MS Watch

Last update 1998/09/05

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

 これより古い分については、こちらへ

 これより新しい分については、こちらへ


1998/08/25

MSはAT&Tと和解

 ちょっと古いネタですが、ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MSはAT&Tと和解
---
 AT&Tから契約違反だと訴えられていたMSですが、金で和解しました。条件な
どは明らかになっていません。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/17/att.html
「ソースコードめぐり論争を抱えるMS。AT&Tとは和解」
をどうぞ。
 この記事の中で、「情報筋によればMicrosoftは,Windowsコードを提示する
なら司法省とCalderaの双方からソースコードOEMライセンス契約を取り付けた
いと考えていた」というのがほんとなら、さすがはMS(マイクロソフト)だと感
心。
 証拠として提出せよといわれているのに、そこで商売をして金をむしり取る
つもりだったとは。証拠を「売ろう」とするところが、抜け目がないというか、
がめついというか。MSエピソードですね。

司法省との裁判

 これもちょっと古いネタですが、ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 司法省との裁判
---
 MS(マイクロソフト)と司法省の裁判は、ビル・ゲイツの宣誓供述という山場
を迎えますが、それを前にして双方いろいろとやってるようです。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/17/msdoj1.html
「司法省とMicrosoft,宣誓供述公開に伴い公判の2週間延期を要求」
をどうぞ。
 この宣誓供述は、公開するようメディア側が要望して、これが通りました。
それについては、
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/11/b_0810_02.html
「Ziff-Davisなど3社がGates氏の供述内容公開を要求」
をどうぞ。
 公判の遅れは、この公開が影響しているようです。
 ほかに関連する記事としては、
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/04/msdoj.html
「司法省が予定するGates氏尋問の内容」
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/05/msdoj.html
「Gates氏への尋問は「時間の無駄」とMicrosoft」
http://www.zdnet.co.jp/news/9808/07/msdoj.html
「司法省側の要望を通した裁判所。MS側は新たな要求に自信」
などがあります。
 司法省がゲイツに対して2日間の尋問を要求して、MS側はこれを拒否してい
ましたが、裁判所が司法省の要求を認めたというのがこれまでのところです。

 実はこれ、さらに続きがあって、結局公開されなくなったんですよね。でもって、公判も延期されることになって、なんだか法廷戦術の嵐。先は長いなあと思います。

 結局、ゲイツがXXXでXXXにXXXしたから、XXXなわけで、XXXだったら、とっくにXXXでXXXでしょうね。なのに、XXXがXXXからXXXされてたから、XXXにXXXというんだから、まったくXXXだよね。

問題:上の伏せ字を各自想像しななさい。なお、XXXは3文字とは限らない。

1998/08/24

売れないWin98

 アメリカで大あくびソフトと評されているWindows 98を競って買う日本人って、やっぱ馬鹿だねという話題。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 売れないWin98
---
 日本では売れているとしきりにメディアが騒いでますが、アメリカでは
Windows 98はさっぱり売れず、大あくびソフトとされているようです。

http://www.zdnet.com/pcweek/forums/win98.html
The Big Yawn?

では、「ZD Market Intelligenceによると、だれもWin98にアップグレードし
なかった」と述べています。
 景気のいいアメリカでは、Win98がさっぱり売れず、だれもアップグレード
しない、一方、景気の悪い日本では、Win98が売れて、アップグレードしよう
としている奴が多い(そして、愚かなことにトラブルで苦労している)。
 この話は、ここで話題になっている消費性向の話とぴったり符合しますね。
貧乏人ほど、金を使いたがる。金持ちは無駄金を使わない。これですね。日本
には、馬鹿な貧乏人が多いということでしょうか。
 やっぱ、馬鹿な貧乏人は、食い放題食われるだけですね。だって、資本主義
だもんね。
 青木雄二&宮崎学「土壇場の経済学」(南風社)を読むと、そのことがよくわ
かります。
 青木雄二氏は、ご存じ、「ナニワ金融道」の作者。宮崎学氏は、「突破者」
で衝撃デビューを飾った、「キツネ目の男」と疑われた人です。
 このカップリングは強烈ですよ。最強タッグでしょうね。とかいいつつ、
「突破者」、まだ読んでないんだけど。^^:

 消費性向がなぜjouwa/salonで話題になったかというと、減税論議なんですね。今度、政府が計画している減税は金持ちしか恩恵がないという話などが盛り上がっていたわけです。これに関連したエッチなネタもありましたけど、それはこっちには無しということで。^^;

 それにつけても、日本人、ビッグバンでアメリカにいいように食い物にされるのも納得ですね。

MSの製品育成法

 MS製品の腐り方を伝授。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MSの製品育成法
---
 Dvorak氏が、MS製品がどういう具合に腐っていくかを

http://www.zdnet.co.jp/magazine/pcmag/9808/jd980803.html
Microsoft流,製品育成法

に書いています。
 目利きの目からは、腐ってしまったものでも、脅迫的詐欺的マーケティング
さえあれば、素人さんに売れ続ける、というのは、現代の病気のひとつですね。
人間の業というべきか。

1998/08/01

MSはCalderaにソースコードを提示せよの命令

 Caldera対MSの訴訟。進展があって、MSはCalderaに対してWindows 95のソースコードを提示せよという命令が出ました。詳しくは、「Caldera対MS」の本日付けの補足を読んでください。

