続続 星降る夜のパソコン情話 On The Move II

Last update 2005/09/15

 ここには、拙著「続続 星降る夜のパソコン情話 On The Move II」(ビレッッジセンター)の正誤表や、寄せられたご意見、ご感想を掲載します。

 本書に対するご意見、ご感想がございましたら、著者の私までお送りください。オンライン版については、On The Move情報をご覧ください。

トピックス


正誤表

 初版初刷は、以下の部分に誤植など間違いがあります。ここにお詫びして訂正いたします。

 もし、ほかに間違いを見つけた方は、著者までお知らせください。その際、メールの標題(Subject)に、goshokuと書いていただけると助かります。


正誤表News

1999/09/28
 西尾さんからの指摘を反映しました(106ページ)。ありがとうございました。手元にあるオリジナルのテキストでは間違っていませんでしたから、印刷時に混入したのでしょう。int21.co.jpをint32.co.jpとしていたURLの間違いです。int21のみなさまには、ここにお詫びして訂正申し上げます。
1999/02/09
 なんと昨日のHiro Yoshiokaさんからの指摘。すでに1998/08/13に池田証寿さんから指摘を受けていました。直し忘れだったのですね。ということで、この誤植の第一発見者は池田さんに変更です。池田さん、申し訳ありませんでした。発見者の名前としては「池田証寿さんとHiro Yoshiokaさん」にします。ご了承ください。
1999/02/08
 Hiro Yoshiokaさんからの指摘を反映しました。ありがとうございました。
1998/12/23
 木元さんからの指摘を反映しました。ありがとうございました。
1998/11/30
 田嶋智さんからの指摘を反映しました。ありがとうございました。
1998/08/26
 また、坂田桂子(かつらこ)さんからの指摘がありましたので、訂正しました。ありがとうございました。
1998/08/09
 木元さんからの指摘を忘れていました。08/07の加藤聡さんの指摘は、実は木元さんのほうが早かったのです。木元さん、申し訳ありませんでした。ということで、これの発見者は木元さん加藤さんのお二人とします。
1998/08/07
 またひとつありました。手元にあるオリジナルのテキストでは間違ってなかったようですけど。
1998/08/04
 チョー恥ずかしいです。牛丼の吉野屋と書いていました。何が恥ずかしいのかというと、指摘してくださった村田さんとのやりとりで、彼が何を間違いだといっているのかわからなかったことです。吉の字が違うという話かと思っていて、屋が家だという指摘がわからなかったのです(苦笑)。村田さん、馬鹿につきあってくださって、ありがとうございました。
1998/08/04
 主にNeXTとNEXTSTEPの表記に関する訂正です。NeXTとNEXTSTEPで書いたつもりでしたが、NEXTやNeXTSTEPになっているところがありました。坂田桂子(かつらこ)さんからの指摘です。ありがとうございました。桂子さんは、この前の幕張メッセのサイン会で、記憶に残っているお名前です。桂子と書いて「かつらこ」と読ませるのが珍しいなあと思って。でも、お顔はもう記憶にないんですよね。すみません。
1998/07/28
 主に、「何ヶ月」などの「ヶ」を「ヵ」にする訂正です。これは間違いではないし、統一しなくてもいいんですが、なんとかなく今朝の気分が統一したいので(笑)。
1998/07/26
 本書は、1998/07/25に発売されましたが、その数日前には見本が届いていました。慶応大学に教えに行く行き帰りでそれを読んでいて、2ヵ所見つけました。

■10ページの下から15行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)

  約1ヶ月

  約1ヵ月

■25ページの下から11行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)

  やりとりや文書で確認し合う

  やりとりは文書で確認し合う

■27ページの上から6行目。発見者は服部桂子さんです。(1998/08/26)

  一度再上流から

  一度最上流から

■28ページの上から2行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)

  再上流にまで戻って

  最上流にまで戻って

■28ページの下から4行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)


  何ヶ月かかっている

  何ヵ月かかっている

■29ページの上から1行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)

  14ヶ月目

  14ヵ月目

■29ページの上から2行目。発見者はぼくです。(1998/07/28)

  2ヶ月として

  2ヵ月として

■36ページの下から10行目。発見者は木元さんです。(1998/08/09)

  補足して

  捕捉して

■40ページの一番下の行。発見者は田嶋智さんです。(1998/11/30)

  西布

  西麻布

■41ページの上から8行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/04)

  NEXT

  NeXT

■41ページの上から10行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/04)

  NeXTSTEP

  NEXTSTEP

■43ページの上から10行目あたり。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/04)

  Window NT

  Windows NT

■62ページの下から1行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  Window 97

  Windows 97

■87ページの上から5行目。発見者はぼくです。(1998/08/04)

  NeXTSTEP

  NEXTSTEP

■89ページの上から10行目あたり。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  Owership

  Ownership

■102ページの中ほど。発見者は木元さんです。(1998/12/23)

  暗合化

  暗号化

■103ページの上から3行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  Windows97

  Windows 97

■106ページの中ほど。発見者は西尾さんです。(1999/09/28)

  int32.co.jp

  int21.co.jp

■111ページの下から2行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  正しくでも

  正しくても

■112ページの下から2行目。発見者は田嶋智さんです。(1998/11/30)

