が上がっているということではないか、と思って、大一番の三洋電機対
サントリーサンゴリアスの試合結果をみたら、あなた、35-24で三洋電機が勝
ってます。
 三洋電機、新加入のダニエル・ヒーナンがすごいんでしょうか。トニー・ブ
ラウンもいいしねえ。
 東芝、サントリーを破ったので、三洋電機の優勝がみえてきましたね。あと
強いところは、NECとヤマハと当たりますが、1敗で追っているNECを破るとも
う優勝でしょうね。
 ともかく、三洋電機に2敗してもらわないと、東芝もサントリーも追いつき
ません。^^;

http://www.top-league.jp/game/2007/schedule702.html

乳の詫び状(2007/12/20)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: カレンダーいろいろ
---
 時節柄、amazonでカレンダーを買ってくださる人がいて、いろんなカレンダ
ーあるのね。
 amazonは、カレンダー専用のコーナーまで作ってますね。
http://www.amazon.co.jp/gp/browse.html?node=886928&/sr=53-1/qid=1198108440/ref=tr_231241

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VRWO56/showshotcorne-22/
攻殻機動隊S.A.C 2008年カレンダー

 攻殻機動隊S.A.Cは、J:COMのケーブルテレビのアニメチャンネルかな。あれ
で、部分的に観ただけ。でも、いいよね。 

 スタートレックもあります。かっちょいい!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0740766090/showshotcorne-22/
Star Trek 2008 Calendar: Ships of the Line

 ところで、お笑い。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UUSTNU/showshotcorne-22/
スターレック 皇帝の侵略
をみて、えっ、こんなのスタートレックにあったんだ。アメリカでだけやった
番外編なんだろうか。と思ったら、スタートレック(STAR TREK)じゃななくて、
スターレック(STAR WRECK)なのね。\(^O^)/

 カレンダーで爆笑だったのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0811858413/showshotcorne-22/
Sex Every Day in Every Way 2008 Daily Calendar: Position of the Day
なんてのもあるのね。
 日替わりでセックスの体位が載ってるということでしょうか。
 毎日セックスするのか。元気、いいなあ。\(^O^)/
 でも日替わりということは、1日何回もする奴はネタに困る?\(^O^)/
 じゃ、2冊買えばいいってこと?
 同じの2冊じゃ、意味ねえ。\(^O^)/

 我が家は、バブル期だったかな、パルコが募集して出し始めてから、ずっと
毎年トイレのカレンダーは、ご教訓カレンダーです。今年も出てますね。買わ
ないとな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VRWOH4/showshotcorne-22/
御教訓 2008年カレンダー
 これ、けっこう笑います。
 ときに、ずっと頭に残る名作もある。何年前の作品か忘れたが、

「あとは能登から大和奈良」

というのがあって、感心しました。いわなくてもわかると思いますが、日本語
を勉強中の外国人のために。これは「あとは野となれ山となれ」ということわ
ばのモジリ、ダジャレ。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: コピーフリーの地デジ受信機「フリーオ」
---
 日本の放送業界で騒ぎになってるそうです。すごいな、これ。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071214/289590/?ST=pc_news
放送業界を揺るがすコピーフリーの地デジ受信機「フリーオ」を入手
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071217/289646/?ST=pc_news
衝撃のコピーフリー受信機「フリーオ」、その仕組みをひもとく
をどうぞ。
 まだ、続報があるそうです。
 おれ、そういうもんなの?と思ったのが、
--- ここから ---
 さらに困ったことに、CCIを無視するという実装は、法の網をくぐった巧妙
な手法なのだ。仮にFriioが、CCIを無視するのでなく除去していたら、著作権
法第30条第1項第2号に定める「技術的保護手段に用いられている信号の除去又
は改変」に該当し、著作権の一種である複製権の侵害に問うことができる。し
かし実際には、CCIの「除去」でも「改変」でもなく「保持しつつ無視」とい
う実装のため、ぎりぎりのところで著作権法違反に問うことができない。
--- ここまで ---

 ところで、さっき、気づいたけど、URLの最後の?ST=pc_newsを取った
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071214/289590/
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071217/289646/
だと、全然違う画面になるのね。STはStyleの略なんだろうね。
 動的に生成して、あとはキャッシュしたものを送り返してるんでしょうね。

===
標題: Re: コピーフリーの地デジ受信機「フリーオ」
---
著作権ゴロと、その親玉(文化庁)に対抗するためには、この
ぐらいのことをしないといけないのかもしれませんぜ。
http://d.hatena.ne.jp/tsubamedon/20071218/p1

クリエイターに対価を支払うことには賛成だけど、中間搾取組
織に抜かれるのは絶対に嫌。額が多いとか少ないとかじゃない。
理由のない対価を支払ってたまるか。

この製品が法律的にシロかクロかはわからないが、このような
製品が開発され、販売(かなり特殊な販売方法だ)されなくて
はいけなかった背景については理解したい。

--
つばめどん

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 五十嵐淳著「プログラミング in OCaml」
---
 OCaml本は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/30/1879026
中山茂著「Fortress言語」、OCaml-Nagoya著「入門OCaml」 
で、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4839923116/showshotcorne-22/
OCaml-Nagoya著「入門OCaml プログラミング基礎と実践理解」
を紹介していますが、本書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774132640/showshotcorne-22/
五十嵐淳著「プログラミング in OCaml 関数型プログラミングの基礎からGUI
構築まで」
は、「入門OCaml」で入門した人が次に進むレベルの本でしょう。
 でもね、この本、読みにくかった。というのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/03/2470954
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」その2
などで紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150705/showshotcorne-22/
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
を読んだ直後に読んだから。
 読みにくさは、著者の責任というより、出版社(技術評論社、技評)と編集者、
そして言語そのものの問題かなと思った。
 この2冊。版型は同じ。でも、「「入門OCaml」のページ数はざっと倍。そ
れだけならまだしも、「Erlang入門」に比べ、行間が少なくみっちり、ページ
当たりの字数が多い。
 紙代を節約して少しでも安くしよう(好意的に考えれば、読者の財布にやさ
しいように)という技評と編集者の魂胆だったのだろうが、「Erlang入門」の
ゆったりしたレイアウトの後だと、読んでいて疲れた。いいこと、いっぱい書
いてあると思ったけれど、やっぱ、疲れる。^^;

 言語そのものの問題というのは、Lisp, Oz, Erlangなどという、あるいは
Rubyでもいいけど、型無し(動的型付け)言語は型を書かないから、その分、す
っきりしている。もちろん、HaskellやOCamlは型推論があるから型を明示しな
くてもいい場面はほとんどだろうが、本書でも後半の高度な話になってくると、
いろいろと面倒くさげな構文、記法が出てくる。型があるせいばかりにはでき
ないが、どうしても、なんか不自然に思える。型システムをどうかいくぐって
実用的なプログラムが書けるような言語にするかに腐心しているように思える。
そういうのが、疲れる。

 本書はがんばってると思う。GUIの簡単なお絵かきプログラムまで、OCamlで
書いてみせるわけだから。もっと体調のいいときに読めばよかった。\(^O^)/

 あれ? 著者の五十嵐淳って名前、どこかで聞いたことがあるような。
 あ、そうそう。おれの妻の名前だ。\(^O^)/
 おい。それは、中村雅俊の妻。五十嵐淳子。\(^O^)/

乳の詫び状(2007/12/19)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 統計科学のフロンティア
---
 amazonから、「あんた、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4320121341/showshotcorne-22/
ネロ・クリスティアニーニ, ジョン・ショー‐テイラー著, 大北剛訳「サポー
トベクターマシン入門」
なんてわかりもしないのに生意気な本買いやがって、この野郎。それだったら、
これはどうだ」というメールが来た。\(^O^)/
 その本が、これだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000068466/showshotcorne-22/
甘利俊一, 麻生英樹, 津田宏治, 村田昇著「パターン認識と学習の統計学―新
しい概念と手法 統計科学のフロンティア 6」

 甘利先生は、おれらが九大に入った頃は、もう東大に戻られていたと思う。
それでも、計算幾何の特別講義があった記憶がある。甘利先生は計算幾何分野
の開拓者だったと思う。
 いまは、理研で、脳の研究をやってらっしゃいますね。
http://www.brain.riken.jp/jp/s_amari.html
脳型計算論研究グループ

 なんか懐かしくなって(最近、ちょっとしたことが懐かしいから、もう年で、
そろそろお迎えということか)、上記、amazonのページに行ったら、いや、行
かなくても気づくべきだが、統計科学のフロンティアというシリーズがあるの
ね。

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/5/006841+.html
統計科学のフロンティア 構成 全12巻
甘利俊一,竹内啓,竹村彰通,伊庭幸人編
金融・データマイニングからバイオインフォマティクス・脳の情報理論まで,
さまざまな分野に,統計学は根幹となる哲学と技術を与えている.とくにニュ
ーラルネットや統計物理など隣接分野で開発された考え方を取り入れ,さらに
対象領域を拡大しつつある.この新たな学問全体を「統計科学」と呼び,その
最新の成果と方向を示す.

だそうです。
 実際、8 経済時系列の統計、9 生物配列の統計とかいろいろあるのね。

 そうそう、統計といえば、昨夜のテレビ東京WBS(ワールドビジネスサテライ
ト)だったか。モルガン・スタンレーのフェルドマンさんが出ていて、この人、
日本人の経済学者やエコノミストと違ってはっきりモノを言うので好きなのだ
が、ほんと、日本人の経済学者やエコノミストはどこに遠慮しているのか、ま
あ、日銀や財務省か、奥歯に象がはさまったような、
 はさまらんってば、象は。
 まあ、そういう煮え切らない言い方、ごまかし方だもんね。
 で、日本は経済統計の質が悪いと。原因は経済統計をやってる連中で統計の
博士号をもってるのが、アメリカに比べて極端に少ない。だから、質のいい数
字が出ないという言い方をしていた。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/31/1760835
日本の金融立国はあり得るのか 
で書いた、金融の学力格差なんだろうね。
 この先が、フェルドマンさんのコメントは光っていた。じゃあ、なぜ、日本
はそれを改善しようとしないのか。原因の1つは、ちゃんと精度のいい数字が
出てくるようになると、まあまあ、なあなあでやってきた官僚の裁量が狭めら
れるからだろうと。
 なるほどねえ。それもあるだろうけど、経済学部の入試に数学なしでいいな
んて大学(私立は大半)がある以上、そっちの影響も大きいと思いますが。

ASAHIネットのkick/salonから。

これは、2007/12/17に書いた。
====
標題: Re: 東芝、三洋電機に完敗
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/17/2516151
東芝、三洋電機に完敗
の続き。
http://www.top-league.jp/news/news3975.html
7節 会見リポート(東芝 0-41 三洋電機)
をみると、ターンオーバーされたのが多かったみたいですね。
 接点が弱くなっているんでしょうか。薫田監督は接点の強さを
求めて東芝復活のきっかけにしましたが、こんなに簡単に弱く
なるものなのか。
 それと後半は気持ちが切れたのか。三洋電機は若くて走り負け
する気がしなかったといってるから、フィジカルでも負けてたの
か。
 強い東芝は後半残り20分からのフィジカルで動けなくなった
相手を圧倒してきたのに、フィジカルも弱くなっているのか。
 まあ、チームが成熟してベテランが増えているから、体力的に
は落ちてきているかもしれないが、これだけ完敗するのは、
なんかチームに結束力がなくなってるんでしょうかね。
 瀬川監督に求心力がないのか、やはり冨岡キャプテンの統率力
がすごかったのか。
 これはかなり重症かもしれませんね。
 プロのサッカーと違って、シーズン途中で監督解任はないかも
しれないけど、瀬川監督、首筋が寒いでしょうね。^^;