電子メールソフトにセキュリティホール(その2)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MSのパッチは不完全
---
 #2916でお知らせした電子メールソフトのセキュリティホール。MSが出した
パッチは不完全だったようです。
 詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980730-2.html
MSが公開したメールソフト用パッチに欠陥
や
http://www.zdnet.co.jp/macweek/9807/31/n_ms.html
MicrosoftがリリースしたOutlook Expressセキュリティ用パッチは不完全 
をどうぞ。

1998/07/30

Exchange Serverのセキュリティホール(その2)

 1998/07/27に紹介したExchange Serverのセキュリティホール。やっと翻訳が掲載されました(07/28配信分)。前回紹介した時、「ちょっと遅くなりましたが」と書きましたが、翻訳だとそれよりさらに遅いわけですね。CNet Japanにすぐ翻訳する義務はないわけですし、セキュリティ関連は、翻訳を待っていてはだめということです。それより重要なのは、MSがもっとセキュリティホールの少ない製品を作ることですね。あの技術力の低さでは、困難な仕事でしょうけれど。

NTに深刻なバグ(重大なセキュリティホール)

 上で、「重要なのは、MSがもっとセキュリティホールの少ない製品を作ること」「あの技術力の低さでは、困難な仕事でしょう」と書いた途端、NTの深刻なセキュリティホールがまた発見されたようです。いつまでもこの泥沼は続きますね。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: NTに深刻なバグ
---
 深刻なバグばらけのNTでいまさら深刻なバグといわれても苦笑するしかない
管理者が多いと思いますが、でも、これは「5本の指に入るくらい深刻」だそ
うです。
 たしかに、誰でも勝手にシステム管理者相当になれるバグだそうですから、
深刻なセキュリティホールですね。詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980728-1.html
をどうぞ。
 いままでも、勝手にシステム管理者相当の強力な権限を手に入れられるセキ
ュリティホールは、RedButtonバグとかいろいろありました。記事の最後にも、
去年発見されたバグと同様のものという記述がありますが、似た同じようなセ
キュリティホールがいつまでも直らないというのは、MSの設計、実装、テスト、
品質管理に大きな問題があるせいだとしか思えません。MSのように技術力のな
い会社は、いつまで経ってもモグラ叩きですから、これがつらいですね。そん
な会社が作ったOSやサーバソフトを、金と時間と労力を巻き上げられながら使
い続けなければならないユーザはもっとつらいですね(苦笑)。そんなの使い続
けるほうが馬鹿といわれればそれまでですけど、世の中、それに気づかない人
も多いわけですから。
 ま、NTをお守りしている管理者のみなさんには、ご同情申し上げます。

電子メールソフトにセキュリティホール

 ASAHIネットのinter/salonから。

標題: 電子メールソフトにセキュリティホール
---
 inter/salonに書いたのと同じものです。

 Outlook 98, Outlook Express, Netscape Messengerにセキュリティホール
がみつかっています。詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980729-3.html
を参照してください。

1998/07/28

NTが原因で軍艦が航行不能(その3)

 このネタ、受けまくりです。やっぱり、軍事の世界にまで、Windows NTなどMicrosoftの低品質ソフトが進出したことに、インパクトがあるんでしょうね。ASAHIネットのjouwa/salonでもギャグがいろいろ飛び交っていますが、一発ギャグで一番笑ったのは、anti_msさんというすごいログイン名を持っている人からのメールにあった次の言葉。

「インテリ軍艦よ〜くダウン」

 カナの長音「ー」じゃなくて、「〜」にしたところが、へなちょこな感じがしていいですね。ところでぼくは、少年マガジンの西本英雄「へなちょこ大作戦Z」の大ファンです(著者名、作品名、ちょっと自信がないです。どうして、それで大ファンを名乗るのか)。

1998/07/27

沈黙する日本のマスメディア

 ある人からメールをもらいました。http://www.pluto.dti.ne.jp/~nerve/mac/news.htmlにある「■[特集]一連の MS問題 上院公聴会に関する日本での報道状況」を読むと、「ホント日本のマスコミって情けないですね」だそうです。MSの犯罪を追求する上院の委員会の模様をアメリカでは熱心に報道しているのに、日本のメディア各社が全然報道しないのは、なぜ?なんて思う人は、必読でしょう。MSから金をもらっている日本のテレビ、新聞、パソコン雑誌が、Windows 98日本版売り出しに傷を付けたくないと考えているのが、よくわかる現象ですね。

Exchange Serverのセキュリティホール

 ちょっと遅くなりましたが、Exchange Serverのセキュリティホールの話題です。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Exchange Serverのセキュリティホール
---
 MS Exchange Serverでセキュリティホールが見つかっています。
 インターネットにつながっていると、サービス不能になるようです。
 詳しくは、
http://www.news.com/News/Item/0,4,24601,00.html?st.ne.ni.lh
Security bug in Microsoft Exchange 
をどうぞ。
 MS製品のセキュリティホールはあまりに日常茶飯事なので、もう驚くことも
ない人が多いと思いますが、その感覚の麻痺がクラッカー(攻撃者)にとってみ
れば好都合なわけですね。管理者は、Windows NTやExchange Server, IISとい
ったBack Officeの製品群を使わなければ、少しは安心かもね。使わざるを得
ない管理者の人たち、ご愁傷様です。
 こういうところにも、MS製品を使うとコストが高くなる、会社の業務が止ま
って損害が出る原因がありますよね。

