テガロ

Illustration:上昇気流

エバマール誓約軍五大TUのひとつ。五大TUの中で最も後に開発された。

ズキ開発からの間、軟質装甲技術が僅かながらも進歩し、これまでより複雑な形状の軟質装甲を製造できるようになった。本機は、ズキ系から設計を継承した部分は、一部の関節構造をのぞいてほとんどない。それは、ズキに代わる新しい量産機の開発を目論んでのことだったが、本機開発後間もなく休戦となったため、活かされることはなかった。

本機に固定武装はなく、ワイヤーシューターも装備されていない。武装は全てオプションとして後付けされる。両肘と、両肩の上面装甲を外した部分の計4か所に追加武装ラックを装着でき、ナイフ、ソード、アックス、ハンマー、ニードル射出装置、ワイヤーシューター、シールド等豊富なオプション装備を運用できる。また、追加武装ラックは、ワイヤーシューターを装備した際の、イカリ・ブレード等の交換ヘッドを携帯することにも使用できる。


当初は、ズキ等と同じく両腕にワイヤーシューターが内蔵される予定だったが、TU運用に際して、ワイヤーシューターが必須の武装ではないことと。ワイヤーシューターがの使用が、他の武装よりある程度特殊な技術を必要とするため、新量産機への標準装備を見合わせていたことから、内蔵されなかった。しかし本機では、その分腕部が強化されており、重量のあるオプションを運用するに耐えられる機体となった。

あらゆる戦況に柔軟に対応し、対TU戦においても、一対一・一対多の両方でめざましい活躍を見せる。凡用性が高い機体だが、パイロットにも戦況に対応する能力が求められる。

<別設定案>
メッドの換装システムの大規模運用試験のため、開発計画が承認されていたTU。機密という名のベールによってその外観とスペックは、ギルバーグ派の首脳陣にも知られていなかった。そのため、PNGと水面下で手を組んだ開発メーカーがエマバール誓約軍向けに本機を開発していたことは、黄色に塗られた姿で戦場に現れてはじめて露見することになる。

エマバール誓約軍がズキのみならずテガロをも必要としたのは、コンセプトの違いも理由のひとつではあるが、最大の理由はPNGの生産規模の不足にある。エマバール誓約軍の拡大にズキ系の生産が追いつかない事態は早期から検討されており、そのためテガロはかなり早い段階でエマバール誓約軍向けの期待として路線変更されていた。当然ズキとの部品互換性も考慮されおり、腕部をテガロのものと交換したズキがガイア・ナイアの部隊で運用されている。


<パイロット>
ガイア・ナイア

女性でありながらペンタ・ブレットのひとりとして、土豪の称号をもつ。

仕事として、軍務に忠実なひと。普段は能弁で明るく、感情的な性格だが、作戦行動において一時の感情に任せた行動をすることはまずない。高いTU操縦技術と指揮能力で、彼女の指揮する部隊は圧倒的な作戦成功率を誇る。

普段は、自らが搭乗する機体と同じように、腕部をオプション装備用に改造されたズキの特殊部隊を引きつれている。新型機が開発されるまでは、黄色く塗装されたズキに搭乗していた。

地球の東端にある国で昔作られた、桜の描かれた黒い髪留めを使っている。昔、人にもらったもの。歳の割に背が低く童顔で、若く見られがちなのを本人は
よく思っていない。

個性豊かなペンタ・ブレットの中で、割と常識的で突出した所のない人。

Illustration:上昇気流

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