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: ニューウェーブ北九州
---
 この前、北九州に帰ったとき、小倉の井筒屋デパートに「祝JFL昇格 ニュ
ーウェーブ北九州」ってな垂れ幕がかかっていました。
 その前に、北九州に帰ったとき、西鉄だったか、市のものだったか、どこか
の広報誌で、ニューウェーブ北九州があることを知りました。何より、監督が、
与那城ジョージさんだというのにびっくり。

http://www.kitakyushu-fc.org/
ニューウェーブ北九州 公式サイト

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: リアルタイム財政赤字カウンター
---
 こんなのがありました。

http://www.kh-web.org/fin/
リアルタイム財政赤字カウンター

 これみてると、毎秒200万円くらい借金が増えてますね。
 2007/12/19 8:20くらいでは、借入金,政府短期証券を含む「日本全体の債
務残高」は、1101兆3377億円くらいですね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ギター、マイナスワンCD
---
 さっき、フジテレビのとくダネ!の冒頭で、小倉さんが紹介していたが、ギ
ターのマイナスワンのCDが売れてるんですね。今度、第2弾が出るようなこと
いってました。
 マイナスワンのCDとは、たとえば、リードギターの音だけ抜いた演奏になっ
ているものです。これに合わせて自分がリードギターを弾けばいいわけです。

 ジェフ・ベックやエリック・クラプトンの楽譜でマイナスワンCD付きのもあ
りますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4285109441/showshotcorne-22/
マイナスワンCD付 ジェフベック ギターカラオケ 不滅の名曲をカラオケCDと
TAB譜で完璧マスター (BEST HIT ARTISTS GUITAR HERO COLLECTION) (楽譜
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4285108739/showshotcorne-22/
マイナスワンCD付 エリッククラプトン/ブルースギターカラオケ 不滅の名曲
をカラオケCDとTAB譜で完璧マスター (楽譜)

http://guitar.kaiketuok.com/archives/50064976.html
ギター初心者が簡単に上達する練習方法!
ギター初心者練習曲:マイナスワンCDとは、あなた専属のバックバンド!
なんてところもある。
 ここ、左側をみると、ヴァンヘイレン、クラプトン、リッチー・ブラックモ
アなんてある。
 クラシックギターのマイナスワンもありますね。
http://www.homadream.com/catalogue/MMO/index.htm
株式会社 ホマドリーム マイナス・ワンCD

乳の詫び状(2007/12/18)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2
---
 少し書く余裕があるので、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論
の続き。
 今回関係ある部分は実はすでに
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472579
プログラミング言語の人気ランキング
で書いた部分があるので、追加で書けばいいから、負担が少ないというわけ。
 まず、野口悠紀雄が書いた「21世紀のゴールドラッシュ第57回」
http://www.noguchi.co.jp/archive/goldrush/gr_057.php
反マイクロソフトの盟主サンマイクロ
を読んでほしい。
 我々の知っている歴史と現在とはまったく違う嘘が書いてある(実はこの回
には、もう1つ、我々の知っている歴史とはまったく違う嘘につながることが
書いてあるが、それが何かは宿題。でも、いつ書くかわかりません。すみませ
ん)。
 野口悠紀雄は、こう書いている。
 「しかし、実際には、ジャバはそれほど普及しなかったのである」

 最近、ASAHIネットのtti/salon(筒井康隆会議室)で、往年の多元世界SFの傑
作であるフレデリック・ブラウンの「発狂した宇宙」の話題が出た。この文庫
本解説を筒井さんが書いているのだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150102228/showshotcorne-22/
フレドリック・ブラウン著, 稲葉明雄訳「発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF 
(222))」
 懐かしくなって買ってきて読んだ。最初はこんな始まりだったかなあと思っ
たが、「アルクトゥールス人」という言葉が出てきて、ぱあっと一気に思い出
した。この話、我々の住む宇宙と似ているところは多いが、まるっきり違って
いるところも多々ある別の宇宙に放り込まれた男の奮闘記だ。
 そして、野口悠紀雄の書く
 「しかし、実際には、ジャバはそれほど普及しなかったのである」
という一文を読むと、自分が「発狂した宇宙」の主人公になった気分にさせら
れる。なぜなら、我々の宇宙では、Javaは大いに普及しているからだ。
 これが10年前の1997年時点での記述なら納得できる。当時は、Javaが出て数
年。危機感を抱いたMS(マイクロソフト)が、Javaの分断を図って普及を阻止し
ようとしていたころだったからだ。
 しかし、野口悠紀雄が上の一文を書いたのは、おそらく2005年、早くても
2004年か2003年だろう。というのは、週刊新潮の連載「21世紀のゴールドラッ
シュ」をまとめた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4104329053/showshotcorne-22/
野口悠紀雄著「ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル」
の出版が、amazonのデータでは2005/09/21になっているからだ。
 2005年、百歩譲って2004年、二百歩譲って2003年にJavaがそれほど普及して
いなかったなどと、どうして書けるのか。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/05/2472579
プログラミング言語の人気ランキング
で話題にした
http://www.tiobe.com/index.htm?tiobe_index
TIOBE Programming Community Index
で、Javaはほとんどずっと1位。
http://www.tiobe.com/tiobe_index/Java.html
をみると、2004年10月に2位になっているし、グラフからするとその前後も2
位だった可能性もあるが、まあ、フツーに考えて、ここが2001年からランキン
グをやり始めてほとんどずっと1位。
 しばしば書くが、本屋の棚でも、単独のプログラミング言語としては最も多
くの棚を占めている。
 そして、実際の開発の現場でも、おれの知る限り、2000年くらいからはサー
バ側の案件はJavaベースが多くなった。特にエンタープライズ系の案件、大手
SI(システム構築)業者が手がける案件はJava一色になった。
 さらにいえば、野口悠紀雄は、携帯電話にもJavaが入っていることを知らな
いのか。家電やら組み込み系にもJavaが入ってたりするんだよね。全世界で何
10億台という規模でJavaは動いている。
 それを
 「しかし、実際には、ジャバはそれほど普及しなかったのである」
と書く。不思議でしょう。「発狂した宇宙」に放り込まれた気分になるという
のも、ご理解いただけたでしょうか。

 野口悠紀雄は、書いているものを読む限り、現場に出て行く学者ではない。
書斎派だ。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/09/1173221
ヤバい経済学と相撲の八百長
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313656/showshotcorne-22/
スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー著, 望月衛訳「ヤバい経
済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
 いまは、増補改訂版が出ています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313788/showshotcorne-22/
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー著, 望月衛訳「ヤ
バい経済学 [増補改訂版]」
に出てくる、ヤクの売人と暮らして研究するような経済学者ではない。
 いい情報を集められ、分析力があれば書斎派でもいいだろうが、どうも、少
なくともITに関しては、現場は知らない、筋の悪い情報しか知らない、表面し
か知らない、B to C、つまり一般消費者向けに派手にやってる世界しか知らな
い、要は見ている世界が狭くて浅い。
 これでは、生き馬の目を抜く我々の業界では、生きていけない。
 改革によって生き残りを説く経済学者かつ人気ベストセラーライターである
人が、これでは、先が思いやられるし、それを信じてしまう読者が多いとなる
と、ますます、日本の将来は危ういよね。
 野口悠紀雄は、もうITについて書かないほうがいい。その方が日本社会に害
が少ない。
 次回は、いつになるかな。^^;

関連:
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/10/12/3815127
野口悠紀雄のトンデモIT論その5 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/09/20/3775421
野口悠紀雄のトンデモIT論その4 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2008/03/17/2761877
野口悠紀雄のトンデモIT論その3 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論その2 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/12/23/2525228
Re: 野口悠紀雄のトンデモIT論その2 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462155
野口悠紀雄のトンデモIT論

乳の詫び状(2007/12/17)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Advanced/W-ZERO3[es](アドエス)
---
 腰を悪くしてから、東京と北九州や福岡を行ったり来たりの生活で、ノート
PCを持ち歩くのも苦痛になってきたので、WillcomのAdvanced/W-ZERO3[es](以
下、アドエス)を買った。オンラインじゃなくて、近所の電気屋だけど。
 ほんとは、イーモバイルにしようかなと思ってはいたが、W-Value selectと
いうキャンペーンでかなり安くなる(他の機種だと実質タダの場合もある)とい
うので、ふらふらと買ってしまったのだ。^^;

http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/011sh/index.html
Advanced/W-ZERO3[es]

 これで4台目&4代目のPHS端末。初めて携帯をもったときは、京セラの
Data Scopeだったし、その後は、PCで常用しているブラウザのOperaが使える
ので、ずっとOperaの載っている端末(ただし機能縮小版だし、操作性はかなり
劣る)。今回もOperaが載っているので決めた。
 でも、このマシンはすごいよ。今回、実際にノートPCを持たず、アドエスに
賭けたが予想以上に使えた。数日東京を離れるくらいなら、授業や講演のよう
にPCなしで済むなら、これで十分だった。PCに比べて小さくて打ちにくいけれ
ど、それでもちゃんとキーボードがあるのは大きい。入力効率が桁違い。
 文章を書いたり、ウェブやブログを更新するなら、ちゃんとしたエディタが
ほしいけどね。
http://www.villagecenter.co.jp/soft/wzmobile/online/
WZ モバイル
は、アドエスで動くんだろうか。動いても、当面、アドエスで書く気はないけど。

 閉口したのが、前の端末の電話帳データを移すときの面倒。アドエスには
Active Syncで移せと。それには、MSのOutlook(Outlook Expressではないほう)
をインストールしろという話。CD-ROMにはOutlookの試用版がついている。仕
方なくインストールしたけど、けっこう大変だった。なぜか1回目はインスト
ール失敗? 再インストールしてあれこれやってと結局半日かかったね。^^;
 それでも互換性が完全ではないので、移せないデータがあるし、無理やりマ
ッピングして変な項目に入れたのもある。
 いつの間にか、仮名漢字変換もOffice IMEとかいうのに変わってて、辞書登
録してたはずの言葉が返還できないからおかしいなあと思って、やっと気づい
た。\(^O^)/
 即、元のIMEに戻した。

 あと、ハマったのが、ウィルコムのアカウントのインターネットメールは、
PHSでの接続じゃないとだめだということ。無線LANでも有線LANでもつながら
ないようになっている。マニュアルにちゃんと書いてあるんだけど、それに気
づくまで1時間くらい奮闘して徒労に終わりました。\(^O^)/
 ウィルコム以外のプロバイダのアカウントのインターネットメールは当然OK
だけどね。

 そして、今回、何より助かったのが、有線LANが使えたこと。
 PHSと無線LANが使えるから、わざわざ有線LAN?と思うかもしれないが、お
れが行くところは、無線LANがなかったり、PHSや携帯の電波は遮断されていた
り、結局、有線LANでしかネットにつなげないところが、けっこうある。
 有線LANを使えるようにするには、
http://www.willcom-fan.com/wzero3/entries/memn0ck/000413/
W-ZERO3 [es]&Advanced/W-ZERO3 [es]で有線LANを使う/BUFFALO LUA-KTX / 
REALTEK RTL8150 driver on W-ZERO3es & sigmarion3
と
http://www.willcom-fan.com/wzero3/entries/mobachiki/000398/#000398
Advanced/W-ZERO3[es] さまざまなUSB周辺機器との接続を可能にする
アダプタ/ポケットUSBホストアダプタ「スリム」
と
http://d.hatena.ne.jp/solipt/20071007/1191763025
2007-10-07(日) BUFFALO LUA-KTX / Realtek RTL8150 (USB-有線LANアダプタ)
対応ドライバ on W-ZERO3[es] & sigmarion3
トUSBホストアダプタ「スリム」
が非常に役立った。まとめてくれている方、ありがとうございました。