NTが原因で軍艦が航行不能(その2)

 Katerさんと斎藤大輔さんからのメール。まずはKaterさんからのメール。

さて、1998/07/26 の MS Watch で「戦艦」なる言葉をお使いですが、
これは「軍艦」としたほうが良いと思います。
「戦艦」は Battle Ship であり、War Ship は「軍艦」となります。
探してみたところでは、
<URL:http://www.gcn.com/gcn/1998/July13/cov2.htm>
には Battle ship という言葉はありませんでした。
(War Ship ないしはcruiserと呼んでいる)

どうでもいいと言えばどうでもいいんですが、喩えるならばこれは
ジープのことを「戦車」と呼ぶようなことなんです。日本の新聞は
これを平気でやりますけどね。

いちおうお知らせまで。

 次に斎藤大輔さんからのメール。

さて、MS Watch の「NTが原因で戦艦が航行不能」ですが、海軍が用いている
船を総称して「戦艦」というのは誤りです。この場合「軍艦」が正しいです。
 新聞でも(特に朝日新聞とか)よく誤用されてますが。

 軍艦の種類というのはとても大事なんです。
 例えば、同じ行動不能でもフリゲート艦と巡洋艦では船の格が違いまして、
意味合いが全然違ったものになります。

 特に今回のヨークタウンなんてイージス艦です。
 この前台湾の周りをうろうろしただけで中国が黙ってしまった空母、その
護衛戦力の要。とんでもない失態です。

 船オタクの戯れ言ですが、できれば修正していただきたく存じます。
 では、これにて失礼します。

 これは完全にぼくが馬鹿でした。というわけで、昨日分の戦艦を軍艦に訂正しました。元記事にもちゃんとイージス艦と書いてあるんだしね。ASAHIネットのjouwa/salonでも訂正のコメントをしました。Katerさん、斎藤さん、ありがとうございます。防衛庁ももっと真剣に調査してイージス艦の導入してもらわないと、カスつかまされるかもよ。

WebTVのOSはCEではない

 小ネタしか書く時間がないので、WebTVの話。MSが買収したWebTVですが、OSがもうWindows CEなのかと思ったら、全然そうではなくて、いまだに従来通り独自OSでやっているとのこと。Windows CEを採用するのは、将来のいつかだそうです。トラブルにならないことを祈ります(苦笑)。ソニーも全方位外交で当面様子見モードのようですね。

1998/07/26

NTが原因で軍艦が航行不能

 メールをくださった中瀬さん、ありがとう。けっこう怖い話ですねえ。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: NTが原因で軍艦が航行不能
 富士銀が外為にNTを使ったシステムを使うので、怒って口座を
解約した人もいましたが、中瀬さんがメールで教えてくださった
記事は、もっと怖いですね。
 もし飛行機の運航にWindowsが採用されたら、ゲイツはその飛
行機には絶対乗らないだろうというジョークがあります。
Windowsは 3.1や95や98は論外として、NTにしてもしょっちゅう、
システムが止まったりして、飛行機のような重要な部分には、
怖くて使えないからです。ところが、この記事にある事件は、
そんなジョークがジョークですまなくなっている現実を教えて
くれます。

 何かというと、米海軍の巡洋艦ヨークタウンには、Windows NTで
構築したシステムが入っているそうです。ところが、このシステム
が異常を起こしたために、ヨークタウンが身動きできなくなって、
曳航してもらう羽目になったんだって。何でもデータベースが
おかしくなってゼロ除算でどうのこうのという原因だったよう
ですけど。詳しくは、
http://www.gcn.com/gcn/1998/July13/cov2.htm
をどうぞ。
 政治的圧力がなければ、NTよりUNIXを使いたいなんて発言が
目を引きますね。
 米海軍は、NTを搭載したスマートシップ計画(賢い軍艦計画)を
進めているそうですが、不安だなあ。
 なお、上の事故は、米軍も公式に認めています。曳航された
のではなくて、自力で航行できるように数時間後、回復した
などというのが、公式見解のようですけれど。
 原因は、OSであるWindows NTにあるというのは、内部メモ
で指摘されているようです。
 戦艦がNTのせいで航行不能というのは、象徴的な事件ですね。

 Government Computer Newsというニュースがあることも収穫
でした。

 これに対するつばめどんの書き込みが笑えました。

標題: 戦争がなくてよかったねえ
---
「撃てぇ」
「艦長!ゼロ除算エラーです」
「しょうがねえなあ。こういうときのために用意したとかいう
 ツールがあったな。あれを使え」
「艦長!今度はアプリケーションエラーです」
「しょうがない。最後の手段だ」
「なんですか」
「相手の戦艦にもWindowsをインストールしてしまえ」

とっても究極の攻撃で怖いっす。

 これ、ほんとにいい攻撃ですよ。相手の軍艦にWindowsをインストールというのは(爆笑)。

 米海軍も、John Kirch「Microsoft Windows NT Server 4.0 と UNIX との比較」や、The Next 10 Minutesシリーズ

をよく読むべきだよな。国民の血税だけじゃなくて、命がかかってるんだもんね。それに、米軍のシステムの問題って、日米安保とガイドラインでアメリカの属国になっている日本にも大いに影響があることだもんね。横須賀やらに軍艦が来ると海上封鎖のデモをやるけれど、NTを狙ってTelnetすれば一発で軍艦が航行不能になるんじゃないの?(一同爆笑)