  うっとしいと思う

  うっとうしいと思う

■114ページの上から7行目。発見者は木元さんと加藤聡さんです。(1998/08/09)

  Macintohs

  Macintosh

■135ページの上から6行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  RICHOCHET

  RICOCHET

■138ページの下から6行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  Telecomm

  Telecom

■141ページの上から14行目。発見者はぼくです。(1998/07/26)

  0088だと0041とか

  0088だとか0041とか

■147ページの下から4行目。発見者は村田tetsuyaさんです。(1998/08/05)

  吉野屋

  吉野家

■151ページの下から12行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  TiPo

  TiPO

■154ページの下から12行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  Code Warriro

  Code Warrior

■158ページの下から8行目と5行目。発見者は池田証寿さんとHiro Yoshiokaさんです。(1999/02/08)

  基準

  規準

■159ページの上から2行目。発見者は池田証寿さんとHiro Yoshiokaさんです。(1999/02/08)

  基準

  規準

■165ページの下から8行目。発見者は坂田桂子さんです。(1998/08/26)

  文芸春秋

  文藝春秋

■206ページの下から3行目。発見者はぼくです。(1998/07/26)

  山梨周辺地域に視覚障碍者に、

  山梨周辺地域の視覚障碍者に、


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 ここには、本書に対して寄せられたご感想やご意見を掲載します。ご意見、ご感想は、著者までお寄せください。

■第50回の内容について

電子マネーのバリアフリー(その3)(1999/04/20)

 またまた三崎さんから、メールを頂戴しました(1999/04/04に頂戴したのに遅くなってすみません)。内容は、川口市で行なわれた電子投票実験に関するもので、電子投票機が例によって視覚障碍者を排除するかのようにタッチパネル式。それについての懸念表明の文書でした。これは三崎さんのウェブページのほうに掲載されているので、リンクだけ示します。

タッチパネルで投票実験,視障者はダメ?

電子投票普及協会へのファクシミリ

 政治参加の基本的な権利だから、最初から障碍者を考慮していない設計は、さすがにまずいですよね。

電子マネーのバリアフリー(その2)(1999/01/26)

 また三崎さんから、以下のメールを頂戴しました。

電子マネーのバリアフリー端末の外部仕様をめぐってテンキーのことが話題になって
います。
JR東の券売機とまったく同じ製品のテンキーが電子マネーの端末についているとい
う報告あります。

JRのタッチパネルについている現在のテンキーは「妥協の結果」であって、それを
そのまままねしてほしくない、ということを理解してほしいために、当時の資料を私
のホームページに掲載しました。

JR東とのやりとりがわかると思います。

宜しければご覧下さい。

 三崎さんのウェブページは、http://member.nifty.ne.jp/ymisakiです。

電子マネーのバリアフリー(1999/01/14)

 三崎吉剛さんから、以下のメールを頂戴しました。

---
中村さま
はじめてメールをさしあげます。
三崎吉剛といいます。

先日、「続々星降る夜・・・」をみましたところ、私の関わっているトロンイネーブ
ルウエアやJR券売機のことなどが書かれていて少し驚きました。

もし、中村さまがバリアフリーに関してご興味がありましたら、私のホームページ
http://member.nifty.ne.jp/ymisaki
で電子マネーのバリアフリー関連の資料を公開しておりますので、ご覧になっていた
だけないでしょうか。郵政省の方も記事をかいてくださっています。

「続々星降る夜・・・」のなかで障害者の問題をとりあげていただきましてありがと
うございました。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
---

 拝見しました。盲学校の学生に円周率を音で聞かせる授業の話が「TRONWARE」に載っていましたが、そのご当人からのメールだったわけですね。みなさんも、ぜひ、ご一読を。すごく面白いです。

 肝心の電子マネーのバリアフリーの話ですが、電子マネーが視覚障碍者をますます不自由にしかねない懸念は、ほんとですよね。
 最近、サービスが始まったデビットカードの場合、端末の出来が悪いと、暗証番号を視覚障碍者が入れられない。まさか、店員に暗証番号を教えて代わりに入れてもらうわけにもいかない。支払いのときに却って時間がかかるようになるし、暗証番号を自分で入れるにしろ、目がみえる奴なら店員がこっちの指の動きを盗んでないか注意しながら入力できるだろうが、視覚障碍者だとそうもいかない。そもそも端末のキー配列が統一されてないと、入力も大変。考え出すといろいろありますね。

 あの手の実用実験って、渋谷とか若い連中相手にやったりするけど、障碍者をモニターに入れてます? それやんないから、実戦展開になったときになって、障碍者からクレームの山なんだと思うんですよね。

 デビットカードは、富士銀行が開発したんですから、富士銀行には、障碍者団体からクレームがついたJRの券売機の二の舞にならないように。その辺、きっちりやってほしいですね。頼んだぜ、富士銀行。それと、その他の参加企業や郵政省あたりも、バリアフリー考えてないとまずいですね。


以下は、本書発売前のオンラインでの掲載時に寄せられた感想です。

えぶぁねっと(1998/07/27)