 BUFFALO LUA-KTX用のドライバは 
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/withva/rtl8150.html
にあります。ドライバ書いてくださった方、ほんとに助かりました。ありがと
うございます。
 おれ、ここら辺を読むまで知らなかったけど、アドエスは、USBホストにな
れるんだね。上記にしたがって、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008B447/showshotcorne-22/
BUFFALO LUA-KTX(USB接続Key型LANアダプタ) 
を買い、
http://pocketgames.jp/modules.php?op=modload&name=Shop&file=index&req=viewarticle&artid=645
W-ZERO3応援団 Advanced/W-ZERO3 [es]特集
に行って、
ポケットUSBホストアダプタ「スリム」
を買いました。\(^O^)/
 今回の北九州行き、iPod touchに失望して買ったワンセグウォークマンとア
ドエスで非常に快適でした。

 アフィリエイトで買ってくださる奇特な方がいるなら。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VADIT4/showshotcorne-22/
WILLCOM Advanced/W-ZERO3[es] ブラウニーブラック

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: iPodよりウォークマン
---
 iPod touchを買おうと思って電器屋に行って、実際に現物を触ったら、想像
以上にでかくて重いので、買う気が失せて、帰ろうと思ったときに、ソニーの
ウォークマンが目に入った。これ↓
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200709/07-0927/

 小さくて軽くて、その割に液晶は大きくてきれいで見やすい。
 ワンセグが受信できるし、録画もできるし、体験できるようになっていたノ
イズキャンセラーも効果が大きくていいなあと思って、いったんそう思うと、
iPod touchは、ノートPCもそうだが、小型軽量化ができないAppleの限界を示
す製品に思えてくる(笑)。
 何度も書くけど、おれ、ソニー製品との相性が悪くて、買ったその日に壊れ
た、3ヵ月後に壊れたなどこれまでいやな思いをしているのでためらったが、
結局、ウォークマンを買ってしまいました。
 週刊東洋経済2007年12月8日号は、「iPodに隠された謎 iはだからスゴイ!」
という特集。あれこれコメントしたいことはあるが、優先度は低いし、当面、
パス。ひとつ言えるのは、経済誌に出るこういう記事は、現時点での結果論で
しかないということ。
 iPodの天下はもう数年は続くのは間違いなさそうだが、おれがウォークマン
を買った以上、潮目は変わったな。←バカ?

 アフィリエイトで買ってくださる奇特な方がいるなら。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000WILAW2/showshotcorne-22/
SONY ウォークマン Aシリーズ ワンセグ内蔵 16GB ブラック NW-A919B

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 「楽の湯」、タイ古式マッサージ
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/07/1840677
門司の関門絶景露天風呂、楽の湯もじ 
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/07/1841814
Re: 門司の関門絶景露天風呂、楽の湯もじ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/13/1851592
門司駅に降り立って知ったこと
で書いた北九州市門司区大里の「楽の湯」に、母の四十九日法要が終わってか
ら、夜に行ってきました。
 関門の夜景を見ながら露天風呂に入れるのはいいよー。
 でも、北九州、寒かったし、風が強かったから露天風呂は寒かったけど。^^;

 海峡が見える露天風呂ってほかにあるんでしょうか。
 あったら行きたいなあ。
 マラッカ海峡、ボスポラス海峡、ジブラルタル海峡。そういうところには露
天風呂ないのかなあ。ベーリング海峡は寒そうですね。^^;

 タイ古式マッサージというのも試しました。
 これ、すごいね。マッサージしてくれたお姉さんによれば、日本式のマッサ
ージは、揉みが主体だけど、タイ古式は、指圧とストレッチ主体だそうです。
 このストレッチがすごい。
 もうね、完全に格闘技の関節技を決められたような格好になっちゃう。\(^O^)/
 お客さん、体固いですねなどといわれながら、テコの原理でぎゅんぎゅん体
が伸びる。\(^O^)/
 中国人のお姉さんでしたが、どこでタイ古式マッサージを習得したか訊いた
ら、北九州で勉強したといってた。そういうところがあるんですね。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: トップリーグ。東芝、三洋電機に完敗
---
 たったいま試合結果だけ知ったんですが、ラグビートップリーグ。東芝は三
洋電機に0-41で負けてますね。
 信じられないスコア。三洋電機は今季無敗で首位を走っていますが、東芝だ
ってディフェンディングチャンピオンだし、開幕戦でサントリーに敗れたとは
いえ、その1敗だけ。
 それが、0-41。後半だけで4トライも取られていて、しかも、東芝の得点は
ゼロ。接戦にすらなってない。
 得点ゼロで負けたなんて、何年ぶり? おれの記憶にはない。何があったん
だろう。

 東芝が勝って1敗のチームが三洋電機、サントリー、東芝、NECなどとなっ
て混戦になるかと思っていたけど、これで、東芝は優勝戦線から脱落気味です
ね。
 次節はサントリーが三洋電機と当たりますが、ここでサントリーに三洋電機
が勝つようだと、サントリーの清宮監督が最初に大言壮語してすぐ公約違反に
なってしまった(笑)全勝優勝もみえてきますね。

乳の詫び状(2007/12/16)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 母四十九日。ちょー寒い。大丈夫か鳥インフルエンザ
---
 早いもので母の四十九日法要を行なうために、金曜日にお天気がよかった東
京から北九州に行ったら、ちょー寒い。東京が南国に思えたほど。でも、今日、
東京に帰ってきたら、東京もちょー寒い。
 もう本格に冬になってきましたね。寒くないようにしないと、風邪ひきます
ね。気をつけてください。

 でも、おれ、風邪よりいま一番心配しているのが、鳥インフルエンザ。
 この前、中国でどうやら人から人へ感染したという話が出てましたよね。あ
れ、その後、どうなってるのでしょうか。
 ほんとに人から人への感染が始まったら人類かなり危ないんじゃないかな。
 日本に入ってきたら、100万人くらい死んでもおかしくないんじゃないか。
備蓄しているタミフル、足りてるんだっけ?
 えっ、
http://www.okadaue.com/health/e13.htm
インフルエンザ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansen/sidou/qa.html
新型インフルエンザQ&A
をみると、もう、タミフルに耐性がある鳥インフルエンザが出現しているのね。
まじ、大丈夫なんでしょうか。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html
の「新型インフルエンザが全国的に流行した場合に、どのくらいの人が感染す
ると予測されるのですか」を読むと、2500万人も感染する予想なんだ。感染す
るとかなり死ぬだろうから、100万人くらい死んでもおかしくないなんて桁違
いに甘いですね。2000万人くらい死んでもおかしくない?

 パンデミックが起きちゃったら、日本人どころか、人類危ないですね。
 まあ、でも、人類が大幅に減れば、二酸化炭素やエントロピーの排出が激減
して、いわゆる地球温暖化や環境問題にいいかもね。\(^O^)/
 あ、そういうことか。環境テロリストが地球環境を守るといって仕掛けてい
るのが、鳥インフルエンザだな。\(^O^)/

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ワーキングプア
---
 いま、NHKスペシャルでワーキングプアをやっていました。
 深刻な話ですが、アメリカやイギリスといった日本より格差がひどい社会で
も日本よりワーキングプア対策が進んでいる例があるという話でした。
 こういう番組を観るといつも素朴に思うんだけど、日本の経済学者やエコノ
ミストって何をやってるの? 彼らに存在意義はあるの?
 連中の財産没収してワーキングプア対策のために使うほうが有意義なんじゃ
ないか。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: Re: ワーキングプア
---
経済学者ってのは経済学を学問として研究している人でしょ。
これはね、俺でもわかる。
じゃあ、エコノミストってどんな人?

キャスターってのはニュースキャスターの略だとばかり思って
いたのだが、ニュース番組ではない、しかも一出演者さえも
キャスターを名乗っている。キャスターってどんな人?

ジャーナリストってのは記者とかライターとか報道にかかわる
仕事をする人だと思っていたのだが、某家電メーカーの会長に
なったひとは在職中もジャーナリストを名乗っていた。
ジャーナリストってどんな人?

企業広告で対談の形式を取っているものは、大概がキャスター
だの、ジャーナリストだの、むかしそういえばこんな人がいた
なあと思うような人が会社と対談相手を持ち上げていることが
多い。日本語には「太鼓持ち」という立派な言葉があるのだか
ら、職業としては太鼓持ちを名乗っていただきたい。

--
つばめどん

===
標題: Re: ワーキングプア
---
 それに、証券アナリスト、証券ステラジストなども訳がわからんよね。
 テレビ東京のWBSやら日経CNBCやら週刊ダイヤモンド、週刊エコノミスト、
週刊東洋経済などみていると出てくる、経済学者やエコノミストも、所詮、競
馬の予想屋レベルの話しかしてないし、レベル低いなあと思うこと多いけど、
アナリスト、ステラジストはそれに輪をかけてレベル低いなあと思うこと多い。
一体、連中は何? 素人をだまして証券会社、銀行が金を巻き上げるための提
灯持ち? 投資信託なんてアメリカに比べると、デタラメなくらい手数料や信
託報酬が高いよね。特に銀行や郵便局で売ってる奴は。
 レギュラー的によく出てくる中で、庶民に対してまともなこといってるの山
崎元くらいしか思いつかない。
 そういえば、SMAPの稲垣吾郎ちゃんが犯罪を犯したときに容疑者じゃなくて、
稲垣メンバーとマスコミは報道したりね。
 よーわからんよ。

中村(show)

===
標題: Re: ワーキングプア
---
 アナリスト・・・・三遊亭円歌だな。
 山のアナアナアナアナ・・・・穴リスト。
---
たま@無精庵

===
標題: キャスター(Re: ワーキングプア)
---
> なあと思うような人が会社と対談相手を持ち上げていることが
> 多い。日本語には「太鼓持ち」という立派な言葉があるのだか
> ら、職業としては太鼓持ちを名乗っていただきたい。

よいしょともちあげて、がらがら運ぶから キャスター って言うのでは?
                                                            mtv
# こういう世の中だと、結婚できなくて、ますます子供が減る
# いや、、結婚しても子供を作れないか。
# ロッカーにどんどん、、、

乳の詫び状(2007/12/14)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 和算本あれこれ
---
 早く書かなかったから(すみません)もう終わっているかもしれませんが、2
週間ほど前に新宿ジュンク堂に行ったとき、和算のコーナーがエスカレータの
前にできていました。
 芭蕉の俳句連句、宗看・看寿の詰将棋、関孝和の和算を江戸文化の3大遺産
といったのはおれだが(笑)、これも江戸ブームの影響なのでしょう。
 おれが、3大遺産といったかどうかは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/30/1152747
世界最長手数詰将棋
を参照。

 コーナーをざっと見て、3歩歩いたから忘れたが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876394091/showshotcorne-22/
佐藤健一訳「『塵劫記』初版本―影印、現代文字、そして現代語訳」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876391203/showshotcorne-22/
佐藤健一著「江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力―吉田光由の発想」
はあったと思う。
 佐藤健一氏のものでは、おれは、この辺は読んだことはなく、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480687475/showshotcorne-22/
佐藤健一著「和算を楽しむ (新書)」
を読んだだけ。
 和算の歴史やらいろいろ書いてありますが、おれが一番印象に残ったのは、
遊歴算家といって、あの交通の便の悪い江戸時代に、全国を行脚して和算を教
えて回って、普及に貢献した人たちがいたこと。しかもあなた、そういう人を
呼んで勉強したいという向上心を庶民がもっていたことに感心します。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090134/showshotcorne-22/
遠藤寛子著「算法少女 (ちくま学芸文庫)」
もありました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/03/07/1238277
NHK教育、高校数学基礎
で書いている凛々しい少女とは、この算法少女のこと。
 ジュブナイル(少年少女向け小説)ですが、「算法少女」は、江戸時代に実在
した算法の本。これの成立経緯を著者遠藤寛子があれこれ作家的想像を膨らま
せて書いた小説で、作中で算法に優れた主人公の少女がお父さんと「算法少女」
を書くんです。つまり、メタ小説的な構造になってるんです。