1998/07/20

朝日新聞がWin98禁止

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 朝日新聞がWin98禁止
---
 以前IE4を使用禁止にした朝日新聞ですが、今度は当然のように?Windows 
98をインストール禁止にしたそうです。
 大企業であればあるほど、勝手に新OSのインストールを許すと、あとが大変
ですからね。
 でも、朝日新聞って、一生懸命Windows 98を宣伝している「ASAHIパソコン」
の発行元なんだから、「ASAHIパソコン」の連中に保守させればいいのに(笑)。
全国の支社巡りができていいと思うけどなあ。:-)

ナレッジマネジメントを巡ってLotusとMSが応酬

 LotusとMSの応酬として、ケーススタディにナレッジマネジメントを巡ってLotusとMSが応酬を追加しました。

MS TerraServerの嘘

 MS SQL Serverのスケーラビリティを実証するという触れ込みのMS Terra Serverですが、現在のところ、実に詐欺的な宣伝プロジェクトです。詳しくは、MS TerraServerの嘘(1998/07/20記録)をどうぞ。

Notes対Exchange Serverを更新

 ケーススタディのNotes対Exchange Serverを更新しました。1998/07/20の補足分をみてくださ。Exchange Serverのひどいトラブルの話も載っています。

上院司法委員会対MS

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 上院司法委員会対MS
---
 上院司法委員会対MSをめぐる記事です。この委員会は、Novellのあるユタ州
選出のHatch議員が率いている委員会で、いままでもいろいろやりあってまし
た。また、テレビ中継されるんでしょうかね。

http://www.zdnet.co.jp/news/9807/17/hatch.html
「ブラウザ問題を超える」とHatch上院議員。
http://www.zdnet.co.jp/news/9807/17/cooper.html
“Novell上院議員”と呼ばれる日も近い上院司法委員会議長

 司法省のように、ブラウザ問題という小さなところでちまちまやるよりいい
と思うけれど、逆に訴訟では焦点を絞らないと立証が難しくなるわけで、やや
こしいですね。
 2番目の記事については、最近、Cooperさん、はずしてきてるからね。今回
のもNovellがバックといった単純なことを書いてますが、実際は、Calderaの
レイノーダの動きの方が影響が大きいんじゃないかと思うんですけれど。

MSが狙うEC

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MSが狙うEC
---
 EC(電子商取引)市場を、MSが虎視眈々と狙っているというお話。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9807/16/berst.html
Microsoftの電子商取引市場攻略法
をどうぞ。
 OSの独占をてこに使う手法をいつまでも許していれば、こういうことは起こ
り得ます。ペンペン草も生えなくなって泣いても、後の祭りです。
 日本でも不動産情報、中古車情報などいろいろやってますが、Windows XXを
起動したら、自動的にMS系列のサイトに行くように誘導されたら、他のところ
は容易に干上がってしまうでしょうね。MSに狙われた分野のサイトは、対策を
立てる時間はあと1年だと思って、いまから対抗措置をやっておかないと倒産
するかも。

DNAはマーケティング用語

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: DNAはマーケティング用語
---
 ActiveXがJavaに負け、COM/DCOMもJava/CORBA/IIOPにやられそうになってき
て、開発者を引きつけようと、MSが生み出した新しいめくらまし用語が、
Windows DNAです。
 あれこれよさそうなこといってるけど、結局、従来のWin32じゃないかとい
う記事です。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9807/17/foley.html
Windows DNAがやっと理解できた(と思う)
をどうぞ。

 こういうマーケティング用語に振り回されるのも馬鹿なら、これを一所懸命プロモーションしている連中も馬鹿ですよね。比較的神経がまともだったスーパーアスキーでさえ、せっせとプロモーションのお先棒担ぎやったんだからね。

IISのセキュリティホール

 きりがないMSのセキュリティホール地獄。IISでまた出てます。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: IISのセキュリティホール
---
 ついこの前、ソースコードが丸見えになるセキュリティホールが見つかって
かなりの騒ぎになったNT + IISですが、また、新しいセキュリティホールが見
つかっています。
 詳しくは、
http://www.zdnet.com/pcweek/news/0713/17miis.html
Microsoft warns of IIS security hole
をどうぞ。

Win98への新たな警告

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Win98への新たな警告
---
 トラブルの対応に追われるパソコンメーカー各社が、Windows 98に対して新
たな警告を発しているという記事。
 Windows 98 Updateという機能は使うなという警告のようです。
 詳しくは、
http://www.zdnet.com/pcweek/news/0713/17eoem.html
PC vendors issue new Windows 98 warnings
をどうぞ。

 MSはWindows 98に関して、Windows 95のときと同規模の記録的なセールスだ
と発表したり、第3者機関の調査によれば9割の人が満足していると発表した
りして、Windows 98のイメージアップに必死ですが、すそ野の広がりを考える
とWin95と同規模ならWin95より売れてないという説のほうが説得力があるし、
金を出して都合のいい調査結果を出させるのは業界の常套手段だし、どこまで
鵜呑みにしていいものやら。
 一方でトラブルが続出しているのもまた事実で、パソコンメーカーがこの機
能は使うな公式に発言するなんてWindows 95のときにはなかったような気がし
ます。司法省との裁判も影響しているのかも。