 北澤さんからの寄せられた「えぶぁねっと」を紹介してほしいというメールです。

 はじめまして、北澤@えぶぁねっとです。

突然のメール 失礼いたします。

心のインターネット ■各種団体・サービスなど に、是非紹介して
いただきたくメールいたしました。

私し、北澤は、日本ダウン症ネットワーク運営委員であり、北海道小鳩会
(ダウン症候群父母の会)会員でもあります。 現在、福祉ボランティア
プロバイダーも設立し、障碍者割引や、無料接続、また各団体のホーム
ページ製作協力などもしております。 また、本ページでは障碍に対する
理解を図るため関係リンクなどを掲載し、努力しております。

えぶぁいんたーねっと委員会の設立趣旨は、以下のようなものです。

EVE Internet Committee は、非営利のボランティアグループです。
 
北海道小鳩会(ダウン症候群 父母の会)と連携してサービスを提供します。

私たちの基本理念は、障害や様々な病気などの正しい情報を提供・公開し、広く理解を
深めて行くことです。 

 障害や病気があり社会参加の選択肢がとても少ない方に、在宅でも社会参加が出来る
 選択肢を作ること。 
 今まで蓄積した障害者団体の情報やノウハウを全ての方に無料で公開すること。 
 様々な団体やボランティアグループの存在を知っていただく事や活動のお手伝いをすること。 
 必要な情報が入りづらい地域や、同じ障害や病気の方と交流を持つ機会が少ない方に必要な
 情報や交流の機会を作ること。 

その手段として時間や場所を越え、出来るだけ最新の情報を伝える手段してインターネットを
選択しました。 

是非一度、本ページをご覧頂き、ご紹介いただければ幸いです。


現在 無料で接続もしくはウェブの設置をしている会は、以下の通りです。

無料

http://www.eve.ne.jp/FLC
FLC 「染色体異常児の親のサークル FOUR-LEAF CLOVER」 

http://www.kobato.gr.jp/
kobato 「ダウン症候群父母の会 北海道小鳩会」 

http://www.eve.ne.jp/spastics
spastics 「北海道四肢/体幹麻痺コミュニティ」 

http://www.eve.ne.jp/user/natsumi
natsumi 「NATSUMI&HIROMIひろりんの夢物語」 

http://www.eve.ne.jp/poplar
poplar 「ポプラ会へようこそ 札幌自閉症児者親の会」 



半額

http://www.eve.ne.jp/user/fortune
fortune 「*** nene's HomePage ***」

http://www.eve.ne.jp/user/happy
happy 「Happy Teppy 自閉症のままで」 

http://www.eve.ne.jp/user/kamiccho
kamiccho 「カミッチョのホームページ」 

http://www.eve.ne.jp/user/miyu
miyu 「ASTRO-HEARTS project」「心臓病の子供を守る会」 

http://www.eve.ne.jp/user/nyan
nyan 「ふっちぃの ほめぱげ」・・勝大と大河のあしあと・・ 

http://www.eve.ne.jp/user/nemrin16
nemrin16 「NEMRINの部屋」 

http://www.eve.ne.jp/user/yumekich
yumekich 「ゆめきちのいえ」「ま〜の部屋」 


障碍関係会員

http://www.eve.ne.jp/user/m-fujita
m-fujita 「泰代の部屋」 

http://www.eve.ne.jp/user/shioiri
shioiri 「★★★ 絆(きずな)★★★」 

http://www.eve.ne.jp/user/shunpapa
shunpapa 「舜くんのへや」 

http://www.eve.ne.jp/user/yumiko
yumiko 「吉村さんちのホームページ」 


その他 割引会員多数です。


****************************************************************
福祉ボランティアプロバイダ
                えぶぁいんたーねっと委員会   北澤 一彦
北海道北広島市里見町7-1-135
TEL 011-370-2000  FAX 011-370-2001
URL   : http://www.eve.ne.jp    E-mail: info@eve.ne.jp

カンパ募集中!!  口座名 えぶぁいんたーねっと委員会
郵便振替口座番号  19060−27519181
ご入金いただけますときには、「通信欄」に、ご住所と
「カンパ」とお書き添え下さい。
****************************************************************

以下は、本書発売前のオンラインでの掲載時に寄せられた感想です。以前は「乳の詫び状」においていましたが、サポートページができたので、こちらに転載しました。

パーソナルメディアの障碍者優遇制度(1998/07/26)

「乳の詫び状」1998/07/20より転載

 (パーソナルメディアの)サイトには、障害者優遇制度のご案内が載っていました。参考にしてください。

IBMの障害者割引制度について(1998/07/26)

「乳の詫び状」1998/07/14より転載

 On The Move 第50回「こころのインターネット」で紹介した、IBMの障害者割引制度について、阿部さんという方から、制度はあっても運用がうまくいってないのではないかというメールが来ています。

さて、「こころのインターネット」読ませていただきました。
私の妻が下肢不髄の重度障碍者で、最近パソコンがほしいと言っているので
IBMの「障害者向け割引制度」についてちょっと調べてみました。
なにかの足しになれば、うれしいです。