 だいぶ前にメモしていた
http://www.zatsugaku.com/archives/2002/11/20021118.html
zatsugaku.comの和算の項目。
は、なくなってるなあ。メモの流れからすれば算法少女のことが書いてあった
と思うんだけど。
 以下、メモに残っている本の列挙から。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480090843/showshotcorne-22/
平山諦著「和算の歴史―その本質と発展(ちくま学芸文庫)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404026498/showshotcorne-22/
鳴海風著「円周率を計算した男」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404028822/showshotcorne-22/
鳴海風著「算聖伝―関孝和の生涯」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4404034148/showshotcorne-22/
鳴海風著「ラランデの星」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093873712/showshotcorne-22/
鳴海風著「和算忠臣蔵」

http://www.bk1.co.jp/product/01581489/review/437731
鳴海風著「円周率を計算した男」
にある書評は、ポイントを押さえていてわかりやすいですね。
 ちなみに、この本は、2006年度の日本数学会出版賞を受賞しています。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj6/koho/pubprize2006.html
日本数学会広報委員会2006年度日本数学会賞出版賞
 2007年度は
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj6/koho/pubprize2007.html
日本数学会広報委員会2007年度日本数学会賞出版賞
をどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105393014/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、
ワイルズが証明するまで」
が受賞していますね。
 野崎昭弘さんも受賞していますね。おれらソフト屋にとっては、アルゴリズ
ムや論理学の先生ですね。
 なんといっても、柳瀬尚紀さん、はやしはじめさんと共に、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4826901259/showshotcorne-22/
ダグラス・R. ホフスタッター著, 野崎昭弘, 柳瀬尚紀, はやしはじめ訳「ゲ
ーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版」
の訳者です。
 これについては、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/03/14/1260227
円周率音楽、ゲーデル、エッシャー、バッハ、モーツァルト
で軽く紹介しています。
 あとアルゴリズムや計算論関係では、エイホ、ホップクロフトやウルマンの
教科書の翻訳です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781902790/showshotcorne-22/
A.V.エイホ, J. D. ウルマン, J.E. ホップクロフト著、野崎昭弘訳「アルゴ
リズムの設計と解析 1」とかね。これ全2巻なんですが、もうずいぶん昔の本
なので、いま、買う価値はないでしょう。コレクターなら別ですが。その後、
いろいろなアルゴリズム本が出ていますから。アルゴリズム本はまとめていつ
か紹介しましょうか。いつになるかわからんけど。^^;
 あ、オートマトン言語理論は、第2版の訳が2003年に出てますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4781910262/showshotcorne-22/
J. ホップクロフト, J. ウルマン, R. モトワニ著, 野崎昭弘, 町田元, 高橋
正子, 山崎秀記訳「オートマトン言語理論 計算論〈1〉」

 列挙の続き。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4627015305/showshotcorne-22/
深川英俊, ダン・ペドー著「日本の幾何―何題解けますか?」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4627015801/showshotcorne-22/
深川英俊, ダン・ソコロフスキー著「日本の数学―何題解けますか?〈上〉三
角形・円・楕円などの幾何問題」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4627015909/showshotcorne-22/
深川英俊, ダン・ソコロフスキー著「日本の数学―何題解けますか?〈下〉三
角形・円・楕円などの幾何問題」

 「日本の幾何―何題解けますか?」は、海外に和算を紹介するために、カナ
ダで英語版が出版されたそうです。その翻訳という逆輸入なんです。
 「日本の幾何」は海外で大好評。江戸時代の日本に、こんな高度な数学があ
ったのか。それもまったく西洋とは違う表記などを使っている。しかし、水準
は当時の世界最高水準。海外の数学者はクリビツテンギョウ。\(^O^)/
 幕末にイギリスがやってきて、こんな世界最高水準の地図を作っているとは、
日本人侮りがたしと驚嘆した話は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/05/14/4417
伊能忠敬、その感動とおれの第2の人生は\(^O^)/ 
で書きましたが、やってきたイギリス人は数学に明るい人いなかったのかな。
いれば、和算にだって驚嘆したと思うけどね。
 和算に、いかに海外の数学関係者が驚いたかというエピソードの1つになる
と思いますが、「日本の数学―何題解けますか?」の序文を、プリンストンプ
リンストン高等学術研究所の著名物理学者フリーマン・ダイソンが書いていま
す。ここにある数学は、西洋人にとって地球外の知的生命体からの通信のよう
だけれど、非常に素晴らしく感動したというようなことを書いてあったはず。
あのとき、ちょろっと立ち読みしただけだから、正確な引用はできないけれど。
http://sidokan.hp.infoseek.co.jp/page477.html
http://homepage3.nifty.com/fwnn7163/books/books2007.html
にも、ダイソンと和算の関連が書いてありますね。
 「日本の数学―何題解けますか?」も最初は英語で出す予定だったのが、当
時の日本でも和算に興味が出てきたというので、日本語で最初に出したそうで
す。いままた、江戸ブームで、本屋に和算コーナーができて、そこに置かれる
ようになったんでしょう。
 はぱらぱらめくった記憶でいえば、和算の問題を現代の数学で解くとどうい
う風になるかという解説。テイラー展開とか出てました。
 懐かしいなあ、テイラー展開、マクローリン展開。あ、ルンゲ・クッタ法っ
て何だっけ? 学生時代、数値計算の演習でやった記憶があるけど。FORTRAN
で書いて、それこそ、当時の九大工学部情報工学科にあった富士通のFACOMで
走らせたんじゃなかったかな。もう、忘れた。^^;
 演習結果を提出しに行ったとき、荒木先生からいくつか質問されたんだよね。
 「セックスは週何回?」
 するか、そんな質問! たしか、誤差の扱いとか、解の収束がどうのこうの
とか、そういう類だったような気がする。

 和算の問題は、日経サイエンスが公開してくれています。
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/9807/sangaku.html
トニー・ロスマン(テキサス大学)/深川英俊(春日井高校)「算額に見る江
戸時代の幾何学」
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/9807/sangaku-Q.html
算額の問題に挑戦して見ませんか? 問題はこちらです
をどうぞ。

 いま、日本数学会のサイト
http://www.soc.nii.ac.jp/msj6/
に行くと、関孝和三百年忌法要と関孝和三百年祭記念事業募金趣意書なんての
がありますね。
 宝永5年10月24日西暦1708年12月5日)に亡くなってるんですね。それで来年
が没後300年だと。すごいなあ。死後、300年もこうやって称えられるというの
は。果たして今から300年後、おれは称えられているんだろうか。\(^O^)/
 そもそも、人類、何人生き残ってるんだろうか。\(^O^)/

 そうそう、「算法少女」っていい感じの言葉ですよね。
 そうね。ちょっとミスマッチな漢字2文字の単語が少女の前にあるのがいい
んだろうね。
 たとえば、ほかには?
 筋肉少女隊の「筋肉少女」。
 おお。
 漫画があった「競艇少女」。
 おお、おお。
 「非行少女」。
 いや、それは、いい感じの言葉じゃないでしょ。
 じゃ、「援交少女」。
 もっと悪いじゃん!\(^O^)/
 ま、ともかく、「算法少女」は、すぐにでも少年少女漫画のタイトルになり
そうな感じ。それで、おれ、これの男の子版の言葉ってないかなと3日3晩ぐ
っすり寝て考えた。
 寝ずに考えろよ!
 えんどうさんたちは、Schemeの処理系Gaucheの愛好者団体として「へそまが
り算法騎士団」を名乗ってるよね。たとえば、
http://www.oreilly.co.jp/editors/archives/000106.html
http://practical-scheme.net/wiliki/wiliki.cgi?GaucheNight
をどうぞ。
 でも、算法騎士団だと、男の子じゃなくて大人の男、しかも少女が一人なの
に、男のほうが複数じゃ、よってたかっていぢめるイメージになるし、といっ
て単数の算法騎士じゃ、座りが悪いし。
 だから、何を思いついたんだよ。
 聞いて驚くなよ。すぐに、少年マガジンあたりで連載が始まるぞ。\(^O^)/
 早く言えよ、もったいぶるなよ。

        「算法番長」\(^O^)/

 おお、すげえ。「算法番長」。うんうん、これならたしかにマンガの中でも
「算法少女」に対抗できるな。
 でしょ、でしょ。すぐ、算法勝負。「算法少女」対「算法番長」。盛り上が
るぞ、これ。第1問は、「季節のサラダ、プロヴァンス風アーベル群添え」
 訳わかんねえよ。なんで、料理の勝負になるんだよ。
 えっ、漫画の勝負って、料理の勝負でしょ。
 それは、大昔、漫画「包丁人味平」が大ヒットしてからの料理漫画の伝統だ
けど、漫画一般の勝負といったら料理だけじゃないでしょ。集合の包含関係が
おかしいぞ、お前。それに、何、アーベル群添えって?
 いや、フレンチ(フランス料理)勝負にしたいと思ったから、プロヴァンス風
を付けて、数学の風味を足すのに、アーベル群を添えてみたんですけど。
 あのさ、アーベルはフランスじゃなくて、ノルウェーの人よ。
 えっ、そうなの? 群論の創始者ガロアがフランス人だから、群論関係の人、
全員フランス人だと思っていた。\(^O^)/
 だめだ、こりゃ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/包丁人味平
http://ja.wikipedia.org/wiki/エヴァリスト・ガロア
http://ja.wikipedia.org/wiki/ニールス・アーベル
http://ja.wikipedia.org/wiki/群論
http://ja.wikipedia.org/wiki/アーベル群

 あ、最後に大発見。
 この記事のタイトルである「和算本」の音は、和菓子に使われる砂糖「和三
盆」と同じだ。\(^O^)/

乳の詫び状(2007/12/13)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 石井茂著「量子暗号 絶対に盗聴されない暗号をつくる」
---
 石井茂はとうとうやった。廃刊になった日経バイトの生き残りということだ
けでもシンパシーを感じていたが、今回の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282759/showshotcorne-22/
石井茂著「量子暗号 絶対に盗聴されない暗号をつくる」 
は、かつての2冊より、一皮以上もむけた読後感。素晴らしい。
 石井茂のかつての2冊とは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282112/showshotcorne-22/
石井茂著「量子コンピュータへの誘(いざな)い きまぐれな量子でなぜ計算で
きるのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282333/showshotcorne-22/
石井茂著「ハイゼンベルクの顕微鏡 不確定性原理は超えられるか」
 この2冊についての感想は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/13/1179605
量子コンピュータ入門書
を参照。
 その中で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621053752/showshotcorne-22/
根本香絵, 池谷瑠絵著「ようこそ量子 量子コンピュータはなぜ注目されてい 
るのか」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574691/showshotcorne-22/
竹内繁樹著「量子コンピュータ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901683233/showshotcorne-22/
古澤明著「量子光学と量子情報科学」
といった人たちが、研究者としてその名前が今回の「量子暗号」に登場するの
もうれしい。これらの本は最前線にいる人たちによって書かれた一般向け入門
書であることがわかるしね。
 あれ? 竹内さんの名前あったかな? なかったら、ごめんなさい。本はgrep
できないから再調査してません。^^;