1998/07/15

Outlookの犠牲者

 昔から何かと評判が悪いOutlookですが、ここにも犠牲者がいました。PC Magazineなどで活躍する人気コラムニストJohn C. Dvorakが、「IE SP1から始まった悲しい身の上話」を書いています。抱腹絶倒です。来週の続編が楽しみです。

1998/07/13

NTは安全ではない

 いまさら、NTは安全ではないといわれても、毎日のようにセキュリティを破られて気の休まる暇もない管理者の人たちには、何いってるんだ、この野郎みたいな話ですけど、ちょっとタックスペイヤーとの視点が入っているのが面白かったというお話。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: NTは安全ではない
---
 ぼくのウェブページのケーススタディ「NovellのNDS for NTを嘘でこき下ろ
す」
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/ms-cs.html#case-study-NDS
の中でも書いたことがありますが、Windows NTはセキュリティがいい。なぜな
らC2レベルとうセキュリティ基準をクリアしているからだというのは嘘です。
 C2レベルの認定を通ったのは、NT 3.51とそのサービスパック3をあてたバー
ジョンだけ。しかも、ネットワークに一切つながっていないスタンドアローン
状態のときのみです。
 にもかかわらず、MSやMSKKやそこから金をもらって嘘を流す連中は、NT 4.0
もC2レベルのセキュリティ基準をクリアしているかのように、しきりに営業上
のトークをやります。それは嘘なんです。
 とにかく、NTはネットワークにつながったらC2レベルのセキュリティ基準を
満たさない。C2レベルを満たしたのは、NT 3.51 + SP3のみ。NT 4.0はだめ。
 このことを改めて問題にしているのが、InfoWorldの次の2つのコラムです。

http://forums.infoworld.com/threads/get.cgi?63055
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayNew.pl?/petrel/980713np.htm

 というのは、政府機関の担当者に、NT 3.51 + SP3のみ、しかもネットワー
クにつながってないときだけC2レベル基準を満たすという説明があいまいで、
NT 4.0でもいいかのような印象を与えてしまったのではないか。それは税金の
誤った使い方ではないかという話です。
 さすがにMSにだまされて税金を使うと糾弾されるのは、アメリカというか、
ノーテンキ日本以外のまっとうな国的発想ですね。
 日本だと、かの有名なクライアントサーバシステムをはじめ、税金、どう無
駄遣いしようがなんのおとがめもないもんね。少なくともパソコン関連雑誌の
コラムで糾弾されることないもんね。業界みんなでグル雑誌だし。

The Last 10 Minutes(NTがもたらす災い)

 広告が入らず廃刊になるNC Worldの最後の更新?の話題。ASAHIネットのjava/salonから。

標題: NC World最後の更新
---
 NC Worldのおそらく最後の更新になると思われる、人気コラム「The Next 
10 Minutes」の最終回「The Last 10 Minutes」が、掲載されました。
http://www.ncworldmag.com/ncw-06-1998/ncw-06-nextten.html
です。
 NC Worldが廃刊になることで、以前の記事が読めなくなるのではという心配
は無用だと、購読者へのメールには書いてありました。それでも心配な人は、
http://www.ncworldmag.com/ncworld/common/ncw-archives.html
にいくと、以前の記事のアーカイブがあります。ここから必要な記事をダウン
ロードしておけばいいと思います。
 ぼくも「The Next 10 Minutes」シリーズといくつかはダウンロードしまし
た。

 「The Next 10 Minutes」のシリーズは、なぜ、NTだとネットワーク中心のコンピューティングができないのか、MSのWTSやZAWなどの努力にもかかわらず、なぜWindowsではTCOが下がらないか、NTがUNIXより優れているというMSの主張の嘘などを的確についていて非常に読み応えのあるシリーズでした。是非、ご一読を。

IISのセキュリティホール(その3)

 IISのセキュリティホールの続き。西嶋さんが教えてくださいました。Thanks > 西嶋さん。ASAHIネットのjava/salonから。

標題: Re: IISのセキュリティホール
---
>  パッチはすでにあるようですが、例によって、それが日本語のNT + IISに適
> 用できるかどうかは、不明です。

日本語のhotfixが出てます。
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J044/2/97.htm

しかし、肝心なことがさらっと書いてあるのは英語の最初のやつとおんなじで、
「.aspに読み取りアクセスはいらない」と明記してないと、横着な管理者はディ
レクトリごと読み取り+実行にしてるケースが多いでしょうから...

そこをちゃんとしてれば、最初から起こらない問題ですもんね。もっとも、そこ
をちゃんとしろ、と書いてあるドキュメントが、この問題の発覚以前にあったか
どうか、私は見たことないんですが、どなたかご存知ですか?
(NTなんとかって名前の雑誌は一切見ないんで、そういうところに書いてある
のかもしれませんけど)

 さらっと書くのは、やばい話であればあるほど、大したことないよという顔をして、客を動揺させないようにする、よくある手口です。そうこうしているうちになんとかなるだろうと。これでパスワードや重要なデータを盗まれた日本の会社がなかったことを願うばかりですね。