まずは、IBMダイレクトです。

|基本的には在庫のあるマシン全てが割引の対象になります。
|割引率は個々のマシンによって異なりますので、
|具体的にご購入希望のマシンが決まっておりましたら、
|マシンのタイプをお知らせいただけますでしょうか。
|折り返し、割引価格をご連絡致します。
|また、必要書類は注文書、同意書(当方に所定フォームが
|ありますので、注文時にご送付致します。)、
|障害者手帳のコピーが必要となります。

とのことで、ThinkPad600,385XD,EDを聞いてみましたが

|ThinkPad600,385XD,EDをお考えとのことですが、
|あいにく当PCDにて現在取扱いのあるモデルが
|ThinkPad600(2645−51J)の1点になります。
|(他の機種は完売となっております)
|
|割引価格は440,700円(税別)となります。

完売といいつつも、Webでは紹介されているし、
どうなっているんでしょう。
そもそも、完売の意味が良く分からないです。
だってまだ生産してますよね。
それとも、PCダイレクトってアウトレット店なんでしょうか。

唯一購入できる、ThinkPad600は35%OFFの値段ですが、
ちょっと予算オーバーです。
この値段が、安いのか高いのかも良く分かりません。

と、言うことで今度は直接IBMに聞いてみました。

|[ IBM Webmasterからの回答 ]
|
|ご利用ありがとうございます。
|ご質問いただきました、「障害者向け割引制度」につきまして
|ご連絡申しあげます。
|
|全特約店に対し通達を行っておりますが、強制ではないので
|制度の取り扱いについては、各特約店の判断に委ねております。
|また、割引の対象機種、割引率も特約店でことなります。
|
|必要書類は、PC Directでの案内の通りです。

近郊(私、富山県在住です)の特約店に問い合わせのメールを
送りましたが、いまだ返答なしです。

どうも、PCダイレクトも特約店もあまりやる気が無いようにおもえます。
どうせやるなら、もう少し、積極的にやってくれるとうれしいです。

でも、制度自体が無いほかのメーカよりは、
はるかにすばらしい取り組みだと思います。

 T-Zoneが出しているThinkPad 600の発売記念キャンペーン価格は、2645-51Jで568,000円なので、それに比べると12万円安いですね(参考 http://www.t-zone.co.jp/shop/event/tp600.htm)。

MLD(異染性白質ジストロフィー)ウェブページと障碍者割引制度のあるプロバイダの補足(1998/07/26)

「乳の詫び状」1998/07/10より転載

 On The Move 第50回「こころのインターネット」の感想が、いくつか来ています。紹介が遅れてすみません。まずは、高橋さんから。

私は娘が先天性代謝異常症のMetachromatic Leukodystrophy(異染性白質ジストロフ
ィー)で、重度障碍者です。インターネット上でもダウン症、ALSあたりはホームペ
ージも情報が多いのですが、先天性代謝異常症は希少であるためか、日本語の情報が
ほとんどありません。それで自分でも娘の病気を中心に、情報を提供するWebページ
を作ってます。

http://www2q.biglobe.ne.jp/~jura/mld/
MLD Hompepage

その関係で、最近たまたま調べたのですが、

●インターネットWIN 福祉会員制度
http://www.win.ne.jp/aboutwin/Member_Fukushi.html

●BEKKOAME
http://www.bekkoame.or.jp/etc/bekkoame/fee2.html

にも、障害者手帳を持った人に優遇制度があります。インターネットWINはMS(マイ
クロソフトにあらず…多発性硬化症)の人のページがあるので気がつきました。こう
いうことはなるべくたくさんの人が知る方がいいと思ったので、ご連絡しました。

娘が難病だとわかったとき、必死の思いでインターネット上をさまよいましたが、そ
の結果わかったのは、米国では患者や家族をサポートする情報が豊富にあるのに、日
本にはまったくといっていいほどないということでした。特に頭にきたのが「難病情
報センター」という、厚生省が金を出しているという財団のホームページ。いまでこ
そ変わりましたが、当時はトップページに、視覚障害者には見えないような小さな文
字を貼り付けたクソ細かいイメージマップが用意されていて、これじゃ障碍のある人
は読むなと言っているようなものだと怒りが爆発してしまいました。

そんなこともあって、自分のページを作るときにも、障害者の使いやすさというのは
考えましたが、先天性代謝異常症の場合、本人がコンピュータを使うことは難しい場
合が多く(低い年齢で症状が進むため)、両親にはコンピュータに不慣れな人が多い
だろうということで、障碍者への配慮はあまりできませんでした(私自身がHTMLに不
慣れだということも大きいですが)。その意味で、今回の記事は参考になりました(
リンク先はまだ読んでませんが)。

ともかく、私自身、娘と生活していく中で、インターネットはなくてはならない存在
になってきてます。今のところ日本で6家族しか同じ病気の仲間はみつかってません
が、そのうち2家族とはメールでしょっちゅうやりとりしてるし(ご存じのように、
重度の障害児がいると電話での連絡は気が重いのです)、私のホームページを見て連
絡がとれた患者の家族や研究者もいました。

いろいろ書きましたが、非常にまとまった形で障碍者関係の情報を、しかも、障碍者
の家族が共感を感じることができるような形で紹介していただいて、ありがとうござ
いました。

