乳の詫び状

Last update 2004/08/20

 ここには、過去の「乳の詫び状」が溜めてあります。ほとんど日記みたいなものですね。

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 これより新しい分については、こちらへ

乳の詫び状(2004/07/27)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Schemeは「実用的なものを書くのに力不足」か?
---
 えんどうさんから。
--- ここから ---
中村正三郎さま

えんどう@Kahuaプロジェクト です。

以前、「計算機プログラムの構造と解釈第二版」読書会をご紹介いただいた者
です。どうもありがとうございました。

http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/

上記 2004/07/19 掲載分の Franz セミナーの記事を読みました。

>> Schemeだと実用的なものを書くのに力不足を感じたら、
>> パワフルなCommon Lispにしたらいい。

という一節があり、非常に残念に思いました。

8月7に東京新宿の日本電子専門学校で開催される、
Lightweight Language Weekend 2004
http://ll.jus.or.jp/llw2004/
というイベントで Language Update というセッションがあります。
ここで発表するために書いたスライド資料をごらんください。

 Gauche Language Update
 http://www.javaopen.org/~yasuyuki/fixpoint/

上記資料は Gauche で書かれたプレゼンテーションツール、fixpoint で作成
されました。

Gauche は最初から正規表現を実装していたほか、ネイティブコード拡張によ
って、OpenGL、GTK+、MySQL、PostgreSQLといった外部APIに対応しています。

Gauche で書かれたアプリケーションサーバーフレームワーク Kahua では、継
続渡しスタイル (Continuation Passing Style) というプログラミング技法に
よって、Web アプリケーションを分かりやすくプログラミングすることができ
ます。

 http://www.kahua.org/

たとえば AllegroServe は HTTP サーバーを Lisp で書き直しただけであり、
Web プログラミングに新たなスタイルを導入したわけではありません。
継続渡しスタイルを使ってみたいなら、ぜひ Kahua をお試しください。

中村さんが Common Lisp をお好きなのは良いとして、Scheme が実用にならな
いオモチャであるという偏見は納得できません。
--- ここまで ---

 これは、申し訳ありませんでした。
 ぼくの著書など読んでいただければ、ぼくは、Common LispよりSchemeのほ
うが好きなことはおわかりと思います。
 以下、言い訳。言い訳ばかりだと思われるのもいやなので、言い訳が嫌いな
方は、読まないほうがいいです。

 実のところ、Franzと数理システムのCommon Lispセミナーに行く前までは、
むしろ、Common Lispに対して偏見がありました。図体ばかりでかいというね。
 ACL(Allegro Common Lisp)をみるまでは、ぼくにとって、Common Lispも実
用的なものが書ける言語ではありませんでした。
 というか、SchemeもCommon LispもLispは、ぼくの仕事では使えない言語だ
ったんです。この前、「実用的」と書いたときは、仕事で使えるか、少なくと
も自分の仕事で使えるかというのが、暗黙の前提でありましたね。
 Unicodeベースの(じゃなくてもいいけど)多国語処理がない、DBアクセスが
ない、ネットワーク処理が書けない、SGML/XMLパーサがないなどなど。オブジ
ェクト指向は、Common Lispは、CLOSが標準としてありますが、Schemeには標
準仕様がない。Schemeには、マクロがずっとなかったし(いまのdefine syntax
は何かピンと来ないですけど)、ネイティブコンパイラがない(少なくともそう
いう処理を知らなかった)。
 ぼくの仕事で実用的なものを作るには、これらの機能があるだけじゃなくて、
標準化されている(言語仕様でもいいし、ライブラリ仕様でもいい)ことが理想
です。標準化されていない場合は、デファクト標準であるか、そうなることが
予想されることが必要です。
 さらいえば、商用でもいいけどサポートがあるか、最低5年は生き延びる処
理系かどうか(開発元が倒産しないかどうかも含めて)。これらはぼくにとって
というより、仕事を発注するほうにとって重要です。
 上記機能は、なければ自分で書けばいいだけのことです。たとえばオブジェ
クト指向は、勝手にその仕事用のオブジェクトシステムを作ればいいわけです
(そのときはやっぱマクロがほしいとも思う)。XMLパーサは実際いくつか書い
ているし、書けないわけじゃない(ぼくが勤めるアンテナハウスでは、プロジ
ェクト毎にXMLパーサを書く場合もあります。汎用のXMLパーサでは要求仕様が
合わないことがあるので)。極端にいえば、Schemeくらいならその仕事用の
Schemeを書けばいいだけのことです。
 でも、仕事のフォーカスはそこじゃないんですね。その上で何かやるのが仕
事なので。
 思い返すと、そういうもろもろがあって、「Schemeだと実用的なものを書く
のに力不足を感じたら、パワフルなCommon Lispにしたらいい」になったんで
しょうね。このとき頭にあったパワフルなCommon Lispとは、ACLのことですね。
 書き直すなら、「学習用の処理系で実用的なものを書くのに力不足を感じた
ら、パワフルな処理系にしたらいい」でしょうかね。
 ほかのScheme処理系は知りませんが、ShiroさんのGaucheは、どんどんユー
ザを増やしているんですね。アプリケーションサーバ Kahuaなんてものまであ
るとは知りませんでした。

 Schemeは、Lisp入門向けにフォローしようと思ってました。Common Lispよ
りはるかに言語仕様が小さくわかりやすい上に、計算(Computation)の本質を
いろいろ考えることができますから。
 で、以下を紹介しようと思っていました。
 Shiroさんの
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/docs/lambda-j.html
なんでもλ
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/docs/tailcall-j.html
なんでも再帰
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/docs/schemersway-j.html
Schemer's way
は、LisperというかSchemerがどういう物事をみているか、よくわかる文章で
す。
 日置尋久さんの
http://www.stdio.h.kyoto-u.ac.jp/~hioki/gairon-enshuu/SchemeNotes/scheme.html
Schemeへの道
は、入門ですね。
 平山直之/白浜青雪さんの
http://www.jah.ne.jp/~naoyuki/Writings/Writings.html
書き物
にある「Schemeを作ろう」も面白いと思いました。

 それからCommon Lispは前回紹介した以外に、Franz社の
http://www.franz.com/resources/educational_resources/
Educational Resources
にある
http://www-2.cs.cmu.edu/~dst/LispBook/index.html
David S. Touretzky, Common Lisp: A Gentle Introduction to Symbolic 
Computation
を紹介しようと思っていました。
 600ページ弱の本を丸ごとダウンロードさせてくれるのも感謝感激ですし、
内容は、A Gentle Introductionの名にふさわしく、図を多用したCommon Lisp
入門です。英語ですが、入門としてはとてもいいと思います。

 最後に紹介しようと思っていたのは、Lispの父、John McCarthy大先生(こう
いう大仰な言い方は、嫌うだろうけど)のウェブ
http://www-formal.stanford.edu/jmc/
です。ここに、1960年(いまからほとんど半世紀前!)のACMに載ったLispの論
文があって、それを紹介したいと思っていました。詳しくは、
http://www-formal.stanford.edu/jmc/recursive.html
Recursive Functions of Symbolic Expressions and their Computation by 
Machine (Part I).
をどうぞ。

 今年もLightweight Languageの集まりがあるんですね。去年、無理に参加登
録してもらったのに、台風と夏風邪だったか、行けなくて主催者の方々には申
し訳ないことをしたんですよね。反省。
 いま、ウェブをみたら、初日、竹内郁雄大先生がCommon Lispの報告をなさ
るんですね。Common LispがLightweight Languageなのかというツッコミがあ
りそうですが。\(^O^)/ 竹内さんの本もっていって、サインもらおうかな。
^^;
 Perlは、去年に続き、Ring Server Projectでも活躍してくださっている弾
さんですね。ほかに、Curl, Haskell, Squeakもあるなあ。コード書いたこと
ないけど(SqueakはSmalltalkだから昔ちょっとだけなら書いたことあるけど)。
Groovyは知らないです。いろんな言語あるなあ。
 行きたいな、行きたいな。行けるかな、行けるかな。
 いま、慶応の授業と四十九日法要で頭いっぱいだもんね。それ終わらないと
考えられないね。でも終わったら、夏バテで寝込みそうだもんね。\(^O^)/

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 読売新聞にスパイウェア?
---
 Double Clickって広告屋さんですね。バナーが問題なのかも。
 これ、1クリック幾らで、広告を張ってくれているサイト運営者にお金が支払
われる仕組みだったと思います。だから「誰それの運営するサイトからクリック
して来た」というような情報を、広告会社は知る必要があるんですね。
 広告元の会社と広告会社両方がどこのバナーをクリックして来たかを知らない
といけないので、その仕組みがスパイウェアとして扱われるのでしょう。

----------------
  たま@無精庵  (ウィルスの媒体、OutlookExpressとHTMLメールを根絶しよう)

===
標題: 読売新聞にスパイウェア?とOperaとGoogle
---
 exさんから。
--- ここから ---
こんにちは。exと申します。

すでにご存知のことかと思いますが、

乳の詫び状(2004/07/26)
で取り上げられていた「Double Click」はTracking Cookieです。

Spybot-S&Dでも「DoubleClick: トラッキング cookie」として表示されます。
多くの広告で使われている(配信会社が使っている)ようです。

だから多分、Cookieの仕様にも拠るんでしょうけど、Operaでもセットされる
んじゃないかと思うんですが、Operaってどうなんでしょう。その辺の仕様は
詳しくないんですが。
少なくともActiveXを使ったような、いわゆるダウンロードさせるそれ自身で
動作する狭義の「Spyware」ではないと思います。

Cookieの受け入れを拒否したり、こまめに消したりすれば害はないし、まぁ、
どんな広告を見たのかの追跡くらいしか出来ないと思いますけど。>
DoubleClick

>DoubleClickをダウンロードしようとしていると表示されるではないですか!