 ともかく、今回の「量子暗号」は、量子暗号にきっちりに正面からぐいぐい
斬り込んでいく。かつての2冊は、わき道の話が多くてそこが不満だった。量
子力学の世界を知らない読者には必要な説明だったと思うが、個人的にはそれ
が多すぎて、本来のテーマからするとバランスを欠いているいう印象だった。
 ただし、そのわき道の話は歴史的な経緯の話が多いが、知らない話も多かっ
たし、それ単独でも十分に面白いし、興味深い。おれは、これ、石井節と命名
した。命名したからといって、意味はないのですが。←この前命名した「蔵本
由紀の『ですが』添え」\(^O^)/
 ただ、おれにとっては過剰な石井節は、本筋からするとペダンティックな感
じがして、石井さんほどの取材力、構想力、筆力をもっていればもったいない。
もっと、どんどんテーマの真ん中に斬り込んでほしいという思いだった。
 その思いが満たされたのが本書である。若干出てくる石井節、日本の物理学
やレーザの歴史的な話も、恥ずかしながら知らないことばかり。ただ、今回、
石井節は抑えてあり、それが全体のバランスのよさ、本筋に斬り込む迫力につ
ながっている。

 それにしても、量子暗号という言葉の意味がずいぶん変わっているのね。元
々、秘密鍵のやり取りをするとき、盗聴されていたらそのことを絶対的に発見
できるということで、秘密鍵のやり取りに使われるものだと思っていたが、量
子公開鍵暗号なんてものも出てきているのね。本書では、こういう最新の研究
まで網羅してある。
 量子暗号の盗聴についていえば、日経サイエンス2007年11月号のUpdate欄に、
「危うし?! 量子暗号」という記事がある。非常に特殊な条件だと、量子暗号
が盗聴できるという話。実際には、その条件の成立はほぼ不可能。

 おれ、BB84のこと、勘違いしていた。量子エンタングルメントを使った方式
だと思っていた。不確定性を使った方式だったのね。それに本書で気づいた。
 量子エンタングルメント(量子的からみあい、もつれあいともいう)は、「蒸
留」することで強化できるというのも、本書で知った。もちろん、普通の意味
の蒸留ではなくて、量子的な蒸留ですが。しかも、エンタングルメント状態に
ある2つの光子が遠く離れていても、また一緒にする必要はなくて、片一方だ
けで強化できるのね。びっくり。そんなことができるのか。
 といっても、100年後に振り返ると、我々が中世の錬金術を振り返るように、
100年前は、こんな原始的な方法でしか量子を操れなかったんだなという話に
なるんだろうね。それまで人類がもてばの話ですが。\(^O^)/
 惜しむらくは、この本も索引がない。これだけは減点項目。参考文献はある
けどね。
 そんなことは、まあいい。
 ともかくいまは、石井茂の量子3部作の完成を、素直に祝福したい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105393022/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで」
文庫は、 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読 上巻 (新潮文庫 シ 37-2)」 
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102159738/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)」
を読んだ人は、執筆当時はまだ量子暗号はそれほど進んでいなかったせいもあ
って、他の部分のみっちりきっちり感に比べて、量子暗号の部分があっさりし
た印象をもったと思うが、そこが不満だった人には、石井茂の「量子暗号」は、
無条件にお薦めできる。
 「暗号解読」を強力に補完する本である。
 一般人が量子暗号について知りたいと思えば、本書は絶対の必読書でしょう。
お薦めです。

ASAHIネットのtti/salonから。2007/11/25に書いたもの。こちらに出すのを忘れていました。

標題: e を使わない小説
---
 量子力学を使った、絶対に盗聴されない暗号として研究が進んでいる量子暗
号の一般向け解説書
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282759/showshotcorne-22/
石井茂著「量子暗号 絶対に盗聴されない暗号をつくる」
を読んでいて、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4105393022/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで」
文庫は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410215972X/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読 上巻 (新潮文庫 シ 37-2)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102159738/showshotcorne-22/
サイモン・シン著, 青木薫訳「暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)」
を思い出し、その中で、e を使わない小説の話があることを思い出しました。
 使えない文字を決めて、作家に制約をかけるということでは、「残像に口紅
を」に似ているかもしれませんね。
 「暗号解読」のハードカバーでは、40ページにこの小説のことが出てきます。
--- ここから ---
 一九六九年、フランスの作家ジョルジュ・ペレックが二百ページの小説『消
失』を発表したが、この作品には e の文字が一つも含まれていなかったのだ。
それだけでもすごいことだが、イギリスの小説家で評論家でもあるギルバート・
アデアは、なんとやはり e を使わずにこれを英語に翻訳してのけたのである。
--- ここまで ---

 日本語の50音を少しずつ使えなくしながら執筆された「残像に口紅を」が
翻訳されるとき、翻訳先言語の文字を少しずつ使えなくしながら、翻訳できる
ものなのでしょうか。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122022878/showshotcorne-22/
筒井康隆著「残像に口紅を (中公文庫)」

乳の詫び状(2007/12/11)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 祝、ステファニー、日本レコード大賞新人賞受賞
---
 忙しくして何も書けませんが、これは、どうしても。
 過去、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/09/27/1824868
ステファニー情報
など、何度か紹介している大学時代からの腐れ縁?の友人野々下君の娘さん、
歌手のステファニーさんが、日本レコード大賞新人賞を獲得。

http://www.tbs.co.jp/program/nihonrecordtaisyo_20071230.html
第49回輝く!日本レコード大賞

 すべて、おれさまのおかげです。\(^O^)/
 最優秀新人賞になれるといいね。
 ま、我が情報省の力をみせるいい機会だな。\(^O^)/

 あと、来年は、アニメ「ガンダム」のエンディングも歌うらしいよ。
 応援してね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000P28RDK/showshotcorne-22/
ステファニー「君がいる限り」

乳の詫び状(2007/12/07)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 蔵本由紀著「非線形科学 (集英社新書 408G)」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449895
非線形科学、失敗学 
で言及した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204081/showshotcorne-22/
蔵本由紀著「非線形科学 (集英社新書 408G)」
を読んだ。やはり、吉村さんが面白いという以上読ねばと思って読んだら、
なるほど面白い。これも蒙を啓かれた。

 第1章は、散逸構造の話をなんとかわかってもらおうと、日常のありふれた
現象を使って苦心して説明している。
 散逸構造。崩壊しつつも、ある状態を保つ、あるいは新たなものを創造する
という動的な均衡。これ、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/07/29/1687840
福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」
と同じ視点。こういう視点を持つと日常も違って新鮮に見えるだろう。

 第2章からいろいろな現象を採り上げて話が進むが、カルマン渦、レイリー・
ベナール対流は面白い現象。ローレンツ・モデルが出てくるあたりからは、も
うすっかり夢中。
 第3章「パターンの形成」は、個人的には本書の白眉。実に美しい化学反応
が出てくる。3歩歩くと忘れるおれが、何度も何度も復唱してやっと覚えた。

 じゃ、言ってみろ。
 ええと、BZ反応。
 バカー。省略せずにちゃんと言え。
 ええと、何だっけ? なんとかスキー反応。
 バカー。ベルーソフ・ジャボチンスキー反応だ。

 この反応は、発見当時は、当時の化学の常識からしてあり得ない反応だった
ので、ベルーソフは論文掲載拒否ばかりで、以後、失意のままの人生。旧ソ連
だったので西側でもこの反応は知られぬまま。それをジャボチンスキーが再現
して国際会議で西側に紹介したことから、俄然注目を集める。
 名前のインパクトもすごい、掲載されているの写真を見ると、不思議かつ美
しい。

 第4章「リズムと同期」も、ほほぉという話がいくつかあった。例によって
もう忘れたが。というか、もう、ベルーソフ・ジャボチンスキー反応しか覚え
てない。\(^O^)/
 第5章「カオスの世界」、第6章「ゆらぐ自然」あたりになると、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449895 
非線形科学、失敗学 
で書いたように、すでにあれこれ聞きかじり、読みかじった世界なので、個人
的には前半のほうが面白い本だった。

 最後のエピローグは、非線形科学の位置づけの話になって、思うことがあっ
た。
 このエピローグは、プロローグで自ら書いた非線形科学とは何だという問い
への力強い答になっている。
 たとえば物理学は、素粒子物理学のようにどんどんミクロな世界を追求して
きたが、それだけでは観えてこない世界がある。マクロで複雑なものをそのマ
クロなレベルで丸ごととらえて理解する方法があるのではないか。根っこに素
粒子物理学のようなミクロな根本原理の世界があって、そこから枝分かれして
さまざまな応用の大枝小枝が広がる樹木のイメージを使って、非線形科学は枝
を横に貫くような横断的なものであると、著者は力強く宣言している。
 これ、我々のコンピュータのソフト屋の領域でも、世界のモデル化で同じ話
にぶち当たる。オントロジーのようなある種哲学的な世界認識・記述方法まで
行かなくても、業界のみんなにも馴染み深いオブジェクト指向のレベルでもそ
う。
 たとえば、1つの根源的クラスから派生させていろんなクラスが作り作られ
だが、実際にソフトを作っていると、その派生の木を横に貫くような、派生の
親子関係に縛られないような横断的なものが必要になる。
 それがたとえば、アスペクト志向プログラミングだし、あるいはRubyでいう
とモジュールのインクルードなど。
 世の中、木構造じゃなくてネットワーク構造なのだから、そうなるのは必然
ではあっても、秩序立った強力で成功している世界があると、なかなかその呪
縛から抜け出せないということなのだね。

 最後まで読んでくると、新米研究者だったころの不安、とまどい、右往左往、
ふて腐れの時期。そしてひょんな偶然といっていいきっかけから研究が評価さ
れ、自信を得て、非線形科学に人生を捧げ、世界的な研究者となり、こうして
非線形科学の歩みと自分の歩みを表現豊かに振り返って一般向けの良書として
まとめるまでになった著者、蔵本由紀の人間的な成長と人生を読み取ることが
できて感動した。

 さて、文体上、気づいたことを述べて締めくくろう。文体には、ひとつの癖
がある。
 ある主張なり、説明をした直後に、でも、ほんとは単純な話ではないよとい
う意味で、「〜ですが」や「〜ではありませんが」といった、やんわりと否定
する一文を添えることが目につくのだ。
 これは細やかな心遣いでもあり、簡単に断言できるほど世の中簡単ではなく、
複雑なのだよ。だから複雑系、非線形科学なのだと、文体そのもので表現して
いるように思える。
 よって、おれをこれを、「蔵本由紀の『ですが』添え」と命名することにす
る。命名したからといって、それで蔵本由紀の全てがわかるわけではないので
すが。←これが「ですが」添え\(^O^)/

 なお、蔵本由紀は、「くらもとゆき」ではなく、「くらもとよしき」であり、
男性。
 最初、女性だと思って最後まで読んで、なるほど、「『ですが』添え」は、
女性らしい心配りだと思っていたほどで、裏表紙の著者紹介で、「よしき」と
読むことがわかり、あれえ?などといって、男性だと思って読み直すとまた感
じが違う。けれど、やっぱり、文体からは女性を想像するなあ。

 ぜひ、述べておきたいのが、本書は参考文献とともに、ちゃんと索引がつい
ていること。新書でも、ちゃんと索引をつけるのは必須のこと。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449903
平朝彦, 徐垣, 末廣潔, 木下肇著「地球の内部で何が起こっているのか?」 
で、索引がないのが惜しいと書いたが、本書はちゃんとある。編集者もがんば
ったのだろう。まえがき、プロローグ、エピローグのどこにも担当編集者の名
前が出てこないのは残念ですが。←「ですが」添え\(^O^)/