 障碍者割引制度のあるプロバイダの紹介ありがとうございました。やっぱ、ASAHIネットは遅れてるね。なんとかせえよ。

 MLD Hompepageを読んで、「家族はどうすればいいの?」の中にある、「難病の子に限りませんが、おかあさん自身が幸せであることが、子供の幸せを実現する大事な要素です」は実感です。子供は、おかあさんの気分にすごく敏感ですよね。おかあさんがいらいらしていると、子供も爆発しますからね。ぼくもいろんな先生にいわれたのは、夫や家族や親戚の協力が不可欠ということ、それがないと、妻が重圧につぶされてしまうということですね。その一方で、子供が難病になったのは嫁のせいといって、嫁を責める姑が現実にいるのには、あきれますね。

アクセシビリティとバリアフリーについて(1998/07/26)

「乳の詫び状」1998/07/10より転載

 金子さんから。

 さて、そのOn the Move #50ですが、読まさせて頂きました。
 「障害者ではなく障碍者と呼んでください」という話は「The BASIC」への
投稿がきっかけで、確か中村氏もこの事について「電脳騒乱節」で書かれて
いたように記憶しています。
 私の場合は、母も妹も特別養護老人ホームの介護員をしているので、こう
いったハンディを持った方の話はよく聞きます。特養に入る方というのは、
色々な理由で普通の老人ホームでは生活できない方が多いのですが、いわゆ
る肉体的なハンディキャップを持っているために、特養に入るという方も少
なくありません。この方達も「障碍者」ですが、母や妹から話を聞いている
と、もしかするとここで話されている方の事は「明日の自分」かもしれませ
んし、そう考えるといつも真剣に色々な話を聞いています。

 色々話を聞いていると、いかに日本が「障碍者にとって苛酷な国なのか」
というのが段々見えてきて、嫌になることがあります。国や県の行政機関で
さえ車いす用のスロープが無かったりしますし、この不景気の折り、会社の
社員の中で身体的なハンデを持つ方がいた場合、真っ先にリストラの対象と
なるのはそういった方達だそうです。どんなに一生懸命、真面目にやってい
たとしても、経営者や上司・同僚の度量があまりにも狭隘なんですね。
 自分が障碍者の立場にならないと初めて分からないほど、この国には鈍感
な人しかいないのか・・・いや、でもその陰で一生懸命障碍者のために、あ
るいは地位向上のために、地道にやっている人間の事を忘れてはいけないと
思います。「愛は地球を救う」の時だけ思い出すのではなくて、ですね。

 障碍者のために取り組む企業として日立やIBMの事を書かれていましたが、
私が聞いていたのは日本IBMの取り組みでした。確か10年以上前の ASCIIに
記事があったと記憶していますが、障碍者(そこでは視覚)のための点字プリ
ンタや点字入力デバイスの話がありました。まだ音声認識や音声合成といっ
たテクノロジーには至っておらず「今後の課題」という事になっていました
が、今年になってようやく「ViaVoice」という一つの形が出来たのかな、と
思います。まあ今のASCIIじゃ、こんな記事はまず出てこないでしょうが。

 また私は、WebPageの作成にIBMの「ホームページ・ビルダー」を使ってい
るのですが、このマニュアルも他のWebPage作成ソフトとは違います。
 巻末に「デザインガイド」として「インターネット時代に、その情報コン
テンツが障碍者や高齢者に読めないというのは、ふさわしくありません」と
いう事で、そういった障碍者や高齢者にもきちんと読める WebPageの作り方
について、延々と書いてあるのです。私はこれを読んで「Lynx」というテキ
ストブラウザの存在を初めて知りました。
 ですから私のWebPageは、画像表示の全項目に「代替テキスト」というの
がきっちり入っています。Lynxでも[INLINE]といった、何の項目があるかさ
っぱり分からないという事はないはず、です。でもこれは私が何をした訳で
はなく、ホームページ・ビルダーのおかげです。なぜならこのソフト、GIF
ファイルでタイトル文字のイメージを「ロゴ・デザイナー」で作れば、自動
的にその通りの「代替テキスト」が入るのです。
 あと障碍者にとって優しいWebPageという事であれば、

 (1) 文字と背景のコントラストを、はっきりつける。
 (2) フレームやJava Scriptは、ページ内で使わない(Lynxなどでは、ほと
  んどうまく処理できないため)
 (3) Pageの横幅は、VGA(640ドット)で十分読めるように設計する。
 (4) 音楽(wav,midi他)などが鳴るWebPageは作らない(ページの内容を音声
  合成で読み上げている場合もあり、この時に聞き取れなくなる)
 くらいの配慮は必要かな、と思います。でも最近の日本のWebPageは、そう
いう事に全然配慮していないものも少なくないのが、残念な所です。

