1. CLEAR AIR TURBULENCE 邦題「銀色の嵐」 2. FIVE MOONS 3. MONEY LENDER 4. OVER THE HILL 5. GOODHAND LIZA 6. ANGEL MANCHENIO |
「鋼鉄のロック魂」なんてタイトルでディープ・パープルのボーカルを張ったイアン・ギラン・バンドときたら誰もがハードロック魂全開解放アルバムと思うでしょう。ジャケットだって爆撃機の様なモノが飛んでますしねぇ。 もうここまで書けばお解りでしょう、違うんですね全く。多分何の予備知識もなしに買ったら「騙された!」と消費者センターに駆け込むぐらいかな。 冒頭の緩やかなシンセ音からプログレの様なブレイクが入って1曲目が始まります。何だけどちょっとラテンっていうか妙にファンキー具合なブラスが出て来て彼の特徴あるボーカル、熱唱・シャウトが別物に聴こえてきます。パープルファンはこの時点でちょっとおかしいぞと思ったのでしょう、でも僕はその頃凄いにこやかな顔をして聴いていました。右チャンネルに入るパタパタしたバスドラが妙な味を出しています。 しかしこの路線、この1作だけでその後はハードロック路線に(僕に言わせれば)逆戻り。イアン・ギラン本人が無理と悟ったのか開き直ったのかは定かではありません。 |