1998/07/10

ロータスの反論

 Notes対Exchange Serverにある、MSのいつもの手口(金を使って都合のいいレポートを出させる。虚偽の情報を流す)に対するロータスの反論のURLが更新されているという連絡を受けたので、更新しました。新しいURLは、http://www3.lotus.co.jp/ProductInfo.nsf/00682465f1481c33492564970035a21b/2ec4af03be8f68f649256545001c36db?OpenDocumentです。

WebTVがダウン(その2)

 1998/07/07に、WebTVダウンのことを書いて、「きっとNTでシステム組んでるんだろうなあ(爆笑)」などと冗談を書いたら、本能で書かないでくれといって、ソニーの奴からメールがきました。WebTVのサーバは、Sunなんだって。もっと爆笑だよね。おい、マクネリ、ちゃんと動かしてやれよ。でも、今後NTにするかもしれないから、どうなるんだろうだって。もっと爆爆笑だよね。HotMailがUNIXからNTに代えたら破綻して、元に戻した話が、Microsoft Windows NT Server 4.0 と UNIX との比較にありましたが、ああなっちゃうのかな。

 そういえば、日経コンピュータに載っていた富士銀のNTを使った円決済代行システムのことが、ASAHIネットのjouwa/salonで話題になってるんですが、メモリリークをなくすために、毎日、自動的に再起動するという解決手法が笑いとため息を呼んでます。ぼくは現実的な対策だと思って評価してますが、そうまでしてNTを使う意味があるのかは疑問です。
 一発ギャグ。「そうまでしてNTを使うシステムって大丈夫なんだろうか」「大丈夫だよ。システムが倒れる前に、富士銀が倒れるから」

IISのセキュリティホール(その2)

 1998/07/07で紹介したIISのセキュリティホール。これ、相当にでかいですね。みんな大慌てで直しているらしいですが、悠長に何もやってないところもあるみたい。詳しくは、 http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/935.htmlをどうぞ。

1998/07/07

IISのセキュリティホール

標題: IISのセキュリティホール
---
 毎度のことながら、NT + IISでセキュリティホールが見つかっています。
 記事によると、ASP(Active Server Pages)を使っていると、そのソースコー
ドをウェブでアクセスして勝手に読み出せるんだそうです。ソースにパスワー
ドなど重要な情報を書いてあれば、それでもうアウトですね。以前もIISには、
簡単にソースコードを外部に読み出せるセキュリティホールがありましたけど。
 詳しくは、

http://www.zdnet.co.jp/news/9807/03/iis.html

http://www.zdnet.co.jp/news/9807/03/iis2.html

http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980703-5.html
を読んでください。
 パッチはすでにあるようですが、例によって、それが日本語のNT + IISに適
用できるかどうかは、不明です。
 NT + IISでウェブをやっているところは、大丈夫かどうか早急に見直すべき
でしょう。

村松レポート

 だいぶ前にもらっていたんですが、出すのが遅くなりました。村松さんからの手際よくまとめられたレポートです。こういうのを送ってもらえるなら、こっちも楽ですねえ。村松さん、ありがとうございます。でも、せっかく送ってもらってもなかなか出さないし。すみません。

ZDNETニュースにて[「MSはサーバ市場でも競争阻害」 SPAが公の文書で非難]
という記事 1) が公開されました。また、MS側の反応がどうかという記事
[SPAの主張をMicrosoftは真っ向から否定] 2) も公開されています。

各記事からリンクを辿って各文書を読んでみると、SPAの主張は「MSはデスク
トップ市場でOSを独占しているのと同じ不正な手法でサーバ市場を独占しよう
としている」3) 4) と要約でき、MSの主張は「アンチマイクロソフトキャン
ペーンにSPAが利用されているのだ。」「NTは性能も良く、コストパフォー
マンスも優れているので市場が選んでいるのだ。」5) 6) です。

MSは 6) の中で、NTがUNIXにコストパフォーマンスや生産性でまさる理由を
示しています。マイクロソフト認定技術者(NT)のJohn Kirch氏が公開している
[Microsoft Windows NT Server 4.0 versus UNIX] 7) 8) と読み比べてみると
まことに面白いですよ。

----- URL
1) ZDNET記事[「MSはサーバ市場でも競争阻害」 SPAが公の文書で非難]
   <http://www.zdnet.co.jp/news/9806/22/spa1.html>
2) ZDNET記事[SPAの主張をMicrosoftは真っ向から否定]
   <http://www.zdnet.co.jp/news/9806/22/spa2.html>
3) SPA文書[競争の原則](SPA's Competition Principles)
   <http://www.spa.org/gvmnt/tos/compprinciples.htm>
4) SPA文書[ネットワーク市場における競争:Microsoftの挑戦]
   (Competition in the Network Market:The Microsoft Challenge)
   <http://www.spa.org/gvmnt/comp/servcomp.pdf>
5) [Robert Herbold Letter to the SPA 6-19-98]
   <http://www.microsoft.com/corpinfo/features/6-19herboldltr.htm>
6) [MICROSOFT WINDOWS NT: Boosting Competition in Enterprise Computing]
   <http://www.microsoft.com/corpinfo/features/6-19winntpaper.htm>
7) [Microsoft Windows NT Server 4.0 versus UNIX]
   <http://www.kirch.net/unix-nt.html>
8) [Microsoft Windows NT Server 4.0 と UNIX との比較]
   <http://www.asahi-net.or.jp/%7Ekx7o-kbys/Translation/kirch.net/unix-nt.j.html>