これは、要するにSpybotの機能で「検疫」を設定すると、広義のSpywareを遮
断しようとするので、DoubleClickのCookieのセットを拒否しようとしてるだ
けです。いわゆるソフトウェアがダウンロードされるのを拒否してるわけでは
ないと思います。ダイアログが「ダウンロード」と表記してるだけかな。

何にしろ、日本でスパイウェアなどの情報に関しては「アダルトサイト被害対
策の部屋」とかが詳しいと思います。お勧めです。
http://higaitaisaku.web.infoseek.co.jp/

とりあえず、この辺に関しては、どのスパイウェアが悪質で、どのスパイウェ
アが悪質ではないかとかそういう観点も必要だと思います。Spybotは一応スパ
イウェアとみなすと、何でもかんでも削除しようとする傾向にありますし(削
除は一応ユーザで選択もできますが)。

もちろん、DoubleCrickがやっているようなトラッキングの善悪はさておき、
です。
「マーケティング」と強弁するか、「プライバシーの侵害」と考えるかによっ
てその辺分かれてくるんじゃないでしょうか。Amazonなんかは自分が買ったも
のとか記録されててお勧めとか出してくる、とかと似てますよね。無断でやっ
てるのが違うだけで。そこが一番重要だって?そりゃそうか。
--- ここまで ---

 exさん、ありがとうございます。
 教えていただいた「アダルトサイト被害対策の部屋」有用ですね。
 hostsファイル書き換えって、ポピュラーな手法なんですね。びっくり。た
しかにDNSより先に参照しますから、ユーザはyahooやmsnにアクセスしている
と思っても、別のサイトに行ってそこで記録取られるわけですね。

 ということで、スパイウェアではなく、クッキー設定ですので、匿名希望さ
んの勇み足だったようです。
 ところで、匿名希望さんは「Operaに早々と切り替えておいて,本当に助か
りました」と書いてらっしゃいましたが、世の中、甘くないようです。^^;
 Operaを使ってGoogleの広告が出ているときは、何をクリックしたかGoogle
に情報が送られるという話があるんですね。
 小野さんから。
--- ここから ---
 小野と申します。興味深く拝読しています。

 さて、IEは怖い、Mozillaは重い、というので一部でもてはやされている(ら
しい)Operaですが、次のような芳しからぬことがあるようです。引用するには
長いので、URIを書いておきます。よろしければ御一読ください。

http://www.ops.dti.ne.jp/~can/diary_2004b.html#date:20040609

 企業が配布しているものを無料だからと思って迂闊に使っていると、とんで
もないことがおこるものですね。
 ちなみに私はFirefoxをFreeBSDでコンパイルして使っています。Windowsで
はNetscape 7.1ですが、滅多に使いません。
--- ここまで ---

 元々、情報提供の引き換えに無料なわけですから、そのことは、このリンク
先の方も書いているように、(少なくとも形式上は)Operaユーザは納得済みで
すよね。
 ぼくが、そうなのかなと思ったのは、
「Google様に存在を教えようとは思っていないオブジェクト(データ)を指す
URIがGoogle様に知られてしまうのです。Googleにトラッキングされている人
は、よその家のサーバ内にどんなオブジェクトがあるか、全部Google様に通知
してるってことなのです」
の部分。
「OperaでGoogle提供の広告を表示しているときGETメソッドを使用した(=レジ
ストしていないOperaを使ってアンカーをクリック、またはアドレスバーにURI
を入力したりブックマークからWebページを開いたり)」
と矛盾してますよね。
 だって、ユーザがアンカーをクリックしたり、アドレズバーにURIを入れた
りするってことは、すでに公開されているからできることですよね。違います?
 公開している以上、Googleだろうが何だろうか、みんな情報収集ロボットが
やってきますよね。
 Googleはむしろお行儀がいいほうで、なぜなら、robots.txtに触れられたく
ないURIを書いておけば、そこは見ないことになってますから。
 実際、この人のところのログでも、robots.txtを読みに来てますよね。しか
も、ちゃんとGoogleのロボットの説明ページのURI
http://www.googlebot.com/bot.html
まで知らせてますよね。
 知られたくないなら、公開の場所に置かないことが第一。あと、robots.txt
を置き、これを無視するロボット対策のために認証付きのページにするなりの
対策をするべきと思います。
 Operaに「仁義」はないのかって怒るのも筋違いだし、怒るならGoogleに怒
るべきだし、でも、Googleは仁義を守ってるわけだし、ちょっとなんだかなあ
な主張と思いました。

乳の詫び状(2004/07/26)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 読売新聞にスパイウェア?
---
 匿名希望さんから。
--- ここから ---
Show's Hot Cornerをいつも楽しみにしております。
気味の悪い現象に気づきましたので,ご報告したいと思います。
本日(7月23日)付けの読売新聞サイト(Yomiuri On Line)
http://www.yomiuri.co.jp/
にどうやらスパイウェアが仕込まれているようです。
普段Operaを使っているので全く気づかなかったのですが,
ある方からの指摘によると
IEを使ってアクセスすると一部のニュースで"Double Click"というスパイウェ
アがダウンロードされるそうです。
さっそくSpybotの[InternetExplore使用時に悪意のあるアドレスを遮断する]
の設定を「遮断時に確認を求める」にした状態でIEで上記にアクセスしてみま
した。
すると,なんと,「政治」欄のニュースに入ろうとすると,DoubleClickをダ
ウンロードしようとしている
と表示されるではないですか!
大手新聞社のサイトでもこんなものを仕込んであるとなると,ますますIEを使
うわけにはいきません。
Operaに早々と切り替えておいて,本当に助かりました。
--- ここまで ---

 スパイウェアと書いてらっしゃる以上、クッキーが設定されるじゃなくてソ
フトがダウンロードされるんでしょうね。
 どこかの広告が使っているんじゃないでしょうかね。読売新聞自体は、そう
いうことも知らないのかもしれませんね。

乳の詫び状(2004/07/25)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

===
標題: Re: すごそーだぜ、空調服
---
 扇風機が仕込まれた服ですね。冬でも無いのに着ぶくれ状態に見えます。
 それにしても、東京方面は殺人的な暑さだったようですね。
--------------------------------------------
  たま@無精庵

===
標題: Re: すごそーだぜ、空調服
---
 着ぶくれ状態でも欲しいな。嫌いな冬よりはマシな夏だけど、今年の
暑さは異常だわさ。
 東京の暑さって田舎の暑さとなんか違う。先日、都庁の展望台から街
を見てゾッとしただよ。どこもかしこもアスファルトやコンクリートで
塗り固められているもんなぁ。東京に住み始めて10年目だけど、辺り
見回しても山一つ見えないし、暑さも寒さも異質なものを感じるしい。
東京であちこち行って遊ぶ訳でもない(TDLすら行かない)し、仕事は自分
の中で許容範囲の内容なら同じようなものだし、家があるならともかく
給料貰っても家賃が足引っ張って貯金どころじゃないし、やっぱ住むと
いうことを重視するなら田舎の方がいいんだろうなぁ。

                              穂高

===
標題: Re: すごそーだぜ、空調服
---
Nakamura Shouzaburouさんの「すごそーだぜ、空調服」へのお返事です

> 長袖なのに、着れば着るほど涼しくなる空調服というのがあるんだそうです。

これ、テレビで何度か取り上げられているのを見ました。「こんな面白いもの
がある」と言う程度のひまネタみたいでしたが、どうしてどうして、結構本格
的な実用品になりそうな雰囲気ですね。
この手のものはアイデア倒れが多いんですけど、ファンの設計がしっかりして
いるんでしょうね。風量が多くて、省電力、そして音が静かでなくては実用品
になりません。
何でもビニールハウスで仕事をする方が使って好評だったとか。そういう特殊
分野で使われるのかなあと思っていましたが・・