 IBMは確かに尊大な所もありますが、その一方でこういう地道な、息の長
い取り組みも取り組んでいるのが確かに凄い所です。日本で10数年はやって
いるはずですから、おそらくアメリカでは20年以上取り組んでいるでしょう。
 その蓄積の凄さは、おそらく他の日本企業(日立も含めて)では、逆立ちし
てもかなわない所があるように感じます。
 まあノートパソコンのポインティング・デバイス一つ取ってもそうなんで
すよね。タッチパッドは健常者にも「使いにくい」と言われるくらいですか
ら、障碍者にとってはもっと使いにくい。で、実はThinkPadのTrackPointっ
て、もっとも少ない力で、もっともホームポジションから指を動かすことな
しに使えるようになっています。指先にちょっと力を入れるだけでスッとカ
ーソルが動き、止まる。そしてボタンも大きくて扱いやすいし、ボタン手前
の傾斜角度が絶妙です。これは絶対、障碍者の利用も深く考えてますね。

 最後に障碍者のための製品作りという事では、私はSONYに期待しています。
 SONYの場合、NECのように「こういう事をしました」という紹介が鼻につく
時もありますが、実際に障碍者のための音響製品などを作っているので(5月
にも、障碍者が簡単に使えるテープレコーダーの新型が発表された)、頑張っ
てほしい所です。
 またSONYでは、デジタル選局(ボタンを押して選局する)ラジオについては
希望すれば、点字で書かれた取扱説明書を配布する機種があるはずです。ま
たそのボタンも、「5」みたいな真ん中のボタンには、必ずポッチをつけて
手探りでも分かりやすいようにしていますね。これ、他のメーカーのラジオ
やリモコンでは付いていない事もありますが、SONYはまず100%あります。

 そして後は「グラストロン」でしょうか。これ、弱視など視覚障碍者の方
には、例えば超小型のCCDカメラを接続して外の風景をはっきり見えるよう
にすれば、非常に有効な視力補助ツールになるのではないでしょうか。
 これで自動車の運転まで出来るという事にでもなれば、視覚障碍者にとっ
て素晴らしい希望を与えることになると思います・・・

 日テレの「愛は地球を救う」は、偽善が鼻について、つまらない免罪符になってしまったなどということを、たしか故景山民夫が書いていたと思います。最近、ますます嘘臭くて、なんで吉本の芸人がマラソンするわけ?って思いますね。それのどこが愛だったり、地球を救うことになるの? 寛平ちゃんなんか、マラソンのほうが本業でしょう(苦笑)。

 ソニーのバリアフリーについては、「TRONWARE」Vol.43に、イネーブルウェア研究会の報告として、堀川美智子「ソニーにおけるバリアフリーの取組み」があります。それによると、ソニーでは、バリアフリー憲章から始まり、共通のバリアフリーガイドラインがあり、カテゴリー別ガイドラインがありという具合に、体系化されています。ポッチ(凸点)の扱いは、「凸点による識別基準」という共通技術標準になっていて、どういうところに付けるかがルール化されているそうです。記事では、ガイドラインに基づく製品化の例として、MDレコーダーでガイドラインがどう実現されたかを解説してあります。もうひとつの報告は、小又力「TRON技術を応用した矢崎総業の障害者環境整備の取組み」です。また、「TRONWARE」Vol.48には、「視覚障害者のためのユーザインターフェース」の記事があります。

 「心のインターネット」を書いた6月中旬には、ASAHIネットのjouwa/salonでは、東芝のノートパソコンが色覚異常者に非常に意地が悪い設計になっているという話が出ていました。関連メッセージはいくつもあるんですが、少しだけ。

=== これはwdさんのメッセージ ===
標題: 東芝の無知
---
私は色覚異常があるのですが、色の識別で困ることよりも、色覚異常について
とんでもない出鱈目を信じている馬鹿の相手をしなくてはならなくて困ること
のほうが、日常生活上、より深刻な問題だったりします。なにしろ、いまだに
「色盲は世界が白黒に見えている」と信じている困ったちゃんすらいるのです
から。その次に困るのが、色覚異常者の存在をそもそも知らない無知な連中の
存在です。

以前、fj.comp.mobile に書いたのですが、東芝で Libretto 50の設計をした
のも、世の中に色覚異常者が存在することを知らない人でしょう。フル充電状
態になると右から二番目のLEDがオレンジ色から緑色になって知らせてくれる
仕様になっています。さらに、匡体の色と閉じたときに外から見える発光して
いる部分の大きさもあいまって、

 ・ 対象の大きさがある限界以下になると色の識別に困難をきたすケースが多い。
 ・ 赤異常の人と緑異常の人はいるが、なぜか、青異常の人はいない。
 ・ 背景が灰色のとき、色の識別がもっとも困難になる。

という色覚異常の特性を利用してもっとも効果的に色覚異常者に意地悪をすべ
く設計したかのようになっています。

これはひどいぞと手紙を書いたところ、貴重なご意見ありがとうございますと
の返事が返ってきましたが、はたして、最近のLibrettoでは直っているのでしょ
うか?