 実は、NTはUNIXにコストパフォーマンスでは勝ってないんですよね。見かけ上PCサーバ + NTが安く見えるのは、ハードが安いからです。RISCのUNIXマシンより、PCのハードのコストパフォーマンスはいいんですから。その意味で、Intelや互換チップメーカ、そしてハードメーカはがんばってます。だったら、コストパフォーマンスのいいPCのハードに対応したUNIXを使うほうが賢いという考えは当然出てきます。PCに、商用UNIXならSolaris for IntelやSCOのUNIX、フリーならLinuxやFreeBSDを使うという考えです。こっちのほうが、ほんとにコストパフォーマンスのいいシステムになるだろうと。

 フリーのLinuxやFreeBSDがNTより優秀なので、いまのままでは、NTはコスト競争で負けると思いますけどね。NTって、ちょっと調べるとわかるように、基本料金に上乗せって感じで、あれこれとライセンス料がかかってくるんですよね。フリーのUNIXは無料で無制限アクセスだから追加料金なしだし、Solaris for Intelを買ったとき、30万円くらいのサーバ版(それがキャンペーンで8万円くらいだったかな)で無制限アクセスだったから、実質かなり安いんだなあと思いました。その辺も注意して見積もったほうがいいですよ。

WebTVがダウン

標題: WebTVがダウン
---
 ついこの前、WebTVがダウンして、インターネットにアクセスできないだけ
ではなく、通常のテレビも映らなくなったといって、ニュースが流れましたが、
また、ダウンしたそうです。
 原因は、会員増にシステムが追いつかないという、いかにもありがちな話だ
そうです。きっとNTでシステム組んでるんだろうなあ(爆笑)。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9807/03/webtv.htmlx
をどうぞ。
 最初のダウンについては、
http://www.zdnet.co.jp/news/9806/28/b_0627_main.html#17
に短信が、その元記事が、
http://www.zdnet.com/zdnn/stories/zdnn_smgraph_display/0,3441,2115668,00.html
にあります。CNetなら、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980627-5.html
をどうぞ。

アクセスできないTerraServer

標題: アクセスできないTerraServer
---
 MSがNTとMS SQL Serverのスケーラビリティを実証するために始めた
TerraServerが、いきなりトラブルだそうです。原因は、NT + SQL Serverにス
ケラービリティがないことです(爆笑)。きっとそうなるだろうなという失敗を、
期待通りに演じてくれるMSって、頭がいいんだか悪いんだか。
 短信は、
http://www.zdnet.co.jp/news/9806/28/b_0627_main.html#10
に、その元記事は
http://www.zdnet.com/zdnn/stories/zdnn_display/0,3440,332358,00.html
にあります。
 このネタ、PC WeekのRumor Central(日本版だと「こちら未確認情報局」)で
も扱ってました。電子メールのPC Week Wire日本版にはもう出たんですが、
TerraServerのデータ量がまちまちでどれがほんとかわからないという話が載
っていました。
 MSは以前、テラバイトサーバの実証例というものを、同社のショウでデモし
ましたが、これはIBMやSunなどから、まったく噴飯もののでっち上げだと手厳
しく批判されました。
 この辺の話は、ぼくのウェブページ内にある、「Scalability Dayの嘘」
(http://www.asahi-net.or.jp/%7Eki4s-nkmr/ms-cs.html#case-study-scalability)
を読んでください。
 ともあれ、「NTはすぐ処理性能が行き詰まって先がないから怖くて使えない」
という定説をさらに補強する出来事でした。

 データベースの容量は,資料によって、0.07Tバイト、1Tバイト、4Tバイト、5Tバイトとバラバラ。MSは圧縮率によって違うという説明をしたらしいんだけど、「じゃ、圧縮なしだとどれくらいなのか」と記者が質問したら、「3.5Tバイト」という答。こんな答じゃ、3.5Tバイトが4Tバイトや5Tバイトに増えてしまう圧縮ってどういうことなのか、ますます疑問が湧きますよね(爆笑)。まあ、MSのやることだから、これでも上出来でしょう。

Wordのセキュリティホールなど

標題: Wordのセキュリティホールなど
---
 MacintoshのWord 98にセキュリティホールがあるというので、話題になって
います。ディスクのゴミがそのまま文書ファイルに残っているので、ちょっと
ダンプすれば、いろんな情報が丸見えになるということらしいです。
 詳しいことは、
http://www.zdnet.co.jp/macweek/9806/29/n_word.html
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980702-5.html
をどうぞ。
 ついでに、WindowsのWordにデータを消すバグがあるそうです。
 詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980626-6.html
をどうぞ。
 でも、現在のMS製品の品質の悪さなら、この程度のものは、本来、ニュース
にもならんのじゃないか。アメリカじゃ、泥棒や殺人が多すぎて、よほどのも
のじゃないとわざわざニュースにしないといわれるのと同じで。
1998/07/06

Win98は売れている?

