SHOH's LIVE REPORTS

Def Leppard Live in Sheffield (Nov 14,1996)


PART 7

っかり頭の中が白くなってしまい、ぼーっとしている私たちに、元気なリズムが渇を入れてくれる。"SLANG" だ。この曲ってほんとにライブで映える。例の「ウノ、ドス」ってカウントするところは、日本では「ワン、ツー、スリー、フォー」になってたけど、こっちではジョーが何やら訳のわからないことを早口で言うヴァージョンに変わっていた。"ROCK OF AGES"の最 初のほうの鼻モゲラ語みたいな感じ。

すっかり元気が充電されたところにジョーのMCが入る。ちょっと声がかすれてきたかな? 何かいろいろ言ってるんだけど、歓声がすさまじくて聞きとれない。日本だとあまりむずかしいことは言わないし、発音もわかりやすいようにしてくれてるというのが、こういうときによくわかる。

「次は『HIGH 'N' DRY』アルバムからの曲だ」これだけは日本と同じMCで始まった"BRINGIN' ON THE HEARTBREATK"。 この曲、3年前のドン・バレーではやったんだろうか? もし日本と同じだとすると、ここのファンたちもスティーブが亡くなってからは初めて聴くんじゃないかなあ。

歌が終わるとジョーがステージ袖にひっこんでしまう。最後のギターの音がながーく伸ばされ、会場から手拍子が沸き起こる。もちろんみんな何が始まるかわかっているのだ。"SWITCH 625"。インストは苦手な私なのだけれど、この曲だけはなぜか聴けば聴くほど惹きこまれてしまう。楽器が歌ってるのよね。おまけに昔通りのセットに戻ったリック・アレンのドラミングのなんて力強いこと!

再びステージに現われたジョーが大歓声に負けじと「り〜っく・あれ〜んっ!」と紹介する。リックがドラム台の上に立ち上がってうれしそうに手を振る。ああ、いいなあ。


つづく

1996 I INDEX I Dの目次へ I TOP PAGE