> なんか、これ、すごそー。
> おれ、猛烈にほしくなって、いま、ワイシャツ型+急速充電器のセットを、
>注文してしまいました。\(^O^)/

いたんですね、ワイシャツタイプを買う人。今電池もどんどん進化して、小型
で大容量のものがどんどん出てきていますからもっと使いやすくなるでしょ
う。そのうちどこかのテレビショッピングが大々的に売り出しそうだ。金利手
数料、ジャ○ネット負担でいくらになるんだろう。

つばさ

ホームページ
 スカイスポーツ応援団
http://homepage1.nifty.com/f-tsubasa
  ヘッポコサンデーフライヤーのあれやこれや
http://www.ne.jp/asahih/p

===
標題: よし
---
空調服お披露目会開催の手はずを・・・

                        つばめどん

===
標題: Re: すごそーだぜ、空調服
---
>いたんですね、ワイシャツタイプを買う人。

 なんでかしらんが、キャシャーンがやらねば誰がやる、おれが買わずに誰が
買うという、使命感に燃えてしまいました。\(^O^)/

>そのうちどこかのテレビショッピングが大々的に売り出しそうだ。金利手
>数料、ジャ○ネット負担でいくらになるんだろう。

 去年、テレビショッピングでヌーブラが流行ったじゃないですか。あれも、
おれ、すごいアイデアだと思って、一時、猛烈にほしくなったんですが、さす
がに男のおれが買ってつけると変態性が高くなるので、あきらめました(笑)。
 今年も大々的にテレビショッピングでやってますね。去年より進化したバー
ジョンを。
 東府中のドンキホーテで売ってあるんですよね。本物とパクリ商品と両方。
本物もテレビショッピングより安い。パクリはもっと安い。
 安くなると買わないように自重するが変態、もとい、大変。\(^O^)/
 胸につける、ヌーブラじゃなくて、股間につけるヌーパンとかヌーチンとい
うの、ないのかね。
 それなら、男のおれが買ってつけても変態じゃないよね。
 十分、変態です。\(^O^)/

中村(show)

===
標題: 空調服、お披露目宴会
---
>空調服お披露目会開催の手はずを・・・

 来週は、29, 30, 31と慶応三田で集中講義。そのまま夜九州に帰って、8/1
は四十九日法要なので、8/2以降ですね。なお、8月は初盆で12日の夜にはまた
九州に戻りますので。その辺、考慮して宴会の段取りお願いします。

 染葉さんから。
--- ここから ---
..ってなことで、みんな中村さんの試着報告を期待して待ってます。 
一回着て、洗濯機で洗ったらどうなるのかな? 其処が問題。 もし、
それで長持ちするようなら、冷凍食品を買って持ち帰る時にも使えそう
ですものね。(笑)
--- ここまで ---

 8/2の週の週末までには試着報告を出したいと思っています(あくまで予定で
すが)。
 会社にも、もってこい、見たい見たい、という人がいます。
 着て、電車に乗っても大丈夫なようなものなんでしょうか。^^;
 バッグに詰め込んで、もっていくしかないのかな。
 なんか、BC(生物化学)兵器テロリストと思われて捕まったりして。\(^O^)/

 そういえば、渋谷のギャルの生態、どんどん進化(退化?)してるんですね。
 センターGUYという男が発生しているのは知ってましたが、いま、キグルミ
ンというのが発生しているそうです。
 渋谷のドンキホーテで買った着ぐるみを着て、数人でうろついたり、路上で
寝そべってりしているそうです。
 テレビで観たのは、着ぐるみというより、着ぐるみタイプのパジャマみたい
でした。子供向けに、寝袋的にすっぽり入る、牛やピカチューのパジャマだと
か、虎やウルトラマンのパジャマってありますよね。あんな感じ。
 新種の動物、発見したみたいなもんですか。
 キグルミンの女の子たちは、この、くそくそくそくそくそくそくそ暑いのに、
着ぐるみパジャマ着て、街をうろついたり、路上を寝室代わりに寝そべってる
んだもん、根性ありますよね。
 冬のファッションとしてはいいかもしれないけど、この真夏にだもんね。で
も、そこがいいのかもしれない。
 キグルミン向け、空調服って作ると売れるんじゃないか。

乳の詫び状(2004/07/23)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: すごそーだぜ、空調服
---
 長袖なのに、着れば着るほど涼しくなる空調服というのがあるんだそうです。
詳しくは、
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0407/17/news001.html
真夏に長袖!なのに裸より涼しい「空調服」
着れば着るほど涼しくなる服がある。
をどうぞ。

 なんか、これ、すごそー。
 おれ、猛烈にほしくなって、いま、ワイシャツ型+急速充電器のセットを、
注文してしまいました。\(^O^)/

乳の詫び状(2004/07/21)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 日本IBM、アクセシビリティーチェックソフト
---
 日本IBM、ウェブページの障碍者支援(アクセシビリティー)チェックソフト
を無償公開しています。詳しくは、
http://ascii24.com/news/i/soft/article/2004/07/14/650578-000.html
日本IBM、ホームページのアクセシビリティーをチェックできる『aDesigner』
の無償提供を開始
http://japan.internet.com/webtech/20040715/1.html
日本 IBM、Web アクセシビリティのチェックツールを無償で
をどうぞ。
 日本IBMは、息長く、こういう活動をやってますね。

乳の詫び状(2004/07/20)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: また、メール誤消去
---
 Telnetで入って大量のスパムを消そうとして、間違って、読まずに200通
ほど消してしまいました。\(^O^)/
 本日、重要なメールを私に送ったと思われる方、申し訳ございませんが、再
送してください。ほんとに申し訳ない。

乳の詫び状(2004/07/19)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Lispミーハー猿
---
 どうしても、行きたかったCommon Lispセミナー。6月5日に父が危篤になっ
て病院に寝泊りし、いつ死ぬか待つ状態になったので、セミナー出席はとっく
にあきらめていた。
 ところが、なんと、あなた、奇跡的に持ち直し、9日の夜遅くに東京に戻り、
6月10日11日と出席できることになった。ほんとに最後の最後までバカ息子の
面倒をみてくれた父に感謝感謝のセミナーである。
 セミナーの内容は、
http://jp.franz.com/base/seminar-2004-06-10.html
2004年6月10日〜6月11日開催特別イベント のご案内
2日間みっちり!Lispチュートリアル&Lispセミナー&Lisp事例紹介
をじっくりご覧いただきたい。
 非常に充実したセミナーで、Franz社のFritz Kunze社長をして、国際Lispコ
ンファレンス(だった思う)よりもすごいと言わしめた内容。どれも面白かった
が、書く時間も限られているので、その中から特にぼくの印象に残ったものだ
け紹介する。
 1ヵ月経ち、記憶を紐解きながらなので、記憶違いがあるかもしれないが、
そこはご容赦を。

 和田英一先生は、ぼくにとっては、あこがれの人。雲の上の宇宙の果ての人、
天空の遥か彼方の仙人のような方だ。
 若いエンジニアや研究者には知らない人がいるかもしれないが、日本のコン
ピュータの黎明期から大活躍され、頭も格好もスマートで、知識、学識、見識
いずれをとっても、日本コンピュータ界のベスト&ブライテストの一人。日本
Lisp界のみならず、日本ソフトウェア界のみならず、日本コンピュータ界の黎
明期を開拓した大変に偉い先生。
 学会活動をやらないこちとらは、20年前に箱根のプログミングシンポジウム
で拝見して以来の生和田。もうこのためだけでも出たかったセミナーだったの
だ。
 講演タイトルは、「Lispへのこだわり Lisp, Lisp, Lisp and Lisp」。
 タイトルの由来は、テレビでカーネギーホールの特集があったとおっしゃっ
たか、映画とおっしゃったか忘れたが、その中で、20世紀を代表するピアニス
トのルービンシュタインに、どうしたらあなたのようになれるかと質問するシ
ーンがあったそうな。ルービンシュタインの答は、「Bach, Bach, Bach and 
Bach」、すなわち「バッハ、バッハ、バッハそしてバッハ」。バッハを研究し
まくれと。音楽はバッハに始まり、バッハに終わると。ルービンシュタインは
そう言いたかったのだろう。
 そこからひねって和田先生は、「Lisp, Lisp, Lisp and Lisp」だと。プロ
グラミングはLispに始まり、Lispで終わるということだ。
 大昔から活躍なさった和田先生だなと思ったのは、コンピュータ界、Lispの
大御所でも後輩や弟子ばかりだから、みんな何々君なのね。たとえば、TAO 
Lispで有名だった当時の日本電子電話公社武蔵野通信研究所の竹内郁雄さんだ
って竹内君だし、亡くなられた中西正和先生だって中西君だし、Schemeを作っ
たMITのGerald Sussman先生もGerald Sussman君だし、Schemeも作りCommon 
Lispの仕様をまとめたアメリカのベスト&ブライテストの一人、天下のGuy 
Steeleだって、Guy Steele君だもんね。\(^O^)/
 また、そんな昔話が面白いのだ。淡々と話をなさるのだが、類まれなユーモ
ア感覚をお持ちだから、思わず笑いがこぼれ、時に爆笑に至るシーンがある。
間の取り方も上手で、良質の落語を聴いているような講演。さすが和田節!