標題: Re: Win98
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 売れているという一方で、
http://www.zdnet.co.jp/news/9806/26/win98howmany.html
のように、店頭小売りは売れてないんじゃない?という記事もありますから、
今回の売れいている報道は、情報操作の臭いがぷんぷんというのが、もっぱら
です。
 朝日などが記事にしたのは、ロイターの配信記事です。
その例が、
http://news.yahoo.co.jp/headlines/980630/bus/reu/3014202001.c00013964.html
です。これの英文元記事が見つけられなかったから、日本向けの情報操作かも
しれないという人までいます。
 でもそういう疑いを一笑に付すことができないのは、日本の新聞があてにし
ているロイターも、けっこうでたらめだからです。新聞もテレビも、海外報道
は垂れ流しですから、事実の検証なんかないと思った方が正解です。そういえ
ば、PC WatchなどWatch系をやってるインプレスの山下が、自分らは厳しく事
実確認をやって報道しているから、記事がつまらないのかもしれないなどと馬
鹿なことを書いてきたことがありましたが、連中いまや海外ニュースの垂れ流
しもやってますからね。いつ厳しく事実確認しているのか、不思議ですよね
(爆笑)。
 ロイターは、たとえば、NT 5.0の遅れに対しても、
http://news.yahoo.co.jp/headlines/980701/bus/reu/0109014801.c00013991.html
にあるように、MSの言い分を何の検証もせずに流していますが、これは現在の
ところ嘘なので、誤報を垂れ流していることになります。夏のベータが遅れる
ことは、MS自身が認めていることで、MSが否定しているのは、来年に予定され
ている正式出荷の遅れです。まあ、第2四半期といわれるけど、ぼくは後半以
降にずれこむと思ってます。どうやらこうやら使えるようになるのは、さらに
1年以上後の2000年以降でしょうね。

 で、Win95と同程度の売れ行きとしても、Win95はすぐ失速しちゃったんです。
この辺の話は、拙著「続星降る夜のパソコン情話」(ビレッジセンター)にあれ
これ書いてありますから、読んでみてください。あ、ASAHIネットなら、本を
買わなくても、j jouwa/old97.rensaiの#47, #48あたりにありますね。それを
読めばいいと思います。
 ですから、いま、売れているようにみえても、1ヵ月後はわかりませんね。
 実際問題として、Win95ユーザ、とくにWin95ブームにだまされて買ったもの
の使いこなせないようなユーザがアップグレードするのは、面倒だし、トラブ
ルの元です。たとえば、
http://www.zdnet.co.jp/news/9806/26/win98bug.html
のような記事もあります。やっぱり、プリインストールモデルが売れ出さない
とだめだと思いますけど。
 ま、Win98にアップグレードするメリットがあまりないのも事実だし、あわ
ててアップグレードする必要はないし、そもそも無料であるべきバグフィック
スの提供やちょっとした機能拡張に、100ドルも払うやつは馬鹿という考えも
あります。たとえば、
http://www.zdnet.co.jp/news/9806/26/berst.html
です。
 ZDNet JapanのWin98特集ページ
http://www.zdnet.co.jp/news/special008.html
は、なかなか面白いです。ご参考までに。

Win98トラブル続出

標題: Win98トラブル続出
---
 予想通り、Win95からWin98へのアップグレードでトラブルが続出しています。
たとえば、以下の3つを読んでください。


http://www.zdnet.co.jp/news/9807/02/foley.html
Win98:大いなる期待はいずこへ

http://www.zdnet.co.jp/news/9807/02/win98a.html
Windows 98アップグレードにユーザーから不満続出

http://www.zdnet.co.jp/news/9807/02/win98b.html
PC各社がWindows 98アップグレードについて警告

 以前からいってるように、Win98はWin95からアップグレードするメリットは
ほとんどありません。その手間暇などを考えると、特にWin95ブームに踊らさ
れてパソコンを買ったものの使いこなせていないような初心者レベルの人が、
アップグレードするのは大変です。
 それでもどうしてもWin98を使いたいというのなら、
(1) 詳しい友人に昼飯でもおごって、なんとか頼み込む。
(2) 業者に金を払って、アップグレードしてもらう。
(3) Win98がプリインストールされた新製品のパソコンを買う。
のいずれかでしょう。もちろん、データのバックアップなどは自分でちゃんと
やっていることが前提です。それもできてない人は、Win98にアップグレード
うんぬんより、パソコンはもう使わないほうが身のためです。データ資産の自
己管理すらできないようでは、あとで泣きを見るのは明らかだからです。
 Win98のプリインストールモデルといっても、しばらくはバグが出まくりに
なりますから、半年から1年後じゃないと落ち着きません。だから、あわてて
アップグレードする必要はありません。プリインストールマシンを買うなら年
末商戦でしょう。
 Win95のときも、早くて半年ちょい後の夏のボーナス商戦、そうでなければ
1年後の年末商戦で買ってちょうどいいと雑誌の増刊でいいましたが、実際、
その通りになりました。
 ま、前回、痛い目に遭ってるのに、今回もまた性懲りもなくだまされる馬鹿
がどれくらいいるのか興味がありますが、これが、けっこういるんだろうねえ。
人の忠告に耳を貸さない奴って多いから。ま、自業自得だから、そいつが泣き
を見ればいいだけですけど。

MSを巡る議員の暗闘

標題: MSを巡る議員の暗闘
---
 ちょっと前のネタですが、独禁法で訴えられているMSを巡って、MS派と反MS
派の議員たちの間で、暗闘が繰り広げられているようです。
 詳しくは、

http://www.zdnet.co.jp/news/9806/29/hatch2.html
Hatch上院議員の議会発言抜粋
や

http://www.zdnet.co.jp/news/9806/29/hatch.html
再びMicrosoftを追及する米上院司法委員会
をご覧ください。

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