 本書を読んだ後にお薦めなのが、
http://www.ton.scphys.kyoto-u.ac.jp/nonlinear/kuramoto-finallecture.pdf

 これ、「蔵本由紀教授 最終講義録 『非線形科学の形成 − その一断面』
 2004年3月12日 京都大学理学部6号館にて」とあるように、蔵本先
生の京大での最終講義の記録。読むと、とっても面白い。本書を読んだ後なら、
意外にすいすい読める。

 ギャグセンスも素晴らしい。
 いきなり、
「何しろ最終講義というのは私初めてですので(笑)勝手が分からないのです」\(^O^)/
 ツカミはOK。\(^O^)/
 それと、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/02/1087928
で紹介した米沢富美子先生の名前と昔の手紙なんぞも出てくる。
 おれ、目が、というより脳が誤読したがっていると思ったのが、9ページに
ある「70年代というのはプログレスの黄金時代」という部分。これをおれ、
「70年代というのはプロレスの黄金時代」と読んだ。\(^O^)/
 本書では、散逸構造の提唱者であり、その後の研究者人生に決定的な影響を
与えたプリゴジンを無条件礼賛かのように読めたが、講義録を読むと、プリゴ
ジンにやっていたことを批判的に考えて、噛みついたことで非線形科学をやり
始めたことがわかる。
 「非線形科学」という言葉も、便利なので外向きに使っているが、自分とし
ては自己組織化する自然に興味があるのであって、「線形」に対する「非線形」
には別段興味はないとも述べている。
 最後の質疑応答で、非線形科学が1つの科学ジャンルとしてはもう終わって
いるかのように述べた部分も、本書のエピローグあたりと一見矛盾するように
思えて面白い。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/10/21/1863127
NHK教育テレビ「日本のSF50年」 
に出てくる、筒井さんがかつていっていた「SFの浸透と拡散」と同じことだ。
 非線形科学的思考法や語法が、浸透して拡散しているということ。それはSF
の浸透と拡散によってSFマインドがなくなったということではないのと同様、
複雑な自然に潜む不変構造を探求する姿勢は変わらないということ。

 本書はベストセラーの1つになっているから、「非線形科学」という言葉。
ますます便利に使われるようになるだろう。本書でも指摘があったが、「カタ
ストロフィー」という言葉が、マスコミによって便利に歪んで使われて誤用が
定着したように。

 所詮、男と女は非線形科学。
 おれ、今夜は、麗子と非線形科学。
 今晩のおかずに役立つ非線形科学。
 すくすく子供が育つ非線形科学。
 非線形科学で、肌に10代のハリと潤いを。
 非線形科学で、老後も安心。
 気をつけよう。暗い夜道と非線形科学。

 なんか、いくらでも出てくるな。\(^O^)/

乳の詫び状(2007/12/05)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論その2
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/28/2462153
サブプライムローン問題、モノ作り脱却論、金融立国論 
の続き。
 桑原さんからのメール。
--- ここから ---
中村さま。以前メール差し上げた桑原と申します。

金融工学について面白いブログがありますので、ご存じかも知れませんがご紹
介します。

http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/

です。Googleリーダーのお勧めに入っていたのですが……(^^;)CDOあたりの解
説が秀逸です。結局金融工学って、

・レバレッジを効かせて原資を膨らませ、借金を大量に投入して利ざやを稼ぐ。
・親亀こければ皆こける(原資)ので、糞もミソもいっしょこたにブレンドし
て
 こけないように思わせる。
・あくまでリスク管理なので、カタストロフィ時にこける。
・どんなにパフォーマンスをあげても利ざやは30%程度。ものづくりのほうが
 よほど付加価値が高い。

なのだとネット情報から理解できました(^^)

ご参考になれば幸いです。
--- ここまで ---

 現場の修羅場を知らない学者風情だと、ほんとの経済に対抗できないという
ことでしょうかね。
 かつて評論家の佐高信が、「経済学者は本物の生きている魚を見てない。見
ているのは魚の干物だ」などということをいってました。
 でも、それもなんかいやなんだよね。理論も理論の強さがあるんだから。
 どの理論にしろ、経験や勘にしろ、継続的に平均よりいいリターンを取り続
けるというのは、ほぼ不可能ということでしょう。
 だから、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/08/31/1760835
日本の金融立国はあり得るのか
で書いたように、日本の眠っているといわれている金、500兆円や1500兆円を
うまく運用すれば、GDPの何%に匹敵する経済効果などという議論は、バカな話
なんだと思います。
 最近、経済週刊誌には、中東やら中国やら政府系ファンドの話がよく出てい
て、でも、空前の巨額のようにいわれている中国の政府系ファンドも、たしか
日本円で20兆円だったような。まあ、とんでもない金額であることは間違いな
いけれど、日本の金融立国論で出てくる煽り文句の500兆円や1500兆円からす
れば、カスみたいなもんでしょ。
 そんな中国のファンドでも、インパクトがどうなるかと侃々諤々になってる
ようだから、500兆円や1500兆円なんて、どこまでいってもホラ話、マーケ屋
(マーケティング屋)のでっち上げストーリーと同じに思えます。

 全然関係ないけど、おれ、CDOから、パターンマッチで、大コケちゃったマ
ルチメデャアマシン3DOを思い出しました。\(^O^)/
 所詮、おれの脳みその中はその程度。Prologで置き換え可能なのかも。^^;
http://maker.usoko.net/nounai/
脳内メーカー
で、おれの脳の中にPrologばかりあったら、信じただろうね。\(^O^)/
 というか、ぞっとしたかもね。^^;

 金融工学の話に戻ると、以前も書いたけれど、ブラック・ショールズの理論
は、北も南もわからない世界で北極星を見つけた意味は大きいと思うんです。
そういう感想は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/26/970676
データや統計の罠と監視社会
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/07/985911
ブラック・ショールズの公式
に書いてましたね。

 そうそう、最近、amazonで以下の本、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4811563115/showshotcorne-22/
熊谷善彰著「金融時系列データのフラクタル分析」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295510/showshotcorne-22/
宮原孝夫著「株価モデルとレヴィ過程 (シリーズ・金融工学の基礎)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/491610613X/showshotcorne-22/
倉都康行著「リスク再考―カオス、フラクタルを視座として (金融職人技シリ
ーズ)」
を買ってらっしゃる人がいて、すごーいと思いました。
 関連した本だと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4254295367/showshotcorne-22/
J.P.ブショー, M.ポッター著, 森平爽一郎, 森谷博之, 熊谷善彰訳「金融リス
クの理論―経済物理からのアプローチ (ファイナンス・ライブラリー (6))」
などもあって、どれも難しいそう。中身は知りませんが、おれの数学力じゃ、
ついていけないような気がします(泣)。

 「金融職人技」というシリーズ名は大いに気に入りました。
 金融職人、いいなあ。
 「金融職人対ミナミの帝王」という漫画や映画、できませんかね。\(^O^)/
 「ミナミの帝王」を知らない人は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/難波金融伝・ミナミの帝王
をどうぞ。

 最近、週刊漫画ゴラクをよく読むんだけど、数ヵ月前の「ミナミの帝王」の
商品先物の話はエグかったなあ。したい放題しゃぶられまくって全財産パーに
なるのね。
 amazonを
http://www.amazon.co.jp/gp/search?index=blended&keywords=%83%7E%83i%83
%7E%82%CC%92%E9%89%A4&tag=showshotcorne-22&__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J
%83i&tag=showshotcorne-22&path=tg%2Fbrowse%2F-%2F466284%3F
tag%3Dshowshotcorne-22&Go.x=0&Go.y=0&linkCode=qs
で探したら、マンガよりも竹内力のDVDのほうが目立ちますね。人気あるんだ
なあ。
 庶民には金融工学より、「ミナミの帝王」や金融漫画の金字塔「ナニワ金融
道」を読むほうが実践的なんでしょうね。

http://www.amazon.co.jp/gp/search?index=blended&keywords=%83i%83j%83%8F
%8B%E0%97Z%93%B9&tag=showshotcorne-22&__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i
&tag=showshotcorne-22&path=tg%2Fbrowse%2F-%2F466284%3Ftag
%3Dshowshotcorne-22&Go.x=0&Go.y=0&linkCode=qs

http://ja.wikipedia.org/wiki/ナニワ金融道

 ナニ金が週刊モーニングに登場した衝撃はすごかったもん。
 おれの周り、しばらくは、何かしゃべれば、
「カタカタカタ。つまんどるな」
というギャグばっかりやってたもん。
 「つまんどるな」は、サラ金で金を借りているという意味。カタカタは、そ
の照会をする器械が結果を印刷した紙を出す音です。

「カタカタカタ。つまんどるな」

 もうこれが出たら、何の脈絡もないのに、ゲラゲラ笑い転げて、またしばら
く平静に話をして、誰かが突然また「カタカタカタ。つまんどるな」というと、
またしても笑い転げるという有様だった。
 作者の青木さんは亡くなりましたが、貧乏から「ナニ金」で一発逆転の人生
でしたね。
 いまでも、「ナニ金」の派生といえる漫画がいくつも連載されています。
 上記、Wikipediaには、「カバチタレ!」「極悪がんぼ」「こまねずみ常次郎」
「こまねずみ出世道」の名前がありますね。あ、「ミナミの帝王」と訴訟問題
になったことがあるんだ。知らなかった。
 やはり金融工学を勉強すると、こういう発見がある。\(^O^)/ ないない。^^;

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: プログラミング言語の人気ランキング
---
 プログラミング言語の人気ランキングのこと、書こうとして、ずっと忘れて
た。野口悠紀雄のトンデモIT論を書こうとして思い出した。\(^O^)/
 一番有名でアクティブなのは、
http://www.tiobe.com/index.htm?tiobe_index
TIOBE Programming Community Index
 あと、
http://www.complang.tuwien.ac.at/anton/comp.lang-statistics/
How popular are various programming languages?
もあるけど、2007年2月から更新されてないみたいですね。

http://web.yl.is.s.u-tokyo.ac.jp/enquate/vote.html
もThe ranking listのリンクをたどってもCGIが動いてない。^^;

http://www.awaretek.com/atesterea.html
Which Programming Language is right for you?
は、自分に合ってるプログラミング言語は何かを教えてくれるサイト。
 そこにある項目に1から100で数字を入れる。100に近いほど、その項目を重
視することになってる。
 popularity of the languageだけに100を入れてやってみると、Javaになり
ますね。
 一番不思議だったのは、どの項目にも何も入れずにやると、Lispになること。\(^O^)/
 やってる人、Lisperなのか。\(^O^)/

 TIOBE Programming Community Indexのほうは、いま2007年12月版になって
いますが、半年ぶりくらいで11月版をみたときは、Rubyが9位になってて、お
お、ついに一桁入りだと思いました。これ以前に9位になってたことありまし
た?
 今月も9位キープですね。
 11月にみたとき、とても驚いたのが、Luaがいきなり上位に来たこと。12月
版では、46位から20位になっていますが、11月版では、16位ぐらいじゃなかっ
たかなあ。
 ともかく、こんな大躍進はすごいと思いました。Luaは組み込みができるス
クリプト言語ですが、なぜ、こんなに突然人気沸騰なんでしょうか。どこかで
えらい話題になったのでしょうか。それとも、非常にポピュラーな環境で動く
ようになってみんな使い始めたのでしょうか。誰かご存知?
 ひょっとしてひょっとこ。任天堂DSやDS Liteで使えるようになって、小学生
がばりばりプログラムするようになったとか。\(^O^)/ ないない。^^;

http://www.lua.org/
Luaの公式サイト

 日本語の情報源もいくつかありますね。中でも
http://staff.aist.go.jp/yutaka.ueno/lua/docsjp.html
は、本まで出すんですね。もうすぐ発売だそうです。ソフトバンクが出してく
れるのか。よしよし。買おう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797342722/showshotcorne-22/
上野豊著「入門Luaプログラミング」