=== これはぼくのメッセージ ===
標題: Re: 東芝の無知
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> ・ 赤異常の人と緑異常の人はいるが、なぜか、青異常の人はいない。

 ぼくも無知でした。赤異常は子供のときの友達にもいたし、知ってましたが、
緑異常というのもあるんですか。
 IBMのThinkPad 701Cも760Eも、電源が入っていることを示すランプは
緑ですね。701Cはバッテリーがなくなってきたら、どうなるか忘れましたが、
760Eは液晶部に何%か表示されるので、色に頼ってはいませんね。
 最近のLibretto、どうなんでしょうね。あと、売れているソニーのVAIOとか。

=== これはwdさんのメッセージ ===
標題: ソニーは偉い
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VAIOは、LEDの一つが充電中は点灯、充電完了で消灯となっています。これで
私は、ソニーが好きになりました。

Librettoだって点滅を併用すれば、コストほとんどゼロで改善できます。あと
は、東芝という会社が、アクセシビリティにどれだけ本気かだけです。

米国のアクセシビリティ指針には色覚異常のこともちゃんと書いてあるそうな
んで、これを理由に米政府機関がLibrettoを退けてVAIOの購入を決定したりす
ると、面白いことになるかもしれない。

                                                                    wd
=== これは菅井さんのメッセージ ===
標題: NECのMobio-NXのLED
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 私はNECのMOBIO-NX使っていますが、
・電源部LEDはAC運用及びバッテリー残量が良好で緑。消耗で橙。
・バッテリー充電ランプが充電中橙。フル充電で消灯。
・ディスクアクセスランプが黄色
・サスペンド・キーボードロック表示が黄色点滅または点灯

 となっています。やはり3色LEDの様ですね。
 しかし、黄色と説明書に書いてあるLEDは黄緑にしか見えません。(^_^;)
皆様も店頭で確認して見て下さい。

 フム、BIBLOの液晶小窓はたとえ色覚に問題があっても確認が容易
なのですね。勉強になりました。

 ということで、ノートパソコンの設計者のみなさん、もっとバリアフリーを考えて設計しましょう。ガイドラインの体系を持っているソニーはさすがということでしょうか。他社も見習わないとね。
 といっても、ぼくはソニー製品はまず買いません。何度もすぐ壊れて痛い目にあったからです。ラジオ1台とテレビ1台、ディスプレイ1台以外は、大体数ヵ月か1年以内に壊れました。CDプレーヤなんて買ってきたその日にCDを吐き出すんだもんね。すぐ修理に出したけど、すぐまた壊れて、買う前に「おれとソニーは相性が悪くて、すぐ壊れるんけどなあ」と思ったまんまだったので、頭に来てほったらかしです。個人的には、中学生のときから、ソニーは品質管理はひどいなあとずっと思ってます。
 そのせいか、結婚してからは、けっこう身の回りは松下製品が増えたし、最近のノートパソコンでも、ソニーより、やっぱりトラックボールの松下(Panasonic)のノートかななんてね。実際、知り合いには、松下のノートを好む奴が多そうです。
 ぼくもノートパソコンのポインティングでいいのは、IBMのトラックポイントかトラックボールだと思っていますから。タッチパッドでまともに使えたのは、AppleのPowerBookだけ。最初にシャープのメビウスで使ったときの出来の悪さが印象に残っているせいか、いまだにVAIOを含めてWindowsのノートのは、ロクなもんじゃないと思ってます。
 テレビは三菱なんです。何より、首振りできるのがいい。リモコンで自由にテレビがこっちを向くのがいいんです。ずいぶん前に買ったけど、首振りができないテレビは考えられないですね。

 脱線しました。ついでといってはなんですが、色覚異常者への無知と偏見による進学差別のお話。

=== これはwdさんのメッセージ ===
標題: 色覚異常者への進学差別
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>>高校時代の友人に赤緑色盲の
>>ヤツがいましたけど、大学選択でもいろいろ制約があって大変だ
>>とは聞いていましたが、

これなんだけど、実際には色覚異常があっても全然困らないのに、無知と偏見
のため入学制限が行なわれている場合が大部分だったのですよ。つまり、色覚
異常ではなく色覚異常者差別が問題だったってことです。状況が変わってきた
のはやっと十年前ぐらいからで、さいわい、国立大学・高専では、今ではほと
んどその手の差別は一掃されています。まだ、私立大学の一部に差別が残って
います。ちゃんとデータを整理していないのだけど、印象としては、教育系学
部に悪質なのが残っている傾向があるみたい。

=== これはwdさんのメッセージ ===
標題: Re: 色覚異常者への進学差別
---
>> ぼくが高校の頃は、工学部の化学系には進学できないとかいわれてまし
>>たけど、あれも、無知と偏見に基づいたものだったのかなあ。
>> 試薬の色とか見分けられないとまずいというのを聞いて、たしかに
>>そうだろうなあと思ったんですけど。

私も自分で実際にやってみてわかったことなんですが、化学実験では色覚異常
で困ることはほとんどありません。化学実験で必要なのは色の違いや変化を見
分けることです。溶液の色が変化した瞬間に止めるとか、色見本からもっとも
近いものを選ぶとかです。そういう作業は、色覚異常でもちっとも不自由しま
せん。

ましてや、今は各種の分析器を駆使する時代です。色覚異常があるとプロの化
学屋になれないというのは、単なる無知と偏見です。高校の進路指導担当の教
師でそんなことを言っているのがいたら(困ったことにいるんだ)、非難して
あげてください。

                                                                    wd
■第47回の内容について(1998/07/26)

これは、本書発売前のオンラインでの掲載時に寄せられた感想です。以前はOn The Move情報においていましたが、サポートページができたので、こちらに移しました。実際に「On The Move情報」に掲載した日付は、1997/10/24でした。

 ずっと書いてないOn The Moveですが、#47の内容についてメールを頂戴しましたので、紹介します。

京都大学工学部情報工学教室助手の藤川と申します.
大学ではインターネット関連の研究をやっております.

