Def Leppard Live in Sheffield (Nov 14,1996)
PART 3
曲が終わり客電が落ちると、日本公演のときと同じくドラムの響きが聞こえてきた。すかさずいっせいに手拍子が始まるところはさすがイギリスだ。
「うぃ〜うぃるうぃ〜うぃるろっくゆ〜!」
ステージがぱーっと明るくなると、メンバーがステージにいた。大きな歓声が起こり、それに応えるかのように演奏が始まる。なんと!1曲目は"ROCK! ROCK! TILL YOU DROP"だっ!
この曲、最近出た"BREATHE A SIGH"シングルのカップリングにもカナダでのライブ・ヴァージョンが入ってた。アジア・ツアーのあと北米ツアーに移行してからオープニングの曲として使われるようになったのかも?
確かビデオ『HISTORIA』の中では、日本でだけヒットした曲とか説明されてなかったっけ? でも、まわりのイギリス人たちはすでにきちんと熱狂してる。私の隣りには14〜15歳と思われる女の子が父親らしき人と一緒に来てたんだけど、曲が始まるなり歌い始めた。それもサビだけなんていうんじゃなくて、全曲完璧に覚えてる。いくら母国語とはいえ、これってかなりすごいことだと思う。負けじと声を張り上げてしまう私。←イギリス人と張り合ってどうする(^^;)
黒の革パンツの上に白いTシャツを着て、その上から日本でも着ていた黒の長袖シャツを羽織ってる。はるか遠くから見てるせいかもしれないけど、彼、体がひきしまったように見える。
雑誌の写真で見て知ってはいたけれど、フィルがプラチナブロンドのベリーショートにしてしまっていたのと、サヴが髪を短くしちゃってたのは、実際にこの目で見て改めてショック。顔が判別できないから、似合ってるのかどうかはわからない。
ヴィヴは黒の長袖Tシャツに黄土色の革(?)パンツで、なんとなく大人っぽくなった感じ。まあ、こっちのほうが年相応と言えば言えるんだけど、なにしろ日本に来たときには、ほんとに子供っぽくてキュートなかっこしてたからねえ。夏だったからかしら。
リックは残念ながら私の席からはほとんど見えない。
はじめの頃は、とにかく一緒に歌いながらステージ上のメンバーの姿を目で追うだけで精一杯で、とてもじゃないが冷静に曲を聴くどころではなかった。あっという間に1曲目が終わってしまい、MCなしに次の曲が始まった。"ACTION"。わあ、もう全然日本公演とはセットリストがちがうのね。
ヴィヴがいきなりステージの前を横切って舞台の右袖に走りこんでいった。忘れ物でもしたのかしらと思っていると、すぐにドラム台の後ろを走り抜け、ぐるっと回って元の位置に戻っていった。隣りの女の子がクスクス笑っている。私も思わず笑ってしまった。ヴィヴってばほんとにお茶目なんだから。
ジョーはますます髪の色が金色になってた。長さは日本に来たときとあまり変わってないかな? でも艶はよくなってるみたい。やっぱりこっちの水のほうが合うんだろうなあ。仙台で間近に見たときにはパサパサになってたもの。
それにしても、この寒さの中、フィルは相変わらず上半身裸。下は例の色褪せジーンズ。ほんとに衣装代のかからない人だ。サヴは黒い長袖シャツの前を全部はだけて、下はこれまた色褪せたジーンズを履いている。サヴも痩せたみたいで、昔みたいにすらっとしたシルエットだ。ううう、顔が見たい〜。