 Luaのような組み込みできるスクリプト言語として、日本で開発されている
ものに、xtalがあります。

http://code.google.com/p/xtal-language/
The xtal language project
http://d.hatena.ne.jp/xtalco/
新言語 Xtalを作る日記
をどうぞ。

 Lispは12月は17位ですけど、雰囲気、11位から20位の間を行ったり来たりの
ような気がする。まあ、よい。^^;
 人気的には、1980年代のAIブームの時期を除いて、何10年もずっとこんな
もんなんですよ、きっと。
 Prologは27位ですね。もう少し上でもいいと思うけど。
 でも、Prolog的な計算モデルやプログラミングスタイルは他の言語にも取り
入れられているし、ErlangなどもPrologのホーン節(Horn clause)的な書き方
するし、影響はあっても本家自身の人気は、こんなものなのか。
 この辺もLispと似ている。Lispから出たいろんなアイデアがその後の言語に
取り入れられたけれど、Lisp自身の人気はさほどでもないというね。
 でも、Haskellが34位で、Erlangが40位で、Prologの27位より下というのは、
最近の両言語の人気からすると不思議な気もする。
 所詮、言語オタクだけの人気なのか。^^;
 それとも、Prologの蓄積が大きいということなのか。アメリカはLispだけど、
ヨーロッパではやはり地元だから人気が高いしね。
 ちなみに、日本では、PrologとPrologプログラマは絶滅危惧種です。\(^O^)/
 ぼくが知っている、実際にまだPrologで仕事で書いているのは、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2005/11/17/145926
Lisp特別イベント
で紹介した九州工業大学(九工大)の梅田先生くらいです。\(^O^)/

 あ、そこで、梅田、早く博士論文書けとかエラソーにいってるけど、梅田先
生は無事に書いて博士号を取得しました。
 おれも書けといわれたけど、何を書けというのか。
 キャバクラのお姉ちゃんのスカートの中身に関する表示的意味論\(^O^)/

乳の詫び状(2007/12/04)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: NHKスペシャル「地球大進化」
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449903
平朝彦, 徐垣, 末廣潔, 木下肇著「地球の内部で何が起こっているのか?」 
で名前を出したNHKスペシャル「地球大進化」。
 1つ前で書いたように、府中市中央図書館が移転リニューアルオープンした
ので、DVDを借りに行ったらあったので第1集、第2集を借りてきました。

 もうとんでもないね。めちゃくちゃだよ、地球のやることは。「おしん」な
んかかわいいもんだよ。生命がやられた地球のいじめに比べたら。
 よくもまあ、地球生命は生き延びたよ。そのおかげであなたもおれも、こう
やって生まれているわけ。感動するね。これ、子供、犯罪者、ブッシュとかに
しこたま見せる必要があるね。これ観たら、あなた、自殺したり、人を殺した
りする気にならないよ。生きてるだけで奇跡だもん。

 第1集は、太陽系ができて地球や月ができるところから始まるが、このコン
ピュータグラフィックス(CG)がすごい(ま、このCGに限らず、どれも素晴らし
いが)。三鷹天文台の小久保英一郎さんたちのシミュレーション結果を使った
ようだが、あれって、たしか、GRAPEでやった計算ですよね。
 あ、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/09/14/1796559
「BANG!」「宇宙はどこまで明らかになったのか」
で書いてた。でも、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/479734007X/showshotcorne-22/
伊藤智義著「スーパーコンピューターを20万円で創る」
の感想、書いてないね。^^;
 でね、歴史上、なんと直径400kmもある巨大隕石が最高8回も地球に激突し
たらしい。直径400kmの隕石、これは日本の本州の幅より大きいけれど、これ
が太平洋上に激突したらどうなるか、シミュレーション結果をCGにしていたが、
すさまじい。
 地殻津波といって、厚さ10kmもある地殻が、つまり、地面が底のほうからめ
くれ上がって津波のように襲ってくる。\(^O^)/
 日本列島なんて瞬間でめくれ上がって、はい、それまーでーよ。\(^O^)/
 しかし、これはほんの序の口。真の恐怖はその後にやってくる。
 岩石が蒸発した岩石蒸気。この温度が、恐るべし、摂氏4000度。ほとんど太
陽表面じゃないか。\(^O^)/
 で、この4000度の蒸気がたった1日で地球全体を覆いつくす。ヒマラヤなん
て、隕石激突からわずか3時間で蒸気がやってきて、雪が瞬間蒸発。\(^O^)/
 海も毎分5センチの海面低下といったかな。猛烈な勢いで海水が蒸発して海
が干上がってしまう。これ、「全海洋蒸発」というそうです。
 さらに海底に残った塩も熱で溶けてしまう。
 それでも生命は熱が来なかった地球奥深くで生き延びたと。

 そうそう。アメリカの2億5千万年前だったと思うが、そんな古い岩塩に閉じ
込められた海水の中に微生物がいたんです。それに数ヵ月栄養を与えたら、2
億5000万年ぶりに目覚めて活動を開始。
 すごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。
 ほかにも
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/06/02/1551137
エネルギー問題のひとつの解決策、メタルカラー、極限環境生物、チーム★ア
メリカ
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/21/2449903
平朝彦, 徐垣, 末廣潔, 木下肇著「地球の内部で何が起こっているのか?」 
で書いたような、極限環境微生物がいろいろ出てきてすごーい。

 第2集のほうは、全地球凍結、スノーボールアースね。NHKスペシャルでは、
全球凍結といってます。
 放送では6億年前の全球凍結だけだったが、特典映像には、20数億年前にも
全球凍結があったことをやっていました。
 6億年前の全球凍結のあと、光合成生物によって酸素が爆発的に増え、コラ
ーゲンが作れるようになって、骨や皮膚が作れるようになって、微生物から体
長数10センチくらいに大型化できるきっかけになったという。このときが進化
の大爆発のひとつで、エディアカラ生物群と呼ばれる多種多様な生物が生まれ
ているんですね。そして、20数億年前も、やはり、酸素が爆発的に増えたおか
げで、大型化ができて原核生物から細胞核をもつ真核生物に進化できたという。

 細胞核といえば、福岡県立門司高校のときの生物の時間を思い出すなあ。
 大野君と松尾君は、仲がいい二人だった。大野君は番長タイプで喧嘩は強い
し男気があるタイプ。松尾君は、おとなしいタイプで勉強ができるタイプ。い
いコンビなのよ。
 それでね、生物の時間に、前回の復習だといって、先生(たしかお名前は田
村先生だった。男の先生です)が、「細胞の中にある核は、なんという名前だ
ったかな」と質問して、「じゃ、大野、答えてみろ」といって当てたわけ。
 大野君、困って「うーん」とかいってたら、いつも横に座っている松尾君が
大野君にひそひそと答を教えたわけ。
 大野君は、それを聞いて、自信満々ででっかい声で答えたわけ。


               陰核!


  \(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/

 もう教室中、大爆笑で、先生もげらげら笑って、大変よ。大野君は陰核が何
か知らないから大声で答えたんだけど、そんなの全細胞に1個ずつ入ってたら、
どうなるんだろうね。全身で60兆個のクリトリス! まさに全身性艦隊? あ、
この誤変換おもしろいね。もとい、全身性感帯。いや、もはや、全身性感体で
すね。帯じゃなくて体じゃないとおかしいよね。
 おれは、松尾、恐るべしと思ったもんね。
 ここしかないというタイミングで、ここしかないというネタをぶつけてこれ
だけの笑いを取る。しかも、自分じゃなくて、大野君に道化をやらせるんだも
んね。
 天才だよ。松尾の度胸はすごい!

 あ、また連鎖的に思い出した。
 化学の実験設備のある教室(たしか生物の授業もそこだった気がする。それ
で連想したんだと思う)の掃除当番だった阿南君たちが、バカなことを思いつ
いてやったんだよね。
 それが、水道ロシアンルーレット。\(^O^)/
 水道の蛇口のバルブ、普段、水道の水を出したり止めたりするためにひねる
部分じゃなくて、もっと根っこというか、蛇口そのものをはずれる方向にひね
っていくわけ。
 順番にちょこっとひねっては、次。ちょこっとひねっては次。と順にやって
いくと、当然ながら、あるところで水圧に負けて、蛇口が吹っ飛んで水が噴き
出して止まらなくなる。
 これをほんとにやって、大変よ。たしか熊谷君の番で悲劇が起きて、蛇口が
吹き飛んだ。\(^O^)/
 手で押さえたって水が止まるわけじゃないし、元栓から止めないと止まらな
い。みんな水浸しで、大騒ぎ。\(^O^)/
 そうか、熊谷君、早くに亡くなっちゃったことも思い出したよ。残念だった
ねえ。

 あ、また連鎖的に思い出した。
 おれらの1年上の先輩が、化学実験で配られたナトリウムをこっそり持ち出
して、男便所の小便の便器に置いていたんだよ。
 誰かが知らずに小便したら、爆発して、大騒ぎ。\(^O^)/
 いわゆるナトリウム爆発という奴ね。だから、おれらのときは、ナトリウム
の扱い、非常に厳しかったもんね。^^;

 やっと脱線から戻ると、メタン菌が出すメタンの温室効果(二酸化炭素の20
倍)で地球は暖かく保たれていたのが、光合成生物が増えて酸素を出すように
なってメタンが消えていって、それで全球凍結につながったそうです。マイナ
ス50度の世界が数百万年続くんだって。
 それが終わるのは、火山活動による二酸化炭素の温室効果のせい。
 この終わるときがまためちゃくちゃなんですよ。
 マイナス50度の世界から今度は50度の世界。これで温められた海から水分が
蒸発して、猛烈なハリケーンを発生させる。これ、ハイパーハリケーンという
そうですが、こいつが暴れまくる。
 こいつは、中心気圧300ヘクトパスカル!
 高校のときだったかな、当時はミリバールといったけど、900ミリバールを
切る台風があったんです。「男、台風なんとか号」といって学校で話題になっ
たくらい。それがあなた、たったの300ヘクトパスカル!\(^O^)/
 最大瞬間風速300メートル以上! 風速300メートル!\(^O^)/
 襲ってくる高波の高さが100メートル!\(^O^)/
 そんなもん、どうやって生きていけっちゅうんでしょうね。
 でも、ハイパーハリケーンが海底奥深くにたまりにたまっていた栄養分まで
かき混ぜてくれたおかげで、海の浅いところまで栄養がきて、このチャンスを
逃さなかった光合成生物と我々の祖先が、爆発的進化を遂げたんですって。こ
れが、さっき書いたエディアカラ生物群。

 光合成生物から、また脱線すると、今月の日経サイエンス2008年1月号に、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0801/200801_088.html
堀口健雄「葉緑体進化のダイナミズム 小さな藻類の数奇な物語」
がある。葉緑体の起源は、細胞内に取り込まれたバクテリアなんですね。記事
の冒頭に「よく知られている」とあるが、おれは知らなかった。\(^O^)/
 葉緑体を「食う」ことで獲得するプロセスはその後も何度も起きたそうだが、
葉緑体の進化のプロセスは摩訶不思議、複雑怪奇というのがこの論文。
 渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という生物の顕微鏡写真が出ているが、とって
もきれい。今月は新年号だからカレンダーもついているが、そこにも渦鞭毛藻
の写真が使われていてとてもきれい。なんか太古の都市を上空から撮影したよ
うにも見えるし、ナスカの地上絵のようにも見える。
 あ、さらに脱線。ナスカの展覧会がまたあるんです。おれ、見逃したから、
行きたいと思ってる。忘れないように、ここにメモ。:-)

http://www.tbs.co.jp/nascaten/
http://www.tbs.co.jp/nascaten/encore.html
をどうぞ。
 アンコールやってくれて、TBS、偉いなあ。亀田のボクシングやら持ち上げ
て、番組はろくなもの作らないけど。^^;