さて,
 http://www.zdnet.co.jp/pcweek/column/onthemove/47.html
において気になる記述がありましたのでメイルさせて
頂きました.

メイルが長くなってしまったことをあらかじめお詫びします.

xDSL と FTTH に関してです.

> (ADSL は) たとえば、上りが64Kbps
> で下りが1.5Mbps、あるいは上りが1Mbpsで下りが
> 6Mbpsなどという感じになる。高速とはいっても非対称
> だから、サーバ用途には向かないだろう。

2本引いてそれぞれ逆向きに使えばいいことなので,
そのような心配は御無用です.

> ISDNと干渉するらしく、あまり乗り気と
> いう感じはしない。と書いたら、「日経コミュニケーシ
> ョンには、NTTが研究所でISDNと干渉しないことを確認
> して、これからフィールドテストをするという記事があ
> った」とjouwa/salonで知らされる。ADSLでも何でも、
> 選択肢が多いほうがうれしいので、ここは日経コミュニ
> ケーションに乗って、さっそく書き直すことにしよう。
> 「NTTはADSLに乗り気ですよ。ISDNが侵食されない範
> 囲では」というくらいで、どうだろうか

128kbps しか出せない ISDN のために何故 ADSL を止めない
といけないのでしょうか.
止めるのなら ISDN の方です.

はっきりいいますと,
日本の加入者線用のインターネットは ISDN のせいで大変遅く
なっています.
それを NTT の誇大広告のせいで,
ほとんどの一般加入者は ISDN でインターネットが速くなると
勘違いしています.

私は ISDN が普及していない他の国を羨しく思います.
NTT が ISDN の普及率の高さを誇っているのは,
私から見ればただの恥の上塗りとしか思えません.

中村様が,
その日経コミュニケーション(No.252)の記事を読まれたのか
どうかは私には分かりませんが,
例えば既に ADSL でサービスを始めているアメリカの ISP は,
月 95ドル, 下流 1.5 Mbps,  インターネット使用料, 
銅線使用料込みでサービスをやっています.
もちろん常時接続でです.
また加入者側の ADSL モデムは 500 ドル以下です.

今の日本のインターネット接続料金と比較してみて下さい.

> ともあれ、光ファイバーが家庭に来るまでのつなぎと
> してどこまで普及するか、今後が見物である。

まず ADSL を過渡的な技術と位置付けるのは日本ぐらいです.
海外では 40 年もつという人もいます.

もし NTT の FTTH が安くて速いのならば私も大賛成で,
NTT が ADSL を過渡的技術と言っても構わないですが,
これがまた最低です.

NTT の独自仕様の部分が多くて, 機器コストにいたっては,
私のようなインターネット屋から見れば,
10〜100 倍程度のコスト高になっていると考えられます.
この話をすると長くなってしまいますので今回は割愛致します.

細かい技術的な話を抜きにして,
PDS とか πシステムとかいう NTT の FTTH の構想というのは
家庭にわざわざ光ファイバを引いてまで数 Mbps とか 10 Mbps
(2005年) を出そうという話です.

普通のインターネット屋なら
「何故光ファイバをわざわざ引いて, そんなに遅いの?」
と思います.
それは理由は NTT の導入予定の機器が異常に高コストだからなん
ですが. しかも技術的に見ても唖然とする方式を取っています.

ちなみに現在 100BASE-FX (100Mbps) のボード/ポート単価ともに
3〜5万円ぐらいです.
光ファイバを引くのなら,
このような枯れた技術を使えば一般加入者への高速インターネット
提供は容易です.
さらに 2000 年には 1000BASE-SX/LX (1Gbps) が同等の値段になると
考えられます.

NTT はこういった技術を完全に無視して独自仕様かつ高くて遅い
機器を導入しようとしています.

ただ現在, 光明もありまして,
私が大変お世話になっている,
他大学の先生方が大分 郵政省に働きかけました.
その甲斐あって, 
例えば, 「電気通信利用金の自由化を98年に前倒し」等の郵政省の発表が
今週立てつづけにありました.

現在の NTT の FTTH へのビジョンは見直しをせまられる公算が高い
と考えております.

 ぼく、ISDN1年近く使ってますが、とっても便利。でも専門家からみると、おれはSMAPにだまされた猿以下だったんですか(苦笑)。日経コミュニケーション(No.252)の記事は直接は読んでいません。サーバなら2本引けば済むといっても、コストが倍になるじゃないかと思ったら、たったの月95ドル。これなら2本引きますよね。OCNエコノミーみたいなのにだまされる前に、アメリカに移住する方が正解かな(笑)。NTTはISDNに投資しまくりだから、xDSLには消極的なんでしょうね。それにしても、「何故光ファイバをわざわざ引いて, そんなに遅いの?」というのはいいフレーズですね。


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