 湯淺太一先生の「Lego MindStorms 用の Lisp」は、世界中に愛好者を持つ
LegoのMindStormsというレゴブロックで組み立てるロボットを制御するために、
世界最小レベルながら高性能なScheme(Common Lispと並ぶLispの一種)である
xslisp(eXtra Small Lisp)を実装したというお話。
 xslispについては、
http://www.xslisp.com
をどうぞ。
 Schemeを特徴づけている継続(continuation)はないけど、継続なんて難しい
だけだもん。\(^O^)/ それ以外は、クロージャも例外処理も高階関数もあ
って、さらにMindStorms用拡張もあって、その実行系バイナリが11キロバイト
でできているんだもん。さすが湯淺先生。
 湯淺先生は、お遊びで始めて論文なんか書くつもりはなかったそうだが、結
局、論文も書いて、しかも、情報処理推進機構(IPA)から, 平成15年度未踏ソ
フトウェア創造事業に応募したら通っちゃって、「年寄りが横取りして若い人
すみません」だって。
 湯淺先生は、かつて京都大学数理解析研究所時代に、萩谷昌巳先生とともに
世界で最初に実用的なCommon Lisp処理系Kyoto Common Lisp(KCL)を書いてば
らまいて、世界に日本Lisp界の実力を知らしめた人物。飲み会に向かう途中で
湯淺先生にKCLの話をしたら、「いやあ、あのころはぼくも若かったなあ」な
どとおっしゃったが、いまでもバリバリだもんね。
 KCLは、いまはGNUのCommon Lispの1つとして、GCLという名前になっている。
経緯などは、
http://www.gnu.org/software/gcl/gcl.html
をどうぞ。

 Shiroさんこと川合史朗さんの「ACL7.0の新しい正規表現ライブラリ」は、
Franz社のAllegro Common Lisp用に新しい正規表現ライブラリをゼロから書い
たときの実装方法などのお話。
 ShiroさんはLisp界、中でもScheme界では有名な人で、GaucheというScheme
の実装者でもある。ぼくもShiroさんのサイト、
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/index-j.html
Practical Scheme
を紹介したことがある。
 ハワイ在住で、コンサルタントとしてアメリカ本土と日本に行ったりして仕
事をしている。この日もアロハな格好で、生活ぶりを想像するとうらやましい。
 肝心の正規表現の実装話だが、Shiroさんって、やっぱ、すごいね。ほとん
どPerl互換の正規表現ライブラリを、フロントエンド+ダミーバックエンドで
テストスイートを通すまでに2週間、フロントエンド最適化に2週間、仮想マ
シンバックエンド実装と最適化に2週間だもん。仕事、早い!
 フロントエンドとバックエンドを分けた設計もよさげ。バックエンドは、仮
想マシンを使うものと、いかにもLisp的な、その場で正規表現に対応するLisp
コードを生成してネイティブコンパイルするものと両方をサポートするという。
かっちょいいー。
 そして仕事も早いがコードも速い。現状でもPerlよりほとんどのケースで速
いというから、これで静的なケースは実行時にネイティブコンパイルするよう
になったら、一桁速くなるんじゃないか。
 ところで、Lispをいまだにインタープリタ言語で遅い言語だと思っている人
がいたら、それは間違い。インタープリタ言語だという迷信から、Lispのコン
パイラと聞くと、Perlのようにバイトコードにコンパイルしてからインタープ
リットするコンパイラ・インタープリタ方式だと思う人もいるが、それも間違
い。Lispでコンパイルといえば、普通、ネイティブコンパイルなのだ。
 Schemeはインタープリタ主体だが、Common Lispは昔からネイティブコンパ
イラがあって、CMUCLのように、Cと同等の速いコードを出すものもある。中に
は、コンパイルが速いのでインタープリタは不要とまでいっているCorman 
Lispのようなものまである。詳しくは、
http://www.cons.org/cmucl/
CMUCL
http://www.cormanlisp.com/features.html
Corman Lisp
をどうぞ。
 Shiroさんとは、飲み会ではお話できずに残念。店を出てからちょっと立ち
話をさせていただいた。Shiroさんのウェブを紹介しことがあるといったら、
なんと、おれのウェブを読んでらっしゃるそうで、恐縮至極。

 Shiroさんが、正規表現ライブラリを作った発表をしたのに、セミナーの最
後は、数理システムの黒田さんが、「Lispプログラマーは、なぜ正規表現を必
要としないのか」だもんね。こういうシャレもサイコーね。
 ShiroさんもLispにとって正規表現は適材適所で使うべきものだという点で
は、黒田さんと同じ。Perlみたいに正規表現がないと言語として成り立たない
ようなプログラミング言語じゃないからね。
 黒田さんの論点は明快で、Perlの正規表現の使われ方は、行を読んで、それ
をいくつかのフィールドにちぎるのに使っている。しかし、ちぎった結果は、
現在のPerlにはまともなオブジェクト志向的オブジェクトがないから、どこま
でいってもテキストの断片でしかない。
 一方Lispには、リードマクロがある。リードマクロは入力文字列に指定の文
字が出現したら、それによって自在に処理関数をディスパッチできるメカニズ
ムだ。これで処理するとちゃんとしたオブジェクトができるから、あとの処理
は、完全にオブジェクト指向的なオブジェクトとして扱える。だから、単にテ
キストの断片にするような正規表現なら必要としないというお話。
 リードマクロ入門的な話や、実際に仕事で、ルータからの情報をリードマク
ロですっきりきれいに書いた例などを示しながら解説して、改めてCommon 
Lispのパワフルさ、柔軟性を誇示した内容だった。

 飲み会で、ロボットの研究にLispを使った事例「Lispによるヒューマノイド
ロボットの行動プログラミング」を発表した岡田慧先生と近くになって、いろ
いろお話させていただいた。
 研究費の話題も出て、ちょうど、NHKスペシャルでアメリカの軍事ロボット
の研究をやったあとだったので、その辺のことをお訊ねしたら、たしかに予算
はつくが、研究の幅が制限されるし、特に軍事的な話になると研究発表も非常
に制限されるので、あまりうれしいとは思わないとのこと。
 学生がいきなりLispで書けるか訊いたら、研究室に入ったばかりの学生にロ
ボットのプログラミングをやらせても、なんとか使いこなすようになるそうだ。
 すごいと思ったのは、女子学生がロボットを歩かせるんじゃなくて、椅子に
座らせようとした話。普通、ヒューマノイドロボットだと歩かせたり、踊りを
させたりといったことをやるでしょ。ショーや記者発表でも、メーカーのデモ
は大体そういうパターンだよ。でも、その女子学生は、ロボットを座らせよう
としたというんだね。岡田先生もほほぉと思ったそうだが、おれにもすごく新
鮮だった。

 飲み会で、こりゃまたすごいところからいらっしゃってるなと思ったのが、
SPring-8の関係者の方とお話できたこと。
 SPring-8といえば、最近、お茶の間ワイドショー的には、和歌山のカレー事
件やオウムの国松長官銃撃事件などで、極微量の元素を検出して犯罪捜査向け
装置として有名になったが、本来、世界最高性能の放射光を利用して、たんぱ
く質の構造を解析したりする共同研究施設である。詳しくは
http://www.spring8.or.jp/j/index.html
をどうぞ。
 で、なぜ、SPring-8の人がLispセミナーに来ていたかといえば、運用開始か
ら7年ほど経って、そろそろ施設内の管理システムを更新する時期になってい
ると。非常に多くのセンサーなどをコンピュータで管理しているが、次のシス
テムはLispで作れたらなあと思っているということだった。
 いやあ、世界的施設がLispで運用されるようになれば、いいなあ。

