ザメ

Illustration:RIN

ケダブール条約機構軍の宇宙用高機動TU。各部に大型のバーニアを装備しており、宇宙空間での3次元機動力に特化している。また、カメラを頭部前面だけではなく、サイドからやや後部にいたる部分まで付け、従来よりも広い視界を確保している。後頭部にあるのは高電磁波ソナーセンサー。腕部に強襲用のスリーポイントレーザーガン、手には小型ながら中近距離で絶大な威力を持つビームスプリッターガンを主に装備。

<ギルバーグ>
A.G.インダストリー社がツィーダを開発し、多国的な特許を取得する事でその独占性を示したころ、次代のTUの台頭を懸念したケダブール軍は自軍でも、先だって独自のTUを開発しようと、秘密裏に兵器開発機関「ギルバーグ」を設立するものの、本格的に実戦へと投入できるTUを開発するには到らなかった。その原因は、戦局が抜き差しならぬ状況であるために、開発に時間をとることが出来ないのが大きな要因であるが、それに伴いノウハウが極端に乏しいのも大きかった。

そこで、兵器、特にTUの開発能力を充分に持ちながら、様々な理由により兵器開発に乗り込めない大型企業3社(アカネザワ重工グループ、W&P(ウィズロー&ピーセズ)インダストリィーズ、ジョフェミアンユニバーサルインク)に、機密性の高い研究施設の提供及び、無償での実戦でのテスト、そして成功すれば優先的に主力兵器へ採用等々の好条件と引き換えに、兵器開発機関への協力を出した。

3社は揃ってそれを承諾するものの、軍は1社のみに絞りたかったのだが、3社は承諾以前に、既に共闘誓約を秘密裏に作成し、済し崩し的に軍にそれを認めさせた。そして、ギルバーグはその技術力と、生産能力でわずか1月でケダブール軍オリジナルTUを開発、大量量産体制へとに入り先戦へと投入体制を整えるにまで到った。

そして、X年後。ギルバーグは軍をその経済力で内部から掌握、専属の運用テスト部隊以外にも、専属諜報部隊等々2大隊にものぼる部隊を持ち、さながら私設軍と化していた。その中、次世代TUとしてギルバーグはメッド・フォーリンを開発。トライアル1、トライアル2の2機を作成し、秘密裏にアストロイドベルトでの実戦テストを開始した。

<設定概略>
1.ケダブール軍にはギルバーグという兵器(TU)開発組織があり、ここがカロなどを造った。

2.ギルバーグは最初は軍のみの組織だったが、技術的な面で3つの大企業に協力を仰いでいる。

3.将来的にこの3企業は、軍を裏から掌握する為に共闘している。

4.X年後(10年後くらい?)ギルバーグは軍を掌握し、メッド・フォーリーンを造る。

<ギルバーグ別設定案>
連合議会軍がTUと呼ばれる二足歩行兵器を開発中であるとの情報を得たケダブール条約機構軍は、独自のTU開発に乗りだした。その際、開発の遅れを取り戻すために、陣営内のクォビア社、スィバナフ社、ダンサ社といった兵器メーカー3社による「共闘」システムが導入された。これは、3社に情報を共有させつつ競争させることで、開発速度の向上を狙ったものである。そして、この「共闘」システムを統括するために設立された組織がギルバーグである。当初は単なる兵器開発機関だったギルバーグだが、次第に勢力を拡大、軍を内部から掌握するようになる。

トップに戻る