 ということで、このシリーズ。地球に対して多くの人が抱いている、「母な
る地球」というイメージ。帰るべき心の故郷。慈愛に満ちた母のような存在。
そんなイメージを叩き壊してくれますね。
 母というより、荒ぶる父。大暴れの父。大暴れといっても、「巨人の星」の
星一徹が、ちゃぶ台ひっくり返す程度じゃないよ。なんてったって、あーた。
日本列島をめくり上げてひっくり返しちゃうんだもの。
 恐ろしいよ、地球は。恐ろしいよ、自然は。
 よくもまあ、生き延びたよね。よくもまあ、あなたやおれが生まれたもんだ
よね。

 プロの研究者ってすごいね。よく、そんなちょっとしたことからいろいろ謎
を解いていくもんだと感動しますね。何10年もそんなあるかないかわからない
ようなヒントの細い糸を丹念にたどり続けるんですよね。
 それとこれを作った取材班、関係者に感謝、敬礼。
 研究者について回って世界中で取材しているし、いろんなシミューションや
実験もやってもらってる。たぶん、放送できた分の100倍くらいの映像は撮っ
てるだろうから、ご苦労様と思いますね。
 民放じゃ、もう絶対無理だね。目先の視聴率と金だけだもん。いまじゃ、お
笑い芸人とジャニーズの連中を並べて、安く時間を埋めるだけしかやってない
もんね。

 微生物の生命力は驚異的ですね。
 人類が滅びる前に、なんとか人類まで何億年もかからずに微生物が進化でき
るように、微生物を遺伝子操作して、さらには、人類文明文化を再興できるよ
うに、文明と文化のすべてをなんとか情報化して微生物に詰め込んで、地下奥
深くに非難させないといけませんね。\(^O^)/
 それと生命の「宇宙起源説(パンスペルミア)」があるくらいだから、糖かな
んか知らんけど何らかの形で、微生物から人類まで速やかに進化できるように、
前述の進化情報、文明文化情報を暗号化して別の銀河や太陽系に送り出してお
くとかね。

参考:
 DVDはバラでもありますけど、3巻ずつのボックスもありますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002K7BIC/showshotcorne-22/
NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 DVD-BOX 1
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0006UU7H0/showshotcorne-22/
NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 DVD-BOX 2
 本は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140808616/showshotcorne-22/
地球大進化 46億年・人類への旅 2巻 生命の星 大衝突からの始まり (NHKスペ
シャル)
から全6巻のようです。

http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0602/panspermia.html
日経サイエンス2006年2月号「地球外生命飛来説を検証する」
D. ウォームフラッシュ/B. ワイス
 まとまったものは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532511429/showshotcorne-22/
日経サイエンス編集部編「異説・定説生命の起源と進化 別冊日経サイエンス
142」
 目次は、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/sci_book/bessatsu/51142/51142-mokuji.html

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 府中市立中央図書館、リニューアルオープン
---
 2007/12/01(土)に府中市の中央図書館が移転してリニューアルオープンしま
した。行ってきたけど、とってもきれいで感じがいい。障碍者のための部屋も
あるんだよね。

http://library.city.fuchu.tokyo.jp/about/chuo.html
中央図書館施設紹介

 館長は女性館長。
 キャスリン・ジェインウェイ艦長か。
 それは「スタートレック・ヴォイジャー」。新中央図書館の館長は、栢木
(かやぎ)あさ子さん。12/1の14時のオープンのときには、にこやかにみなさん
もお迎えされてました。
 そうそう、この前、駅前で配っていた「START!」という無料情報誌に、イン
タビューが出てました。ほかにバレーボールのNECブルーロケッツの鈴木健太
選手のインタビューもあったけどね。
 新中央図書館の書庫は、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/10/14/560972
で書いた九大理系図書館もそうだったけど、やはり、自動書庫。
 自動書庫で効率化できるようになったからなのか。借りていい本の冊数が増
えましたね。以前は5冊だったと思うけど、10冊になってた。
 それから、夜10時まで開いているのが、うれしい。
 喫茶店も入ってて、いい感じ。食事もできるけど、とりあえず、コーヒー飲
んできた。
 それと、貸し出しや返却カウンターにいる人がみな、TRC図書流通センター
の名札をつけていたけど、業務をアウトソーシングしているということでしょ
うかね。

http://www.trc.co.jp/
TRC図書流通センター

 最近だと、千代田区の図書館?だったかな。なんか新しくなってすごかった
よね。
 インターネットが流行って、対抗上、図書館ルネッサンスなんですかね。

乳の詫び状(2007/12/03)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」その2
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/30/2465520
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
で書名だけ出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150705/showshotcorne-22/
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
を買ってきました。
 これはよい。お薦め。
 200ページ足らずで、1時間程度で読めましたが、感心した。Erlangのポイ
ントを的確に解説してある。日本語で読める唯一のErlang本である以上に、こ
れは現在日本語で読めるベストのErlang本。
 プログラミング例も丁寧に説明してあるし、最後の並列プログラミングのと
ころは、本の説明以上に、複数のマシンで実際に動かすと、ちょっと感激する
かもね。
 すぐ試したい人は、
http://www.erlang.org/
に行って、ダウンロードしてください。

 本書で感覚をつかんだら、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/193435600X/showshotcorne-22/
Joe Armstrong著「Programming Erlang: Software for a Concurrent World」
 
に進むといいでしょうね。
 ちなみに、「Programming Erlang」はどこかが翻訳やってるらしいです。い
つ出るか知らないけれど。

 それにしても、ヨーロピアンテイストの趣味のよさよ。前回の繰り返しにな
るが、Erlangもそうだし、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798113468/showshotcorne-22/
セイフ・ハリディ, ピーター・ヴァン・ロイ, 羽永洋訳「コンピュータプログ
ラミングの概念・技法・モデル」
のOzもそうだし、Prolog的ユニフィケーションのパターンマッチやらが、自然
だもんね、
 手続き型言語の世界では、Cを高水準アセンブラとみなせますが、Ozや
Erlangなどの世界から見ると、Lispは関数型言語の高水準アセンブラですね。
\(^O^)/

http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/01/389616#c693756
にある「かすた」さんの
--- ここから ---
> スレッドやネットはライブラリレベルで言語レベルではない 
ほとんどの言語はあえてライブラリとして提供されています。 
なぜか? 
利用者が容易に変更可能な形で提供するためです。 
例えばRubyで分散処理するための、dRubyというライブラリがあります。利用
者が自分なりに変更するには、dRubyライブラリをRubyを使っていじればそれ
で終わりです(もちろん差分プログラミングで)。もし言語レベルで提供され
ていたらどうでしょう?Ruby本体をいじらなければなりません。面倒なCプロ
グラムです。 

ほとんどの言語がCで実装されていることを考えれば、ライブラリで提供する
のが適していると思います。
--- ここまで ---
には前からコメントしようと思っていたのを思い出したのでついでに。
 結局、ライブラリってだめなんです。言語そのものにならないと真には使い
やすくはならない。
 OzやErlangのスレッドや分散の自然さは、言語がサポートしているからです。
 Ruby本体をいじくらないといけないなんて、そんなの大した話じゃないんで
す。プロレベルだと。それで苦労してもあとがみんなが書きやすく見通しがよ
くなるならやるべきことと認識されていることです。
 ぼくはいいアイデアは、言語が直接サポートすべきという考え。いいアイデ
アで枯れたアイデアならハードウェアでもサポートすべしという考え。結局、
そういうレベルになると、ソフトはハードに勝てないんです。
 だから、汎用チップに比べ、市場規模、経済性が劣って廃れましたが、昔、
盛んに研究されてSmalltalkマシンやLispマシンもあった、いわゆる高水準言
語マシンは、チャンスがあったらまたやるべきだと思っている派なんです。

 蛇足ながら、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/30/2465520
柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
で、書名を出した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0976694018/showshotcorne-22/
Chad Fowler著「My Job Went to India: And All I Got Was This Lousy Book
 (Pragmatic Programmers)」
については、dogatanaさんから、jouwa/salonでコメントがついていました。
--- ここから ---
これもオーム社から訳本が出てますね。

My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイ
ド
(単行本(ソフトカバー))
Chad Fowler (著), でびあんぐる (翻訳)

ご参考まで。
--- ここまで ---

 ちなみに、「ちなみに」さんからも、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/11/29/2464148#c2467015
にコメントがついていました。
 お二人、ありがとうございました。
 オーム社、がんばってくれてるなあ。

 つばめどんから、jouwa/salonでコメント。
--- ここから ---
標題: Re: 柏原正三著「プログラミング言語Erlang入門」
---
この「アスキー」は、あの「アスキー」なの?
分社化されたり社名変更したりで、なにがなんだかもう
よくわからない。取締役に遠藤諭さんがいるから、たま
たま同じ名前の別会社ではなさそうだけど。

プログラマ35歳定年制という言葉が産まれたのはずっと
昔のことだけれども、いざその年齢を超えてみると、
一理あるかなあとも思う。いまから新しい言語を覚える
なんてのはもう無理だ。ひとりでシステムを作る時代で
もないし。

いまもアスキーって岩波書店と一緒で書店が買い取りし
なくちゃいけないのかな?委託じゃなしに。

--
つばめどん
--- ここまで ---

 あのまま変わってなければ、岩波と一緒で買取でしょうね。強気だけど、委
託ってほんとはよくないと、おれは思う。
 本を買い取らずに、タダで本を仕入れて店先に置いて、売れた分だけ金を払
うのが委託の基本だけど、書店側にリスクがなさ過ぎる。本気で売れる本、い
い本を目利きして売ってやろうという危機感やインセンティブがないもん。だ
から、町の小さな本屋がじいちゃん、ばあちゃん本屋で、ぼーっと本を並べて
あるだけという状態が続いて、コンビニにやられて衰退した原因になったと思
う。

>いまから新しい言語を覚えるなんてのはもう無理だ。

 覚えるというのが、実地で使えるという意味なら、それは年齢に関係なく、
仕事でプログラムを現役で書いてないと、まず無理。おれも、ほとんどの言語
はテイストを味わうだけで、仕事では使ってないよ。だからあんまり覚えてな
いし。でも、それで別にいいの。
 どの言語もそれぞれに計算モデルがあって設計思想があって、それがわかる
だけで実際に使えなくても、考え方、ものの見方がすごく広がるのよ。それが
楽しい。
 そうそう。Java, C++以外で仕事でRubyをたまーに使うんだけど、この前、
半年ぶりくらいでRubyを書いたら、いつまで経ってもエラーになって、1時間
くらい悩んだ。
 Rubyは、elseif じゃなくて、elsif なのね。そこでエラーの原因だとわか
るまで1時間くらいかかったよ。\(^O^)/
 elifだとか、言語でいろいろだからね。ま、おれの新言語習得レベルはそん
なもんですよ。
 でも、そこが通ったら、ほぼ一発で動いたから、自分で偉いなあと思った。
たしか、デジタル署名をはがしてまた別の署名で全体を署名しなおすようなこ
とを何十個か何百個ものファイルに対してするプログラムだったと思う。

>ひとりでシステムを作る時代でもないし。

 いや、だからこそ、逆に時代に合った、新しい時代の言語が必要なんです。

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