 世界的施設といえば、飲み会で話をさせていただいて知ったのだが、湯淺先
生は現在ダントツの世界最高性能を誇るスーパーコンピュータ「地球シミュレ
ータ」の研究の審査もやってらっしゃるそうで、コンピュータサイエンスから
の応募がなくて弱ったなあと思ってらっしゃるそうだ。地球シミュレータに関
しては、
http://www.es.jamstec.go.jp/esc/jp/
地球シミュレータ
をどうぞ。
 コンピュータサイエンスから応募がない原因は、地球シミュレータを使うた
めには、横須賀のセンターまで行かないといけないことだそうだ。地球シミュ
レータは、ハッキングや情報流失を防ぐために、外部ネットワークにはつなが
ってないんだと。したがって、外部からリモートログインして使うというわけ
にはいかない。
 地球シミュレータほどの性能は出なくても、PCとLinuxのマシンをたくさん
並べればそこらの研究では使えるそこそこの計算パワーが得られる時代だから、
横須賀まで足を運ぶことが面倒臭がられているらしい。
 ところで、おれ、日本に世界最高のスーパーマシンがあるので、どういう研
究が応募してるかを調べたことがあって、経済学のシミュレーションがなかっ
たのね。
 ちょうど去年の秋ごろか、スティグリッツ経済学を読んで経済学勝手に独学
していたころで、経済学そのものは科学的にはまだまだ未成熟だなと思ってい
た。中でも日本の経済学者やエコノミストと称する連中は、レベルが低いと感
じていたころだったので、経済学からの応募がないのは、日本の経済学の知的
怠慢のせいだろうと思った。やっぱ日本の経済学はだめだなと。
 しかし、ひょっとしてひょっとしたら、横須賀まで行く面倒がネックで応募
しなかったのかと思わぬでもない。とはいっても、経済学のモデルが地球シミ
ュレータをぶん回して悲鳴を上げさせるほどには緻密になっておらず、Excel
程度で間に合うような粗いモデルしか作れていないのが主たる原因だろうとい
う思いは、依然強いのだが。
 ほんと日本の経済学者は、地球シミュレータが「これで勘弁してください」
と土下座するくらいのシミュレーションをやってほしいよと思う。せっかく、
アメリカが恐れている世界最高性能マシンがあるのにね。
 その他、湯淺先生は、「Perlは遅いね。コードを読んだことがあるけど、ど
うしたらあんな遅いコードが書けるか不思議くらい」などとおっしゃって、さ
すが世界的ハッカーの湯淺先生からいわれたら、返す言葉はないよなあと、こ
ちらはうなずくばかり。
 そうそう湯淺先生といえば、飲み会が終わって出るとき、おれが、間違えて
湯淺先生の靴を履いてしまって湯淺先生呆然。どうも酔っ払いですみません。
 飲み会では和田先生とは最後の最後にお話させていただいた。独立行政法人
化された大学の今後に強い懸念を抱いてらっしゃった。これで日本の大学や研
究、特に基礎研究はだめになるだろうと。
 ジャーナリストの櫻井よし子も、この件で盛んに発言していて、独立行政法
人化は文部科学省官僚の天下り先確保であり、何カ年計画というまるで旧ソ連
のような研究評価体制は日本の大学をだめにするという主旨だったと記憶して
いる。
 研究、特に基礎研究に投入される税金は、一般国民からみれば無駄金のよう
に思えるだろう。しかし、財務省、国土交通省、道路公団、厚生労働省、社会
庁など官僚たちによる税金や年金の食い潰しの、これまで明るみになったもの
だけと比べても、研究費などタダみたいなものだ。
 今後、文部科学省の官僚が天下ることで、大学も食い潰されていくだろう。
ほんとに官僚は、血税を吸うヒル、国家の屋台骨を腐らせる白アリだもん。こ
れを改革せずして何が構造改革だと思うね。

 飲み屋を出たところで、個人的には最大のイベント、サインをもらおうの時
間になった。\(^O^)/
 MITのSchemeを使ったプログラミングの教科書で定番の名著、和田先生の訳
書である「計算機プログラムの構造と解釈 第二版」(ピアソン)(原著の頭文
字からSICPと呼ばれ、表紙から魔術師本とも呼ばれる)を恐る恐る差し出して、
意を決して和田先生に、「サイン、お願いします!」などと完全ミーハー猿状
態。
 和田先生は快くサインしてくださった。「ああ、もう死んでもいい。父ちゃ
ん、おれもすぐ行くぞ。先に行って待っててくれ」などと思ったほど感激。
 和田先生によるSICPの正誤表などは、
http://sicp.ipl.t.u-tokyo.ac.jp/
にある。

 湯淺先生には、先生の著書「Scheme入門」(岩波書店)を差し出した。湯淺先
生、この本を見た途端、「おお、これをもっている人がいる。あんたは偉い」
状態になって、書いてくださったのが、

      Showさん
      この本は貴重です。死ぬまで売るな

 いま、この本、版元品切れ、いわゆる絶版になっている。それが前述の先生
の言葉になったわけ。死ぬまで売るなということだが、売ったりはせずに、和
田先生のサイン本とともに家宝として子孫に伝えるか、死んだらお棺に入れて
一緒に焼いてもらおうと思っている。
 お二人のサインがもらえて、もうミーハー猿は有頂天。
 頭の中、\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/だもんね。
 いや、もうほんと、至福の2日間とはこういうことなのだなと、堪能した2
日間だった。Franz社、数理システムその他関係者のみなさま、ありがとうご
ざいました。

 これまでも何度も書いてきたことだが、Lispは学ぶ価値がある。
 おれなんか、ろくにLispで書けないが、それでも面白いのだ。プログラミン
グ言語的にどうのこうのも面白いが、世界をどうみているかという、Lispの思
想性、世界観が面白い。
 Lispを学びたい人は、まずは、シンプルなSchemeが手ごろだろう。Schemeだ
と実用的なものを書くのに力不足を感じたら、パワフルなCommon Lispにした
らいい。
 そうそう、和田先生は、米国防総省が公募して仕様が決まったプログラミン
グ言語Adaに対して、「仕様がでかすぎるし、複雑すぎる」といった批判をし
たら、「Common Lispだってでかいし複雑じゃないか。どうしてAdaを批判する
のにCommon Lispを批判しないのか」と批判されたことがあったらしいのね。
 おれ、その話聞いたとき、「和田先生、Lispを愛してるんだもん。しょうが
ないじゃん」と思ったのよね。愛は論理を超えているんだもん。\(^O^)/

 Schemeの本としては、現在、日本語で入手できるものとしては、R.ケント・
ディヴィグ著、村上雅章訳「プログラミング言語SCHEME」(ピアソンエデュケ
ーション)があるくらいかな。前述の湯淺先生の本や犬飼大著「入門Scheme―
Scheme入門からXツールを使ったアプリケーションプログラミングまで」(秀和
システム)が図書館などにあれば、読んでみてください。
 前述のSICPは全編Schemeだが、ボリュームがあるし、MITの教科書だから初
学者には難しいかもしれない。でも、MITの入門レベルだというし、これを精
読できたら、Schemeだけではなく、プログラミングの本質も、さらには世界を
どうモデルかするかという肝の部分も身につくだろうから、挑戦する価値は十
二分にある。
 Schemeの処理系はフリーのものがいろいろあるので、探してみてほしい。
ShiroさんのGaucheもいいだろうと思う。
 Common Lispは非常にパワフルで、このセミナーを主催したFranz社の
Allegro Common Lisp(ACL)が商用製品として有名だが、完全に本気のプロ向け
なのでいかんせん高い。フリーの処理系として、前述のGCLやCMUCLがあるが、
Unicodeに対応しているという意味で、CLISPがいいのではないかというのが、
ウェブをざっとみた感想だ。CLISPについては、
http://clisp.cons.org/
CLISP
をどうぞ。
 Common Lispの本は、いまなら、ポール・グレアム(Paul Graham)著、久野雅
樹、須賀哲夫訳「ANSI Common Lisp スタンダードテキスト」(ピアソンエデ
ュケーション)だろう。
 Paul Graham氏は「On Lisp」という本も書いていて、これはLispの凄さ、特
にLispのマクロがどれほど強力かを示す内容になっているので、Lispの初学者
には敷居が高いと思うが、Lispを少し知っている人(たとえばおれ)が読むと、
「おお、そうかそうか、すんげえな、これ」という内容。黒田さんが紹介した
リードマクロも当然俎上に上っている。
 なお、本書は彼が無料でダウンロードできるようにしている。詳しくは、
http://www.paulgraham.com/onlisp.html
をどうぞ。
 Franz社の日本語ページの最後をみた人は気づいたはずだが、なんと、「On 
Lisp」を独力でボランティアで訳している人がいらっしゃる。野田開さんとい
う方で、Franz社のサイトでは「全25章中、第15章まで翻訳済」となっている
が、いまは、2004/07/14が最終更新でなんと全21章まで翻訳が進んでいる。く
じけずこつこつとやってらっしゃるわけで、なんと、すばらしい!
 ダウンロードは、
http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~g340299/onlisp_j.pdf
Paul Graham著、野田開訳「On Lisp」
をどうぞ。
 野田さん、学生さんのようだが、日本のLisp界、野田さんには、なんか、賞
を差し上げるとか、寄付しないとまずいんじゃないか。

 Paul Graham氏はLisp界の有名人で、Lispに興味のある人は、
http://www.paulgraham.com/lisp.html
をどうぞ。Lispに関する面白いエッセイも書いている。詳しくは、
http://www.paulgraham.com/articles.html
をどうぞ。このほとんどと思うが、前述のShiroさんが日本語に訳している。
詳しくは、Shiroさんのサイト、
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/index-j.html
Practical Scheme
をどうぞ。
 Paul Graham氏の書いた(下のリンクはShiroさんによる訳)
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/trans/spam-j.html
スパムへの対策 ---A Plan for Spam
は、スパムメール対策にベイジアンフィルターを使うアイデアを思いついて
Lispで実装した話で、これが出てから、至るところでベイジアンフィルターを
使ったスパムメール対策ソフトが実装された。Mozillaのスパムフィルターも
このアイデアを使っている。こういうのが、Lisp屋って頭いいよねと思う瞬間
だ。

 そうそう、大事なことを忘れていた。和田先生から頂戴したサイン。一
言添えていただけるとうれしいのですがとお願いしたら、快く書いてくださっ
た。
 和田先生が書いてくださった一言はこうだ。

      正三郎さま
      Study hard

 参ったぁ。\(^O^)/\(^O^)/\(^O^)/
 おれみたいなハンパ者にならないように、

      Study hard

 みな、心せよ。特に若者よ、心せよ。



 ああ、やっと終わった。この数日かけて、やっとこのセミナーのことを書き
上げて、懸念の一仕事が終わり、肩の荷が下りた気分だ。セミナー前後のこと
を思い出し、父の供養のために書いていた気分もする。
 いま、2004/07/19 午前2時22分。ああ、なぜだか、2が並んでるぞ。
 もう寝ようっと。みなさま、お休みなさい。

乳の詫び状(2004/07/15)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 貢さんから
---
--- ここから ---
中村正三郎様

 前略、中村様の書かれる内容(コイズミ首相への批判、近鉄買収に関するあ
れこれなど)が私の感覚にピタリとはまっており、更新をとても楽しみにして
います。
 さて、一つお願いがございます。
 7月4日付MS Watchにおける表記についてです。
 下記フッタをご覧になってお分かりかと思いますが、私の姓は「貢」なので
す。今回の記事において

「奴隷状態、貢君です。」
「奴隷の貢君が反撃する」

の表記がありますが、「みつぐ」は動詞で表記としては「貢ぐ」だと思います
ので、この部分の表記を「貢ぐ君」に変更いただけないでしょうか。
 私もセールストークで「名前の通り、あなたに貢ぎますよ」と言うのですが、
今回このように文章表記になった時に受ける印象はずいぶん違うものだと思い
ました。
 このような印象を持つのは私くらいのものでしょうが、よろしくご検討下さ
るようお願い申し上げます。
 ちなみに、「貢」姓は私の親戚(岡山に3件、埼玉(私)に1件、札幌に1件)
のほかに全国で数件しかありません。

                                 草々
--- ここまで ---

 これは大変失礼しました。ウェブのほうでは、貢君と書いていたところはミ
ツグ君にしました。
 まさか、アッシー、メッシーなどという苗字の人はいませんか?

乳の詫び状(2004/07/14)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 参院選の結果
---
 すっきりしないというべきか、国民の絶妙のバランス感覚というべきか、さ
すがは創価学会というべきか。
 あれだけ創価学会・公明党に頼っても勝てない自民党の凋落が印象的ではあ
りましたが。

乳の詫び状(2004/07/10)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: さすが、ナベツネ
---
 選手会がオーナーと協議することを求めたら、ナベツネこと渡邊恒雄オーナ
ーは、
「無礼なことを言うな。分をわきまえないといかん。たかが選手が。立派な選
手もいるけど。オーナーと対等に話をする協約上の根拠はひとつもない」
と吼えた。\(^O^)/
 感覚は、太平洋戦争前の地主と小作だね(オーナーが地主、選手が小作人)。
 でもって、それが報道されると、
「君たちは、選手会とおれをけんかさせる扇動ばかり、一生懸命やっている。
そういうものにひっかからん」「もう今後、一切しゃべらんから。当分。ナン
センスだ」
と報道陣批判。
 さすがです、ナベツネさん。これが、日本最大部数を誇る「社会の公器」読
売新聞を牛耳る人物で、しかもいまの日本の首相小泉純一郎は、ナベツネと仲
良しなんですから、This is Japanですね。
 小泉がナベツネと仲良しなのがもっと報道されたら、参院選に影響するんで
しょうかね。どっちに転ぶんだろうな。日本人、権力者に弱いから、ナベツネ
に取り入ってる小泉支持になるのかな。

 ナベツネは、プロ野球界だけじゃなく、大読売新聞も私物化し、いまや日本
最高のエンターテイナー。ほんと大したもんです。
 読売政治部記者時代は、中曽根に取り入って政界の使い走りをやりながら、
読売社内の権力闘争に勝っていく。
 さすがは、元バリバリの共産党員。若いころに共産党で権力闘争を叩き込ま
れただけあります。独裁体質も共産党譲りか。\(^O^)/
 刎頚の友ともライバルともいわれる、氏家日テレ会長が最近体調不良だそう
で、寝首をかかれる危険はなくなったのかな。ナベツネを倒して読売支配を狙
っていた氏家さんも無念だろうなあ。
 ナベツネがどういう人物か知りたかったら、魚住 昭著「渡邊恒雄 メディア
と権力」(講談社)がお薦め。いま、Amazonで調べたら、文庫にもなってますね。
文庫は、「稀代のマキャベリストのすべてを白日の下に曝す決定版評伝の文庫
化に際し、玉木正之氏との白熱対談を収録」だそうです。

 それにつけても、いま、ナベツネさんが死んだら、どうなるの? 西武堤オ
ーナーが仕切るようになるの? 堤さんも死んだらどうなるの?
 日本プロ野球崩壊?

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 参院選
---
Nakamura Shouzaburou wrote:
>  若い奴ほど、選挙に行ったほうがいいのにね。
>  でも、若い奴が選挙に行かないからといって、手を変え品を変えて、あれこ
> れPRしているが、あれは無駄と思いますね。
>  行かない奴はちゃんと食い物にされたほうがいい。結局、食い物にされて自
> 分がバカだったことに気づかないと投票には行かないんだから。

 政治の話をすると引く女性って、多いんですよ。自分の事なんだけど、無関係
に思えるんでしょうね。この世間の狭さは、井戸端会議などで昔は済ませていた
し、今はワイドショーがそれを担っている。
 でも情報って自分で積極的に求めないと、本当は得られないんですね。公開し
ている情報でも「公開されている」という情報を知らないと、役に立たない。

>  自民党苦戦を各社が伝えているがほんと? 自民の引き締めのために、マス
> コミ各社、自民とつるんで流した情報だったりして。
>  自民党の青木が創価学会に行って頭を下げて選挙協力をお願いしたなんて、
> ニュースが流れているね。創価学会の組織票だけが頼みの自民党も情けないな
> あ。
>  元々、自民党支持者って、共産党も嫌いだけど、創価学会公明党も嫌いでし
> ょ。いまの状況、どう思ってるんだろうね。
>  ヤフーBBの個人情報漏洩事件は、創価学会幹部が関与していたけど、不起
> 訴だもんね。これで自民党が勝てば、ますます池田大作、やりたい放題?

 自民党支持の宗教団体としては立正佼成会がありましたけど、今は民主党に向
いているんですね。それは公明党と「連立」を組んでいる自民党に対する否、と
いう側面なんでしょうけど。民主党の比例区から立候補している候補者は、立正
佼成会の総会のようなもので支持を訴え、満場の拍手。
 アメリカとイラクの宗教戦争とはずいぶんレベルが違うけど。

----------------
  たま@無精庵  (ウィルスの媒体、OutlookExpressとHTMLメールを根絶しよう)
===
標題: Re: 参院選
---
衆議院も一部比例だったりして、参院選、どう書けばいいのだろう。
地方区は立候補者名。比例区は政党名?立候補者名?。
よう、わからん。

投票率を上げるには、投票に行ったら、その場で一万円還付とか
現金みせないとだめじゃないか?今の日本人には。
でもそんなことしたら、朝一の投票所には現金が山積みだから、
強盗に狙われるか。
それか、アメリカの大統領選挙みたいな、直接制で
お祭り騒ぎをするか・・・

マッド天野氏の「この(米)国を想い、この(属)国を造る」も
もっともだが、「自民党を壊してもよい」と絶叫していたが、
党は壊れず、国が壊れようとしている。

去年の衆院選は3週間の海外出張にかかってしまい、
公示前に出発したので、期日前投票もできず、棄権。
今回は投票に行きますけどね。

先日ラジオで聴いたのだが、輸送艦で勤務する海上自衛隊の隊員は
投票できるけれど、イラクのサマワとクェートに駐留する陸上自衛隊の
隊員は投票できないという。
                        五九郎

===
標題: ま、どっちにしても
---
投票は行った方がいいんじゃないかねえ。

投票もしねえで国を語るのはねえだろうと。そういうのは評論家に
まかせておけばいいんだから。


俺は納得してないから消費税は払わない、という輩をみかけたこと
があります。ここは君だけの国じゃないんだよ。そういうのが好き
なら島でも買い取って独裁国家を造ってくれたまい。

                        つばめどん

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

===
標題: Re: ナベツネはヤフーも知らない?
---
結局日本のプロ野球って、渡辺某の私物なんだよな…
多分数年で日本のプロ野球は滅亡するでしょうね。

オリックスと大阪近鉄の合併で、ライブドアの買収を近鉄が蹴ったのは、
ある意味正しいと思っています。合併の働きかけを受けた側であり、
ここで買収を受けてしまうと、オリックスに対して失礼だと思うからです。
大阪近鉄はライブドアによって救われた。でも、オリックスは結局誰も救ってくれない、

という事になるからです。

ただ、私としては、オリックス+大阪近鉄で1チームはどーでもいいとして、
そこから溢れた選手やフロントなどをライブドアが救済する形で参入し、
他チームに一泡吹かせる、なぁんて事になれば面白かったのに、と思います。

でも、パ・リーグじゃなぁ…そのチームが読売を徹底的に叩いてくれるともっと嬉しい
んだけどなぁ…
-- 
Tatsuya

乳の詫び状(2004/07/08)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: メールが飛んだ
---
 父が亡くなって一段落して、メールを読んだら、ウイルスにやられてメール
が飛びました。
 人生、リセットしろという父の残留思念でしょうか。\(^O^)/

 スパムやウイルスメールをダウンロードするだけでも時間がかかるので、い
つもtelnetで入って、del 1 to 100なんて消してから必要なものだけダウンロ
ードしているのですが、あのときは、消してメーラーでダウンロードしたら最
後にウイルスメールがもう来てました。\(^O^)/
 NortonがAutoProtectで防いでくれたんですが、このあと、「検疫できませ
ん」か「削除できません」になって、OKを押すと、「ウイルスが見つかりまし
た」になって、OKを押すと、同じことの繰り返しという無限ループ。
 別途Nortonを起動して、チェックしたら、InBoxファイルにウイルスが見つ
かりましたというので、何気なく削除したのがまずかった。InBoxは1つのフ
ァイルにメールがいっぱい入っているファイルだから、InBoxのメールが全部、
消えちゃった。
 エディタでInBoxファイルを開いて、悪いところだけ、削除すればよかった
んだけど、後の祭り。
 東京に戻ってきて、バックアップをみたら、なんと、2004/04/25までしかな
い。すなわち、5月6月のメールは消失。個人的に重要なものは別のフォルダ
に分けてるけど、ホットコーナーへのネタとしておいておいたものは、なくな
ってます。

 紹介しようと思っていながら、消失したメールを思い出すと。

1 住基カード発行停止を求めたらどうなったかという顛末を書いてくださった
メール。
2 NHKスペシャル、ロボット自動車を特集した回を紹介してくださったメール

 1は仔細に顛末を書いてあったので、もし、送り主の方、これを読んだなら、
お手数ですが再送していただけるとうれしいです。

 教訓は、バックアップは大事だよ。頻繁に取りましょうね。

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 参院選
---
 九州に帰って、ほとんど初めて甥とあれこれ話した。
「選挙、1回も行ったことない」
「年金って、もらえるでしょ。テレビで江角まきこさんが言ってたもん」
などという。思わず、「お前、アホやないか」と言った。
 いろいろ説明したら、
 「えっ、そんなことテレビで言ってくれんよね。新聞も読んでないし」など
という。
「お前が観ている番組(大体、お笑いバラエティかドラマ)で言ってないだけじ
ゃないか。まあ、テレビや新聞は、表面的なことだけで、ほんとのことはいわ
ないのがフツーだけどね。だからテレビと新聞しかみない奴はバカになって、
いいように食い物にされるんだよ。おれのお父さん、お前のおじいちゃんな。
昔の尋常小学校しか出てないけど、その辺はちゃんと知ってて、勉強してたよ。
会社経営は、テレビと新聞で知ってるだけじゃ、やってけないもんね」

 若い奴ほど、選挙に行ったほうがいいのにね。
 でも、若い奴が選挙に行かないからといって、手を変え品を変えて、あれこ
れPRしているが、あれは無駄と思いますね。
 行かない奴はちゃんと食い物にされたほうがいい。結局、食い物にされて自
分がバカだったことに気づかないと投票には行かないんだから。

 自民党苦戦を各社が伝えているがほんと? 自民の引き締めのために、マス
コミ各社、自民とつるんで流した情報だったりして。
 自民党の青木が創価学会に行って頭を下げて選挙協力をお願いしたなんて、
ニュースが流れているね。創価学会の組織票だけが頼みの自民党も情けないな
あ。
 元々、自民党支持者って、共産党も嫌いだけど、創価学会公明党も嫌いでし
ょ。いまの状況、どう思ってるんだろうね。
 ヤフーBBの個人情報漏洩事件は、創価学会幹部が関与していたけど、不起
訴だもんね。これで自民党が勝てば、ますます池田大作、やりたい放題?

 もし自民党が負けたら小泉退陣なの?
 小泉、傲岸不遜、厚顔無恥だから開き直るんじゃないか。
「たかが、参議院で議席が取れなかったからといって、いちいち退陣してたら、
政治や経済はどうなるのか。選挙もいろいろ、政治もいろいろ」\(^O^)/

 年金とともにイラク派兵も争点らしいけど、いまの小泉路線だと、10年かか
らずに徴兵制まで行けそうですよね。アメリカは米兵の犠牲を減らしたいから、
日本に軍隊もっと出してくれというに決まっているんだから。
 北京オリンピックまでは中国を刺激したくないだろうから、徴兵制導入は、
北京オリンピックの後かな。韓国の映画やドラマがヒットしているのは、その
伏線だったりして。\(^O^)/
 10年として、いまの小学校低学年の子が、徴兵されるかな。お母さんたちは
その辺、考えてるのかな。
 うちの子にも自衛隊から誘いが来てたけど、入隊できないもんね。\(^O^)/

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ライブドアの商売
---
 近鉄買収名乗りで、このところ、堀江君、ニュース映像やらテレビ出まくり
でしたね。
 サンデープロジェクトには生出演。サンプロで田原総一朗と話をする経営者
って、ダメになるんだが。\(^O^)/
 田原総一朗の司会がひどいから、サンプロは田原総一朗が仕切っている時間
はみず、特集だけみるようにしてますが、さすがに堀江君が出るというので最
初からみました。実は、堀江君の場面は全然つまらなくて、あとの各党幹事長
の年金の話が非常に面白かった。
 おれの好きな藤井さん(民主党幹事長)の話がやっぱ一番クリアね。あの人、
いまの政界で一番の人物でしょう。自民党の安部ちゃんも思わず、なるほどと
うなづいていたようにみえたぞ。公明党の票ほしさに自民党が乗っかった今度
の改正より、民主党案のほうがクリアだもんね。
 ともかく、田原総一朗は司会はやめたほうがいいね。朝まで生テレビ、この
前、宮崎哲弥が司会して好評だったらしいもんね。おれも、そう思うよ。

 それで、田原総一朗がどうしたらそんなに儲かるのか、今度また来てもらっ
て話を聞きたいなんていってたけど、行かないほうがいいって。
 ヤフーが1株1億円なんてITバブル真っ最中に孫さんが出て、ノートパソコ
ン出してITで毎日決算やってるなんて自慢げにやってたけど、ITバブル崩壊だ
ったもんね。UFJの寺西頭取もクビになったし、サンプロで田原総一朗と話をし
たらダメになるような気がするんだよね。\(^O^)/

 ライブドアはIT企業といわれてるけど、おれにいわせると、それは認識が間
違い。
 ライブドアって、ITバブル崩壊を生き抜いてからは、芽が出そうな青息吐息
の会社を安く買って、仕立て直して黒字にするリサイクル屋、企業再建屋にな
ってるんだよね。そのスピードを上げるために道具としてITを使っているとい
うだけね。それで株価を上げて、また買収と。
 だから、彼らがファイナンスを重要視して銀行やら証券やらをやるのは、よ
くわかるのね。指南役がいるのか、堀江君や財務責任者の宮内さんが優秀なの
か知らないけど、錬金術は上手だよね。少なくともいままでのところ、上手に
やってるよね。
 サイゾーの対談で西さんが、パソコンオタクが経営やってたぼくらと違って、
いまは経営者がIT企業やってると堀江君たちを評してたけど、そうなんだと思
うよ。
 筆頭株主になったイーバンクに乗り込んで、経営改革に手をつけたら旧興銀
の連中が頭に来て、松尾社長が、電話に、お前ら潰してやるという録音を残し
たりして、そんなこんなで訴訟になってるけど、興銀というかつての超エリー
トたちの傲岸不遜体質じゃ、衝突するわな。\(^O^)/
 仮に近鉄買収したときに心配だったのは、その辺ね。黒字にはするだろうけ
どね。
 そうそう、上海で公式戦できないのかね。福岡ダイエーホークスは、台北で
やったり、今度、ソウルでやるんだっけ。中国でもやれないかいろいろやって
るけど、パ・リーグは日本に観客を求めてもそれだけじゃだめだからね。
 中国、韓国、台湾で興行して、アジアチャンピオンシップに道筋つけてほし
いよね。そのためには、ナベツネと巨人がファンを無視して牛耳ってる日本プ
ロ野球機構なんか、脱退して出直すほうがいいと思うけどね。

 どこかで堀江君が、経営はゲームの桃太郎電鉄をやってるみたいなもんとい
ってたらしいけど、それはそうでしょ。前からいってたんだけど、ポータルサ
イトのビジネスって、電鉄会社と似ているんだよね。
 電鉄会社は、沿線住民を増やして、ゆりかごから墓場まで生活と人生丸ごと
囲い込んで、儲けるビジネス。だから沿線には、子会社や関連会社でデバート、
スーパーから本屋から何でも用意してるもんね。
 ビートたけしだったか、糸井重里だったか、誰だったか忘れたけど、生まれ
てから死ぬまで西武なら西武に囲い込まれた人生っていいの?みたいなことい
ってたよね。でも、それが電鉄ビジネスなんだよね。
 あ、セゾングループで儲けてた糸井重里がそんなこというわけないか。あ、
でも、電鉄の弟とセゾンの流通の兄で、堤兄弟は仲悪かったから、兄ちゃんに
ひいきしていったかもね。\(^O^)/

 ポータルも同様なんだよね。そこに来れば、生活全部、人生全部丸ごと、子
会社、関連会社が面倒みるのが目標なわけ。
 沿線住民に相当するのが会員なわけで、ライブドアは会員増やす手段の1つ
として、株を買いやすくして株主を増やす作戦に出ているけど、それもなるほ
どなあと思いますね。
 株主会員は、やっぱり少しでもライブドアを使って業績に貢献して株価を上
げたいと思うでしょうからね。
 ヤフーと違うのは、インフラ投資をやらないことね。ライブドアはインフラ
まで手を出していないのは企業規模も小さいし、賢明でしょうね。
 インフラ商売はうまくいけばがっちり基盤を押さえられるのでいいけど、そ
れまでの設備投資が半端じゃないからね。NTTと正面きってケンカして勝てる
わけがないといわれてきたけど、ソフトバンクもファイナンス上手で、次々と
金を引っ張り出して、いつダメになるかといわれながら、生き延びてるもんね。
それどころか、日本テレコムまで買収して、あと携帯電話会社をもてば、NTT
もほんとに尻に火がつくもんね。
 楽天と違うのは、楽天は再建屋じゃないってことですね。あくまでオンライ
ンショッピングが主体ですからね。

 かつてプロ野球をもっているのは、電鉄会社が多かったですよね。
 沿線住民の娯楽提供、乗客を増やすために、やってたんですね。西鉄、阪急
も。いまでも近鉄、阪神も電鉄会社ですよね。
 IT時代の電鉄会社、ポータルサイトをやってるライブドアが近鉄買収に名乗
りを上げたのは、象徴的、印象的でしたね。

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ナベツネはヤフーも知らない?
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 ナベツネこと、巨人の渡辺オーナーは、「ぼくが知らないような会社を入れ
るわけにはいかん」などといってましたが、ライブドアどころか、ヤフーも知
らないって話がありますが、ほんとなのかな。
 いまどき、ヤフーすら知らないんじゃ、終わってますね。\(^O^)/
 当然、グーグルなんて知らないんだろうなあ。

乳の詫び状(2004/07/07)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 健康診断
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 今日は健康診断。
 昨夜は夜8時から飲まず食わず。
 暑くて汗かくのに、実際寝汗もかいたのに、水も飲めないのか。熱中症にな
るぞ。
 おしっこも気前よく出していると、尿検査で出ないから、少しがまん。
 健康診断前が一番健康に悪いんじゃないか。
 絶食、絶水が原因で死んだら、どうなるんだ。

 健康、死んだん?

乳の詫び状(2004/07/04)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 父、死去
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> 今年の1月、私の父も急逝致しました。臨終時に間に合ったのが慰めです。

 たまさんもお父上を亡くされたのですか。ご冥福をお祈りいたします。
 あ、堅いことをいうと、何宗だったか、それ以外は、ご冥福を祈っちゃいけ
ないんですよね、たしか。そういうのが、さっぱり、わからなくて、今回、い
ろいろ大変だったし、発見もありました。

 うちの場合、誰も臨終には間に合いませんでした。
 6月20日の朝、姉が9時ちょっと前に病院に見舞いに行って、思い起こせば若
干胸の上下動が大きかったかなくらいで別段平常通りと思って9時10分くらい
に病院を出て会社に向かいました。甥(父からいえば孫)が釣りに行く前におじ
いちゃんに会って行こうと思って、姉とほんの入れ違いで9時10分過ぎに病院
に行き、平常通りだと思って9時20分くらいに病院を出ました。
 それから急に容態が悪化したようで、亡くなったのが9時35分です。
 姉は病院からの電話、甥は姉からの電話で、あわてて車で引き返しましたが、
ともに間に合わずでした。
 ぼくはといえば、起きて朝飯食って、そろそろ今日は出かけるかどうするか
考えながら、ぼーっとしていたところでした。東京にいるから、死に目には会
えないのはしょうがないと思ってました。

> 亡くなって一日置いて、通夜と葬儀を執り行ったのですが、

 うちも友引にかかるので1日置いて通夜と葬儀でした。

> その間、まったく一睡もできなかったため、世に復帰するのに
> しばらく時間がかかりました。
> showさんも同様であろうと思います。ご自愛ください。

 お心遣い、ありがとうございます。
 ところが、一睡もできなかったのが大違い。たまさん、繊細ですね。
 おれは無神経だから、ごんごん、がーがー、いびきかいて寝ちゃってるんで
す。\(^O^)/
 仮通夜の夜は、姉と、線香、ろうそくの寝ずの番をすることになったんです
が、つい、うとうとしちゃうんです。
 線香は8時間くらいもつ渦巻きタイプだからOK牧場だけど、ろうそくが1時
間半か2時間くらいしかもたないんです。
 はっと気づいたら、まだろうそくは3分の1くらいあるからいいなと思って
いると、また、うとうとしちゃって、ついには、がーがー寝てる。
 次にはっと気づいたら、なぜか、ろうそくが長くなってるんです。\(^O^)/
 もちろん、姉が替えてくれてるんですが、こっちは夢見心地だから、よーわ
ーらんで、そのまま、また寝ちゃう。
 で、また、はっと気づいてろうそくをみたら、まだ半分くらいあるから、安
心して、また、ごーごー寝ちゃう。
 その繰り返し。\(^O^)/
 次の日、姉があきれて、「あんた、ほんとに寝太郎やね。この子、全然、役
立たんわ。もう、あきれたっちゃ。ジュエルのほうがよっぽど役に立つんやけ、
どーしよーもないっちゃねえ」。
 ジュエルというのは、愛犬でジーズーです。父も生前可愛がっていました。
 ジュエルは父の遺体が戻ってきてから、ちゃんと遺体のそばについて離れず
に番をしてたんです。ジュエルも寝太郎ですから、うずくまって寝たようにな
ってるんですが、物音がするとちゃんと起きて、父の遺体のそばで見張ってる
んです。それに比べ、おれは、ほんとに寝てるだけ。\(^O^)/
 親戚への連絡から通夜から葬儀から、姉がいないと、何にもできないし、役、
立たんわ、ほんと。姉にはほんと感謝しています。

 社会復帰に時間がかかっているのは、同じです。なんか、時差ぼけなんです。
 これ、6月5日に危篤になってあわてて帰ったときに、病院に2晩寝泊りした
んですが、そのときにほとんど寝ない生活をし、昼夜逆転の生活をしてからで
す。
 でも、よくしたもので、夜眠れないのをいいことに、ユーロ2004の試合なん
か観たりして。\(^O^)/ 俺様の予想通り、ギリシア強いね。ポルトガルが
決勝に残ったのはちょっと意外でしたけどね。
 ほんと、父には最後最後まで助けられるなあと。サッカー好きのバカ息子の
ために、そこまで考えて時差ぼけにしてくれたんだと思って、感謝しています。

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